【ワンピース】海軍の階級別メンバーまとめ！役割や強さについても考察

『ワンピース』における海軍は「海上治安維持組織」と言われており、なかでも海軍本部は四皇・七武海と並ぶ「偉大なる航路（グランドライン）」の三大勢力とされています。主な仕事は海賊や犯罪者を取り締まる、警察として平和を守っています。海軍は「絶対正義」のもとに行動し、人々の平和を守り、己の信じる正義を掲げています。

『ワンピース』は尾田栄一郎による海賊バトルファンタジー漫画で、『週刊少年ジャンプ』で長期連載されている人気作品です。略称は「ワンピ」で、大人から子供までが知っており、その人気が社会現象になるほどでした。単行本は100巻を越え、国内累計発行部数は2022年8月時点で日本の漫画では最高となる4億1000万部を突破しています。また1999年よりテレビアニメが放送されており、今でも人気なアニメ作品です。

『ワンピース』は赤髪のシャンクスに憧れ、海賊王になることを目指す少年、モンキー・D・ルフィを主人公にした物語です。ルフィは悪魔の実と言われるゴムゴムの実を食べ、全身がゴムになった人間です。そんなルフィが海賊王を目指すために仲間を集めて海に冒険へ出ます。海賊となって懸賞金がかけられたルフィは、海の警察組織である海軍に狙われることになります。

『ワンピース』の海軍本部の中は階級でわかれており、上位の階級になればなるほど能力が高く、強くなります。元帥は海軍の指揮系統のすべてを握る総大将で、多くの人員を使って敵を殲滅させるバスターコールを発動させる権限も持っています。そんな海軍本部のトップに君臨する全軍総帥や元帥の強さや能力を紹介します。

コングは世界政府全軍総帥です。元海軍本部元帥だったことが過去編で明らかになっています。尖った白髪と顎髭が特徴的で、左目には傷跡があります。マリンフォード頂上決戦後、ガープとセンゴクの退任を受理しますが、海兵の育成のために海軍に残るようにも諭しています。戦闘シーンがないため、能力や強さは謎に包まれています。

センゴクはマリンフォード頂上決戦までは元帥で、その後は元帥の座をサカズキに渡して第一線から退き、隠居のような生活をしています。センゴクは「ヒトヒトの実」の能力者で、大仏の姿になって戦うことができます。悪魔の実の能力から「仏のセンゴク」と言われています。ガープとは仲が良く、同時期に戦っていたこともありました。元帥や大将はそれぞれの正義を掲げていますが、センゴクの正義は「君臨する正義」です。

サカズキは元大将で、マリンフォード頂上決戦後には元帥になりました。通称は「赤犬」で、悪はすべて滅ぼすべきという「絶対的正義」を掲げています。「マグマグの実」の能力者で、体をマグマに変えることができます。同じ大将であった青キジと10日間戦い続け、勝利するほどの強さを持っています。

『ワンピース』に登場する大将は、海軍本部における「最高戦力」と言われています。大将一人で海賊団を圧倒できるほどの強さを持っています。また、元帥と同様にバスターコールの権限を持っており、多くの人員を動かす権利も持っています。そんな海軍本部の「大将」の強さや能力を紹介します。

ボルサリーノは海軍大将の一人で、通称「黄猿」です。ロギア系の「ピカピカの実」の能力者で、光の速さで移動したり攻撃を行うことができます。黄猿の信念は「どっちつかずの正義」を掲げています。ロジャーの右腕であるレイリーと互角に戦ったり、シャボンディ諸島ではルーキー達の攻撃に傷一つ負わないという強さを持っています。スピードは作中でもトップクラスで、遠距離攻撃も得意です。

イッショウはマリンフォード頂上決戦後に大将になりました。通称は「藤虎」で、仕込み杖を携えた盲目の剣客です。「仁義ある正義」を掲げており、市民の安全や仁義を重んじる人物です。重力を操り、隕石を落とすこともできる能力をもっていますが、悪魔の実の名前は明らかになっていません。海軍の立場にありながら、ドフラミンゴを倒して国民を守ったルフィに好感を抱いています。

アラマキはマリンフォード頂上決戦後に大将になった人物です。通称は「緑牛（りょくぎゅう）」で、掲げる正義は「徹底的な正義」です。ロギア系の悪魔の実「モリモリの実」の能力者で、身体を樹木に変化させて大地に森を作ることができます。発生させた草木は再生能力を持っています。サカズキの考え方に賛成しており、手柄を立ててサカズキに褒められたいと思っています。

