【ナルト】ガイ先生はカカシのライバルで熱血教師！戦闘力や師弟関係も調査

NARUTOーナルトーに登場する教師は忍らしく冷静な人物が多いのですが、ガイ先生はそんな教師たちとは一線を画す熱血教師です。そしてそんなガイ先生と師弟関係にあるリーはガイ先生を敬愛しています。それほどまでに人を惹きつけるガイ先生の魅力とは一体どこにあるのでしょうか。まずはガイ先生のプロフィールと、NARUTOーナルトーの作品概要から紹介していきます。

ガイ先生はナルトたちの1年先輩にあたる第3班を担当する教師です。同い年のはたけカカシとはライバル関係に、ロック・リーとは師弟関係にあります。オカッパ頭と緑の全身タイツがトレードマークで、ナルトから『ゲキマユ先生』と呼ばれるほどの極太眉毛がチャームポイントです。エリートとは程遠い幼少期を過ごしてきたものの、並々ならぬ努力の積み重ねによって体術を極め、見事上忍まで登りつめた叩き上げのキャラクターです。

ガイ先生の口癖は「青春」で、常にテンションが高く、ネジやテンテンはいつも振り回されています。涙もろい感動屋であり、カカシの影響を受け「自分も暗部に入りたい」と打診した時には、3代目火影やダンゾウから、真っ直ぐすぎる性格ゆえ暗部には不適正だと言われていました。誰に対しても本気で向き合う一方で、人の顔や名前を忘れがちというおっちょこちょいな一面もあります。

NARUTOーナルトーは原作者・岸本斉史氏により、1999年から15年間にわたって週刊少年ジャンプにて連載された少年漫画です。同時期に連載していた『ONE PIECE』とはジャンプの双璧とされるほどの人気があり、海外でも爆発的なヒットを記録しています。テレビアニメも10年以上放送され、2016年からはナルトの息子を主役としたBORUTOーボルトーも連載中です。

木ノ葉の里に住む少年・ナルトは、かつて里を混乱に陥れた九尾の化け狐を体に封印されています。その因縁ゆえ里の人間はナルトに嫌悪感を抱いており、ナルトは差別を受け孤独を感じながら生きていました。そんな時恩師・イルカに命を救われたナルトは、イルカを守るために忍の才能を開花させます。そして落ちこぼれと言われ続けてきたナルトは、里一番の忍・火影（ほかげ）になることを誓い、仲間たちと任務に立ち向かいながら成長を遂げていきます。

明るい性格や破茶滅茶な言動で読者を楽しませるガイ先生は、実はナルト作中トップクラスの強さを持つ実力者です。ガイ先生の強さ・能力の高さには、読者はいい意味で予想を裏切られてきました。この項目ではナルトファンを驚かせたガイ先生の能力や強さ、技を紹介します。

ガイ先生は体術オンリーのリーとは異なり、忍術を使うことも可能です。しかしガイ先生の戦闘は体術がメインの近接戦がほとんどであり、体術の能力はNARUTOーナルトーキャラの中でも随一と言われています。実際に作中で対戦したうちはマダラは、ガイ先生の体術について「右に出るものはない」とその能力を絶賛していました。

ガイ先生の戦いは迫力と破壊力に溢れ、多くのナルトファンを興奮させてきました。またシリアスな展開ばかりでなく、クスリと笑わせてくる流れで使われることもあり、シンプルに「見ていて楽しい」という声も多いです。今回はナルト作中でガイ先生が披露した11の技を解説します。

『木ノ葉・旋風』は愛弟子のリーにも受け継がれている技です。相手に接近しながら連続で回し蹴りをする技で、スピードがあるため奇襲に利用するのが有効だとされています。身体能力を要するため、体術を極めた者が使ってこそ効果を発揮する技です。

こちらは木ノ葉・旋風の応用技です。下段・中断・上段の回し蹴りからとどめのかかと落としを放つというもので、木ノ葉・旋風の進化版とされています。回転の加速とともに浮力が上がるため、それを利用して上段攻撃へ繋げるというコツがあり、技の特性を理解することも求められています。

