【ワールドトリガー】アフトクラトルとは?侵攻メンバーや黒トリガーも紹介
『ワールドトリガー』のアフトクラトルについて解説します。人気SFアクション『ワールドトリガー』の近界国家で、「神の国」と呼ばれるアフトクラトルの侵攻メンバーについてまとめました。また、侵攻の目的や黒トリガーを多く持つ理由などについても合わせて紹介します。
目次
【ワールドトリガー】アフトクラトルとは?
『ワールドトリガー』の物語において重要な役割を担っている勢力に、「アフトクラトル」があります。本記事では、ボーダーにとって最大の脅威であるアフトクラトルの侵攻メンバーや彼らが所有する黒トリガー、侵攻の目的などについて解説していきますが、まずは「アフトクラトルとは何か」や本作の概要といった基礎的な情報から紹介しておきましょう。
アフトクラトルは「神の国」と呼ばれる
『ワールドトリガー』に登場するアフトクラトルは、別名「神の国」と呼ばれる近界(ネイバーフッド)最大の軍事国家です。帝国主義的な傾向が目立ち、多くの他国を侵略して支配下におさめているだけでなく、こちら側の世界に対しても大規模侵攻(第二次)に及びました。大量のトリオン兵を有しているほか、新たに開発したトリオン兵「ラービット」や高度なスペックのノーマルトリガー使いなど、底知れない軍事力を誇っています。
アフトクラトルによる大規模侵攻とは?
前述したように、『ワールドトリガー』作中でアフトクラトルは、こちら側の世界(玄界)に対し(第二次)大規模侵攻を仕掛けました(本編の6巻から10巻にかけて描かれた戦いになります)。当初侵攻したのはキオンかアフトクラトルのいずれか一方と見られていましたが、トリガー角を根拠としてアフトクラトルとの断定に至っています。この侵攻によりアフトクラトルはボーダー側を追い詰めますが、結果的には三雲らの作戦により帰還を余儀なくさせられています。
ワールドトリガーの概要
「神の国」アフトクラトルが登場する『ワールドトリガー』は、葦原大介原作・作画によるSF漫画です。単行本は既刊26巻(2023年10月現在)で、累計部数は350万部を突破しています。当初は「週刊少年ジャンプ」に掲載されていました(2013年2月~2018年11月)が、作者の体調不良のため2018年12月からは「ジャンプスクェア」に掲載誌を移して連載を継続しています。テレビアニメも制作されており、現在3rdシーズンまで放送済みです。
ワールドトリガーのあらすじ
「神の国」の異名を持つアフトクラトルが登場する『ワールドトリガー』は、ある日突然「近界」という異世界への門が開いた三門市を中心に物語が展開します。近界民の襲撃から市民を護る「ボーダー」が組織されたことにより、比較的平穏な日々が続いていたある日、中学生でボーダー隊員でもある三雲修は転校生の空閑遊真と知り合います。それをきっかけとして、遊真と修らは新たな戦いの渦中に身を置くことになるのでした。
【ワールドトリガー】アフトクラトルの侵攻メンバー
『ワールドトリガー』においてこちら側の世界へ大規模侵攻を敢行した「神の国」アフトクラトルですが、どんなメンバーが参加していたのでしょうか。ここでは、アフトクラトルの侵攻メンバー6名について紹介していきます。
メンバー①ハイレイン
『ワールドトリガー』アフトクラトル編における侵攻メンバー、1人目はハイレインです。年齢29歳、身長180㎝で、両側の側頭部からは角が突き出ています。遠征部隊の隊長であり、アフトクラトルでは四大領主の一角としての立場を得ています。性格はきわめて慎重で、失敗を前提に事後処理まで計算してからでないと、実際の行動は起こしません。黒トリガーの所持者で、陽動作戦を得意の戦法とします。
メンバー②ヴィザ
「神の国」アフトクラトルの侵攻メンバー、2人目はヴィザです。身長176㎝、年齢65歳の軍人で、黒トリガーの使い手になります。年齢の高さゆえに侵攻メンバーの中では唯一角を持ちませんが、実力面では最強キャラ候補の1人に挙げられる(作者談)という強者です。ちなみに「ハイレイン」がギリシャ語で「捕まえる」を意味しているのに対し、「ヴィザ」は「ねじ釘」を意味しています。
メンバー③エネドラ
『ワールドトリガー』におけるアフトクラトル侵攻メンバーについて紹介していますが、3人目はエネドラです。やはり黒トリガーを所持する軍人で、年齢20歳、身長は182㎝になります。額の両端上から突き出た2本の長い角、そして角の浸食の影響で黒化した右目を特徴とします。子供時代は聡明で優秀だったものの、現在は粗雑な行動が目立つ人物となりました。名前はギリシャ語で「待ち伏せ」を意味します。
メンバー④ミラ
4人目に紹介するアフトクラトル侵攻メンバーは、ミラです。身長162㎝、年齢23歳で、黒トリガーの所持者になります。部隊で唯一の女性隊員で、角は短いものが額の両端から生えています。部隊内ではハイレインを補佐し、黒トリガーを駆使して戦術の中枢を担いました。冷静で寡黙、かつ容赦のない性格で、任務のためなら味方も平気で排除します。「ミラ」の名は、ギリシャ語で「運命」を指しています。
