【トトロ】メイはどのような女の子？都市伝説とは？名前の由来や姉との関係も

『となりのトトロ』メイは4歳のかわいい女の子で、お母さんが病院に入院中のため、お父さんと姉のサツキと3人で寂しいながらも助け合って仲良く暮らしています。性格は明るく好奇心旺盛ですが、少し人見知りな部分も持ち合わせています。ピンクのワンピースと麦わら帽子がトレードマークで、作中トトロに初めて出会い、トトロの名付け親とも言うべき女の子です。

『となりのトトロ』はスタジオジブリ製作で、宮崎駿監督の第4作目となる長編アニメーション映画です。トトロという子供にしか見えない不思議な生き物との交流を描く本作は1988年4月16日に公開され、興行収入は11．7億円を記録しています。金曜ロードショーで何度も放送されていますが、毎回高視聴率を取っているようです。井上あずみさんが歌うオープニングテーマの『さんぽ』とエンディングテーマの『となりのトトロ』は今もなお人気の主題歌であり、数多くのサウンドトラックが発売されています。

『となりのトトロ』の主人公である姉のサツキと妹のメイは母の病気の治療のために、父と3人で田舎に引っ越してきました。そこはとても自然豊かで美しい木々が立ち並ぶ場所でしたが、新居となる家はお化け屋敷のようなボロボロの一軒家でした。ある日、メイが家の周りを探索していると、見たことのない不思議な生物を見かけます。好奇心旺盛なメイはつかさず追いかけて森に入ると、今度はさっきと同じような大きな生物が寝転んでいました。その生物は名前を聞くと「トトロ」と名乗ったようにメイには聞こえました。

『となりのトトロ』のメイの性格は怖いもの知らずの好奇心旺盛で、興味を抱いたものには危険を顧みずに近づいてしまいます。そして、一度言い出すときかない頑固なところもあります。しかし、意外にも人見知りな部分があり、この性格は父譲りのようです。若干4歳で入院中の母から離れて生活をしているので、母親が恋しく寂しいはずですが、そこは駄々をこねたり、泣いたりせずに我慢してあり、メイなりにお父さんやお姉ちゃんを困らせないように頑張っているかわいい様子がうかがえます。

メイとトトロの関係というと、いわばメイはトトロの名付け親と言えるでしょう。作中の設定では、1番大きなねずみ色のトトロが「ミミンズク」、中くらいの青いトトロが「ズク」1番小さいトトロが「ミン」という名前があったようです。しかし、メイが初めて大きなトトロと出会ったときにトトロが「眠いよー」と言ったトトロ語を「トートーロー」と聞き間違えて「トトロ」と呼ぶようになりました。

また、メイはトトロを1番最初に見つけた登場人物で、大中小のトトロすべてと1番最初に会う関係性です。それも偏にメイが好奇心旺盛で怖いもの知らずの性格だったからこそ、この不思議な生物に出会えたのでしょう。

メイの両親は非常勤講師として大学で考古学を教える草壁タツオと病気の療養のため入院中の草壁靖子です。父の草壁タツオは少し頼りない雰囲気はありますが、メイが「トトロを見た」と話したときは、疑うことなくそれは「塚森の主」だとしてメイの気持ちを優しく包みました。また、古いお風呂に怖がる姉妹の気持ちを察し、ふざけて楽しませたりと陽気な子供心を忘れない人物です。

メイの母草壁靖子はエンディングでは無事退院した様子でしたが、作中では病院で過ごす場面が多く、登場はベッドに座っていることが多いキャラクターでした。それでもサツキの髪の毛をくしでとかしたり、メイの髪の毛を縛ったりと子供たちを包み込む優しい表情が印象的でした。

メイと姉のサツキの関係は好奇心旺盛で少し手のかかる妹としっかり者の姉という関係性です。サツキは12歳で小学校6年生ながら、寝坊した父の代わりに朝ご飯やお弁当を作り、病気がちな母の代わりとなるよういつもメイのことを気にかけお母さん代わりのような関係ともいえます。明るく親思いで、母からの評価は「聞き分けがよすぎる」ということのようです。また、名前のサツキは5月生まれのため暦の日本語表記で皐月（サツキ）が由来となっているようです。

