【ちいかわ】怖い回のエピソードまとめ！トラウマになる恐怖のストーリーとは？

『ちいかわ』は可愛らしいキャラが登場する漫画ですが、その一部のエピソードでは恐怖や闇を感じる怖い回が描かれることがあります。そんな『ちいかわ』の作品概要や主要キャラについて紹介します。

『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』は、イラストレーターのナガノさんが手掛ける漫画作品です。2020年からTwitterで連載が始まり、最初のうちは可愛らしいキャラから人気を集めていましたが、エピソードから恐怖や闇を感じる内容から他のファンを得て、大きな話題になっていきました。講談社から単行本も販売されており、2022年にはアニメが制作されて「めざましテレビ」で放送されています。

ちいかわは友人のハチワレやうさぎと一緒にご飯を食べたり、遊んだりする生活を送っていました。そんな中、ちいかわ達は不思議なアイテムや怪しい人物によって様々な怪奇現象やトラブルに巻き込まれていきます。

『ちいかわ』の作中では主に3人のキャラを中心にストーリーが回っており、作中の恐怖や闇を感じるエピソードでもこの3人が巻き込まれることが多くなっています。

『ちいかわ』のちいかわは、丸い耳と白い体が特徴の本作の主人公です。具体的な言葉はあまり話せませんが、驚きや拒否の際は明確な意思表示を出しています。臆病かつ恥ずかしがり屋な性格で、他の2人と比べると能力面で劣るところはありますが、友達がピンチの時は勇気を振り絞って行動するキャラです。また、強運の持ち主であり、怖い回でも運で助かる場面が多々あります。

『ちいかわ』のハチワレは青い頭としっぽ、白い体が特徴のキャラです。主要キャラ3人の中では明確に言葉が話せており、2人の言葉を翻訳して喋る役割になっています。ポジティブかつ好奇心旺盛な性格で、臆病なちいかわを自然に引っ張る立場ですが、やや天然な部分もあります。また、「～ってコト？」という独特な語尾を使うキャラです。

『ちいかわ』のうさぎは黄色い体が特徴のうさぎです。ちいかわと同じく具体的な言葉を話さず、テンション高めの奇声を発しています。初期はちいかわにちょっかいをかける立場でしたが、途中からは様々な場所に行っては不思議なアイテムを拾ったり、怪異に出会ったりと、他の2人を巻き込むことが多いキャラです。一方で、戦闘能力の高さは随一で、2人のピンチを救うこともあります。

『ちいかわ』は連続するエピソードになると、恐怖や闇を感じる内容が多くなっており、Twitter連載時には先が読めない展開に読者はハラハラしています。そんな『ちいかわ』の怖い回のエピソードについて紹介します。

『ちいかわ』の怖い回その1は拾魔編と呼ばれるエピソードです。旅行に行ってきたうさぎがピンク色の透明な石を持ってきたところから話が始まり、その石にはちいかわ族を引き付けて古びた旅館にある「拾魔」と言われる空間に集める効果があると判明します。拾魔では意思を操られたちいかわ族が石の元になったであろう大きな石を削っており、拾魔から逃げようとした者は同じようなピンク色の石として固められてしまいます。

うさぎを助けるため、ちいかわとハチワレも拾魔にやって来て、原因であるヘビと対決します。一時はハチワレが石にされてちいかわ一人の大ピンチとなりますが、最終的にはヘビの石化を跳ね返して逆に石として固めることに成功します。これによって操られていたちいかわ族は解放されましたが、削りかけの石はそのままになっていました。果たして、この石が元々ちいかわ族だったのか、という疑問が残る終わり方です。

『ちいかわ』の怖い回その2は謎の赤い手が登場したエピソードです。インターネットコーナー怖い話について調べたちいかわとハチワレでしたが、恐怖心が残ったままになって、2人で恐怖を忘れるためにちいかわ家でパーティーを開くことにします。その途中にはチョコチップスナックを持って来たうさぎも加わって、3人で食べ始めます。

ところが、3人が食べている中で、急にちいかわ家の窓の外が赤くなり、いきなり手形がつき、最後には巨大な手形が窓全体に付きました。このエピソードはここで終わっており、謎の心霊現象が起きたにもかかわらず、その顛末や正体は明かされないという読者にとってかなり怖い回になっています。

