【ワンパンマン】ブラストの正体や謎を解明！強さや登場キャラとの過去も

ヒーロー協会には所属しているヒーローの強さや実績などを評価して階級分けする制度が敷かれており、ブラストはその階級で最上位のS級でなおかつ1位の座についているトップヒーローとして紹介されました。ここではワンパンマンに登場するブラストのプロフィールをまとめ、ワンパンマンの作品概要とあらすじについておさらいしていきます。

ブラストはヒーロー協会S級1位のプロヒーローです。S級全員を集めた緊急会議にてその名前とランクが明かされましたが、会議に出席せず姿は明かされませんでした。他のヒーローたちとは異なり協会から依頼を受けて動くことはなく、彼の動向は上層部ですら把握できていないため謎に満ちています。やがて本編が進行すると、ヒーローらしいスーツとマントを身に纏った姿が明かされ、趣味でヒーローをやっている存在であることを自称しました。

ワンパンマンはONE原作、村田雄介作画によってとなりのヤングジャンプに連載されている漫画作品です。チート級に強い主人公を中心にギャグバトルが展開されており、2012年の初掲載から2022年11月時点で単行本27巻まで刊行しています。累計発行部数は2800万部を突破しており、その人気に伴ってアニメ化やゲーム化、ハリウッド映画化といったメディアミックスも展開されています。

就職活動に行き詰っていた青年・サイタマはある日、街中で少年を襲っていた怪人を撃退し幼い頃にヒーローになりたかったことを思い出します。その日からヒーローを目指して地道なトレーニングを続けると、3年後に髪の毛を失った代わりにどんな怪人もワンパンで倒せるほどの力を手に入れました。いつも一撃で終わってしまうことに虚しさを感じるようになってしまうサイタマでしたが、彼の前にサイボーグのジェノスが現れたことでそれまでの日常に変化が起き始めるのでした。

ブラストについて唯一明かされていたのは最強のヒーローであることのみで、それ以外の容姿や素性については長らく明かされず、本編に初登場してからもその正体は謎のままでした。このことを受けてワンパンマンを愛読しているファンからは謎に対する考察が寄せられるようになり、根拠がしっかりある意見やユニークな意見が支持されるようになりました。ここではワンパンマンにおけるブラストの正体や謎について有力な考察を紹介していきます。

ワンパンマン世界には神と呼ばれる存在が描かれており、正体は不明ながらホームレス帝に力を授けるなど登場キャラに干渉している様子が描かれています。この神の正体がブラストではないかと言われており、ブラストは圧倒的な強さを持っていること、ヒーロー協会でも動向を知らないことの2点を根拠にこの考察が唱えられました。

ワンパンマン本編にブラストが初登場すると、彼は空間を操る能力を発動する描写が描かれました。ブラストには宇宙の真理を操って空間や重力を操作するという能力があることが判明しましたが、その能力を応用することで時間を超えているのではないかと考察されています。

サイタマはヒーロー協会に所属する前まで「趣味でヒーローをしている者だ」と自己紹介していました。一方でブラストもそれを全く同じ発言をしていたことから、ブラストとサイタマには共通点が多いのではないかと考えられるようになりました。

ブラストの人物像をまとめてみると『趣味でヒーロー活動』『別次元の能力』『マント』などが揃っており、サイタマとの共通点が多いです。このことからブラストの正体は未来からやってきたサイタマではないかと言われるようになりました。サイタマであれば時間を超えられると言われても納得できてしまうキャラパワーがあるでしょう。

仮に正体が未来から来たサイタマでなかった場合、もう1つの意見としてサイタマの父親説が唱えられています。サイタマとの類似点が多いことへの根拠が成立し、ブラストの見た目も30代後半～40代前半に見えるため年齢的にも矛盾が生じません。また、サイタマの家族関係や過去については未だ本編で描かれておらず、それがブラストの正体への伏線ではないかとも言われています。

怪人協会編が進行中は怪人王オロチがブラストの正体と言われていました。オロチは素性が明かされる前からボロスに匹敵する強さを持っていると予想されており、ブラストがそれほどの強さを持っていてもおかしくないということからこの説が唱えられました。しかし、結果的にオロチの正体が元人間の怪人と説明され、後にブラストが姿を現したためこの考察は間違いになりました。

