【ハンターハンター】クロロ＝ルシルフルの名言まとめ！かっこいいセリフや名シーンを紹介

『ハンター×ハンター』が長期にわたって人気漫画の一つである理由として、ヨークシンシティ編で登場した幻影旅団団長・クロロ=ルシルフルのキャラの魅力があげられます。今回はクロロの作中で発した名言や名シーンやクロロの能力、かっこいい台詞を担当した声優についてもご紹介していきたいと思います。

クロロは『幻影旅団』と呼ばれる盗賊集団の創設者兼団長です。幻影旅団とは、盗みを働く賞金首の集団で計13人で構成されており、体の何処かに蜘蛛と数字の刻印を刻んでいます。クロロの団員No.は「0」です。なお、クラピカは自身の一族であるクルタ族を滅ぼされているため、幻影旅団に対し強い復讐心をもっています。

クロロの普段の性格は、冷徹で博識です。また、いつも何らかの本を読んでいます。また、幻影旅団の団長にふさわしい高いリーダーシップとカリスマ性を持ち合わせており、能力や強さも団員よりも段違いです。しかし、仲間意識は強く旅団に裏切り者がいると噂されても疑わない姿勢をとっていました。

『ハンターハンター』は、集英社の週刊少年ジャンプに連載されている人気バトル漫画です。原作者は「幽遊白書」や「レベルE」を手掛けた富樫義博先生で、幽白等に引けを取らない面白さとして根強いファンが多いです。最近では、Twitterにて連載を再開するような投稿をされており、さらに人気に熱が上がってきています。『ハンターハンター』は2度にわたってアニメ化を果たしており、1999年にはフジテレビ系列で、2011年には日本テレビ系列で放送されています。

『ハンターハンター』は、主人公の少年・ゴン=フリークスが一流のハンターとなる姿を描いた物語です。幼いころに分かれた一流ハンターの父・ジン=フリークスと出会うことを目指して、キルア、レオリオ、クラピカなどの仲間と出会い行動を共にしていきます。なお、クロロ団長は「ヨークシンシティ」編で登場します。

ここからは『ハンターハンター』の物語においてクロロが発言した名言や名台詞を名シーンを交えながらご紹介していきます。今回ご紹介する名言集は全てで9個ありますので、それぞれ詳しくご紹介していきます。

ゾルディック家（キルアの家系）のゼノとシルバとの戦いを終えたあとにクロロが仰向けの状態で言った名言です。2vs1で激しい戦闘を行った後でぼそっとつぶやいたような台詞ですが、まだ助力を残していたとはいえさすがのクロロでも疲れている様子が伺えます。

ノブナガがヒソカに真っ先に斬りかかろうとしたときに発した名言です。クロロのネオンから盗んだ占いの能力で、仲間のウボォーギンを売ったのは誰かをメンバーに占いをかけヒソカと判明したため、親友のノブナガが斬りかかります。しかし、クロロの冷静な台詞と能力によってその場を静止させました。

ゴンが質問をした「なぜ、自分たちと関わりの無い人間を殺せるの？」という内容に対して、クロロが返答した名言です。クロロの無関係な人間に対しての残虐さも伺えますが、続くクロロの発言で「いややはりと言うべきか、自分を掴むカギはそこにあるか・・・」と哲学的思想の台詞を残しています。

ウボォーギンが幻影旅団のメンバーの中に裏切り者がいるという台詞に対し、クロロが返した名言です。オークション会場の競売品を盗み出そうと旅団で侵入するのですが、既に品は別の場所に移動させられていたため情報を流している人物がいるのではという話になりました。この名言からは、クロロの仲間想いの性格を見ることができます。

クロロがネオンに素早い手刀を放ったシーンを監視カメラ越しにみていた殺し屋の一人が見逃さず、クロロと一戦交えようとしたときにクロロが発した名言です。この殺し屋は通称・手刀を見逃さなかったベレー帽の人と呼ばれていますが、クロロはゼノとシルバと戦う前のそこそこ強い相手としか思っていなかったようです。

クロロが手刀を見逃さなかったベレー帽の人を始末した後、窓を開けて暴れている旅団メンバーのウボォーギンの方向を向いて指揮をしながら発した有名な名言です。この時すでにウボォーギンが殺されていると感じていたクロロが仲間を弔うために外の戦いを音楽に見立てて演出を行いました。

