【リコリス・リコイル】鬱アニメや不穏といわれる理由は？結末を徹底予想

2022年に放送され、人気を集めた『リコリス・リコイル』とはどのような作品なのでしょうか。まずは、『リコリス・リコイル』の監督、概要、あらすじについて紹介します。

アニメ『リコリス・リコイル』の監督を務めたのは、アニメーターやアニメ監督として活動中の足立慎吾さんです。足立慎吾さんは大阪府出身、以前はアニメーション制作会社のXEBECに所属していました。アニメ『機動戦艦ナデシコ』で初の動画を担当し、『魔法先生ネギま!』の15話の作画を安定させたことで、一目置かれる存在となりました。主な代表作は『ソードアート・オンライン』『WORKING!!!』のキャラクターデザインです。『リコリス・リコイル』で初のアニメ監督を担当しました。

『リコリス・リコイル』は2022年7月～9月までBS11やTOKYO MXなどで放送されたアニメ作品です。ストーリー原案はアサウラさんです。全13話で、アニメーション制作はA-1 Picturesです。「リコリコ」の愛称で親しまれています。アニメ以外にも、漫画、舞台、ラジオ、ゲームなど幅広いメディア展開を行っています。Blu-ray第1巻の発売一週間での売上は2.1万枚を突破し、大ヒット作品となりました。

日本は秘密組織である少女暗殺者「リコリス」の活躍によって平和を維持していました。主人公の錦木千束は歴代最強と称されたリコリスでありながら、組織から離れ、普段は素性を隠して喫茶店「喫茶リコリコ」の看板娘として働いていました。そんなある日、組織の本部から井ノ上たきなが異動という形で「喫茶リコリコ」にやってきます。2人はバディを組み、悪に立ち向かうこととなります。

可愛いキャラがたくさん登場し、コメディシーンもたくさんある『リコリス・リコイル』ですが、一部の視聴者からは「鬱アニメ」「不穏」という声も出ています。なぜ『リコリス・リコイル』に「鬱アニメ」「不穏」という声があるのでしょうか。その理由を紹介します。

『リコリス・リコイル』が鬱、不穏と言われる理由1つ目は、女の子たちが銃撃戦を繰り広げるという内容だからです。作中では、可愛い女の子たちが銃撃戦を繰り広げるシーンがいくつか登場します。銃撃戦では撃たれた際の血が鮮明に描かれていたり、主人公がためらいもなく銃を発砲するなど、穏やかではない内容が描かれています。リコリスたちが容赦なく死んでいくシーンなど辛いシーンも多くあるのです。

『リコリス・リコイル』が鬱、不穏といわれる理由2つ目は、主人公の千束の心臓が人工心臓だという設定内容にあります。千束は生まれつき心臓に疾患があったため、人工心臓を移植したという過去を持ちます。人工心臓ということは、人為的に心臓を止めることができるということになる為、主人公が命を落とす可能性が大いにあります。主人公が死亡する展開が考えられるため、鬱アニメ、不穏と言われているようです。

『リコリス・リコイル』が鬱、不穏と言われる理由3つ目は、EDの最後の部分です。アニメのEDでは、千束とたきなが向き合っており、千束はたきなに花を向け、たきなは千束に冷たい表情をしながら銃口を向けています。この描写の内容から、たきなが最終的には裏切る鬱展開なのでは、という予想がされていました。

『リコリス・リコイル』が鬱、不穏と言われる理由4つ目は、吉松シンジの思惑が怖いという点です。作中に登場する、謎に包まれた支援機関「アラン機関」のメンバーである吉松シンジは、「喫茶リコリコ」の常連客として素性を隠して生活しています。実は千束に心臓移植をさせた人物であり、千束の殺しの才能を開花させ、最強の殺し屋に仕立てるという思惑を持っています。主人公を人殺しに仕立てようとする思惑が鬱展開を呼ぶのではと考えられています。

『リコリス・リコイル』が鬱、不穏と言われる理由5つ目は、くるみの正体や目的がわからないことです。「喫茶リコリコ」の店員、くるみは普段は押し入れの中にいるなど、謎の多い人物です。年齢は不詳で無気力な雰囲気を漂わせています。凄腕のハッカーであることはわかっているものの正体や目的は謎に包まれたままです。近くにいる仲間の正体や目的がわからないという点で不穏な展開が予想されています。

『リコリス・リコイル』が鬱、不穏と言われる理由6つ目は、真島の行動です。真島はテロリストグループの一人です。真島はいくつかの凶悪事件を起こしており、目的のためなら手段を選ばない人物です。主人公の千束が「アラン機関」に認められた人物と知ってからは、千束に対して強い興味を持ち、執着するような行動を取ります。何をしでかすかわからない人物がいるという点でも不穏な展開が予想されています。

