【ワンピース】黒刀に成るための条件は？ゾロが成すのはいつなのか考察

『ワンピース』の黒刀は作中の刀の中でも性能的に優れたものになっています。そんな黒刀について基本的な情報を見ていきましょう。

『ワンピース』の黒刀とは、作中世界における刀の種類であり、該当する刀の刀身が文字通り黒くなっています。初めて名前が出た時点では単に刀の種類を指すものかと思われていましたが、後に全ての刀剣が黒刀に成る可能性があることが明らかにされています。

『ワンピース』の作中に登場する名工が作った剣や槍などの刀には「位列」と呼ばれるランクが付けられており、最も高い位列は最上大業物12工と呼ばれています。しかし、刀の強さは刀鍛冶の実力だけではなく、刀の使用者自身の実力も合わさることで真の実力を発揮するようになっています。そんな中で黒刀に成る刀はその時点の位列よりも上がる可能性がワノ国編で明らかになりました。

『ワンピース』の黒刀の特徴は恐竜に踏まれても曲がらないと言われる「硬さ」であり、その硬度によって普通の刀には出せない威力や相手からの攻撃を受けられるようになっています。しかし、それに使用者自身に見合う力がなければそれ以上の硬さを持つ相手にダメージを与えられないこともあります。

尾田栄一郎先生が作者の少年漫画『ワンピース』は『週刊少年ジャンプ』で1997年から連載が始まり、2022年8月時点で単行本103巻が販売されている作品です。連載から2年後の1999年にはアニメ化もされており、その他にも劇場版、ゲーム、小説など様々な展開をしています。海賊として世界を冒険するロマンや熱いバトル展開など、たくさんの見どころで世界中のファンを魅了しています。

海賊王を目指して海へ出たモンキー・D・ルフィは、幼少期に食べた悪魔の実の能力や持ち前の好奇心の強さを持って、様々な困難や強敵に立ち向かっていきます。そんなルフィの元に集まった仲間たちは麦わらの一味として世界から名を知られるようになり、ついには最後の海と言われる新世界へ突入します。しかし、新世界では更なる困難や四皇を始めとする強敵達が待ち構えていました。

『ワンピース』に登場する刀剣が全て黒刀に成るという設定は、ドレスローザ編から言及されていますが、黒刀に成る条件については完全に明らかにされていません。そんな黒刀に成る条件について現時点でわかっている部分をまとめていきます。

『ワンピース』の作中で全ての刀剣が黒刀に成ると言及されたのは、ドレスローザ編でピーカと戦闘中のゾロが、ミホークとの修行を回想した時です。その回想では刀が折れることについて話しており、ミホークは覇気を纏えば刀は折れず、黒刀に成る可能性を示唆しています。この時点では単に覇気によって硬度が上がる話かと思われていましたが、後に黒刀へ変化することを示していたことがわかりました。

『ワンピース』の黒刀に成る条件は明確に示されておらず、作中で完全な黒刀を所持している、もしくは黒刀に成らせた人物は非常に限られています。その中で黒刀に成る条件として、以下の3つが考えられています。

黒刀に成る条件として、武装色の覇気を刀に纏わせることが考えられています。回想でミホークが言及しており、ワノ国編で「閻魔」を手に入れたゾロが実際に覇気を纏わせることで刀身が黒刀化させています。しかし、黒刀化したのは覇気を纏わせた時だけであり、覇気が無くなると元の刀身に戻っていました。そのことから武装色の覇気は必須の条件ですが、それだけでは黒刀に成ることはないと考えられます。

黒刀に成る条件として、ある程度の戦歴が必要であることも考えられています。武装色の覇気を纏わせたうえで刀と使用者自身が戦闘を繰り返すことで自ずと黒刀に成るのではないかという考察です。作中の完全な黒刀はいずれも歴戦の使用者が持つ刀であることが証拠として挙げられています。しかし、作中で強者と言われるような立場のキャラ全員が黒刀を所持しているわけではないため、こちらも条件の1つに過ぎない可能性があります。

黒刀に成る条件として、黒刀「秋水」を所持していたリューマの伝説から竜を斬るということが条件ではないかと考えられています。これは絶対に竜を斬らなければならないわけではなく、竜のように強大な存在を斬った経験を経ることで黒刀化するという考察になります。使用歴が長いだけで黒刀に成ることがないのだとしたら、刀を持って戦う相手も強くなければならない可能性があるのです。

『ワンピース』のゾロは作中で黒刀に成る条件のヒントを得ており、実際に所持している刀を一時的に黒刀化させています。そんなゾロの刀が黒刀に成る可能性について、歴代の刀と共に考察していきます。