海軍本部の中将は悪魔の実の能力者であることが多く、能力を駆使して海賊や罪人と戦います。大将や元帥が発令するバスターコールでは、強い中将が5人も招集されることになっており、バスターコールは絶対に勝ち目がないものだと言われています。また、海軍中将以上のメンバーは、覇気を習得していることがほとんどです。そんな海軍中将のプロフィールや強さ、能力を紹介します。

ガープはルフィの祖父で、革命家ドラゴンの父でもあります。「ゲンコツのガープ」と言われており、ロジャーとは激戦を繰り広げていました。大将になれる強さがありながらも、地位に興味がないことからそれを断っています。ロジャーが処刑される寸前にエースを預かっており、エースの実質的な祖父でもあります。打撃が効かないルフィに覇気を込めた拳でダメージを与え、驚かれていました。ルフィとエースをしきりに海軍へと誘い、孫達を守ろうとしていることがわかります。

つるは「大参謀」と言われており、豊富な知識を持っている人物です。ガープやセンゴクとは同期で、強い発言権も持っています。「ウォシュウォシュの実」の能力者で、あらゆる人や物を洗濯して干すことができます。洗われた悪人は、少しだけ心が清らかになります。「清らかなる正義」を掲げ、マリンフォード頂上決戦では白ひげ包囲戦の作戦を立てていました。

ジョン・ジャイアントは巨人族の海軍中将で、マリンフォード頂上決戦の際は部下を鼓舞する演説を行っていました。演説後は先陣を切って白ひげに突撃しますが、返り討ちにされてしまいます。巨人族で初めて海軍になった人物ですが、巨人国「エルバフ」とのパイプを持っていた孤児売りマザー・カルメルの斡旋によって海軍となったことがのちに明らかになりました。

ドーベルマン中将はエニエスロビーに招集された中将の一人です。体中に十字の傷があり、日本刀を使って戦います。負傷した海兵の手当より、海賊を追うことを優先する人物で、赤犬に近い思想を持っています。一方でスパンダムに対して嫌悪を抱いたり、恩師の死に涙を流す場面もあり、良識の一面もあります。

オニグモ中将は兜を身に着け、いつもタバコを咥えている人物です。任務のためなら犠牲をもいとわない冷酷な性格をしています。エニエスロビーに招集された中将の一人で、ルフィとルッチが戦っているところに躊躇なく砲撃を命令しました。マリンフォード頂上決戦では、マルコに海楼石の手錠をはめています。

モモンガ中将は日本刀を使い、単身で海王類を倒す実力を持っています。エニエスロビーで招集された中将の一人です。七武海ハンコックに臨時召集を伝えるために女ヶ島近辺を訪れ、ハンコックの希望でインペルダウンでエースとの面会に付き添いました。

ヤマカジ中将はエニエスロビーで招集された中将の一人です。七武海が撤回となってハンコック捕縛のために女ヶ島に向かいますが、部下もろともハンコックの能力で石にされてしまいました。

ストロベリーは頭が長いので、それに見合った長い帽子を被り、髭も長く伸ばしている特徴的な見た目をしています。武装色と見聞色の覇気を体得しており、2本の洋刀を使用して戦います。海軍大将の黄猿からもその実力が認められているようです。

ロンズは鉄の仮面を付けている中将で、斧を使って戦います。マリンフォード頂上決戦では白ひげを強襲しましたが、グラグラの実の能力で一蹴されました。

ラクロワは巨人族であり、サーベルという巨大な刀剣を使って戦う中将です。マリンフォード頂上決戦では海軍本部の巨人部隊として参戦し、リトル・オーズJr.を倒そうとして返り討ちにあっています。

キャンサーはオールバックにサングラスと左目の傷、葉巻が特徴的な中将です。武装色と見聞色の覇気は体得しているようですが、作中での戦闘スタイルの描写はありません。初登場は聖地マリージョアでのクロコダイルの後任を決定する会議に出席していました。

モザンビアは左頬に傷がある中将で、作中での登場回数が少ないので不明な部分も多いですが覇気を体得している剣術使いのようです。マリージョアの会議で、ドフラミンゴに操られて同じく会議に出席していた中将のステンレスに襲い掛かかりました。

ナヅ・ケタガーリは単行本第94巻のSBSで登場した中将です。姓名判断が趣味で、大将の異名を考えています。

バスティーユは仮面を被っている中将で「鮫切バスティーユ」という異名を持っています。ドフラミンゴのコロシアムに出場した犯罪者を捕まえるため、ドレスローザに潜入していました。

