【ハンターハンター】緋の目とは?クラピカやクルタ族の謎について徹底解説
本記事では『ハンターハンター』に描かれている緋の目についてまとめていきます。また、『ハンターハンター』にて緋の目の持ち主であるクラピカやクルタ族の謎について解説するほか、幻影旅団やツェリードニヒとの関係性などについてもまとめていきます。
目次
【ハンターハンター】緋の目とは?
ハンターハンターに登場するクラピカはクルタ族の人間で、一族に伝わる緋の目と呼ばれる眼球を持っています。緋の目はハンターハンター世界において歴史が深い代物であり、様々な噂や謎が秘められています。ここではハンターハンターにおける緋の目の概要を説明し、ハンターハンターの作品概要とあらすじについてもおさらいしていきます。
緋の目とは?
緋の目はクルタ族にのみ発現する特異体質及び眼球です。感情が昂ると瞳が燃えるような緋色に変わるという特徴を持っており、世界七大美色の1つとして闇市場で高値で取引されています。また、緋の目になると戦闘能力が上昇することから『悪魔の使い』と謳われており、ウヴォーギン曰く大仕事だったと語られるほど強力な力を秘めています。
ハンターハンターの概要
ハンターハンターは富樫義博によって週刊少年ジャンプに連載されていた漫画作品です。冒険と努力を描いた王道な少年漫画でありながら、残酷でショッキングな描写が多いダークファンタジー作品として一目置かれています。2022年7月時点で累計発行部数8400万部を突破しており、テレビ番組の特集に取り上げられるほどの人気を誇ります。
ハンターハンターのあらすじ
くじら島に住む少年ゴン=フリークスはキツネグマに襲われたところを青年カイトに助けられます。カイトは腕利きのハンターであり、死んだと思われていたゴンの父親が一流のハンターとして活躍していることをゴンは知らされます。ハンターに憧れを抱いたゴンはハンター試験を受けるために故郷を出ることを決意し、旅先で出会った仲間たちと共に様々な強敵に立ち向かっていくのでした。
【ハンターハンター】緋の目を持つクラピカを解説
緋の目について所縁が深い人物と言えばゴンの仲間であるクラピカでしょう。クルタ族であるクラピカには緋の目が備わっているだけでなく、幼少期の頃に起きた出来事をきっかけに緋の目を求めるようになりました。ここではハンターハンターにおける緋の目を持つクラピカについてまとめていきます。
クラピカのプロフィール
- 本名:クラピカ
- 見た目の特徴:金髪、中性的な顔
- 年齢:17歳
- 誕生日:4月4日
- 身長:171cm
- 体重:59kg
- 血液型:AB型
- 念系統:具現化系・特質系
クラピカの性格
クラピカは頭の回転が非常に早く、卓越した洞察力と判断力も持っておりメインキャラ4人の中で最も知的なキャラクターとして描かれています。敵に対しては冷徹で容赦がありませんが、仲間に対しては表情が柔らかで弱者に対して哀れみを持つような優しい性格をしています。一方で自分自身を大事にしない一面があり大胆な行動に出ることがあります。
クラピカの生い立ちや過去
クルタ族に生まれたクラピカですが、幼少期の頃に自分以外の一族計128人が惨殺されてしまいました。殺害したのは幻影旅団とされており、彼らはクルタ族を虐待することで怒りや悲しみを引きずり出し、緋の色が最も鮮やかに浮き出ている時に殺害するという残虐な行いをしていました。唯一の生き残りとなったクラピカは復讐のために生きることを誓い、幻影旅団を求めてハンターになりました。
クラピカの性別
見た目が中性的で読者の間では性別不明と称されているクラピカですが、ハンターハンター原作では一貫して男性扱いをされています。なお、1999年に公開された作者のコメントにて「想像以上に男性か女性か分からないキャラになってしまった」と語られたことがあり、この言葉の解釈を誤って捉えた人の意見によってネット上ではしばしば議論が勃発していました。
クラピカとクロロの関係
クロロは幻影旅団の団長であり、クラピカにとって復讐すべき最大の敵となります。幻影旅団がクルタ族を惨殺したエピソードは詳細が明かされていませんが、クロロが主犯として動いていた可能性が高いです。
クラピカとゴンの関係
ゴンとはハンター試験を受けたことから行動を共にするようになります。ハンター試験終了後にお互いの目的のため一時的に別行動となりますが、ヨークシンシティのオークションですぐに再会するとクラピカの目的をゴンは受け止め、以来ゴンはクラピカを心配する友人として接するようになりました。
クラピカとキルアの関係