『ちいかわ』の怖い回その3は「こんなになっちゃった」と言うキメラが登場するエピソードです。ある日、外でパズルをしていたちいかわの元に、ちいかわ族と同じような見た目の生き物が現れます。すると、泣きながら何かを訴える生き物は、突然赤く鋭い爪を出してきます。それに対してちいかわは泣きながら抵抗すると、謎の生き物は「こわい」と言いながら逃げ出しました。

このエピソードも続きは特に描かれておらず、唐突に現れた不気味な存在に読者は恐怖を覚えました。タイトルにキメラと付いていたことから、謎の生き物もキメラと呼ばれるようになり、ちいかわに酷似した見た目からちいかわ族の成れの果てという考察が出てきました。初期の方に描かれており、平和に見える世界で闇の深さが見え始めたエピソードです。

『ちいかわ』の怖い回その4は巨大キメラの討伐に向かうエピソードです。仕事の一つである「おっきい討伐」に参加することになったちいかわやハチワレですが、そこで遭遇した巨大キメラは強敵でハチワレは負傷してしまいます。しかし、巨大キメラはちいかわだけには攻撃を加えず、なぜか突然カエルを指差していました。

このエピソードだけで見ると巨大キメラという生き物が怖い回ですが、真の恐怖は巨大キメラの正体が直前にちいかわと仲良くなった「あのこ」と呼ばれるピンクのパジャマを来たちいかわ族であることです。ちいかわは気付けませんでしたが、巨大キメラが指したカエルは、あのこが利用していたカエル型のコイン入れを連想させるだめだった可能性があるのです。巨大キメラの再登場時にはちいかわとの思い出らしき回想が出ています。

『ちいかわ』の怖い回その5は喫茶店のキメラが描かれたエピソードです。シーサーがお酒の資格を取る一連の流れで唐突に差し込まれたエピソードであり、喫茶店でシーサーが勉強していると、突然ピンク色のキメラが出現して店内で暴れ始めます。エピソード内のコマではピンク色のキメラが身に付けていたエプロンと同じエプロンを付けたちいかわ族らしき影が描かれていました。

そのことから、『ちいかわ』の世界では普通に生活している中でも、突然キメラに変異してしまう可能性があると考えることも可能で、ちいかわ族の謎が深まると共に闇の深さを感じさせるエピソードになりました。

『ちいかわ』の怖い回その6は「だからなんだってんだよ」という謎のキメラが出てきたエピソードです。ちいかわの前に突然、シーサーのような顔で浮遊するキメラが現れて、「だからなんだってんだよ」と言い放ちます。それに対してちいかわは拒否する意思を見せると、キメラは何もせずに帰っていきました。謎のまま終わりましたが、恐怖を感じさせるエピソードです。

『ちいかわ』の怖い回その7は寄生キノコが登場したエピソードです。ある日、ちいかわの頭からキノコが生えてしまい、それを見たハチワレは寄生されたと察します。すると、ハチワレは鋭利な石でキノコを切ろうとしました。ハチワレも寄生されたことがあり、その際にキノコを切れば元に戻り、切ったキノコは食べられると笑顔で言うのです。

ハチワレとしては厚意で言っていますが、初めてのちいかわにとっては恐怖を感じさせる内容です。このエピソード以降も寄生キノコは再登場しており、当然のように生き物がキノコに寄生される世界であると知らしめました。

『ちいかわ』の怖い回その8はパジャマパーティーズが登場したエピソードです。ポシェットの鎧さんからパジャマを買ったちいかわ族4人は、パジャマパーティーズというグループを作ってライブを開くと、好評を集めることになりました。そして、その流れからむちゃフェスへの出演が決定しますが、その練習期間中に緑のパジャマ以外のメンバー3人が怪鳥に連れ去られてしまいました。

その欠員を補うために緑のパジャマはちいかわ・ハチワレ・うさぎの3人をメンバーを臨時で参加して貰い、本番を迎えますが、当日に怪鳥から逃げ出した3人を見つけます。その状況を見たちいかわ達は怪鳥を請け負って、3人がライブに参加できるようにしました。その時、怪鳥に攫われた3人は顔に傷を負ったり、耳が欠けていたりと、恐怖を感じる負傷を負っていました。