鬱アニメ、不穏と言われている『リコリス・リコイル』ですが、実際の結末は鬱展開のエンドとなったのでしょうか。ここからはアニメ『リコリス・リコイル』が鬱展開のエンドとなったのか、気になる結末をネタバレ有で紹介します。

『リコリス・リコイル』の監督を務めた足立慎吾さんは、「見て暗い気分になるアニメは、今はあまり求められていない」というような発言をしています。さらに原案のアサウラさんも「癒される内容のアニメになっている」と発言していることから、『リコリス・リコイル』は鬱展開のエンドになる可能性は非常に低いと考えられていました。

『リコリス・リコイル』を視聴している人の中で、『リコリス・リコイル』の物語の結末で、裏切り者になると予想されていたキャラがいます。ここからは千束を裏切ると予想されていたキャラを2人紹介します。

裏切り者になると予想された1人目は、千束の相棒である井ノ上たきなです。『リコリス・リコイル』が鬱、不穏と言われる理由の中で紹介した通り、作品のEDにてたきなは千束に銃を向けています。EDがたきなが裏切り者になると予想された大きな要因と考えられています。さらにたきなの名前の花言葉は「サイレント」であり、5話に登場する「サイレントジン」という敵と何らかの結びつきがあるのではという予想もありました。

裏切り者になると予想された2人目は、千束も働く「喫茶リコリコ」で働き、千束が所属していた秘密結社（DA）の元情報部員である中原ミズキです。そんなミズキは、アニメ4話にて「この中に裏切り者がいる」という発言をしています。裏切り者がいることを述べた人物が裏切り者だったという展開は他の作品でも多くあるため、ミズキが裏切り者なのではと予想されたようです。

『リコリス・リコイル』の最終回、千束は自分を狙っていた真島に勝利し、決着を着けます。ミカとシンジの因縁も、ミカがシンジを撃つことで決着が着きます。最終決着から数ヶ月後、たきなは宮古島にいる千束を訪ねます。たきながミカから預かったプレゼントの中に入っていたアラン機関のチャームを海に投げ入れます。2人はこれまで諦めていたことをするため、ハワイへ旅立つのでした。結果的に『リコリス・リコイル』の結末は鬱展開とはなりませんでした。

アニメ『リコリス・リコイル』は、一部の視聴者から百合要素があると言われています。百合要素があると言われる理由とはどのような理由なのでしょうか。ここからは『リコリス・リコイル』に百合要素があると言われる理由について紹介します。

『リコリス・リコイル』に百合要素があると言われる理由1つ目は、原作がないことです。アニメ『リコリス・リコイル』はアニメオリジナル作品であるため、原作がありません。原作が無いため、アニメを見るまで実際に百合要素があるかはわからない状況でした。そして、アニメのキービジュアルで女の子2人が並んでいるという点から、百合要素のあるアニメの内容なのではと予想されていたようです。

『リコリス・リコイル』に百合要素があると言われる理由2つ目は、キャラの女子率が高い点です。作中では、主人公の千束、たきなを始めとし、かわいらしい女子キャラがたくさん登場します。男性キャラは数人登場するものの、ほとんどが女子キャラで編成されている為、百合要素が高いと言われているようです。

『リコリス・リコイル』に百合要素があると言われる理由3つ目は、主人公の千束がかわいいという点です。千束は明るく元気で人懐っこい性格をしています。それ故、千束がたきなを抱き上げたり、たきなに「あーん」と食べさせるシーンなどから、千束とたきなの距離感がものすごく近く感じてしまうようです。実際は恋愛感情からではなく、千束の持ち前のかわいい性格が百合要素を感じさせてしまうようです。

『リコリス・リコイル』が面白いという声がたくさんあがっていました。絵の可愛さを評価する声も多く見受けられました。中には、絵が可愛いけど内容が殺伐としているのも良いという感想をあげている視聴者もいました。

『リコリス・リコイル』の視聴者の中には、「想像していたより鬱アニメじゃなかった」という感想を投稿している視聴者もいました。視聴者の中には、もっと鬱展開になることを期待していた人もいたようです。

『リコリス・リコイル』を途中まで見た視聴者の中には、不穏な空気にハラハラするという声もありました。メインのキャラが明るく元気な中で、不穏な空気が忍び寄り、ドキドキさせるという点もこの作品が人気を集める理由の一つのようです。

『リコリス・リコイル』は結末を迎えるまで、鬱アニメになるのではという予想がされていました。鬱アニメの展開となる可能性を感じさせる不穏な内容もあり、心配する声もありましたが、実際に結末を迎えてみると、鬱ラストの展開ではありませんでした。気になるけど鬱アニメだったら、と心配して避けていた人は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。