メイナードは「追撃のメイナード」という異名を持つ中将で、ドフラミンゴのコロシアムに潜入していました。選手として戦いますが、ガンビアに正体を怪しまれ、バルトロメオとの戦いで敗れています。

ダルメシアンはダルメシアン柄のマスクを被っている中将で、「六式」を使うことができます。ダルメシアンに変身することができるゾオン系の悪魔の実の能力者で、マリンフォード頂上決戦ではモモンガ中将と連携をとってルフィを追い詰めました。

ステンレスは海軍本部中将で、アニメでの名前は「カイゼルヒゲ」でした。マリージョアの会議でドフラミンゴに操られたモザンビアともみ合いになります。

ギオンは女性中将で、通称「桃兎（ももうさぎ）」と呼ばれています。単行本第74巻SBSで「大将候補」として紹介され、本編では世界会議編で登場しました。劇場版『GOLD』にも登場し、つるの妹分であることが判明します。お座敷遊びに精通しており、「桃色客あしらい」という異名も持っています。名刀「金比羅」を持つ剣士でもあり、左太ももにはクモのタトゥーが入っています。

トキカケは「茶豚（ちゃトン）」と呼ばれる中将で、ギオンと同じく単行本第74巻SBSで「大将候補」として紹介された一人です。劇場版『GOLD』に登場し、トキカケの詳細が明らかになりました。ハットと格子柄のコートに腹巻、下駄といった独特な服装をしており、サカズキを「社長」と呼んでいます。仕事の合間を縫って「マドンナ」を探し求めるほどの美人好きです。

コーメイは特別編『アドベンチャー オブ ネブランディア』に登場した人物です。フォクシー海賊団に新たに加入したメンバーですが、その正体は海軍本部中将でした。肩書は「海軍戦略戦術研究開発本部特別作戦参謀」です。

コーミルは「ゆとりある正義」を掲げる中将で、表紙連載『エースの黒ひげ大捜査線』に登場しています。マリンフォード頂上決戦にも参加しています。

ヴェルゴは当初「鬼竹のヴェルゴ」という異名を持つ中将として登場しましたが、実はドフラミンゴファミリーの最高幹部でした。「六式」と武装色の覇気を使うことができ、サンジの足の骨を折るほどの強さを持っています。パンクハザードでローに体をバラバラにされ、爆発寸前の製造室に放置されました。

スモーカーは「白猟のスモーカー」という異名をもつ海軍本部中将です。ロギア系悪魔の実「モクモクの実」の能力者で、体を煙に変化させることができます。『ワンピース』の序盤から登場しているキャラクターでもあり、当時は海軍本部大佐でしたが、准将を経て中将になりました。己の信念に基づいて行動するため、組織の論理に従わないことが度々たり、同期であるヒナの弁解に助けられています。ルフィには「ケムリン」と呼ばれています。

ジョナサンは「ハリネズミ」と呼ばれる鉄壁の大要塞「ナバロン」の司令官として登場した中将です。のんき者に見えますが、狡知に長けた熟練の策士です。ルフィ達を捉えようと様々な策をしかけますが、海軍本部中佐のシェパードが作戦を台無しにしてしまいます。

ドールは新世界「エッグヘッド」近くに所在する支部の中将です。トゲトゲのチョーカーを付けたショートヘアの女性です。

海軍本部の階級は基本的には実力主義です。少将以下の階級の海兵は覇気を使えない者も多く存在します。覇気を習得し、実績を積んでいくことで昇級していくこともできます。そんな海軍本部の少将や准将のプロフィールや強さ、能力を紹介します。

ヒナは「黒檻のヒナ」という異名を持っている女性です。「オリオリの実」の能力を持ち、相手が体に触れたら鉄の檻で捕縛することができます。部下であるフルボディやジャンゴからアプローチを受けていますが、全て受け流しています。スモーカーの同期で、海軍らしからぬ行動をするスモーカーのことを弁解しています。ルフィ達がアラバスタから脱出するところを狙って捕まえようとしますが、ボン・クレーによって阻止されました。初登場時は海軍本部大佐ですが、後に海軍本部少将になっています。

Tボーン大佐は元王国騎士という異色の経歴をもっている人物です。「船斬りTボーン」とも呼ばれていますが、人助けを趣味としている良心の持ち主です。ゾロとの一騎打ちに敗れましたが、その後のマリンフォード頂上決戦にも参戦しています。