『ちいかわ』の怖い回その9はなんとかバニア編です。ある日、ハチワレは自分やちいかわ・うさぎと似た人形を拾って本人に渡しますが、その人形の近くにいると自分が人形の方に寄っていくという奇妙な物でした。すると、怪しい魔女が突然現れて、いつの間にかちいかわ達の魂は人形に移り変わっていました。そのままだとまずいと感じたちいかわ達は、魔女を妨害して移り変わりを解除しました。

その魔女の発言からちいかわ達の体を欲している人物がいて、謎の力でちいかわ達を陥れようとしていたことが察せられるようになっています。『ちいかわ』の初期で描かれたエピソードであり、『ちいかわ』の世界にある闇を感じさせる内容でした。

『ちいかわ』の怖い回その10は山姥編と言われるエピソードです。山でマロングラッセを取っていたちいかわ・ハチワレ・うさぎの3人は仕掛けられた罠にかかってしまいますが、それを山に住んでいたおばあさんに助けて貰います。そのおばあさんはちいかわ達を家に招いて治療し、夕食や寝床まで用意してくれました。そんなおばあさんに恩義を感じたちいかわとハチワレは、次の朝に朝食を作ってあげることにしました。

しかし、おばあさんは山姥という名前でちいかわ達の体を狙っており、朝食を食べ終わった後に正体を現しかけます。ただ、うさぎが朝食に作った味噌汁に毒キノコを混ぜていたことで力を発揮させず、ちいかわとハチワレはその事実に気付かないまま山姥編の元を去りました。山姥の狙いから魔女と同一人物、あるいは同族の可能性があります。

『ちいかわ』の怖い回その11はちいかぶ編と言われるエピソードです。ちいかわ・ハチワレ・うさぎが謎のボタンを発見して、それによって開いた洞窟でカブトムシのような角と羽が生えた小さな生き物を見つけました。その生き物はちいかわの家に付いて来てしまいますが、可愛らしい見た目からちいかわは友達として親しみを持つようになります。しかし、その生き物は擬態型という敵対生物ではないかと鎧さんから疑われます。

ちいかわは生き物は庇おうとしますが、最終的には正体を現わして巨大化した姿を見せました。ちいかわ達がその生物に襲われることはありませんでしたが、友好的な態度で油断させてちいかわ達に近づく擬態型の存在は、この世界の闇の深さを感じさせる内容でした。

『ちいかわ』の内容から恐怖や闇を感じるのは、怖い回以外にも現実的な描写が盛り込まれていることも一つの理由になっています。そんな『ちいかわ』がトラウマになる理由として挙げられている要素を紹介します。

『ちいかわ』ではちいかわとハチワレが同時に受けた草むしり検定に、ちいかわだけが落ちるなど、現実でも起こり得るようなシビアな描写が時折出てきます。可愛いマスコットの姿である分、人間のリアルさが急に出てくるのは、読者にとって恐怖を感じさせる時もあるのです。

『ちいかわ』の世界ではちいかわ達を捕食したり、体を狙ったりする存在がはびこっていて、ちいかわ達も武器を持ってそれに対抗しようとしています。しかし、力がない者は直接的な描写は避けられているものの、やられているようで、単なる平和な世界ではなく、弱肉強食の世界になっています。この点も可愛らしい見た目とはギャップとなる要素です。

『ちいかわ』は2022年にアニメ化していますが、アニメ内でも怖い回はしっかり放送されており、そこでは漫画では表現しきれなかった音が聞こえるようになっています。ピンク色のキメラが登場したエピソードでは赤い爪を出す際に、『ちいかわ』の世界とは思えないようなリアルな音が流れています。

『ちいかわ』の中でも一番恐怖を感じさせるエピソードとして、モモンガとでかつよの関係性で、2人に関する様々な考察が出てきています。そんな『ちいかわ』のモモンガとでかつよについて紹介します。

『ちいかわ』のモモンガがちいかわ達と同じ種族ながらも不審な行動が目立つキャラであり、その理由が他のキメラとは違った雰囲気があるでかつよと中身が入れ替わっているからだと考えられています。魔女や山姥のエピソードでもちいかわ達の体を欲しがっている存在が示唆されていることから、何らかの方法でモモンガの体を元でかつよの中身が手に入れたと考察されるのです。

