トトロの本当の名前とは？小トトロと中トトロは？3体の正体を徹底調査

『となりのトトロ』は、1988年に公開されたスタジオジブリの長編アニメ映画です。舞台は昭和30年代前半の昭和で、田舎へ引っ越した姉妹とトトロという不思議な生き物との交流が描かれています。公開当時は客足が伸びませんでしたが、その後テレビで放送するたびに高視聴率を獲得するようになります。トトロはスタジオジブリを象徴するキャラとして定着し、現在ではスタジオジブリのシンボルマークに使われるようになりました。

となりのトトロの監督を務めたのは、スタジオジブリの代表取締役でもある宮崎駿さんです。宮崎駿さんは高畑勲さんたちとスタジロジブリを設立し、数々の劇場用アニメーションの制作を行ってきました。2001年公開の『千と千尋の神隠し』では、ベルリン国際映画祭金熊賞とアカデミー長編アニメ映画賞を受賞しています。また、2014年には、アカデミー名誉賞も受賞しています。

小学生のサツキは、両親と妹のメイの4人家族でした。母親は病気で入院しており、サツキたち3人は母親がいる病院の近くへと引っ越してきます。サツキとメイは新居にすぐなじみ、田舎暮らしを楽しみます。ある日メイが1人で遊んでいると、庭で不思議な生き物を見つけました。その生き物を追いかけたメイは、森の木の穴の中で、新たな巨大な生き物を発見します。そこから、サツキとメイの2人と、不思議な生き物たちとの交流が始まります。

映画の題名にもなっている「トトロ」ですが、実はトトロの本名は別にあるということを知っていますか？アニメージュ編集部が制作した『THE ART OF TOTORO』に中には、大中小のトトロたちの本当の名前が出てきます。ここでは、3体のトトロの本当の名前についてまとめます。

THE ART OF TOTOROには、トトロの初期設定時のイメージイラストが載っています。このイラストを見ると、トトロたちにはそれぞれに違った名前が用意されていたことがわかります。大トトロのイラストの下には、「ミミンズク」という名前の表記があります。今でこそトトロの名前で親しまれていますが、初期設定時ではミミンズクという名前だったようです。

中トトロは、大トトロに比べるとかなり小さなトトロです。お腹以外が青く、どんぐりの入った袋をかついでいます。3体のトトロの中では2番目に大きいため、「中トトロ」と呼ばれています。THE ART OF TOTOROを見ると、中トトロの本当の名前は「ズク」というようです。初期設定時の段階では、中トトロの体は真っ黒でした。

小トトロは、中トトロよりもさらに小さいトトロです。作中では透明になって、メイの追跡から逃れようとしました。小トトロは全身真っ白で、大トトロや中トトロのようなお腹の模様もありません。THE ART OF TOTOROに記載されている小トトロの名前は、「ミン」です。

となりのトトロに出てくる3体のトトロたちには、それぞれ本当の名前が存在しています。しかし、作中ではこれらの名前が登場することはなく、「トトロ」と名付けられたまま物語を終えました。作中で「トトロ」という名前を初めて口にしたのは、サツキの妹であるメイです。メイは森で大きなクスノキを見つけ、その木にあった穴の中に落ちてしまいます。

そこでメイが出会ったのが、穴の中で気持ち良さそうに寝ていた大トトロでした。メイは不思議な生き物を恐れることもなく、名前を尋ねました。そこで大トトロは何か伝えるように声を発しますが、明瞭には聞き取れません。しかし、メイにはその声が、「トトロ」という言葉に聞こえたのです。メイは自分の問いかけに対し、目の前の生き物が「トトロ」と答えたと思い込み、それからこの生き物を「トトロ」と呼ぶようになりました。

THE ART OF TOTOROには、トトロたちの名前だけでなく、年齢も明記されています。THE ART OF TOTOROの記述によれば、大トトロは1302歳、中トトロは679歳、小トトロは109歳であるようです。しかし、監督の宮崎駿さんはインタビューの中で、トトロは3000年も生きていると語っています。この「トトロ」とは、おそらく大トトロであると推察されます。大トトロが3000歳以上であるとすれば、中トトロや小トトロも1000年ほど生きている可能性が高いです。