メイという名前はサツキ同様、メイが5月生まれのため、英語のMay（メイ）という読み方からつけられたようです。メイもサツキも5月生まれなのは何か関係があるのでしょうか。これには諸説あり、実は元々はトトロに出てくる女の子は一人だけ（メイ）の設定でしたが、幼い女の子が一人でお父さんに傘を届けるシーンは現実的ではないとう理由で、姉のサキツが登場することになったとの事です。

元は一人だった女の子が諸事情で二人になったため、二人とも5月の呼び名にしたのではないかという考察が有力のようです。姉のサツキが先ではなく、妹のメイが物語上先に誕生していたのは驚いた方も多いのではないでしょうか。

メイの名前の由来について上述しましたが、他にもメイやサツキの名前の由来にも関係する一部の人たちで囁かれている都市伝説があります。それは『となりのトトロ』は実際にあった殺人事件を題材にして作られたのではないかという説です。なぜそのような話が出てきたのか詳しく解説していきます。

『となりのトトロ』は1963年5月に埼玉県狭山市で起きた「狭山事件」という強盗殺人事件を題材にされたという都市伝説があります。そしてその事件では一人の少女が亡くなっています。なぜそのような都市伝説が語られるようになったのでしょうか。さまざまな理由がありますのでいつくか紹介していきます。まず1つ目はトトロの舞台が狭山市のとなりの埼玉県所沢であり、事件が起きたのが5月でそこからメイとサツキの名前が5月に関係するものになったということです。

そして、メイとサツキの母が入院している病院のモデルが狭山市にあること、被害者も2人姉妹で、犯人と遭遇した姉が「猫の化け物」を見たと錯乱状態で証言していたということです。このように言われるとそうなのかな？と思ってしまいそうですが、この根拠には確証はないので都市伝説として楽しむ程度がよいのかもしれません。

『となりのトトロ』が狭山事件に関係しているという都市伝説はスタジオジブリが公式に否定しています。ことの発端は誰かが面白がって話していたことが、あっという間に都市伝説として広まってしまったということでしょう。根拠となった説もどれも明確な確証がないということが事実のようです。「みなさん、噂を信じないで欲しいです」と広報部の方が公式に発表しています。都市伝説好きなファンが流したデマ情報だったということのようです。

ここからは『となりのトトロ』の作中でメイが放ったセリフの中で特にファンの印象に残ったものを紹介していきます。メイの言い間違いや聞き間違いなど、メイの幼くかわいい特徴が表れているものでメイの魅力が溢れる名言を3つ選出しています。

こちらは、お父さんが仕事中で構ってもらえないメイが一人で家の周りを探索しているときに「オタマジャクシ」を見て言った言葉です。まだ幼いメイはたまに言葉を間違えてしまうことがあります。「オジャマタクシー」は実際に乗り物にありそうですし、まるで言葉遊びのようです。そんなメイのかわいいセリフに思わす微笑んでしまった方も多いのではないでしょうか。

こちらもメイが一人家の周りを探索中に花を摘んできて、それを仕事中のお父さんの机の上に並べて、一人お花屋さんごっごをしていた時のセリフです。せっせと花を摘んでちょうど背の高さの机に一生懸命並べるメイがとてもかわいいシーンです。お父さんの仕事の手を止めないように、そっと並べてかわいいメイの気遣いがうかがえます。自分がお花屋さんなのではなく、お父さんをお花屋さんにするのもメイらしいと言えるかもしれません。

こちらはメイがトトロと初めて出会ったときに発したセリフです。メイは小さいトトロと中くらいのトトロを夢中で追いかけていると藪の中に入ってしまいました。疲れ果てて眠ってしまったメイが起き上がると、そこは大きなトトロのお腹の上でした。好奇心旺盛なメイは興味津々で寝ているトトロの鼻をくすぐると、トトロは目を覚まします。その時トトロが発した言葉がメイには「トトロ」と聞こえたようで、メイがトトロの名付け親になった瞬間のシーンでもあります。

ここからはメイ役の声優について紹介します。メイ役の声優は1980年代、90年代のアニメ作品を代表する声優の一人坂本千夏さんです。主に動物や子供の役を担当し、かわいいメイの演技も好評でした。スタジオジブリの作品には以前にも出演経験があり、『風の谷のナウシカ』の少年役で声優を務めていました。現在は声優の人材育成に力を入れているようで、日本ナレーション研究所で講師の仕事にも携わっているようです。