メンバー⑤ランバネイン
「神の国」アフトクラトルにおける侵攻メンバー紹介、5人目はハイレインの弟のランバネインです。身長202㎝の巨漢で、年齢は24歳になります。額の両端から角が生えており、トリガー「雷の羽(ケリードーン)」を所持しています。性格は豪放でさっぱりした武人気質で、敵であっても感心すれば褒めるなど、腹蔵の無さが特徴となっています。「ランバネイン」の名は、ギリシャ語で「掴む」を意味します。
メンバー⑥ヒュース
『ワールドトリガー』におけるアフトクラトル侵攻メンバーについて紹介してきましたが、最後はヒュースです。身長171㎝、年齢16歳という部隊最年少メンバーで、角は両側の側頭部から出ています。「角付き」と呼ばれる世代では最も新しい部類に属し、安定性とトリオン拡張性の双方において過去最高となっています。ハイレインらが帰還する際置き去りにされてしまい、その後ボーダーに入隊する流れとなりました。名前はギリシャ語で「豚」を意味します。
【ワールドトリガー】アフトクラトルの黒トリガーを考察
『ワールドトリガー』におけるアフトクラトルの侵攻メンバーは上記の通りですが、御覧になったように、彼らの中には「黒トリガー」と呼ばれるトリガーを持つ者が複数存在しています。一体黒トリガーとは何なのか、またどうやって作るのかなどについて、以下で解説しましょう。
黒トリガーとは?
『ワールドトリガー』における「黒トリガー(ブラックトリガー)」とは、近界伝来のテクノロジーであるトリガーの一種です。武装型トリガーとしてノーマルトリガーとは比較にならないほどの性能を有し、近界でもその有無が戦争の勝敗を決めるとされているほどです。そうした強力さの反面、制作者の人格が強く反映されるという特性上、使用者が限定されてしまうデメリットを抱えています。
黒トリガーを作る方法
『ワールドトリガー』のアフトクラトル編でクローズアップされた黒トリガーは、どのようにして作られるのでしょうか。トリガーはトリオンという生体エネルギーを使って作られますが、黒トリガーはとりわけトリオン能力に秀でた者が、自らの命と全トリオンを注入することで生成されます。ただし、生成の成否には運の要素も絡むことから、トリオンに優れていれば必ず作れるというわけではありません。
黒トリガーのボーダー内での所有者
上で紹介したように、黒トリガーは「神の国」アフトクラトルの侵攻メンバーのうち4人が所持していました。では、ボーダー側には黒トリガーの所持者はいないのでしょうか。黒トリガーは制作条件の厳しさにより存在自体が希少ではありますが、ボーダー内でも空閑遊真、迅悠一、天羽月彦の3名が所有しています。このうち遊真と迅のものについては性質が判明していますが、天羽のものについてはいまだ詳細不明となっています。
黒トリガーの所有者がアフトクラトルに多い理由
『ワールドトリガー』では、アフトクラトルは作中の7年前の時点で13体の黒トリガーを保有していたとされています。アフトクラトルに黒トリガーが多い理由としては、まず絶え間なく続く戦争により、実戦での使用環境が整っていることが挙げられるでしょう。また人命が軽視されがちな国情であることや、トリガーに関する実験を重ねてきたこと、トリガー技術において優れていることなども理由に含まれると考えられます。
【ワールドトリガー】アフトクラトルの目的やトリガーホーン
『ワールドトリガー』の「神の国」アフトクラトルについて解説していますが、続いては彼らの目的やトリガーホーンと呼ばれるものについて紹介しましょう。果たしてアフトクラトルは、何を目指して侵攻を図ったのでしょうか。
アフトクラトルの目的を考察
アフトクラトルが侵攻を仕掛けた目的の1つが、トリガー集めです。アフトクラトルでは覇権をめぐる領主間の勢力争いが続いており、玄界でトリガーを集めることはその争いに有利に働くとハイレインは考えたのです。また、アフトクラトルで寿命が尽きかけている「神」の代わりを探すことも、侵攻の大きな目的となっています。
アフトクラトルの実権を握るのは四大領主
上で述べたように、アフトクラトルでは複数の領主が縄張りをめぐって競い合う状態が続いていますが、主に国内で実権を握っているのは四つの「家」になります。この「四大領主」の一角で最大派閥をなすのがベルティストン家で、第二次侵攻で遠征隊の隊長を務めたハイレインは、その当主にあたります。
アフトクラトルに従属する国家
『ワールドトリガー』において「神の国」と呼ばれるアフトクラトルは、近界の他の国家を多数属国化し支配下に置いています。そうした従属国のうち、作中で実際に言及されたのは、ガロプラとロドクルーンの2国です。このうちガロプラは、アフトクラトルの命を受けて大規模侵攻後に玄界を攻撃してきました。
トリガーホーンとは?
