【Fate】アニメを見る順番でおすすめは？あらすじも合わせて徹底解説

TYPE-MOONの『Fate（フェイト）』シリーズは、PCゲームの『Fate/stay night』からスタートしました。この作品は、人気を博したことことからアニメ化されましたが、その後、スマホゲームの『Fate/Grand Order』も大成功すると、数多くのFateアニメが誕生しています。そこで、本記事ではFateアニメを視聴するおすすめの順番を紹介し、あらすじも解説します。

Fateシリーズの原点は、 TYPE-MOONが2004年に発売したPC専用ゲーム『Fate/stay night』です。このゲームでは、魔術師のマスターと召喚されたサーヴァントが、あらゆる願いを叶えるという聖杯を巡って聖杯戦争を戦います。多くの魅力的なキャラと練り込まれたシナリオから記録的なヒット作となり、『Fate/Zero』や『Fate/Grand Order』など、次々に新作がリリースされました。また、本編だけでなく、スピンオフ作品もアニメ化された結果、膨大なアニメ作品が生み出されました。

Fateアニメは、2021年までにテレビ・配信で20作品、劇場版で10作品あります。テレビアニメ『Fate/stay night』が2006年に放送され、2010年の『劇場版 Fate/stay night – UNLIMITED BLADE WORKS』までしばらく間隔が空きましたが、その後は毎年数作ずつ放送・公開されました。そこで、本記事の後半では、アニメシリーズや劇場版シリーズを、放送順・公開順にあらすじも含めて解説します。

Fateシリーズは、本編・スピンオフを含め、ほとんどの作品が配信されています。特に充実しているのが、U-NEXTとdアニメストアです。これからFateシリーズに取り組むのなら、どちらかの配信サービスを利用するのがおすすめです。

Fateシリーズには膨大な作品があるため、これからFateシリーズのアニメを視聴しようとする初心者は、途方に暮れてしまうことがよくあります。また、見る順番を間違えると、ネタバレになってしまったり、設定や舞台が分からないまま視聴し続けたりすることにもなりかねません。そこで、ここではFateシリーズを見るおすすめの順番を紹介します。

Fateシリーズには本編とスピンオフがあります。本編は『Fate/stay night』で、その他の作品は全てスピンオフになります。また、スピンオフの中でも、本編と時間軸や世界観を同じくするアニメとそうでないアニメがあり、さらにスピンオフのスピンオフもあることには注意が必要です。

Fateアニメは、まず本編の『Fate/stay night』を視聴するのがおすすめの順番です。しかし、作品一覧には本編がいくつもあります。その理由は、元のゲームが「Fate」「Unlimited Blade Works」「Heaven's Feel」の3ルートに分かれているためです。ゲームのルート選択はこの順番に固定されているため、アニメを視聴する際もこの順番がおすすめです。

本編の『Fate/stay night』の視聴後は、前日譚になる『Fate/Zero』を視聴しましょう。時系列的にはこちらの方が先ですが、ネタバレがあるので本編の視聴後に回すのがおすすめです。

本編の視聴が終われば残りのスピンオフ作品の視聴になります。スピンオフは、それぞれのシリーズごとに独立しているので、どの作品から視聴しても問題ありません。スピンオフは、本編と世界観は共有しているが全く別のキャラが活躍するものや、本編のキャラが別の世界観で確約するものなど多種多様です。ただ、『Fate/Grand Order』シリーズは、本編や他のシリーズのキャラが多数登場するので、順番を最後の方にするのがおすすめです。

Fateシリーズには、本編とスピンオフを合わせると膨大な数の作品があり、2021年までに公開された作品で、203話＋劇場版8作品になります。ショートアニメなど一部を除きアニメ1話を25分とすると、合計時間は96.6時間になり、1日3時間視聴しても1か月以上かかる計算になります。

ここからは、Fateアニメシリーズの作品を順番に解説します。本編は聖杯戦争を扱っているので、緊張感があり、殺伐なシーンも多数含まれますが、スピンオフはさまざまなタイプがあるので、気楽に視聴できる作品もあります。あらすじも紹介しているので、本編視聴後は、あらすじなどを参考に視聴するスピンオフ作品を選ぶのがおすすめです。