『となりのトトロ』のメイ役の声優坂本千夏さんは小学校4年生の時に親戚の結婚披露宴で歌を唄った際に、お金をもらったことがきっかけで歌が好きなったようです。そしてそこから、「声が変だ」と周囲から言われてそれを生かそうと演劇、声優の道に進みました。高校卒業後にテアトル・エコー付属の養成所に参加し、1年先輩には田中真弓さんが在籍していました。声優仲間として公私ともに親交があるのが戸田恵子さんのようです。

『となりのトトロ』のメイの声優坂本千夏さんは、上記に挙げたものは一部で数多くのアニメ作品の声優を務めています。かわいいメイを演じたように、声質が幼く可愛らしいので小さい子供や人外キャラを演じることが多いです。アニメの声優以外にも海外ドラマの吹き替えも多く担当していて、『フルハウス』のD.J役などは記憶にある方も多いのではないでしょうか。

ここからは好奇心旺盛で元気でかわいいメイがジブリファンからどのような評価を受けているのか調査します。4歳の女の子が不思議な生き物トトロと出会う物語は、ジブリファンの心にどのように響いているのでしょうか。気になるX上の投稿を5つ紹介していきます。

姉であるサツキが学校に行っている間、カンタのおばあちゃんに預けられたメイがサツキの学校まで来てしまうシーンで泣いてしまうという投稿です。まだ幼いメイは母が入院中、父は仕事、姉は学校で寂しい思いが溢れ、おばあちゃんの言うことが聞けなくなってしまいました。そのことをきちんと受け止めてあげようとするサツキの気持ちに泣いてしまうようです。若干12歳（この方は10歳と記載されていますが）のサツキが実年齢よりも大人にならなくてはいけない境遇にグッとくるのかもしれません。

この方の投稿はメイちゃんが庭で自由に遊んでいるのが危険すぎて、内容が入って来ないという意見です。確かにメイの家は森の近くにあるため、庭と森が繋がっていて4歳の子には危険と言えるかもしれません。しかし、この物語は、メイが好奇心旺盛で自由に家の周りを探索できたからトトロに出会えたので、柵があったり、お父さんが心配性だったりしたらメイはトトロに出会えなかったかもしれません。なので設定上メイが自由に遊べる環境が必要だったのでしょう。

こちらは2歳のお子さんが仕事中にテーブルの端っこにプラレールを並べるのがトトロのメイちゃんみたいだという投稿です。プラレールということは男の子でしょうか。想像するだけで笑顔になってしまいそうなシーンです。好きなものを並べるという行動は幼い子ならついやってしまう行為なのかもしれません。メイのこのシーンはメイのかわいさが表現されていて人気のシーンのようです。

この方は楽しみにしていた予定がキャンセルになった時、サツキとメイのお父さんに「楽しみがちょっと伸びるだけ」と心の中で言われるということでしょうか。サツキとメイもお母さんの退院が延期になった時に落ち込んでいるとお父さんにこう励まされています。そしてこの方も聞き分けがない時のメイちゃんのように「ヤダァァーーー！！」となってしまうようです。楽しみな予定がキャンセルになるのは大人であっても心の中では絶叫してしまうことでしょう。

最後の投稿はみんなトトロを観ているときは、メイちゃんは「うちの子のようだ」と思って観ているという投稿です。確かにメイちゃんの作中での行動は幼児らしい可愛らしさでいっぱいで、子供がいる方は「うちの子みたい」という感想や「うちの子もあんな感じだったなー」という感想を抱く方は多いのではないでしょうか。かわいいメイちゃんをみてほっこりしている親御さんは多いようです。

本記事では『となりのトトロ』に登場するメイの性格や名前の由来、都市伝説やメイの名言について紹介しました。メイは好奇心旺盛ですが意外と人見知りな部分もあるかわいい女の子でした。そしてメイの名前の由来は5月生まれであることから5月の英語表記May（メイ）からつけられたようです。また、一部のジブリファンの中で囁かれた強盗殺人事件である「狭山事件」と関連しているという都市伝説は、スタジオジブリが完全否定していました。

作中のメイの名言はどれもかわいいもので子供ながらの自由な発想にジブリファンも思わず微笑んでしまうものでした。メイと不思議な生き物トトロの出会いをまだ見ていないという方はメイのかわいい魅力を確認するために一度視聴してみてはいかがでしょうか。