キルアはゴンと同様、ハンター試験の中で親しくなり試験後も行動を共にするようになります。ヨークシンシティ編ではキルアが幻影旅団に捕まって人質にされましたが、クラピカの活躍によって救出されました。しかし、仲間の大切さを知ったクラピカは彼らを失うことを恐れ、1人で戦うこと決意して彼らの元から去るという選択を取ってしまいます。
クラピカとレオリオの関係
レオリオはゴンとキルア同様、ハンター試験を共に乗り越えた仲間です。ヨークシンシティ編ではクラピカと直接対面はしていませんが、ゴンとキルアを経由してクラピカの状況を聞かされており彼の復讐心と自己犠牲の精神を心配していました。
【ハンターハンター】緋の目を持つクラピカの念能力
知的と紹介したクラピカですが、彼の戦闘は純粋に念能力をぶつけるパワー系とは大きく異なり、相手の念能力によって戦い方を変えるという頭脳派な強さを持っています。鎖と5つの念能力を利用したクラピカの戦い方にはバトル漫画としての面白さが詰まっていると言えるでしょう。ここではハンターハンターにおける緋の目を持つクラピカの念能力についてまとめていきます。
クラピカの具現化系能力
クラピカは具現化系の念能力者であり、右手に具現化した5本の鎖を使って戦います。鎖の先端には禊がついており、指ごとに異なる5つの能力を鎖や禊に付与して効果を発揮します。どの能力も対人戦を想定したものです。また、緋の目を利用することでオーラの絶対量を著しく増幅させて系統無視の特質系になることも可能です。
癒す親指の鎖(ホーリーチェーン)
癒す親指の鎖は自然治癒力を強化する能力がついています。禊の形は十字架で、発動する際のリスクなどは一切ありません。その上自分だけでなく他人を治癒することも可能であるためかなりの汎用性があると言えます。
奪う人差し指の鎖(スチールチェーン)
奪う人差し指の鎖は対象のオーラを吸い取る能力がついています。禊は注射器の形をしており、吸い取っている間は念能力「発」を一時的に奪い、更に続けると「絶」と同じ状態にすることができます。また、人差し指の絶対時間(ステルスドルフィン)を使用することで奪った能力を1度だけ使用することが可能で、その状態のまま再び能力を奪うことも可能です。なお、ヨークシンシティ編では師匠の忠告により使用することができませんでした。
束縛する中指の鎖(チェーンジェイル)
束縛する中指の鎖は鎖で捕らえた旅団員のみを強制的に「絶」状態にする能力がついています。禊は鉤爪の形をしており、『特定の相手以外に使用しない、もし使用すれば死ぬ』という制約と誓約を定めているため常軌を逸した効果になったとされています。幻影旅団であれば誰でも能力と自由を封じることができるため、使用できる相手が限定的とはいえ能力バトルにおいて反則的な強さを有しています。
導く薬指の鎖(ダウジングチェーン)
導く薬指の鎖はダウジング効果を持った能力です。禊は球の形をしており、探し物を見つけること以外に相手の嘘を見抜くことも可能です。使用するためのリスクは一切なく、本人でさえも仕組みをはっきり理解しておらず『極限まで集中することで自己認知を超越した直感が無意識に伝わる』と解釈しています。
律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)
律する小指の鎖は相手の心臓に鎖を突き刺し掟を宣告して対象を支配します。禊の形は短剣で、5本の鎖の中で唯一クラピカ本人から切り離して使用できます。なお、切り離して使用する念能力はクラピカが苦手としている放出、操作系が複合しているため、緋の目を発動した時でしか使用することができません。
クラピカの特質系能力「絶対時間(エンペラータイム)」
緋の目を発動した時にのみ絶対時間を使用することができます。使用することで全系統の念能力を100%引き出せるようになり、上述した5つの能力の威力や精度が飛躍的に上昇します。しかし、効果が絶大がゆえに反動も激しく、発動中は痛みが発生し戦闘後は寝込んでしまうほどの疲労に襲われます。更には発動中1秒につき1時間寿命が縮んでしまうため、長時間の使用はとても危険とされています。
【ハンターハンター】緋の目とクルタ族の関係や謎を考察
ハンターハンターの世界にはクルタ族と呼ばれる民族が存在していますが、作中では民族のほとんどが殺害されてしまっているため謎が多いです。しかし、緋の目の謎を解き明かすためにはクルタ族を理解する必要があるでしょう。ここではハンターハンターにおける緋の目とクルタ族の関係や謎を考察していきます。
クルタ族とは?