大トトロは人間をはるかに凌ぐ巨体で、身長はバス停を軽く超えています。サツキと並んで立っているシーンを見ると、大トトロの身長はサツキの倍程度であることがわかります。サツキは小学6年生の女の子であるため、当時の平均身長を参考にすると、130cm〜140cm程度であると推察されます。ただ、このときはメイをおぶっていたため、やや体を屈めた体勢でした。

少し体を屈めたサツキが100cmくらいだとすれば、大トトロの身長は2m程度であると考察できます。中トトロと小トトロはメイよりも小さいため、100cmもないでしょう。中トトロは4歳のメイよりも、やや低いくらいの身長です。メイの身長を90cm程度だと仮定すると、中トトロの身長は80cmほどになります。小トトロは中トトロの半分程度の大きさであるため、だいたい40cm程度だといえるでしょう。

続いて、トトロのモデルについて見ていきましょう。トトロの本名である「ミミンズク」という名前からもわかるように、トトロのモデルは鳥のミミズクであるといわれています。大トトロとミミズクを見比べてみると、確かに体のフォルムや色、お腹の模様などがよく似ていることがわかります。

となりのトトロのチャッチコピーにもあるように、トトロは非常に不思議な生き物です。一体トトロとは、どのような生き物なのでしょうか？ここでは、トトロの正体について解説します。

トトロの正体に関しては、いくつかの都市伝説が存在します。そのうちのひとつが、トトロの正体は死神ではないかという説です。となりのトトロのサツキとメイは、最後母親に会わずにとうもろこしだけ置いて帰っていきます。このことから、すでに2人は死亡しており、トトロは死期が近い2人の前に現れた死神であるという噂が流れるようになりました。しかし、トトロの死神説に関しては、スタジオジブリが公式に否定しています。もちろん、サツキとメイが死亡したという事実もありません。

トトロの正体は、コダマが進化した生き物だという説もあります。コダマとは、『もののけ姫』に登場する生き物です。コダマは森で暮らす木の精霊で、「森の主」であるといわれているトトロと共通点があります。ただ、トトロの正体がコダマだといわれるようになったのは、この共通点だけが理由ではありません。コダマがトトロに変化するという設定は、宮崎駿さんの考えであることをスタジオジブリが公式に明かしています。

トトロが3000年も前から生きているとすれば、もののけ姫の森にも存在しているはずです。しかし、もののけ姫の作中に、トトロは登場しません。そこに矛盾を感じた宮崎駿さんは、もののけ姫の最後にコダマを登場させ、そのコダマがトトロに変化するという設定にしたそうです。この話が事実であることは公式が認めているため、トトロの正体はコダマが進化した姿で間違いないでしょう。

トトロの正体は、神様の子孫であるという説もあります。となりのトトロのプロデューサーである鈴木敏夫さんは、トトロの初期の構想について語ったことがあります。となりのトトロに登場するトトロたちは、トトロ族の末裔だという設定だったそうです。

本来の設定では、トトロ族は人間に滅ぼされ、生き残ったトトロたちはひっそりと生きるようになりました。その生き残りのトトロたちがたまに人間に目撃され、おばけやもののけと呼ばれる存在になっていったのです。このトトロ族が太古の神様であり、となりのトトロに出てくるトトロたちは神様の子孫であるという考えが生まれました。

となりのトトロは何十年も前の作品ですが、今でも多くのファンに愛されています。トトロは子供から大人まで幅広い年代に人気で、「かわいい」というコメントが多く見られました。トトロの作品自体を知らない人も、トトロのキャラグッズには「かわいい」という感想を抱いているようです。

となりのトトロには、大トトロ・中トトロ・小トトロの3体のトトロが登場します。どのトトロも人気ですが、特に「中トトロが好き」という感想が目立ちました。中トトロの逃げる姿や、袋をかつぐ姿などが人気なようです。

SNSが普及したことにより、トトロの正体がコダマであるという裏設定は多くの人に知られることになりました。トトロがコダマの進化系である知った人からは、驚きの声が相次いで上がっています。また、この設定が好きだという声や、説得力のある設定に感心する声も見られました。

となりのトトロに登場するトトロの本当の名前や年齢、正体についてまとめました。作品に登場する3体のトトロには、設定段階でそれぞれ異なった名前がついていました。しかし、本当の名前が作中で明かされることはなく、「トトロ」という名前として大勢のファンに愛されています。トトロには他にもいくつかの裏設定があり、ファンを驚かせることがあります。トトロの本当の名前や裏設定を知った上で、改めてアニメを視聴してみるのも面白いでしょう。