ONE先生による原作版ワンパンマンに登場したブラストは、普段は定職に就いて働いていると描かれていました。過去にタツマキやフラッシュを救う活躍をしていたとされていますが、それらのヒーロー活動はあくまで趣味で行ったものでそれ以上の素性は明かされませんでした。

ブラストが登場するまでの間、オロチの正体説と併せて唱えられていたのがラスボス説です。本編に描かれているブラストは何を目的に動いているのか不明ですが、サイタマたちに対して比較的友好な関係を築いているため敵側になる可能性が低いと推察されます。この説への反論としてラスボス相手にサイタマとブラストが共闘するのではないかという意見も出ています。

原作版ワンパンマンの123話目にてブラストの息子を名乗る青年・ブルーが登場しました。ブルーは父を超えるため、そして腐敗したヒーロー協会に反旗を翻すためにネオヒーローズという組織を作り出し集めた仲間と共に悪と戦うことを宣言していました。しかし、ブルーであってもブラストの動向は把握できていないそうで詳細な関係性も明らかにされていません。

ブラストが本編に登場すると彼は黒くて異様に重たい謎のキューブを回収していることを明かしました。ブラスト曰くキューブは神と交信できる装置で、触れることで神と交信することができるとされています。ブラストの目的は詳細にされていませんが、恐らく裏で暗躍している神を止めるために動いていると推察されます。

ここからはワンパンマンにおけるブラストの強さや能力についてまとめていきます。ワンパンマン27巻時点でブラストの戦闘描写はまだ描かれていませんが、フラッシュの背後を取ったり謎のキューブを軽々しく扱ったりとS級1位の実力がにじみ出ており、突発的に発動した能力は別次元の効果であると読者を驚かせました。

S級1位になっている時点で相当な強さを秘めていることは想像に容易いでしょう。その上でブラストは過去にムカデ長老と戦ったことがあり、瀕死寸前まで追い詰めたという逸話を残しています。ムカデ長老とは災害レベル竜の怪人で、地を這うだけで街を破壊するほどの巨体とファングやジェノスの攻撃でも傷一つつかない甲殻を持っています。結果的にサイタマのマジ殴りによって倒されましたが、それを瀕死に追い詰めるのは並みの実力者では不可能です。

ブラストの強さが不明瞭なためサイタマと比較することは難しいです。ただし、ボロスが互角に戦える相手が実はブラストだった説に注目してみるとボロスに匹敵する強さ、そしてサイタマよりは劣る強さであると推察できます。ボロスは占い師から予言を受けて地球に現れましたが、サイタマとの戦いでは全く歯が立たなかったと言い残しています。

ガロウは瀕死に追いやられる度に強くなるという特性があり、覚醒を果たした後はS級のクロビカリを撃退するほどの強さを手に入れました。リミッターを突破したガロウはサイタマの連続普通のパンチを捌き切るほどの実力で、リメイク版ワンパンマンでは宇宙的恐怖モードという最終形態を手に入れ更にパワーアップしているため、ブラストに神に対抗するほどの実力がなければガロウに敗れるかもしれません。

ブラストには空間や重力を操作する能力が備わっており、使用する必殺技も宇宙の真理を作り変えるような飛び抜けたものばかりです。実際にワンパンマン作中で披露した必殺技4つをそれぞれ紹介していきます。

次元操作はいわゆるワープで、亜空間へのゲートを展開し自身や対象を任意の場所へ転送することができます。普段は別の次元で何らかの目的のためい動いているそうで、次元から出てきた時はボロボロの姿になっていました。本人が別の次元から現れる時には独特な腕の組み方をして発動します。

次元砲（ディメンションキャノン）は、黒い球状のエネルギーを発生させ、命中した相手を強制的に亜空間へ転送させる技です。亜空間に転送されるとブラストの能力なしでは元の次元に戻ってくることはできません。

重力拳（グラビティナックル）は、拳に重力を込めたエネルギーを纏わせて相手を殴る技です。純粋にパンチの威力を底上げすることの他に、亜空間へのゲートを応用することで永久にダメージを与えることが可能になります。

遮断（シャット）は異次元空間の出入口で相手を挟み、強引にゲートを閉じて強制的に亜空間へ隔絶する技です。胴体が切断されるのはもちろんのこと、次元の壁によって離れた身体が元通りになることはありません。