プリンス・グルスは海軍本部少将兼機密特殊部隊「SWORD」隊員です。異名は「王子」で、表紙連載『〝ギャング〟ベッジのオーマイファミリー』に登場します。

ブランニューはサングラスと分厚い唇が特徴的なキャラクターで、海賊達を調査して懸賞金の額を決める任務をしています。内政をすることが多く、センゴクやサカズキからも信頼を得ています。頂上決戦では刀を持って前線で戦っています。海軍本部少佐から准将に昇格しました。

ヤリスギは海軍G-5支部准将で、名前の通りやり過ぎな言動が目立つキャラクターです。口癖は「～すぎる」で、表紙連載『カリブーの新世界でケヒヒヒヒ』に登場し、カリブー海賊団と交戦しています。

ビリッチは海軍准将で、ハンドアイランドの基地の指揮官です。特別編『エピソードオブルフィ』に登場するキャラクターで、悪魔の実の能力などはありません。能力なしで大将になるという野望があり、黄猿を強く尊敬していました。

キビンは海軍本部准将で、マリンフォード頂上決戦で広場に乗り込んだルフィに六式の「剃」「月歩」「鉄塊」を使って挑みますが、返り討ちにされました。劇場版『ONE PIECE FILM Z』にも登場します。

海軍には本部と支部があり、本部はマリンフォードにおかれ、支部は世界各地の5つの海に散らばる管轄を任されています。支部は主に大佐以上の人物が管轄し、東西南北の海の支部に所属する海兵の階級は、本部より3ランクほど下がります。そんな海軍の支部に所属する海兵や、その他の海兵の強さや能力を紹介します。

たしぎはスモーカーの部下で、剣士の女性です。序盤では頼りない雰囲気でしたが、海軍大佐にまで出世しています。業物「時雨」の使い手で、新世界編では「武装色の覇気」や六式「剃」を習得していました。名刀に詳しく、ゾロの持つ「和道一文字」や、リューマの「秋水」を一目で言い当てています。G-5の部下からは「大佐ちゃん」と呼ばれ、慕われている様子です。

コビーは元アルビダ海賊団の下っ端でしたが、ルフィに助けられて海軍に入りました。弱気で臆病な性格だったため、アルビダやその部下達から逃げることもできませんでしたが、ルフィに出会ってその性格に感化され、勇気を持つことができました。後にガープの部下となり、六式「剃」や見聞色の覇気を使えるようにまで成長します。海軍第153支部雑用から初め、海軍本部大佐となり、機密特殊部隊「SWORD」隊員も兼任しています。

マリンフォード頂上決戦では、白ひげやエースが死んでもなお止まらない戦いを見て、必要のない犠牲者が増え続けることに耐えられなくなり、サカズキの前に立ちはだかります。サカズキに粛清される寸前でシャンクスが止めに入り、マリンフォード頂上決戦が終着となりました。

ひばりは海軍本部中佐兼機密特殊部隊「SWORD」隊員です。ヘッドフォンを付けた少女で、コビーの後輩になります。

ヘルメッポは斧手のモーガンの息子という親の七光りで市民に威張り散らかし、ゾロを騙して拘束して処刑しようとしていた人物です。ルフィとゾロに負けますが、後に改心して海軍本部少佐兼機密特殊部隊「SWORD」隊員として登場します。コビーと同じくガープの部下でもあります。ルフィ達と再会したときには、過去の自分が七光りのバカ息子だったと認めています。

フルボディは「鉄拳のフルボディ」という異名を持つ人物で、サンジに倒されています。その後は態度を改めて大尉から三等兵に昇格しています。海軍になったジャンゴと共にヒナにアプローチを続けています。

ジャンゴはクロネコ海賊団2代目船長として登場し、カヤ暗殺事件に関わった人物です。催眠術が得意で、コインを使って敵を催眠術にかけますが、自分にもかかってしまうという欠点があります。ウソップに倒された後は、表紙連載『ジャンゴのダンス天国』で登場し、フルボディと親友になります。その後ヒナに一目惚れして海軍に入隊しました。

シュウは海軍本部大佐で、「サビサビの実」の能力者です。触れた金属を錆びさせることができます。エニエスロビーでのバスターコールに招集され、ゾロの「雪走」を錆びさせて破壊しました。

ベリーグットは髪型がアフロで、顎に「MARINE」の文字が特徴的な海軍本部大佐です。「ベリベリの実」の能力者で、体のパーツを果実のように丸く取ることができます。エニエスロビーのバスターコールで招集され、フランキーと戦いました。

シャリングルは海軍本部大佐で、サングラスをかけています。「シャリシャリの実」の能力者で、体のパーツを車輪にして高速回転させることができます。エニエスロビーのバスターコールで招集され、フランキーを襲っています。