クルタ族はハンターハンターにおける少数民族です。0巻ではクラピカを含めて129人しかいないと記されており、白いインナーと青地の服を重ねた民族衣装を身につけています。普段は人里離れた山奥で暮らしており、民族の掟によって麓に降りることを禁じられています。なお、よその村から訪れた人物が嫁入りしたことはあるため、完全に社会から隔離されているわけではありません。
クルタ族と緋の目の関係
クルタ族として生まれた人間には緋の目が備わっています。緋の目は感情が昂ることで赤く輝く特性がありますが、その目を狙った幻影旅団はその特性を発現させるべくクルタ族を拷問した上で殺害しました。偶然にも村を出ていたクラピカは唯一の生き残りとなり、大虐殺をした幻影旅団への復讐と仲間の緋の目を奪還するためにハンターになることを志します。
クルタ族のモデル
クルタ族のモデルはキリスト教やユダヤ教と考えられています。作中で『ジャポン』という国が描かれているように、ハンターハンターの世界観は現代社会や実在していた歴史をモデルにされています。クルタ族は少数民族であり、幻影旅団によって虐殺されたというところから、迫害を受けていたキリスト教やユダヤ教との共通点があります。
クルタ族の少年パイロ
パイロはクルタ族の1人でありクラピカの親友です。クラピカの過去回想エピソードを描いた『0巻・クラピカ追憶編』にて素性が明かされており、崖から落ちたクラピカを助けようとした際に目と足が不自由になりました。普段は温厚で穏やかな性格をしていますが、常に冷静沈着で外出試験ではクラピカを合格に導く活躍をしてみせています。血気盛んだった当時のクラピカのストッパー役でもあり、クラピカから強い信頼を置かれていました。
【ハンターハンター】緋の目と幻影旅団の関係やツェリードニヒを考察
緋の目は世界七大美色と呼ばれており、ヨークシンシティにてオークションに出された時は1億から開始され、最終的には29億という高値で落札されました。人体コレクターにとっては高嶺の花のような存在である緋の目ですが、これに幻影旅団が目をつけたことでクルタ族の悲劇が起こってしまいました。その悲劇を生み出した幻影旅団についても理解しておくべきでしょう。ここではハンターハンターにおける緋の目と幻影旅団の関係やツェリードニヒについて考察していきます。
緋の目と幻影旅団の関係
幻影旅団は緋の目が高額で売れることを知ると、緋の目を持つクルタ族を皆殺しにしました。クルタ族を拷問し首を刎ねた後に眼球を抉り出すという凄惨なやり方をしており、唯一生き残ったクラピカに大きな影響を与えました。また、クラピカは幻影旅団のリーダー・クロロ=ルシルフルを最も殺したい人間と語っており、虐殺の主犯は彼であることが窺えます。
緋の目とツェリードニヒの関係
ツェリードニヒはカキン帝国の第4王子ですが、彼が扉絵に登場すると背景には彼がコレクションしていると思われる緋の目と人の頭部らしきものが描かれていました。ツェリードニヒには人体収集という趣味があり、緋の目はコレクションするために集めていると考えられます。ネット上ではツェリードニヒが幻影旅団を動かしたという説が出ており、クラピカが倒すべき真の敵ではないかと噂されています。
緋の目を持っていた塾講師とは?
クラピカが緋の目を回収した人物はマフィアの娘や投資家、芸術家だったりと高給取りな職業ばかりでしたが、その中で異質な存在感を放っているのが塾講師です。日本における塾講師の平均年収は450万前後とされており、億単位で取引される緋の目を購入することは容易ではありません。ハンターハンターの世界が日本の塾講師と同じ年収であるかは不明ですが、有数な職種が並んでいる中たった1つだけ浮いた存在であることが伏線の可能性を匂わせています。
【ハンターハンター】緋の目に対する世間での評判や人気
これまで緋の目に関する情報をまとめてきましたが、貴重な存在として扱われている緋の目に対してファンはどのように思っているのでしょうか。ここでは緋の目に対する世間の印象を、実際にSNSに投稿されているコメントを参照することで調べていきます。
クラピカが緋の目を発動する姿は多くの人からかっこいいと称されていました。クラピカにとって緋の目は最終奥義とも呼べる代物であり、緋の目を発現させて圧倒的な力を手に入れる描写は思わず厨二心をくすぐられてしまうことでしょう。
ネット上では幻影旅団が緋の目を狙った理由に関する考察が行き交っていました。流星街のエピソードから幻影旅団の素性が明かされますが、そこで登場したマフィアの存在が緋の目を狙ったのではないかと噂されるようになっています。
緋の目を求めて旅をしているクラピカですが、その結末がどうなるのか気になる人も大勢います。作者のコメントでは幻影旅団含めて『全員死にます』と語られたことがあり、本当にクラピカたちが死亡してしまうのか、死亡するとしたらどのような経緯で死亡するのかなど、迎える結末に期待が高まっているようです。
【ハンターハンター】緋の目には謎が多かった
ハンターハンターに描かれている緋の目はクラピカと幻影旅団の因縁があり、目の真相にはまだ謎が残されていました。緋の目によって引き起こされた悲劇と復讐のために生きるクラピカの活躍には多くの読者が興奮や衝撃を受けたことでしょう。これからのハンターハンターではクラピカの動向やクルタ族虐殺の真実などに注目していきましょう。
この記事のライター
zeile
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