【スパイファミリー】店長の黒幕説を調査！暗殺組織のガーデンについても

スパイファミリーに出てくるヨルは暗殺組織・ガーデンの上層部から命令によって暗殺任務を遂行しますが、その時の電話の相手が店長であることが明らかにされています。ここでは店長のプロフィールをまとめていき、同時に『スパイファミリー』の作品概要とあらすじについてもおさらいしていきます。

店長は闇組織・ガーデンの長を務める人物です。容姿は褐色肌に白髪のロングヘアーが特徴的で、出生や年齢、本名などのパーソナルデータを一切明かしておらず正体が謎に包まれています。

闇組織のリーダーという肩書きを持っているのに反し、屋内にある大きな庭園を手入れする穏やかさがあります。入念に花の水やりをしている姿はオシャレな好々爺の印象を与えますが、電話ごしにやり取りをする時は任務内容を的確に伝える冷徹さを露わにしており二面性を持っていると言えます。

スパイファミリーは遠藤達哉によって少年ジャンプ＋に連載されている漫画作品です。3人の主要キャラが各々の秘密を隠し仮初の家族を築きながら日々のトラブルと奮闘するホームコメディ作品で、シュールかつ温かい作風と魅力的なキャラクターが評判を受けて人気を広げていきました。5話を公開するまでに総閲覧数300万を超える異例の大記録を打ち立て、2022年10月時点でコミック累計発行部数は2500万部を突破しています。

西国から東国に送られた凄腕スパイ・黄昏は世界の平和を脅かす政治家のドノバン・デズモンドと接触するため、偽装家族を作ってデズモンドの息子が通うイーデン校に養子を入学させる任務を命じられます。黄昏は孤児院にいたアーニャと公務員のヨルを誘うことによって仮初の家族を作りましたが、それぞれ殺し屋、エスパーという正体を隠し持っていると、その日から互いに素性を隠しつつ即席の家族としての生活が始まるのでした。

ここからはスパイファミリーにおける店長の正体や黒幕説についてまとめていきます。店長は表立って登場しておらず素性や存在に多くの謎を残したキャラクターとして描かれています。そんな彼の思考や目的について解き明かそうと読者の間から様々な考察が寄せられると、本編の黒幕説やロイドの敵になる可能性などが囁かれるようになりました。

スパイファミリー7巻44話にて、ヨルが電話に出ると店長から仕事の依頼を受ける描写が描かれ声だけではありますがそれが店長の初登場となりました。この登場の仕方や後に描かれる姿から厳かな雰囲気を感じられ、二面性を持つ性格も怪しまれ黒幕説が噂されるようになりました。ガーデンの目的はロイドが所属するWISEと同じ東西戦争の阻止ですが、店長自らの目的はまだ明かされていません。

ガーデンは政府の管轄下にある組織で国の命令を受けて動くエージェントの役割を担っています。その組織のリーダーである店長は秘密警察に属する人物である可能性が高いでしょう。少なくとも店長が秘密警察や国の上層部と密接な関係を持っていることは確かと言えます。

店長はヨルがデズモンド夫人と友人になったことを話した際に、そのことに対して興味を示していました。デズモンドは用心深く、ほとんど外部の者と関りを持たないため、なぜデズモンドに会うことができたのか不思議に思うのも当然のことかもしれません。この事実を聞いて店長はロイドを少し警戒した様子でした。

店長がロイドの正体を知っていたとすれば、主に2つの可能性が考えられます。1つはヨルの結婚報告を知った時に婚約相手であったロイドについて調べた説、もう1つは店長の正体が生き延びたロイドの父親説です。前者はロイドがヨルに対して同じことをしていたため根拠が揃っており、後者の説もそれまで描かれてきたやり取りを違った解釈で読み解けるため可能性があります。

スパイファミリー66話では店長とヨルが直接会いロイドに関する話が展開されました。そこでロイドは統一党に興味を示していること、スパイとしてデズモンドの元に潜り込めていることを明かすと店長は「ほう」と答え意味深な表情を浮かべていました。この時店長は何かに勘付いた可能性があります。そして後日調査を進めていき彼がスパイだと知った時にはそれを抹殺するために動く展開があり得るかもしれません。

ここからはスパイファミリーにおけるガーデンについてまとめていきます。店長が所属しているガーデンは世間から正体を隠した闇組織として描かれており、本編の進行と共に徐々に情報が明かされていきました。ここではスパイファミリーの随所にちりばめられたガーデンに関する情報を1つにまとめ、ガーデンの存在を明らかにしていきます。