『Fate/stay night』は、Fateアニメシリーズの第1作になります。「Fate」（セイバールート）を描いている本作品の舞台は、主人公の衛宮士郎が住む冬木市です。士郎は深夜の学校でサーヴァントの戦いを目撃してしまい、命を狙われます。ところが、偶然セイバーを召喚し、7人目のマスターになりました。そこから、マスターの士郎とセイバーの戦いが始まるというのが本作のあらすじです。

『Carnival Phantasm』は、アンソロジー漫画のアニメ化作品です。TYPE-MOON10周年を記念して3シーズン全12話からなるOVAシリーズとして発売されました。Fate本編と異なり、ギャグアニメとして楽しむことができます。スピンオフ作品なので、本編を視聴してから見るのがおすすめです。

『Fate/Prototype』は、『Carnival Phantasm 3rd Season』の映像特典として制作されました。Prototypeの名前が示すとおり『Fate/stay night』の原型となる作品で、その後の本編とは設定が異なる点もあります。しかし、約12分間のショートアニメとはいえ、7人のマスターが聖杯を巡って戦うという重要な設定に変わりはありません。

『Fate/stay night』の成功を受け、虚淵玄の執筆した小説を原作とするアニメ作品です。『Fate/stay night』で描かれる第5次聖杯戦争が起こる10年前の冬木市が舞台で、衛宮士郎の養父衛宮切嗣は第4次聖杯戦争にマスターとして参加していました。切嗣はある願いの実現のため、聖杯を求めて奮闘するというのが本作のあらすじです。

『Fate/Zero 2ndシーズン』は、『Fate/Zero 1stシーズン』の続編です。マスターの衛宮切嗣は世界平和の実現を願っていましたが、戦いを続けるうちに、聖杯は大勢の人間の死によってしか得られないものであることに気付きます。この矛盾した状況の中で、切嗣はどのような選択ができるのか、という原作者の虚淵玄らしいダークファンタジーの世界観が色濃く反映した作品です。

『Fate/kaleid linerプリズマ☆イリヤ』は、『Fate/stay night』のキャラであるイリヤスフィール・フォン・アインツベルンを主人公にしたスピンオフで、『プリズマ☆イリヤ』シリーズの1作目です。舞台は本編と同じ冬木市ですが、平行世界の物語となっています。この世界では小学生のイリヤは、ある出来事がきっかけで精霊マジカルルピーと契約を結び、魔法少女になります。そして、冬木市にあるクラスカードの回収を命じられ、謎の少女美遊（みゆ）・エーデルフェルトとともに戦うことになります。

『Fate/kaleid linerプリズマ☆イリヤ ツヴァイ！』は、『プリズマ☆イリヤ』シリーズの2作目です。クラスカードの回収が無事に終わり、イリヤと美遊は学校生活を満喫していましたが、クラスカードにより乱れた地脈を安定させる任務につきました。しかし、事故が起こり、2人の前に謎の少女が出現します。この少女の正体は誰なのか探っていくのが本作のあらすじです。

『Fate/stay night[Unlimited Blade Works]1stシーズン』は、『Fate/stay night』の2番目のルートである「Unlimited Blade Works」（遠坂凛ルート）を描いています。遠坂凛は魔術師の名門家系に生まれ、父親が参加していた聖杯戦争に自分も参加します。そして、まだ召喚されていなかった最強のサーヴァントであるセイバーを召喚しようと意気込んでいましたが、召喚されてきたのは名も無いアーチャーでした。この先、遠坂はどのように聖杯戦争を戦うのかというのが本作のあらすじです。

『Fate/stay night[Unlimited Blade Works]2ndシーズン』は、1stシーズンの続編です。第5次聖杯戦争にマスターとして参加している衛宮士郎は、サーヴァントのセイバーをキャスターに奪われてしまいます。士郎は再決戦を決意し、遠坂凛はキャスターに戦いを挑みました。しかし、形成を逆転され、不利な状況に陥ります。

『Fate/kaleid linerプリズマ☆イリヤ ツヴァイ ヘルツ！』は、『プリズマ☆イリヤ』シリーズの3作目です。イリヤたちの通う小学校は夏休みになり、イリヤはクラスメイトとともに海水浴に出かけます。そのような折に、新たに司令が届き、8名目のカードを回収する任務に奮闘することになりました。