こちらはガイ先生独自の技で、その名の通り剛力での高速回し蹴りです。木ノ葉・旋風との決定的な違いはスピードとパワーで、見極めることがほぼ不可能なほどの速さと、受ければ腰も砕けるほどの力を持っています。これを食らった鬼鮫は一瞬でガイ先生の強さを悟りました。

『木ノ葉・壊岩升（かいがんしょう）』は、いわゆる肘鉄（エルボー）です。宙を飛びながら放つことで加速度も増し、まさに岩を砕くほどの威力を出すことも可能にさせます。肘の骨は硬く鋭いことから、現実世界の格闘技の中でもエルボーは強力な技とされ、使用を禁止されることもあるそうです。

体にはチャクラの穴が集中する部位が8か所あり、これを八門と言います。この穴を開くことで極限まで強い身体能力を得ることができ、開く穴の数は多ければ多いほど威力が増す反面、体へのダメージも大きくなります。八門全てを全開にすることを『八門遁甲（はちもんとんこう）の陣』と呼び、最大限の力を引き出すことができるのです。ただし8つ目の穴は『死門』と呼ばれ、これを開放した際は最強の力と引き換えに命を落とすことになります。

チャクラの穴の6つ目・景門を開放した時に使えるようになる技が『朝孔雀（あさくじゃく）』です。空気を高速で正拳突きし、その際の摩擦により起こった炎と衝撃波によって敵にダメージを与えます。勝負の決め手として十分な強技ですが、使用後の反動が大きいため滅多に使うことができません。

『昼虎（ひるどら）』は、7つ目の門・驚門まで開いた時に出すことができる技です。こちらも高速の正拳突きによるもので、その際の空気圧が一気に圧縮・拡散することで衝撃を与えます。この時ガイ先生の体からは青い汗が蒸発するため、まるでオーラをまとっているように見えます。ちなみにナルトはこの技のネーミングについて「ドロドロしてる」とツッコミを入れていました。

『夕象（せきぞう）』は、開けば命を落とすと言われている8つ目の死門を開いた時に使うことが可能な技です。今度は血の汗が噴き出るため、赤いオーラをまとっているように見えます。この技は正拳突きによる強力な空気弾かつ連続技で、5発まで撃つことが可能です。1発撃つごとに威力が高まりますが、1発ごとに大きな反動を受けなければなりません。

『夜ガイ』は夕象と同様、死門まで開放した時に可能になります。この技はガイ先生の持てる能力を結集した、最強の技です。チャクラを練り『積』でグッと溜め、『流』で一気に放ちます。空間を捻じ曲げてしまうほどのスピードでマダラの肋骨を砕きましたが、ガイ先生自身も足を骨を粉砕してしまいました。

『ダイナミック・エントリー』は一言で表すなら”熱き飛び蹴り”です。忍の技というよりはカンフーキックと言った方がイメージしやすいかもしれません。ガイ先生はこの技でうっかりナルトの師匠・自来也を吹き飛ばしてしまったことがありました。また、リーとの師弟コンビで並んでダブル・ダイナミック・エントリーを披露したこともあります。

NARUTOーナルトーにおける口寄せの術は、武器や動物と契約を交わし、印を切ることで召喚するというものです。ナルトと自来也のガマガエル、カカシの犬などが度々登場しますが、ガイ先生は亀と契約を交わしています。この亀は基本的にガイ先生の足場になることが多いのですが、禁術を使おうとしたリーを叱責したこともありました。

ガイ先生の明るさや真っ直ぐな人柄は、時に救いを与えることもあります。またガイ先生自身も、仲間や周囲の人物から影響を受けながら強くなってきました。今回はそんなガイ先生と特に関わりの深い3人の人物との絆や師弟関係について紹介します。

1人目はガイ先生の永遠のライバル・はたけカカシです。ガイ先生から勝負を挑み、カカシは渋々付き合うというのがお決まりのパターンで、この”勝負”には大食いやじゃんけんなども含まれているようです。しかしカカシもガイ先生の強さを認めており、火影になる際には右腕としてガイ先生を指名していることから、強い信頼関係が結ばれていることがうかがえます。BORUTOでは2人の微笑ましいシーンが度々描かれており、多くの読者がこれに和んでいるようです。