ガーデンは東国に属する暗殺組織です。東国に仇なす逆賊を粛清するために設立された組織で、ロイドが所属するWISEの情報網を以てしても都市伝説と一蹴されるほど世間から巧妙に存在を隠しています。基本的に暗殺依頼は組織の長である店長から部長を通じて各暗殺者に伝達される方式で、依頼主や暗殺対象の判断基準などは一切不明となっています。

ガーデンに所属している構成員の人数は判明しておらず、スパイファミリー10巻時点で明かされている所属メンバーは以下の2名のみです。

部長ことマシュー・マクマホンは普段ヨルの職場の上司として活動しています。表向きはバーリント市役所の役員に成りすましており、裏ではガーデンメンバーに暗殺任務の伝達を中心にヨルたちのサポートを行っています。見た目からして年配に思われますが、その内に秘めた戦闘力はかなり高く暗殺者としてもトップレベルの人物と言われています。

いばら姫ことヨル・フォージャーはスパイファミリーの主要キャラの1人であり、ロイドの妻、アーニャの母親として仮初の家族を築いています。幼少期の頃に両親を亡くしたヨルは幼い弟を養うために殺し屋業を始めており、恐らくその頃からガーデンに所属していると考えられます。暗殺時にはしなやかな体幹と人並み外れた怪力を活かして対象を一瞬で殺害します。

アップルは東国政府が軍事目的で行っていたプロジェクトの1つであり、IQの高い動物を人為的に生み出す研究を行っていました。スパイファミリー作中では研究が頓挫し既に終了したプロジェクトとして名前が明かされましたが、その実験で生まれた動物が裏社会に流され悪用されていると描かれました。どちらも公にされていない裏社会の存在であることから、今後の展開で2つの関係性が明かされる可能性が考えられます。

WISEは対東課とも呼ばれている西国の政府機関です。主に東国の情報を集めることを目的にしており、ロイドもWISEからの指示を受けて暗躍しています。現時点でガーデンとWISEの関係性は描かれていませんが、スパイファミリー主要キャラがそれぞれ所属している組織であることから、今後のストーリーで密接に関わるのではないかと予想されています。

ここからはアニメ版スパイファミリーにて店長の声を担当している声優についてまとめていきます。スパイを題材にしている本作の中でも一際ミステリアスな存在として描かれている店長は、アニメ版でもその雰囲気が再現された上に声優の演技によってカッコよさが際立ちました。

店長を演じている声優は諏訪部順一（すわべじゅんいち）さんです。バリトンの声種が魅力的な声優でアクの強いキャラや冷徹な悪役を中心に、少年から大人までを演じ分ける技量を持っています。声優以外にもラジオやイベントMCを務めることも多く、近年ではテレビ番組やラジオの企画・構成に関わったりジャケットのデザインを手掛けています。

これまで店長の黒幕説やガーデンの情報などについてまとめてきましたが、この黒幕説や店長の存在に興味を持っているファンから様々な反響が寄せられていました。ここでは店長に対する世間での評判や人気について、実際に寄せられているコメントを参照しながらまとめていきます。

スパイファミリー読者の間ではヨルと店長が会話していたシーンにて、店長が意味深な表情を浮かべていたことから黒幕の可能性があると怪しまれていました。現時点で店長について明かされている情報が少ないため考察意見も比較的少なかったですが、その分今後の展開に期待している声が多かったです。

仮に店長が黒幕だった場合ヨルはそれに加担している側だったことになりますが、ヨルは店長に騙され何も知らない内に目的のために利用されているのではないかと考察されていました。ヨルはお金を稼ぐという端的な目的でガーデンに所属しているため、騙されている可能性は確かに考えられるでしょう。

ヨルの両親は死亡していますがその死因は明かされていません。そこに今後のストーリー展開の秘密があると考えた人の意見で、両親の死を利用して店長がヨルをガーデンに加入させたという、いわゆる自作自演だったのではないかと考えられていました。現状店長とヨルの関係性も具体的に描かれていないので、この展開になることも十分あり得るでしょう。

スパイファミリーに登場する店長の正体には謎が多く、素顔が明かされている現在でも黒幕かどうかはっきりしていないキャラクターでした。今後店長及びガーデンの存在が物語の重要な鍵になることは間違いないでしょう。