【ドクターストーン】コハクはかわいいヒロイン？千空との関係や魅力を紹介

恋愛要素が比較的弱めの『ドクターストーン』においてコハクは、ヒロイン枠に当てはまる数少ないキャラです。ただし、主人公である千空が恋愛脳皆無である点や、コハク自身の性格や活躍ゆえに、「ヒロイン？」という疑問も根強いです。それでもコハクがかわいい人気キャラであることはまず否定されません。

『ドクターストーン』のメイン女性キャラであるコハクは、年齢16歳（初登場時）、身長160cmで体重52㎏、金髪のポニーテールがトレードマークの美少女です。石神村の村長の娘であり、復活者以外では最初の千空の仲間です。高い身体能力と武力を持ち、とりわけ剣術に優れています。その強さゆえに、千空たち仲間内では「ゴリラ」などと呼ばれるほどです。千空のことを強く信頼し、彼が披露する科学の力も尊重しています。

『ドクターストーン』（Dr.STONE）は、稲垣理一郎さん原作、Boichiさん作画の、科学を題材とした漫画です。『週刊少年ジャンプ』で2017年から2022年まで連載されていました。2022年の時点でコミックス（全26巻）の累計発行部数は1400万部を超えています。テレビアニメ化もされており、第1期が2019年、第2期が2021年、そして第3期が2023年4月から放送されています。人類が石化するという怪現象を発端に、科学を武器にサバイバルしていく物語です。

『ドクターストーン』の物語は、突如謎の光によって世界中の人類が石化することから始まります。主人公の石神千空と大木大樹が目覚めたときには、石化時から約3700年が経過しており、かつての科学文明も崩壊していました。そこで科学知識豊富な千空は、再び文明を復活させようと試み、石化を治す方法もひとまず見つけ出しました。しかし、ある時「霊長類最強の高校生」と名高い獅子王司の石化を治した結果、科学文明の復活を目指す千空と、その野望を否定する司の間で対立が生じていくことになるのでした。

コハクは『ドクターストーン』のメインヒロインとの声も大きい人気キャラです。漫画『ドクターストーン』の作画を担当しているBoichiさんのお気に入りキャラもコハクだという話があるほどです。ここでは、そんなコハクのかわいい魅力や、千空との関係、さらに千空とのキスの行方について紹介していきます。

コハクは『ドクターストーン』に初登場したときから、そのかわいさから人気となってきました。コハクのかわいい魅力について4つ紹介しましょう。

コハクのかわいい魅力としてまず最初に挙げられるのは、その美しいルックスです。金髪碧眼の美少女という外見に、丈が短く露出が激しい青のワンピースのような服を着てコハクは登場したために、『ドクターストーン』視聴者も強いインパクトを受けました。作中でもコハクのルックスに対する評価は高く、姉のルリに惚れているクロムも、コハクの見た目だけは認めているような発言をしています。

コハクは高い武力とは裏腹に、女性らしい抜群のスタイルを誇ります。身長は160cmと平均的でモデルのような高身長ではありませんが、体重52㎏で細身ながら怪力を持つことから筋肉で引き締まった身体をしていると推測できます。また同時に、女性らしいプロポーションも保っています。コハクが宝島の後宮に潜入するために選抜を受けている時に、イバラからスタイルを絶賛されたこともありました。

コハクの性格を端的に表現すれば、竹を割ったような性格となります。口調は少し粗野で、古風な言葉が混ざるものの千空たちとも男友達のように会話しています。そして高い身体能力を活かして深く考えるよりもまず行動といった傾向が強く、特に戦闘時には冷酷な判断も素早いです。ただし単純な脳筋というわけではなく、千空のような思慮深く合理的な思考を持つ者を尊敬する思いも強く、千空から教わった知識をヒントに咄嗟に合理的な判断を下すこともありました。

