【鬼滅の刃】鬼が最も欲しがる稀血の効果とは?所有キャラや特性を紹介
『鬼滅の刃』に登場する稀血は作中で特殊な設定になっており、特に風柱の不死川実弥が持つ稀血は鬼へ影響する特性を持っています。そんな『鬼滅の刃』の稀血について所有しているキャラや血が持つ特性、現実における血液型との関連性などをまとめていきます。
目次
【鬼滅の刃】稀血とは
『鬼滅の刃』における稀血とは文字通りの珍しい血を持つ人もしくはその血統のことであり、作中では風柱の不死川実弥が戦術的に利用しています。そんな稀血が鬼に狙われる理由や現実との比較について見ていきましょう。
鬼が稀血を欲しがる理由
『鬼滅の刃』の稀血は単に珍しい血の分類だけでなく、作中で特に鬼が狙う人間のことを指しています。その理由として、鬼が稀血の人間を食べた場合、通常の血を1人分とすると、稀血は50~100人分の栄養になる性質があり、一気に力を得られるようになっているからです。そのことから稀血を持つ人間は力を得ようとする鬼から狙われやすくなっています。
稀血は実際に存在する?
稀血は『鬼滅の刃』の専門用語ではなく、現実にもある単語です。100万人に1人程度で存在する珍しい血液型やそのような血液を持っている人のことを指す際に使われています。稀血として挙げられやすいのはRh陰性(マイナス)血液型があり、この他にも希少性の高い血液型は現実における稀血と言われる可能性があるものです。『鬼滅の刃』における稀血も鬼が好むこと以外は、現実の稀血と同じ扱いであると予想されています。
鬼滅の刃の概要
稀血が登場する『鬼滅の刃』は吾峠呼世晴の漫画として『週刊少年ジャンプ』へ連載された作品で、2020年に完結しています。大正時代の日本をベースとした世界観で人間と鬼の戦いを中心に描いており、その中には稀血のような珍しい血統や能力などが多数出てきます。連載中にはアニメ化や映画化も果たしており、原作漫画が終了後も多くの話題を集める作品です。
鬼滅の刃のあらすじ
鬼に家族を殺され、生き残った妹の禰󠄀豆子を鬼にされた竈門炭治郎は、禰󠄀豆子をもとのにんげんに戻す方法を探すため、鬼殺隊の隊士となりました。その過程で禰󠄀豆子を鬼にした原因である鬼舞辻󠄀無惨と邂逅し、様々な鬼を倒しながら無惨の討伐を目指していきます。一方、風柱の不死川実弥を始めとする他の鬼殺隊の面々もそれぞれ強力な能力を持つ鬼たちと戦っていきます。
【鬼滅の刃】稀血を持つキャラ①清
『鬼滅の刃』で稀血を持つ人間として具体的に描かれたのは2人だけで、その中で最初に出てきたのは鼓屋敷編で中心となるキャラの清です。そんな清について稀血との関係性を見ていきましょう。
清のプロフィール
『鬼滅の刃』の清(きよし)は鼓屋敷で登場しており、正一・てる子の三兄弟の中では長男にあたる少年です。作中では一般人の子供ですが、稀血を持つ人間であったことを理由に鼓屋敷へ連れ去られており、炭治郎や禰豆子たちが来るまでは鬼を恐れながらも冷静な判断力で危機を回避しています。自身の稀血については、この件に巻き込まれるまで自覚はありませんでした。
元十二鬼月の響凱に攫われた
『鬼滅の刃』の清を鼓屋敷に連れ去ったのは屋敷の主である鬼の響凱です。元々は無惨から認められた十二鬼月の下弦の陸でしたが、鬼としての力が衰えたことでその立場を失ってしまいました。そこで稀血を持つ清を食べて力を取り戻そうと目論んだのです。そして、兄妹と共に外を歩いてた清を攫うことに成功します。
鼓で部屋を入れ替えて生還する
しかし、響凱が清を食べる前に屋敷にいた鬼と争い始め、清はその隙をついて響凱の血鬼術・鼓を逆に利用しながら部屋を入れ替えることで逃げていきます。そして、屋敷に来た炭治郎や禰豆子、兄妹である正一・てる子と再会を果たし、炭治郎が響凱を撃破したことで無事に生還できました。その後、清は稀血によって狙われないように藤の花が入った鬼除けの袋を天王寺松衛門から渡されます。
【鬼滅の刃】稀血を持つキャラ②不死川実弥
『鬼滅の刃』の作中で最も稀血を活かしているキャラは不死川実弥であり、その稀血はある特徴を持っています。そんな不死川実弥と稀血の関係性についても見ていきましょう。
不死川実弥のプロフィール
『鬼滅の刃』の不死川実弥は鬼殺隊の風柱を務める隊士です。血縁には炭治郎の同期の弟・不死川玄弥がいます。柱の中でも圧のある言動をする人物で、鬼に対して激しい憎しみを持っています。一方で、立場やルールを重んじる真面目な一面があり、見た目や言動と比べて正義感がある人物です。戦闘時には風の呼吸と喧嘩殺法、そして自身の稀血を活かしたスタイルで戦っていきます。
その過去には玄弥以外の七兄弟を鬼となった母親に殺され、その母親を自らが殺してしまったことがあり、この一件から鬼はこの世から滅ぼさなければならないという考えを持つようになりました。そして、元々は家族思いで兄弟を守るために生きようとしていたことから、その時に難を逃れた玄弥については入隊後も鬼殺隊を辞めさせるために冷たい態度を取り続けています。
