【ハンターハンター】ゼパイルの能力や強さを考察！壺の謎や声優情報も紹介

『ハンターハンター』に登場するゼパイルは、ヨークシンシティ編に登場する男性キャラクターです。赤茶色の短髪に鋭く尖ったモミアゲと太い眉毛が特徴的で、登場回数が少ないながらもインパクトのあるビジュアルをしています。元贋作作家で、過去に自分が作った贋作の数々を回収していたところでゴン達と知り合います。無免許の鑑定士ですが目利きの腕前は一流で、ゴンやキルアの素質を見抜いて資金調達の仲間関係となる人物です。

ゼパイルは、名前や「元贋作作家の自称鑑定士」という肩書以外は特に明かされていない人物です。また、『ハンターハンター』本編での登場回数も極めて少ない為、重要キャラとして扱われていません。見た目は尖った長めのモミアゲと太い眉毛に特徴があり、比較的地味でラフな格好をしています。戦闘タイプではなく、念能力についても知識は持っていませんでした。

相手に対して、ハッキリと物事を言う様な男気溢れる性格をしています。気の合う人物であれば、初対面でも意気投合してその場で食事や酒を飲み交わす程社交的です。面倒見が良くて、知り合ったばかりで商品の目利きができないゴンやキルアに目利きのコツを教えたりしています。また、ただ親切なだけでなく、ゴン達にちゃっかり見返りを求める辺りに人間味を感じられます。

『ハンターハンター』は週刊少年ジャンプで連載されている少年漫画です。漫画家・冨樫義博先生が描くダークファンタジー漫画で、その連載期間は『ワンピース』に次いでジャンプ史上で2番目に長い作品となっています。数多くの魅力的なキャラクターが登場し、人気が高い作品です。『ハンターハンター』は、ストーリーの進行状況の関係で、2度のテレビアニメ化がされています。

主人公のゴンはプロハンターで行方不明の父親・ジンを探す為に故郷のくじら島を旅立ち、ハンターになることを目指します。ゴンはハンター試験で知り合った仲間達と親交を深めて、様々な難題にチャレンジしていきます。修行により、「念能力」と呼ばれる特殊能力を身に着けて心身ともに成長していくゴンとその仲間達を描いた物語です。

『ハンターハンター』には念能力を始めとする、特殊な能力を持ったキャラクターが多数登場します。その中で、ゼパイルが持つ能力とはどんなものなのでしょうか？ここからはゼパイルの持つ能力や強さ、そして本業について解説します。

数多くの念能力者が登場する『ハンターハンター』ですが、ゼパイルは念能力の存在を全く知らない人物でした。その為、ゼパイルは戦闘向きではなく、どちらかと言えば一般人に近いキャラクターで戦闘力は0に等しいです。『ハンターハンター』本編でも戦闘シーンに登場することはありませんでした。そんなゼパイルですが、目利きの腕は超一流の為、人の本質を見抜くことに長けているという能力を持っています。

ゼパイルは過去に贋作作家として活動していたので、商品を本物か偽物かを見抜く目利きの腕と手先の器用さは一流です。現在では贋作を作ることはしておらず、「鑑定士」を自称しています。目利きの腕前は一流ですが、独学で得た能力であり資格を持っている訳ではない為、無免許の鑑定士です。

ゼパイルは多額の借金を返済する為にハンターライセンスを売ってそのお金を稼ごうと考えました。第288期のハンター試験を受験し、なんとか一時試験会場まで辿り着きます。しかし、その試験には力をつけたキルアが出場していた為、一瞬にして倒されてしまい一次試験で失格となりました。

ゼパイルが贋作として作った不思議な形の壺ですが、『ハンターハンター』暗黒大陸編に登場するカキン国に古くからあるという壺にそっくりなのをご存じですか？あまりにも似ている為、読者達の間で様々な考察が行われています。ゼパイルはカキン国の王族と何か関係があるのでしょうか？ここからは、ゼパイルの壺についてとゼパイルとゴンとの関係についてご紹介します。

ゼパイルが作った壺は、とても不思議でインパクトのある形です。贋作と言っていますが、ゴンがこの壺を手に取った時に壺からオーラを感じ取っています。念能力を知らなかったゼパイルですが、作品を作っている内に無意識に念が込められていたのでしょう。作中でこの壺を作った経緯などは明かされていないので、何の目的でいつ頃作ったものなのかは不明とされています。

カキン国には、王位継承に深い関係を持つ壺が存在します。王族はその壺で「壺中卵の儀」と呼ばれる儀式を行います。壺の中に王族の子孫の血を注ぐことで、守護霊獣を呼び出すというものです。王族の子孫繁栄を願う念が込められており、カキン国の初代国王が具現化させた壺と言われています。

『ハンターハンター』は、連載初期の頃から数々の伏線が敷かれていることで有名な作品です。ゼパイルが作った贋作の壺とカキン国に伝わる壺がとても良く似ていることに対しても、何か関係があるのではないかと考えている読者は非常に多いです。もしかしたら、ゼパイルはカキンの王族と何か関係があるのかもしれません。この先の展開で、壺中卵の儀で使われた壺とゼパイルの壺が似ている理由が明かされるのではないかと注目されています。

ゴンとキルアは、グリードアイランドのゲームソフトを手に入れる為にヨークシンシティを訪れます。そこで、財宝の詰まった彫刻をインチキ商人に安値で買われそうになっていた所をゼパイルに助けられて知り合います。ゴンとキルアの事情を知ったゼパイルは、2人に商品の目利きの方法と偽物製造の技術を教えて目的達成の手助けをしました。この時教わった偽物の製造技術は、ゴンとキルアが幻影旅団に捕まった際に逃れる手段として活用されます。