2人目は親子であり師弟関係にもあるマイト・ダイです。ガイ先生の太い眉、信念、熱い性格はどれも父から譲り受けたものです。ダイは「万年下忍」と笑われても、親指を立てて笑顔で答えるような人でした。そんなダイがガイ先生に教えたのが『八門遁甲の陣』と、それを使う時の『自分ルール』です。ガイ先生は後のうちはマダラとの対決で、父に教わった『自分ルール』に従って力を解放します。

3人目はガイ先生を尊敬してやまないロック・リーです。ナルトの師弟コンビといえば、まずこの2人を思い浮かべるという人も多いのではないでしょうか。リーは忍術や幻術が使えず体術も心許なく、優秀な同期に比べて自分は劣っていると感じていました。そんな時、劣等感に打ちのめされるリーに対しガイ先生はある言葉をかけます。この言葉に奮い立ったリーは、血の滲む努力を重ね体術を極めました。

ガイ先生は教師として教え子に愛情を注ぎ、明るく導いてきました。体術の強さも教師としての能力も申し分ないガイ先生ですが、それが生まれ持ったものかといえばそうではありません。ここでは幼少期から現在までを振り返り、ガイ先生の深みの部分に迫っていきます。

ガイ先生は元々気弱で、馬鹿にされる父を見ていたため冷めた態度を取るような子供でした。しかし父の教えと修行の日々によって、現在の性格を形成していきます。忍者アカデミーには補欠合格だったものの、カカシの父・サクモはその将来性を見抜き、ガイについてカカシよりも強くなる可能性があると評価をしていました。

第3班はガイ先生をリーダーに据え、ロック・リー、日向ネジ、テンテンの4人からなります。ナルトたちより1学年先輩になりますが、実力不足のリーが辞退したことで3人ともナルトたちと同じ年に中忍試験を受けることになりました。ガイ先生の教え子ということもあって、3人とも体術を駆使した近距離戦を得意としています。

中忍試験にて我愛羅と対戦したリーは、五門・杜門まで開放したものの敗れてしまいます。そしてあわや殺されかけたところをガイ先生が助けました。その後リーは後遺症を負い、命懸けの手術をするか否かという選択を迫られます。そんなリーにガイ先生は寄り添いながら覚悟を語り、リーが手術を決断するために背中を押しました。

木ノ葉の抜け忍で暁のメンバーであるイタチと鬼鮫が、ナルトを捕まえに潜入してきた時のことです。猿飛アスマ、夕日紅が敵を迎え撃つ現場にカカシも駆けつけますが、万華鏡写輪眼の幻術によって追い詰めれます。そこへ助っ人に来たガイ先生はイタチの足の動きを見て、体の動きを見極めるようアドバイスをしました。ガイ先生が来たことで、イタチはその場を一旦引くことになります。

ガイ班が砂隠れの里に向かう途中、鬼鮫の襲撃に遭います。以前対峙したにも関わらず、ガイ先生は鬼鮫の顔を覚えていませんでした。屈辱を受けた鬼鮫は、ガイの3人の教え子を水牢の術によって水の中に閉じ込めます。ガイ先生は3人を助けるため六門・景門を開いて鬼鮫を撃破しました。

第四次忍界対戦に備え、ガイ先生はナルトとキラービーの修行の護衛につきました。この時潜入していた鬼鮫と再会します。水上での戦いとなった2人ですが、『昼虎』によってまたもガイ先生に軍配が上がりました。ガイ先生はやはり鬼鮫の顔を忘れていたようですが、生捕りにした後「覚えておく」と宣言します。

ナルト、サスケと相次いでマダラに倒されたところにガイ先生が駆けつけます。そして『自分ルール』にのっとって、”大切なものを守るため”に八門遁甲の陣・死門を開き、決死の覚悟で『夜ガイ』を放ちマダラの肋骨を砕きます。反動により死を余儀なくされたガイ先生ですが、ナルトの能力によって一命を取り留めました。

死門を開いた後遺症により、ガイ先生は車椅子生活を余儀なくされてしまいます。しかし逆立ちで里を回るなど、相変わらずトレーニングは続けているようです。そして片足立ちで若い忍の鍛錬に付き合い、手合わせをして軽く勝利してしまうという底知れない強さを見せつけています。