『Fate/kaleid linerプリズマ☆イリヤ ドライ！！』は、『プリズマ☆イリヤ』シリーズの4作目です。3作目で夏休みに入っていたイリヤたちは、カード回収という任務のため夏休みを返上し、カードを巡って戦ったあとのある円蔵山に向かいます。そこには、謎の少女が一行を待ち受けていました。この謎の少女とは何者なのかというのが本作のあらすじです。

『Fate/Grand Order ₋First Order₋』は、スマホゲーム『Fate/Grand Order』のアニメ化1作目です。人理継続保障機関であるカルデアという組織は、人類の絶滅を防ぐために世界を観測していました。ある時、2004年に起こった聖杯戦争が原因で2年後の2017年に絶滅することが判明します。そのため、カルデアは聖杯探索（グランドオーダー）を発令しました。

『Fate/Apocrypha』は、『Fate/stay night』のスピンオフ小説から生まれたアニメです。時代は第2次世界大戦前夜に遡り、冬木市では第3次聖杯戦争が行われていました。しかし、聖杯がナチスに奪われてしまいます。その結果、世界中で聖杯戦争が勃発しました。

『Fate/Grand Order -MOON LIGHT/LOST ROOM-』は、『Fate/Grand Order』2作目のアニメ化作品です。人理継続舗装機関のカルデアにはロストルームと呼ばれる部屋がありました。このロストルームには「午前0時に入ると失われたものを見る、あるいは失うものを見る」という噂があります。このロストルームはいったい誰の部屋なのかというのが本作のあらすじです。

『衛宮さんちの今日のごはん』は、『Fate/stay night』のキャラが登場するスピンオフ作品です。タイトルが示す通り、衛宮士郎が料理を作って振る舞うアニメで、ほのぼのとした雰囲気が魅力の作品となっています。聖杯戦争は描かれていないので、日常系アニメを見たい方にもおすすめです。

『Fate/EXTRA Last Encore オブリトゥス地動説』は、ゲーム『Fate/EXTRA』が元になっていますが、ストーリーは完全オリジナルです。今から約1000年後の3020年の霊子虚構世界と呼ばれる仮想現実の世界が舞台で、主人公の岸浪ハクノはそこで学園生活を送っていました。ところが、ある日学園は崩壊し、ハクノはセイバーに出会います。そして、世界の秘密を探し求める旅に出ます。

『Fate/EXTRA Last Encore イルステリアス天動説』は前作の続編です。岸浪ハクノとセイバーは最下層から第6層まで戦いに勝ち抜き、第7層に辿り着きます。そこで彼らを待ち受けていたのは、レオのサーヴァントでした。

『ロード・エルメロイII世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note』は、第4次聖杯戦争が終結してから10年後のイギリスが舞台です。聖杯戦争に参加していたロード・エルメロイⅡ世ことウェイバー・ベルベットは、時計塔の講師をしていましたが、多くの相談や事件を推理力で解決していきます。しかし、その事件の陰には、かつて共に戦っていた英霊が関わっていました。

『Fate/Grand Order ₋絶対魔獣戦線バビロニア₋』は、『Fate/Grand Order』の作目のアニメ化作品です。第7特異点である古代メソポタミアのバビロニアで起きた事件にマスターの藤丸立香とサーヴァントが派遣されました。当地の賢王ギルガメシュとともに事件の解決にあたるというのが本作のあらすじです。

『Fate/Grand Carnival』は、『Fate/Grand Order』からのスピンオフ作品です。コメディー作品で楽しく視聴することができます。殺伐とした雰囲気がないので、癒しを求める人におすすめです。

ここからは、Fateの劇場版シリーズをあらすじも交えて全作品紹介します。作品系列としては、本編の『Fate/stay night』、スピンオフの『プリズマ☆イリヤ』シリーズ、『Fate/Grand Order』シリーズの3つがあります。

『劇場版 Fate/stay night – UNLIMITED BLADE WORKS』は、『Fate/stay night』2番目の「遠坂凛ルート」を描いています。長大な内容を2時間弱の映画にしているダイジェスト版的な映画なので、同ルートのテレビアニメ版を視聴すれば、後回しにしても構いません。