オールハント・グラントは海軍G-F支部に赴任してきた実力派の若手海兵です。アニメオリジナル「海軍超新星編」に登場します。かつては青キジの部隊に所属しており、青キジを慕っています。動物系の悪魔の実の能力者で、左腕を巨大な獣の腕に変えることができます。

ドレイクは海軍G-8支部少佐で、ジョナサンの副官です。劇場版『デッドエンドの冒険』や『呪われた聖剣』に登場し、ルフィ達を捕まえようとしていますが、失敗に終わっています。

『ワンピース』に登場する海軍組織は、階級に分かれています。基本的には実力主義で、力と実績を積めば昇級することができます。そんな海軍組織の階級の一覧と、階級ごとの組織としての役割を紹介します。

全軍総帥は海軍、サイファーポール、エニエス・ロビーなどの世界政府の指揮下にあるすべての組織のトップだと言われています。現在の全軍総帥はコングで、コングは元海軍元帥であることが過去編で明らかになっています。

大目付（おおめつけ）は特殊な階級で、元帥から退いたセンゴクが努めている役職になります。元帥との地位の差は詳しくはわかっていませんが、実質的な指揮系統のトップは元帥です。大目付は元帥の相談役や、監視といった役割も担っていると考えられています。

元帥は全兵を統べることができる海軍の総大将で、バスターコールの発令権を持ちます。マリンフォード頂上決戦まではセンゴクが務めていましたが、マリンフォード頂上決戦が終わった新世界編では、大将のサカズキが昇格して元帥になりました。

海軍大将は「海軍本部最高戦力」と称される3人の総督で、色や動物を組み合わせた別名を与えられます。元帥と同じくバスターコールの発令権を持ちます。基本的には大将は3人となっており、頂上決戦以降のクザンとサカズキの空席をイッショウとアラマキが埋めています。

海軍中将は特に人数の制限などはなく、一定以上の実力と実績が認められることで中将になることができます。中将よりも上の大将や元帥は天竜人の直属の部下となるため、あえて昇格せずに中将で留まるという人物もいます。また、バスターコールが発令されると、5人の中将が招集されます。中将になるには覇気を習得しなければならないといわれています。

中将以上は覇気を習得しているため、少将以下の海兵は覇気を有していないことも多いです。少尉以上は「海軍将校」と言われ、「正義」と書かれた白いコートの着用を認められます。ほとんどの海軍将校はコートの腕を通さず、羽織る形で着用しています。

准将は海軍本部や海軍支部にもいる役職です。少将以下のため、「正義」のコートは羽織っていません。本部の准将はブランニューやキビン、シューゾがおり、支部の准将はヤリスギやプリンプリンなどがいます。スモーカーも准将だった次期があり、現在は中将にまでなっています。

大佐は年齢の若い海兵や、悪魔の実の能力者もたくさん存在します。海軍支部は大佐以上が管轄されるため、我が物顔で権威を振るっている大佐も作中では登場しました。

中佐は大佐の下で、大佐の補佐の役割を担っています。ローの恩人であるドンキホーテ・ロシナンテは、センゴクに助けられて海軍に入り、中佐をしていました。

少佐は中佐の1つしたの階級です。かつてのモーガン大佐の息子として威張っていたヘルメッポは、改心して雑用からやり直し、少佐となっています。

『ワンピース』の海軍の役職は、基本的には実力主義で昇格します。中将よりも強い存在が大将ですが、中将と大将に実力の差がありすぎるというファンの声もありました。大将は基本的に3人選ばれますが、中将の中でも群を抜いて強い人物が大将になるのかもしれないと考えられています。

海軍組織の中には女性もいますが、圧倒的に男性の方が多く所属しています。少ない女性海軍の中でも、海軍本部中佐のひばりのビジュアルが好きだというファンの声もありました。ひばりはコビーの後輩で、まだまだ謎が多い人物です。これから強くなって、海軍組織の中で昇格していくかもしれないといわれています。

コビーを初登場から知っているファンは、コビーが強くなって再登場したことに驚いていました。雑用から大佐にまで上り詰め、見聞色の覇気も会得しています。コビーの夢はルフィを捕まえて海軍大将になることになっており、ルフィと新世界で再会する約束をしています。

『ワンピース』の警察組織である海軍の役職や強さ、能力を紹介しました。海軍の階級はたくさんあり、実力主義で昇格していくものになっているため、階級が高くなればなるほど強者が揃っているという組織です。ルフィ達にとっては敵ですが、時には協力して困難に立ち向かっているところも見どころになっています。今後『ワンピース』を見る際は、海軍や海軍の階級についても注目してみてください。