クロロがヒソカとの戦いを繰り広げる前に発した名言です。この名言の前にヒソカに対して「挑発するわけではなく100%オレが勝つ」とクロロ自身が使用する念能力がヒソカにばれていても勝ちを確信したような発言でした。それでも立ち向かってくるヒソカに対しての皮肉のような発言となっています。

クロロがクラピカにジャッジメントチェーンの念能力によって鎖で捕らえられ、クラピカがクルタ族を虐殺したときのことを聞き出そうとした会話で発した名言です。クロロも仲間であるウボォーギンをクラピカに殺されているため、お互いが大切な人を想う気持ちは同じだという意味が込められています。

クロロがクラピカに捕らえられ、取引に呼び出されたパクノダがクロロの命を優先するか旅団の命を優先するか悩んでいた時に過去の回想で流れたクロロの名言です。この名言からたとえ団長である自分が危機に陥っても優先事項を間違えるなということを旅団仲間に伝えています。

クロロは団長と呼ばれるにふさわしい強力な能力の持ち主です。ここでは、作中で出てきたクロロの念能力、クロロの能力で他人から盗み出したあるいは借りた念能力をご紹介していきます。

クロロの代表的な念能力は「盗賊の極意（スキルハンター）」です。その名の通り『他人の念能力を盗む』ことができる強力な能力です。しかし、盗むためには厳しい条件が4つあり、『相手の念能力を実際に見ること』・『相手に対象念能力に対して質問し、相手がそれに答えること』・『本の表紙の手形と相手の手のひらを合わせること』・『三つの条件を1時間以内に行うこと』です。また盗んだ相手が死んでしまうと本から削除されて能力が使用できなくなってしまいます。

『栞のテーマ（ダブルフェイス）』は、盗賊の極意にさらに強化された新たな能力です。具現化した栞を盗賊の極意を使用する本に挟むことで、今まで一回に一つしか使用できなかったスキルを、他スキルと併用して使用することができるようになりました。また、本を開くことで「片手が使えなくなる」という欠点も解消され、能力の大幅な向上になりました。

『密室遊漁（インドアフィッシュ）』は、閉めきった部屋のみでしか生息できず部屋の気密性を失うと消滅する念魚の生物を具現化した能力です。念魚は人肉を好みますが、念魚が消滅するまでは食われたほうに痛みはなく、血もでず、死ぬこともできません。

『不思議で便利な大風呂敷（ファンファンクロス）』は、十老頭にやとわれた陰獣の梟から盗んだ能力です。具現化した大きな布で物体にかぶせると持ち運びできるくらいの大きさに縮小することができます。オークションで出品されていた競売品は梟の能力によって持ち運ばれました。

『天使の自動筆記（ラブリーゴーストライター）』はマフィアの娘のネオンから盗んだ能力です。自動筆記による四行詩という形式で、他者の未来を占うことができる能力です。条件としては、予言を書き込む紙に「占う人の名前」・「生年月日」・「血液型」を記入し、本人か本人の写真を目の前に置くことで占うことができます。

『番いの破壊者（サンアンドムーン）』は、流星街の長老から盗んだ能力です。左手に太陽（プラス）の刻印、右手に月（マイナス）の刻印を出現させ、その手で対象に触れることで刻印を移します。そして、2つの刻印を触れ合わせた瞬間爆発させることができます。本を閉じても、刻印を消しても一度刻印を刻まれると爆発するまで消すことはできません。

『人間の証明（オーダースタンプ）』は、念で具現化したスタンプを押した「人形」を操作する能力です。生きている生物には使用できません。ヒソカに対して一般人の観客をコピーして人形として操り、ヒソカに襲い掛からせました。

『神の左手悪魔の右手（ギャラリーフェイク）』は、仲間であるコルトピの能力です。左手で物体に触れ、右手で複製することができます。こちらの能力単体では複製に命令することができませんが、クロロはヒソカとの戦いで「栞のテーマ」・「人間の証明」・「番いの破壊者」と組み合わせ、人間爆弾を作り上げました。