ブラストを関係性を持つキャラクターは主にヒーロー協会に所属しているトップヒーローたちで、タツマキやフラッシュ、リメイク版ではアマイマスクとの過去も描かれました。ここではワンパンマンにおけるブラストと登場キャラとの過去や関係についてまとめていきます。

ワンパンマン本編より18年前に、とある研究施設で合成獣が暴走すると研究員に見放されたタツマキが襲われそうになり、その瞬間にブラストが助けました。ブラストはタツマキが超能力を使わなかったことに「いざというときに誰かが助けてくれると思ってはいけない」と啓蒙し、彼女が強くなりやがてヒーローになるきっかけを作りました。

アマイマスクの過去回想が描かれると、何かに絶望して膝をついていたアマイマスクに「もう大丈夫だ」と声をかけたのがブラストでした。2人の詳細な関係性は不明ですが、アマイマスクにとってその瞬間は屈辱的だったそうで、顔を歪めて頭を地面に叩きつけていました。

ワンパンマン本編より15年前、音速のソニックと閃光のフラッシュは当時忍者の里という暗殺者育成施設で育っていました。そこは1日72時間6時間睡眠という地獄のように過酷な場所で、更には理不尽な理由で懲罰も頻繁にされていました。限界を悟ったフラッシュは16歳になった頃に『終わりの44期事件』を引き起こしましたが、そこにブラストも現れると彼の力で里を壊滅させました。なお、ブラストが忍者の里を壊滅させた理由やフラッシュとの関係性は不明です。

ここからはワンパンマンにおけるブラストの登場回や声優についてまとめていきます。

ブラストの登場回は原作、リメイク（村田）版それぞれで異なります。

原作ワンパンマンでは106話に登場しています。106話ではタツマキの過去エピソードが展開されており、18年前に研究施設でブラストが彼女を助けた内容が描かれました。両者にとってその瞬間が初対面のようで、ブラストは趣味でヒーロー活動をしていることを明かしました。

リメイク版ワンパンマンでは時期的に原作よりも先に登場しており、本編の183話にて登場しました。原作と描かれている内容は変わっていませんでしたが、ブラストの過去が加筆されておりムカデ長老を撤退させたことが明かされました。また、タツマキの頭に手をかざして記憶を読み取ってフブキの存在を知り、彼女を守ってあげるよう話していました。

アニメ版ワンパンマンでは未登場となっています。ただし、アニメ版はシーズン3の公開が決まっており作品人気も伸び続けていることから、アニメ版にブラストが登場するのは時間の問題と推察されます。

ネット上ではアニメ版にブラストが登場した時の声優予想がされています。有力なのは『山寺宏一』と『小野大輔』の2人で、ブラストの得体の知れないミステリアスな人柄や最強の存在である要素に当てはまる声優が選ばれるだろうと言われています。

過去や能力、タツマキとの過去などが明かされても未だ謎多き存在であるブラストですが、彼に対してワンパンマンファンはどのような印象を抱いているのでしょうか？ここではブラストに対する世間での評判や人気について、SNS上にあるコメントを参照しながらまとめていきます。

ブラストの初登場は原作ではなくリメイク版でしたが、まさかリメイク版の方から先に出てくると思っていた読者は少なかったようで多くの人が驚いていました。また、それまで素性を全く明かさなかったのに反して初登場から高い頻度で登場するようになったことで、レアキャラ感が薄れてガッカリしたという意見も見受けられました。

ブラストの能力が明かされるとサイタマよりも強いのかという考察がされていました。キャラの強さ考察はワンパンマンファンにとって恒例行事となっており、ブラストの場合はガロウの地殻変動に驚く様子を見せていたことから意外と弱いのではないかと考えられています。

ブラストの登場を受けてワンパンマン本編がクライマックスに近づいているのではないかと考察する意見がありました。201話ではガロウとS級ヒーローたちの戦いにブラストが割り込み神にまつわる話を展開していました。神がラスボス候補の筆頭と予想されていることから、ラストに近づいているのは確かと言えそうです。

S級1位のブラストは宇宙の真理を操る能力を持つヒーローであることは判明しましたが、実際の強さや目的などは明かされておらず未だ謎が多いままでした。神と交信するキューブを集めていることから、人間に好き勝手力を与えている神に何らかの関係性を持っていることは確実でしょう。今後のワンパンマンではぜひブラストの活躍に注目してみてください。