コハクは感情表現に表裏がなく、喜怒哀楽がわかりやすい少女です。千空と初めて出会った時にはすぐ告白めいた発言をしたり、千空への強い信頼を表明する言葉を恥ずかしげもなく口にしたりしています。また、普段はニコニコしていても「ゴリラ」呼ばわりされたらすぐ怒り、相手を殴って制裁します。その一方で、病弱な姉のルリを助けるために長い間遠く離れた温泉に足を運んだり、仲間を救うために自分を犠牲にしたりなど、情の深さも見られます。

コハクと千空の出会いは、千空が司と争っていた場面でした。杠をかばい千空が倒されたところを目撃していたコハクは、司に敵意を向け戦闘を仕掛けましたが、司によって大木の下敷きにされてしまいました。その後千空が滑車を作り出したことで、コハクは危機から脱することができました。この一連の千空の行動とそこから窺える信念を見てコハクは千空のことを「めっぽう」気に入り、いきなり告白めいたセリフを言い放ったのです。

コハクと千空は明確に恋愛関係にはなっていません。コハクが千空に特別強い感情を抱いているのは多くの場面からも窺えますが、それが本当に恋愛感情なのかは判然としていません。また千空の方は、そもそも恋愛というものに興味がないと推測できます。ただ、コハクのことを大切に思っているのは確かで、彼女が石化から復活してハグしてきた際には優しい顔を見せていました。コハクと千空の関係は、発展の余地はもちろんあるものの、強く信頼し合った相棒の関係です。

コハクと千空はキスをしたことがあります。ただそのキスはコハクの方から千空の頬にしたもので、しかも宝島潜入時にキリサメを誤魔化すための演技として咄嗟に行われたものでした。そのため千空もコハクも死んだ魚の目でキスをしており、色恋ムードなど皆無でした。少なくとも2人の恋愛関係を証明するようなキスではなかったわけです。むしろコハクと千空の関係を知るには、石化から復活したコハクと千空のハグシーンの方が、このキスよりも注目されています。

『ドクターストーン』には、科学知識が豊富な千空をはじめ、様々な能力に特化したキャラが数多く登場します。コハクは主に身体能力や戦闘に特化していて、その戦闘能力は『ドクターストーン』の世界の中でもトップクラスです。ここではそんなコハクの強さや能力について紹介します。

コハクは平均的な身長に細身の身体でありながら、スピードとパワーともに優れており、『ドクターストーン』の中でトップクラスの強さを持っています。特に女キャラの中では1位2位を争うくらいの戦闘力を誇ります。ただしそれでも司や氷月にはまったく及びません。コハクはもともと石神村陣営では、マグマや金狼などを抑えて最強でした。そして怪力も含めて運動神経も秀でていたため、千空に協力して作業するときは主に肉体労働を担っています。

コハクは驚異的な視力と動体視力を持っています。視力は数値にして11.0であり、千空を最初に見つけたときを含め様々な場面においてコハクは遠距離からの正確な情報収集を実現しています。また、ただ遠近の視力に優れるだけでなく動体視力も抜群に良く、例えばゲンのイカさまを見抜いたこともあります。

コハクは基本的に脳筋で、考えるよりもまず行動と言った傾向がたしかに強いですが、実は知的で頭脳明晰な一面もあります。特に宝島での活躍においては、観察力や判断力に優れた姿が見られました。そうした活躍を支えていた最大の要因は、千空がこれまで披露してきた様々な知識をコハクが覚えていて、それを臨機応変に活用していたことにあります。

コハクは宝島における戦いの中で石化しました。ただしそれは自ら意図的に狙ったものでした。銀狼が重傷を負ったたために、その命をつなげるためにコハクが共に石化することを選んだのです。この決断からは、コハクの知識や持ち前の決断力、そして仲間想いの優しさが窺えます。石化によってケガが治る事実をしっかり覚えていて、意図的に敵に石化装置を使わせ、さらに千空が必ず助けてくれると確信していたために、この決断に踏み切ったのです。

『ドクターストーン』のストーンワールドでは、石化した人類と、石化を免れた宇宙飛行士たちの末裔が生存しています。そしてコハクたち石神村の祖先は、石神白夜たち宇宙飛行士たちです。ここではコハクの作中現在における家族と、祖先からの血筋について紹介します。