自らを傷つけて血を流す
不死川実弥の見た目が傷だらけの理由は、戦闘スタイルに稀血を活かしていることが影響しており、自分自身を傷つけて血を流すことで後述する特性を発揮させながら鬼と戦っています。稀血の特性に気付いた幼少期から利用しており、風柱になってからもその戦術を使い続けていることから、体の傷は増え続けています。
不死川実弥の稀血の特性は「酩酊」
不死川実弥の稀血は単に数十人以上の栄養がある血というだけなく、血の匂いを嗅いだ鬼が酩酊状態になる特性を持っており、酩酊の効力は能力が強い鬼ほど影響を受けやすくなっています。この特性を活かして不死川実弥は戦闘時に自傷して血を流すことで、相手の隙を作り出したり、行動を制限しているのです。ただし、稀血といっても人間が大量出血することは命にかかわる行為になります。
不死川実弥はこの特性を鬼となった母親と対峙した際に、動きが鈍ったことから気付いており、その後は稀血で鬼を誘いながら特性で酔わせて、日が昇る時間まで凌ぎながら鬼を狩ることを毎日のように続けていました。一歩間違えれば失血によって死亡してしまう可能性があるこの行為は母親を殺してしまった喪失感らら来たものですが、この経験が柱になってからの戦闘スタイルにも反映されています。
実弟の不死川玄弥は稀血ではない
不死川実弥は生まれつき稀血を持っていますが、血の繋がった弟の玄弥は稀血ではありません。これは現実の稀血にも言えることですが、親や兄弟姉妹が稀血であったとしても必ず遺伝するものではなく、『鬼滅の刃』の不死川兄弟についてもこのことが当てはまっていると考えられます。ただし、玄弥は鬼の肉を食べることでその能力を一時的に得る特異体質を持っており、不死川家の血筋は全体的に特異性があります。
禰豆子を刺して襲わせようとする
『鬼滅の刃』の作中で不死川実弥は鬼となった禰豆子の凶暴性を証明するために、自傷することで血を流して禰豆子の前で見せつけます。この時点では稀血の特性が説明されていませんでしたが、先の通り不死川実弥の稀血は鬼を酩酊させてしまう特性を持ち、本来なら鬼はその血に誘われるものでした。しかし、禰豆子はその誘惑に耐えて、人を襲わない意志を見せます。
その後、不死川実弥は禰豆子を様子見することに対して異を唱えなくなりますが、これは自分の稀血の特性を以てしても禰豆子が凶暴化しないとわかってしまったことが理由だったのです。不死川実弥の稀血の設定が明かされるまでは単に禰豆子を挑発しただけのシーンだと思われていましたが、明らかになったことでその時と後の行動の意図が繋がりました。
【鬼滅の刃】稀血に対する世間での評判や人気
ここでは『鬼滅の刃』の稀血に関して、世間での評判や人気を紹介していきます。用語としては清が登場した鼓屋敷編に出てきますが、大きく取り上げられたのは不死川実弥が稀血と判明した時で、そこから様々な感想や意見が出ているようです。
不死川実弥の稀血を活かした戦闘については、衝撃を覚える人や技術力があると感じるという意見がありました。自傷しながら戦うことは『鬼滅の刃』の他のキャラではできないことであり、その特異性にかっこよさを感じる人もいるようです。また、稀血は単に戦術の一つであり、風柱になれたのはそれを組み込んだ全体の戦闘力や風の呼吸の凄さがあったからだと考察している人もいました。
『鬼滅の刃』の作中で稀血が登場したことや酩酊状態の特性が描かれたことで、鬼と血の関係についての考察も広がっています。鬼にとって人間は栄養かつ自身の力となるものですが、稀血が鬼を誘うように鬼からすると、血によって好みや味などがあるかもしれないと考えている人もいました。また、作中では清と不死川実弥しか稀血を持つ人間が描かれなかったので、それ以外の稀血がいたらという妄想をする人もいました。
『鬼滅の刃』で稀血という単語が出たことで、現実にも稀血という単語があることを初めて知った人も多くいました。珍しい血液型自体はニュースに取り上げられたり、他の作品でも要素として出てくることはありますが、それを稀血と呼ぶことはあまり知られておらず、『鬼滅の刃』だけの用語と勘違いしている人もいます。そこから、『鬼滅の刃』の流行から現実の稀血についても取り上げる媒体や興味を持つ人が出てきました。
【鬼滅の刃】稀血は鬼にとって薬にも毒にもなるものだった
『鬼滅の刃』の稀血は鬼にとって1人で100人ほどの栄養を得られることを理由に、力を欲する鬼が狙う対象になっています。作中では清と不死川実弥が稀血を持っており、中でも不死川実弥の稀血は鬼を酩酊させる特性を持っていることから、鬼との戦いで強力な武器の一つになっています。『鬼滅の刃』の関連作品を見返す際は、この稀血にも注目してみてください。
この記事のライター
十文字猛
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