『携帯する他人の運命（ブラックボイス）』は、同じく仲間であるシャルナークの能力です。アンテナを他人の身体に刺すことで、相手を無力化させ専用の携帯端末から命令することができます。「人間の証明」と似ていますが、ブラックボイスの方がより複雑な命令を与えることができます。

『転校生（コンバートハンズ）』は自分の姿を攪乱する能力です。発動するとクロロの左右の手のひらに矢印型のマークが描かれます。右手で触れると相手がクロロの姿になり、左手で触れるとクロロが相手の姿になります。両手で触れると一瞬にしてお互いの姿が入れ替わります。入れ替わるのは見た目のみで人格は変化できません。両手を使用するため「盗賊の極意」とは相性が悪く、クロロは「栞のテーマ」を併用することでうまく利用していました。

『ハンターハンター』のアニメは2世代にわたって放送されているため、新旧で声優が一新されております。ここでは1999年のフジテレビ版と2011年の日本テレビ版でクロロを担当した2人の声優をご紹介していきます。

1999年フジテレビ版『ハンターハンター』（旧アニメ）でクロロの声を担当された声優は永野善一さんです。声優のほかに吹き替え、舞台俳優、ナレーターとしても活躍されています。愛称はお笑いコンビのダウンタウンの浜田雅功に顔が似ていることから「はまちゃん」と呼ばれています。

代々木アニメーション学院を卒業し、メディアフォースに所属しておりましたが2014年に退社し現在はマウスプロモーションに所属し活躍されています。舞台俳優としては小野健一主宰の演劇部隊「チャッターギャング」に所属しておりました。

永野善一さんはアニメ声優以外にも、吹き替えとして『美男（イケメン）ですね』のマ室長役、『ブリティッシュ ベイクオフ』のポール・ハリウッド役の声も担当しております。舞台としては『緋色の小夜曲』の松葉直樹役などで活躍をされております。

2011年日本テレビ版『ハンターハンター』（新アニメ）でクロロの声を担当された声優は宮野真守さんです。声優のほかにも歌手、俳優、吹き替え、ラジオ、ナレーション等も並行して行っており、2022年現在でも目まぐるしい活躍をしております。愛称は「マモ」です。

宮野真守は小学校時代から劇団ひまわりに所属しており、小学5年生のときに劇団ひまわりの本公演『スクルージ』のピーター・クラチット役を演じたことで役者人生として大きな転機になりました。声優業の方では高校3年生のときにNHK教育の海外ドラマ『私はケイトリン』のオーディションの合格してデビューを果たすと、PlayStation2用ゲーム『キングダムハーツ』のリク役で注目を集めます。2008年には声優アワードを受賞しております。

宮野真守の出演作品は2006年～2007年に放送された『DEATH NOTE』の夜神月役から知名度をあげ、その後の作品も主要キャラクターを担当されている作品が多くみられます。最近では『うる星やつら（2022）』の主人公の面堂終太郎役が決定され、今後も活躍が期待されています。

クロロの人気は『ハンターハンター』の全登場キャラクターの中でも上位に位置するほど人気が高く、人生の一番の推しキャラにしているかたもおられるようです。

人気のある理由としては、顔がかっこいいことに加え人一倍仲間を思いやる優しさも兼ね備えているからと考えられます。他人に対しては冷徹で無慈悲な性格ですが、仲間の死には悲しむ優しい心を持っており、幻影旅団の団員が殺害されたときは感情的になる一面も見せるなど、本当は情に厚い人間であることから人気に拍車がかかっております。

『ハンターハンター』の作中では敵キャラクターとして登場しており、クラピカの一族に対しても残虐な行為を行った過去がありますが、キャラクターの顔のかっこよさと関係の深い人間に対しては仲間を思う気持ちを持っているため、そのギャップによって人気度が上がっていると言えます。

クロロの名言はどれも頭に残るかっこよさがあり、まさに一組織を統括する団長としてのカリスマ性の持ち主でこそ表現できるものと言えます。クロロの能力『盗賊の極意』も使いこなせば強力な力で、バトルシーンで発する名言や台詞のかっこよさ度が増加しています。その一方で仲間想いの名言台詞も数々残しており、別角度のかっこよさもあるため、人気の高いキャラクターとして納得のできる性格と言えます。