コハクの父親は石神村の村長だったコクヨウです。姉であるルリの処遇を巡ってコハクはコクヨウと対立し、自分からわざと巫女にふさわしくない者として振る舞うようになりました。しかし千空がルリの病気を治癒し村長になったこともあり、コハクとコクヨウの仲は修復しています。コハクの母親は、作中ではすでに亡くなっています。コハクとルリの母親は、石神村の始祖から受け継がれてきた口伝の百物語をルリに引き継ぎました。

コハクの姉は石神村の巫女であるルリです。活発で脳筋なコハクとは対照的に、病弱なルリはお淑やかで深窓の令嬢を体現しているような存在です。ただし、コハクのワイルドな態度や言動は、村長兼父であるコクヨウに、ルリの代わりはいないということを示すために意図的に振る舞った結果でした。コハクのルリに対する想いは強く、ルリの病気を改善するために、毎日遠くの温泉まで向かい重い温泉水を運び続けていたほどです。

コハクたち石神村の住人は、かつて石化から逃れた宇宙飛行士たちの子孫です。その中でもコハクとルリは、確証こそありませんが、千空の義理の父親である石神白夜と歌姫リリアン・ワインバーグの子孫だと推測されています。まず見た目から言って、コハクとルリはリリアンに似ているので、彼女の血が強いことが窺えます。また『ドクターストーン』公式ファンブックにおいて、石神白夜とリリアンが結婚し子供が生まれたとの情報も記載されています。

アニメ版『ドクターストーン』でコハクの声を演じているのは、声優の沼倉愛美（ぬまくらまなみ）さんです。沼倉さんは数多くの作品で人気のキャラを演じています。ここでは沼倉愛美さんの簡単なプロフィールと、代表的な出演作について紹介します。

沼倉愛美さんは、1988年4月15日生まれ、神奈川県出身の女性声優です。所属事務所はアーツビジョン、声優活動は2008年から開始しています。2019年に入籍しており、結婚相手は同じく声優の逢坂良太（おおさかりょうた）さんです。沼倉愛美さんは活発な少女から大人びた女性まで幅広い役を演じています。また高い歌唱力も有名で、たくさんのキャラクターソングを歌っています。

沼倉愛美さんの出演作品として代表的なのは、『THE IDOLM＠STER』シリーズの我那覇響、『アイカツ』シリーズの藤堂ユリカ、『オーバーロード』のナーベラル・ガンマ、『だがしかし』の遠藤サヤ、『進撃の巨人』のピーク・フィンガー、『転生したらスライムだった件』のヒナタ・サカグチなどが挙げられます。ヒロインだけでなく、魅力的で人気なサイドキャラを担当することが多いです。

ファンのコハクに対する印象としてまず目立つのは、「かわいい」という声でした。特にアニメ版『ドクターストーン』ではコハクの美少女っぷりがさらに強調されているとの声も見つかっています。

Twitter上では、コハクをヒロインと呼べるかどうかを巡って議論が活発です。コハクが千空のパートナーであることに異論はほぼないようですが、ヒロインよりはヒーローっぽいという意見が多く見つかりました。『ドクターストーン』は、千空に関しては特に色恋要素が強調されにくいこともあり、「ヒロイン」の判断基準が曖昧になっています。それゆえヒロイン枠としてスイカの名が挙げられることもあれば、はたまたゲンの名が散見されることもあるほどです。

ファンの間でもコハクと千空の関係性については恋愛色強めで語ることは難しいらしく、「相棒」や「夫婦」といった言葉をうまく使って、コハクを千空の最大の理解者と捉えているようです。

『ドクターストーン』きっての美少女キャラであるコハクは、かわいいヒロインであり、主人公千空のパートナーです。コハクはその性格や行動ゆえに色恋沙汰の雰囲気は弱いですが、千空に対し絶大の信頼を寄せる最大の理解者でありながら、作中屈指の身体能力と戦闘力によって陰に日向に千空を助ける相棒としても活躍しています。また、かわいらしい見た目と天真爛漫な性格もあって、『ドクターストーン』ファンに癒しを与えてくれる存在でもあります。