『ワンピース』のゾロが所持した刀は、くいなから受け継いだ大業物21工の「和道一文字」、ローグタウンの武器屋で譲り受けた業物で妖刀の「三代鬼徹」と良業物50工の「雪走」、スリラーバークでリョーマのゾンビに勝って手に入れた黒刀「秋水」、ワノ国編で秋水を国へ還す代わりに譲り受けた大業物21工で妖刀の「閻魔」です。

このうち現状でゾロが所持しているのは和道一文字、三代鬼徹、閻魔の3本であり、いずれも業物としての位列が付いています。ただ、手に入れた時点で既に黒刀だった秋水を手放しているため、現時点でのゾロは完全な黒刀は1本も所持していません。一方で、閻魔を譲り受けた際にゾロ次第で閻魔は黒刀に成る可能性があり、位列が上がるとも言われています。

『ワンピース』のゾロはワノ国編のキング戦において、所持している3本の刀に覇気を纏わせて、黒刀化しながら攻撃していました。この時、3本の刀は黒い雷を放ったようになっていましたが、戦いが終わると元に戻っています。そのことから覇気を纏うだけでは黒刀に成ることはできず、キングという強敵1人を倒しても戦歴としては足りないことがわかります。

『ワンピース』のゾロがワノ国編に秋水を持って訪れた際、秋水がリューマの歴戦によって黒刀に成ったことを聞かされています。つまり、秋水はゾロが手に入れた時点では既に黒刀でしたが、リューマが現役で使っていた中では黒刀で無かった時期があるということです。この言葉をきっかけにゾロは黒刀に成ることの本当の意味を知っていくことになります。

『ワンピース』のゾロの刀が秋水のように黒刀に成るのはいつになるかを考えると、ワノ国編でキング戦を経てきっかけは掴み始めています。そのため、今後も戦い続けて更なる強敵を斬った時に、黒刀に成る可能性が考えられます。ただ、3本全てを黒刀にするのは難しいかもしれません。可能性を示された閻魔になるか、使用歴の長い和道一文字と三代鬼徹がなるのかは今後の注目したい点です。

『ワンピース』のゾロが秋水を手放したことで、作中世界において現役で黒刀を使っているのは、黒刀に成る条件を示したミホークだけになっています。そんなミホークと所持している黒刀について紹介していきます。

『ワンピース』のジュラキュール・ミホークは、世界最強の剣士、鷹の眼のミホークといった異名を持つ人物です。王下七武海に所属していたこともあり、マリンフォード頂上戦争後はゾロに修行を付けていました。その実力はかつて左腕があった頃の赤髪のシャンクスと互角であると言われており、異名の通り世界最強の人物と言えます。

『ワンピース』のミホークが所持しているのは黒刀「夜」です。位列の中で最もランクが高いの最上大業物12工に属しており、十字架のような形をした巨大な刀になっています。ミホークは自分の身長と同じくらいあるこの刀を片手で軽々と振り回しています。

『ワンピース』のミホークの強さについては、黒刀「夜」を軽く振っただけでも斬撃が発生し、海を割ってしまうほどの威力を出していました。また、マリンフォード頂上戦争では横の一振りで巨大な氷山を切り裂いて浮かせており、周りを驚愕させています。その強さを支えているのは黒刀の硬度であることが考えられますが、「夜」についても以前は黒刀で無かったと考えられるので、ミホークの戦歴が窺えます。

ここでは『ワンピース』の黒刀について世間での評判や人気を紹介していきます。徐々に黒刀の設定が明かされていくことで、読者やファンの間でも注目されるようになりました。

『ワンピース』の黒刀に成る条件についてはファンや読者の間でも様々な意見が出てきています。武装色の覇気が確定として、完全な黒刀に成るためには数をこなせばいいのか、大きな1つを成したらいいのかはわからないという人が多いようです。

『ワンピース』の黒刀について、純粋に刀としての見た目や強さが好きだという人もいました。秋水と夜のような既に黒刀化している刀はもちろんのこと、ゾロが覇気によって黒刀化させたシーンでは、かっこいいエフェクトが出ていることで黒刀にかっこよさを感じているようです。

『ワンピース』のゾロが所持している刀が黒刀に成る可能性については、期待している人が多くいました。スリラーバークから使っていた秋水が入れ替わったことで、完全な黒刀は無くなってしまいましたが、裏を返せば現在所持している刀が黒刀化させるための布石であると考えている人もいるようです。

『ワンピース』の世界にある全ての刀剣は黒刀に成る可能性があり、その条件には覇王色の覇気が必要であると言及されていますが、それ以外の条件についてはまだ明らかになっていません。ただ、刀を長く使うことや強敵を斬ることなどが条件として考察されていることから、今後のゾロの活躍次第で所持している刀が黒刀化する可能性はあります。ゾロの黒刀化に期待しつつ、原作漫画の展開を待ちましょう。