『劇場版Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 雪下の誓い』は、『プリズマ☆イリヤ』シリーズの前日譚で、衛宮士郎視点で描かれています。人類が絶滅しかけている世界が舞台となっており、士郎と衛宮切嗣は聖杯を探していましたが、冬木市に現れたクレーターを噂を聞き、聖杯を探し出します。

『Fate/stay night [Heaven’s Feel] Ⅰ.presage flower』は、『Fate/stay night』3番目の「間桐桜ルート」を描いた3部作の1作目です。衛宮士郎は、冬木市で新たに始まった聖杯戦争を終結させるために、自ら聖杯戦争に参加します。しかし、近隣で殺人事件の発生が頻発し、町全体に不穏な空気が流れ出しました。

『Fate/kaleid liner Prisma☆Illya プリズマ☆ファンタズム』は、『プリズマ☆イリヤ』シリーズのコメディー作品です。『プリズマ☆イリヤ』シリーズのスピンオフで、楽しい作品となっています。

『劇場版 Fate/stay night ［Heaven’s Feel］ II．lost butterfly』は、「間桐桜ルート」3部作の2作目です。聖杯戦争には、聖杯戦争における御三家の間桐家からも桜が参加します。しかし、桜の参加で聖杯戦争にゆがみが生じ、衛宮士郎はサーヴァントのセイバーを見失いました。

『劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel]Ⅲ.spring song』は、「間桐桜ルート」3部作の3作目です。聖杯戦争にゆがみを生じさせていた間桐桜は、深い闇の中に囚われていきます。衛宮士郎は、桜を守り聖杯戦争を終わらせるために、自らを犠牲にしていくのでした。

『Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット-前編』は、『Fate/Grand Order』の第6特異点をアニメ化した作品です。1273年のエルサレムで、円卓の騎士ベディヴィエールは、国民を殺りくしていた獅子王と他の円卓騎士を倒すために立ち上がります。

『Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット-後編』では、前編に続き、立ち上がったベディヴィエールは山の民と手を結び、さらに太陽王にも同盟を提案しました。提案こそ拒否されたものの、獅子王の計画を伝え聞き、その計画を阻止するために獅子王の元に向かいます。

『Fate/Grand Order -終局特異点 冠位時間神殿ソロモン-』では、聖杯探索（グランドオーダー）の終局特異点である冠位時間神殿ソロモンが舞台です。ようやく舞台にたどり着いたカルデア一行は、さまざまな思いを胸に浮かべ、最後の決戦へと赴きました。

『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ Licht 名前の無い少女』は、劇場版『プリズマ☆イリヤ』シリーズの2作目です。イリヤは並行世界の衛宮士郎と出会い、美遊の過去や聖杯戦争について教えてもらうことになりました。そして、美遊のために世界の敵になることを決めた士郎を見て、イリヤも戦いに赴きます。

ここまで、Fateアニメを視聴するおすすめの順番や、各シリーズのあらすじなどを解説しました。世間ではFateアニメを視聴する順番についてどのような考えを持っているのでしょうか。SNSの投稿から探ります。

Fateシリーズのアニメが一気に増えたのはこの10年ほどですが、現在に至るまで、常にアニメを視聴する順番を知りたいという投稿はよく見かけます。それだけ根強い人気があるのと同時に、本編以外にさまざまなスピンオフ作品があるのも理由になっています。

Fateアニメを見る順番については、本記事で紹介した順番以外にもさまざまな意見があります。他の意見では、より新しい「遠坂凛」ルートから視聴する意見、時系列に沿って『Fate/Zero』から視聴する意見が挙げられます。

Fateアニメを見る順番についての究極的な意見がこの投稿です。いずれ全部見るのなら、どれから見ても構わないのではないかという意見です。キャラが気に入れば、そこから視聴するというのも悪くないという趣旨の投稿になっています。

膨大な作品数を有するFateアニメは、毎日3時間視聴しても1か月以上かかります。そのため、これからFateアニメを見る人は、シリーズ本編の『Fate/stay night』から順番に視聴するのがおすすめです。本記事を参考にして、Fateアニメの世界を楽しんでください。