『ちいかわ』のモモンガとでかつよが入れ替わったと考えられる理由として、作中で2人が登場するエピソードの描写があります。それらに関係するシーンは以下の通りです。

入れ替わりに関するシーンその1は、モモンガを追いかけるでかつよが描かれたエピソードです。でかつよが初登場であり、「返せッ」と言いながら怒りの形相でモモンガを追いかけていますが、モモンガは煽るようにして断っています。この時点ではモモンガに何を取られたかわかりませんが、他のエピソードと合わせて考えると、体を奪われてすぐの出来事だと察せられる内容です。

入れ替わりに関するシーンその2は「ついにやったゾ!!」と言うモモンガが描かれたエピソードです。モモンガの初登場であり、目撃したちいかわはその意味をわかっていませんでしたが、こちらも後の描写から考えると、モモンガとでかつよが入れ替わった直後と察せられる内容です。

入れ替わりに関するシーンその3は泣いているでかつよが描かれたエピソードです。モモンガを追いかけていた時は全く違う悲しげな表情を見せており、偶然流れた流れた星に願いが叶うかなと呟いています。それまでのキメラも悲し気な表情や言動を見せていましたが、でかつよのこの姿はより悲痛な雰囲気が伝わってくるものでした。

入れ替わりに関するシーンその4はスロットマシンを破壊するモモンガが描かれたエピソードです。謎のスロットマシンせいでちいかわ・ハチワレ・うさぎの3人が入れ替わってしまいますが、何とか全員元に戻ることができました。しかし、それを知ったモモンガが置いてあったゲームセンターに行き、スロットマシンを破壊しています。その時の言動からモモンガはスロットマシンを使って入れ替わったのではないかと考察されています。

『ちいかわ』の内容から恐怖や闇を感じさせる原因として、うさぎの存在が怖いと言う人もいます。そんな『ちいかわ』のうさぎが怖がられる理由について紹介します。

『ちいかわ』のうさぎが怖いと言われる理由としては、常に奇声を上げているところやうさぎが原因で怪異に巻き込まれることがあるからです。ちいかわも明確な言語を話しませんが、うさぎは喋らない上に狂気的な動きを見せることがあり、そこからうさぎの存在自体を怪しく思う人が出てきました。

『ちいかわ』のちいかわが夢の中でうさぎの手が紫色の怪物のような手になる回があります。内容的には夢オチですが、うさぎの普段の言動からこの描写がうさぎの本性を表していると考える人もいました。

『ちいかわ』のうさぎがリサイクルショップで杖を買ってきた回では、杖を使ってしまったうさぎとハチワレの姿が変わってしまう現象が起きて、うさぎに関しては真っ赤な姿になりました。内容的にはうさぎも被害にあっていますが、持ってきたのはうさぎ本人であり、赤くなった姿を含めて恐怖を感じる人が多数いました。

ここでは『ちいかわ』の怖い回について世間での評判や人気を紹介します。あまり得意でない人もいれば、怖い回こそ『ちいかわ』らしいと感じる人もいるようです。

『ちいかわ』の怖い回が面白いという感想は多数出ていました。単に可愛いマスコットの話なら他でも見られますが、恐怖や闇を感じるエピソードも描いてくれる点が『ちいかわ』の魅力だと感じる人もいるようです。

『ちいかわ』の怖い回を見ると、ちいかわ達と同じような気持ちになってしまう人もいました。ちいかわ達の見た目に惹かれて読み始めた人からは、見た目と内容のギャップに驚く声も少なからず出ています。

『ちいかわ』がアニメ化されて怖い回がそのまま放送されたことについても様々な意見が出ています。原作通りと喜ぶ読者がいる一方で、子供が見ると怖がってしまう点が少し難点だと思う人もいました。

『ちいかわ』では基本的にちいかわ達が平和に暮らすエピソードが描かれますが、長編エピソードでは『ちいかわ』世界の闇を感じさせる内容もあり、読者によっては怖くて見づらいと思う場合もあります。一方で、怖い回こそ『ちいかわ』の魅力という意見もあるので、興味を持った人は怖い回のエピソードをまとめて読んでみてください。