ここからはガイ先生がNARUTOーナルトー作中で教師として残した、3つの代表的な名言を紹介します。ガイ先生の名言はナルトファンの間だけにとどまらず、スポーツ界などからも支持を集めているようです。読者にも教師として道を示してくれる、そんなガイ先生の名言を見ていきましょう。

ガイ先生が自信を失ったリーに対して言ったセリフです。忍術が使えないリーは、体術のスペシャリストになるべく努力をします。しかし優秀な仲間との才能の差を見せつけられ、遂に弱音を吐きました。そんなリーにガイ先生はこの言葉をかけ、リーを鼓舞します。このセリフは作中屈指の名言として、ナルトファンの間で語り継がれています。

致命傷を負ったリーは、成功率50％の手術を受けるか否かの選択を迫れられます。この選択に苛まられるリーに、ガイ先生がかけた言葉がこちらです。弟子のために自分も命をかけることを、ガイ先生は何の躊躇いもなく誓いました。そして背中を押されたリーは覚悟を決め、手術を受けることを決意するのです。

この言葉は、父であるマイト・ダイからの受け売りです。ガイ先生は教師として、自身を敬愛するリーに対しこのように教えを説きます。大切なのは勝利への執着ではなく、自分の信念を見極め貫くことであると示したのです。そしてガイ先生自身、うちはマダラとの戦いでこの言葉通りの信念に従い、命懸けで死門を開くのでした。

常にハイテンションなガイ先生を演じるには、パワフルな演技が求められます。ここではアニメ版ナルトで、そんなガイ先生を見事に演じた声優のプロフィールや出演作品について紹介します。ガイ先生らしいエネルギッシュな声の持ち主は、一体誰なのでしょうか。

アニメ版ナルトでガイ先生を演じるのは、声優・俳優・ナレーターとして活躍する江原正士（えはら・まさし）さんです。江原さんは洋画の吹き替えで重宝されており、トム・ハンクスを筆頭に様々な俳優を担当しています。江原さんはガイ先生になりきるべく台本を丸暗記するほど読み込み、本番は台本を持たずアドリブ全開で挑むそうです。

江原さんは1953年5月4日生まれの70歳（2023年5月時点）です。神奈川県出身、身長は175cm、血液型はO型、青二プロダクションに所属しています。江原さんはとあるインタビューで、アニメで描かれる”青春の力”について語ったことがあり、ガイ先生に通じる感性を持っている人でもあるようです。ちなみにデジタル家電マニアでもあり、NARUTOーナルトーでチョウジを演じる伊藤健太郎さんとデジタル家電について熱く語ったこともあります。

先述した通り、江原さんは洋画吹き替えでの活躍が多い声優です。しかしアニメの出演経験も豊富で、1979年の『若草物語』以来40年以上にわたりアニメ声優界でも第一線で活動しています。今回は江原さんのNARUTOーナルトー以外の出演作品とキャラクターを一覧にて紹介します。

ガイ先生とリーの師弟愛には、多くのナルトファンが泣かされています。特に中忍試験〜手術のエピソードはガイ先生の愛の深さを感じさせ、多くの読者に「こんな教師に出会いたかった」と言わしめました。ガイ先生とリーは、まさに理想の師弟コンビだと評価されています。

初登場時は、ガイ先生がカカシに一方的なライバル意識を抱いているように描かれていました。しかし回を追うごとに、カカシにとってもガイ先生は大きな存在であることが明らかになっていきます。そんな2人を見て、「仲間を失った悲しみを背負うカカシに、ガイ先生がという仲間が居て良かった」と言うファンが大勢いました。

初登場時はガイ先生を”面白い枠”と思っていたナルトファンも、最終戦で見せたガイ先生の破格の強さには度肝を抜かれたようです。ガイ先生は作中で自分のことを「カカシより強い」と冗談混じりに言っていましたが、これもあながち冗談ではないと評価されています。

ガイ先生は不屈の精神で強さに磨きをかけ、ロック・リーとの師弟関係、カカシとの友情など、人と深い絆を結んできました。そんなガイ先生には、人として、教師として尊敬する・かっこいいと言う声が寄せられています。普段は思い切り笑わせてくれるというのも彼の魅力のようです。