ゴンは、『ハンターハンター』の主人公で、好奇心旺盛で純粋な少年です。ハンター試験に合格した後、強化系の念能力を習得し、修行を重ねてどんどん成長していきます。ゼパイルからは「善悪に頓着がなくて単純な好奇心のみを持つ」と評価されています。

ゼパイルは、お金を得る為に質屋に入れてしまったゴンのハンターライセンスを取り返す為、自分の内臓を担保にして闇金融に借金をしました。普通に稼いではとても返せる額ではない借金に、ゼパイルは自分がハンターになってハンターライセンスを売って稼ぐ方法を思いつきます。ハンター試験に挑んだゼパイルですが、キルアに負けてハンターにはなれませんでした。それから『ハンターハンター』本編に登場してないので、ゼパイルがその後どうなったのかは謎のままです。

『ハンターハンター』のテレビアニメ化は1999年と2011年の2回です。新旧で制作スタッフが変更になった為、新旧どちらにも登場しているゼパイルも声優も変更されました。ここからは、ゼパイルのアニメ版声優について新旧に分けてご紹介します。

1999年に放送された旧アニメでゼパイルの声を担当した声優は、山野井仁さんです。職人気質で頼れる兄貴分のゼパイルにぴったり声でした。

山野井仁さんは、大学卒業後に劇団に入団して舞台俳優として活躍し、声優デビューを果たしました。剣道と器械体操を特技としています。

お調子者の役から渋い感じの役まで演じ分けられる山野井仁さん。落ち着きのある低めの声で、洋画の吹き替えにも数多く出演しています。

2011年に放送された新アニメでゼパイルの声を担当した声優は、菊池正美さんです。旧アニメでは少し渋いイメージもあったゼパイルの声ですが、新アニメではやや高めの声になりました。菊池正美さんは、旧アニメでウイング役でも出演していました。

菊池正美さんは、1983年に声優デビューしました。元々は俳優志望だった様ですが、主要キャラの声を担当したことがきっかけでアニメの面白さに気付き、活動の中心を声優したそうです。

菊池正美さんは、普段は穏やかで頼りないが、いざという時に力を発揮する様なキャラクターを多く演じています。『ちびまる子ちゃん』の花輪くん役は、菊池正美の中でも一番長く演じているキャラクターです。

ゼパイルは『ハンターハンター』の主要キャラではなく、また強力な念能力者というわけでもありません。登場回数も極めて少ないキャラクターですが、インパクトのある見た目と面倒見の良い性格の為か意外にも人気が高いことが判りました。主人公であるゴンの手助けをするという関係性も人気の要因かと思われます。さらに、細い見た目に反して大食いで、豪快に食事をするシーンが男らしくて好きとの意見も多かったです。

ゼパイルがゴンの本質を見抜くシーンでは、読者から感心を集めています。ゴンがただの好奇心旺盛で純粋なだけの少年ではないことを、読者は知ることになりました。ゼパイルのこの見事な考察で、今までゴンの言動に違和感を持っていた人は納得したことでしょう。

ヨークシンシティ編以降、ずっと出番がなかったゼパイルですが、暗黒大陸編でカキン国の壺が登場してから再注目され始めます。カキン国の王位継承戦に深い関係がある壺中卵の儀で使われた壺の存在です。この壺が、以前ゼパイルが自分が作った贋作だと言っていた壺と瓜二つだった為、多くの読者は驚きました。ただの偶然なのか、それともカキン国の王族とゼパイルの間に関係があるのか、考察が絶えない状況です。

暗黒大陸編で、カキン国の壺に関係してゼパイルが再登場することを期待する声もあり、ゼパイルの人気が高いことがうかがえます。また、ゼパイルはゴンのハンターライセンスを取り戻す為に内臓を担保に入れているので、その後内臓はどうなったのかと心配する読者も多くいました。

見た目は個性的ですが面倒見が良くて頼れる兄貴分のゼパイルが、もしも貴方の○○だったらどんな感じなのでしょうか？ここからは、ゼパイルの作中での言動を基に様々なシチュエーションを想像してみます。今回は、「会社の上司」「親」「学校の教師」の3つのパターンで考えてみました。

もしもゼパイルが「会社の上司」だったら。部下から尊敬される上司になるでしょう。騙されそうになっていたゴン達を助けた様に、部下のピンチにもしっかり対応してくれそうです。また、面倒見が良い性格なので、部下が一人前になるまでサポートをしてくれるでしょう。

もしもゼパイルが「親」だったら。しっかり話を聞いてくれる親になるでしょう。子供に困っていることがあれば、その話を聞いて的確なアドバイスをくれそうです。問題解決まで導いてくれる様なしっかりとした父親という印象があります。

もしもゼパイルが「学校の教師」だったら。明るくハキハキと喋るゼパイルは、生徒達から人気の教師となるでしょう。相手の長所と短所を見抜いて分析することに長けているので、生徒1人1人に違う寄り添い方で接してくれそうです。そんな姿勢が保護者にも好印象を与えるでしょう。元贋作作家なので、担当教科は美術が似合いそうです。

ゼパイルは念能力者ではありませんが、無意識の内に自分が作る作品に念を込めることができる器用な人物であることが判りました。さらに、目利きとして品物の価値だけでなく、人物の本質を見抜くだけの鋭い洞察力も兼ね備えています。また、困った人を放っておけない優しい一面にゼパイルの人の良さがうかがえます。戦闘能力はありませんが、『ハンターハンター』の中でも有能な人物の1人と言えるでしょう。