アフトクラトル出身者の頭部に突き出ている角が、「トリガー角(ホーン)」です。これはトリガーを加工して作られるトリオン受容体で、トリオン能力を後天的に高める目的で幼児期に移植されます。一方、角が脳の奥まで根を張るに至ると狂暴性が増し、残りの寿命も少なくなるという問題も抱えています。
【ワールドトリガー】アフトクラトルの侵攻メンバーの声優
『ワールドトリガー』のアフトクラトルについて、侵攻の目的などいろいろと解説していますが、アニメ版に関する話題についても触れておきましょう。テレビアニメ1stシーズンのアフトクラトル編で侵攻メンバーを演じた声優についてそれぞれ紹介します。
声優①ハイレイン役/佐々木望
アフトクラトル侵攻メンバーのうち、ハイレインを演じたのは佐々木望(ささきのぞむ)です。広島市出身の男性声優で、1986年にデビューしました。歌手としての活動もあるほか、声優の仕事をしつつ東京大学に通学、卒業したことでも知られます。主な代表作には、『AKIRA』(鉄雄)、『幽遊白書』(浦飯幽助)などがあります。
声優②ミラ役/小堀友里絵
『ワールドトリガー』でアフトクラトル侵攻メンバーのミラを演じているのは、小堀友里絵(こぼりゆりえ)です。福島県出身の女性声優・俳優で、キャリア初期は舞台や映像などの仕事から入り、その後声の仕事も本格的に始めるようになりました。代表的な出演作は、『フライングベイビーズ』(小原先生)、『47都道府犬R』(福島犬)などとなっています。
声優③ランバネイン役/柳田淳一
アフトクラトル侵攻メンバーのランバネインを演じるのは、福岡県出身の男性声優・柳田淳一(やなぎたじゅんいち)です。大学卒業後に入った劇団が解散し、改めて進路を考えた際にもともと夢だった声優になることを目的に定めたという経歴を持ちます。主な出演作品には、『number24』(上丘伊吹)、『覇穹 封神演義』(黒麒麟)などがあります。
声優④エネドラ役/古川登志夫
続いて声優を紹介する侵攻メンバーはエネドラですが、こちらは古川登志夫(ふるかわとしお)が演じています。栃木県出身の現在77歳という大ベテランで、声優のほかに俳優、ナレーターとしても活躍しています。主な代表作は、『機動戦士ガンダム』(カイ・シデン)、『うる星やつら』(諸星あたる)、『ドラゴンボール』(ピッコロ)など多数となっています。
声優⑤ヒュース役/島﨑信長
アフトクラトル侵攻メンバーのヒュースを演じているのは、島﨑信長(しまざきのぶなが)です。宮城県出身の現在34歳で、2009年にデビューしました。2013年には第7回声優アワード新人男優賞を、2021年には第15回声優アワード助演男優賞を受賞しています。主な出演作には、『Free!』(七瀬遙)、『ソードアート・オンライン アリシゼーション』(ユージオ)などがあります。
声優⑥ヴィザ役/中博史
アフトクラトル侵攻メンバーの声優、最後はヴィザ役の中博史(なかひろし)です。本名は中村博昭(なかむらひろあき)で、出身は大分県、年齢は62歳になります。俳優になることを目的に上京した後、坂本長利への師事がきっかけとなって声優の道に入りました。主な出演作品は、『ONE PIECE』(モンキー・D・ガープ)、『正解するカド』(犬束構造)などとなっています。
【ワールドトリガー】アフトクラトルに対する世間での評判や人気
ここまで『ワールドトリガー』のアフトクラトルについて、侵攻の目的や黒トリガーなどさまざまな方面から解説してきましたが、ここで少し別角度からの考察を加えてみましょう。一般のファンは、アフトクラトルについてどのような印象を抱いているのでしょうか。その点について、Xに投稿された意見から調べてみました。
こちらは「ネイバーズ(近界民)はかわいい」「アフトクラトルへの遠征は行ってほしいけど嫌」と複雑な心境をのぞかせる意見です。現在『ワールドトリガー』ではアフトクラトル遠征に向けた選抜試験が展開されていますが、幸いにも(?)実際の遠征にはまだまだ長い時間がかかるものと見られています。
こちらは「アフトクラトルのブラックトリガー(星の杖)はファンタジーRPGに出てきそうで面白い」という意見です。星の杖(オルガノン)はヴィザの使う黒トリガーで、アフトクラトルの国宝にあたっています。高速のブレードが円の軌道を描いて襲ってくるという能力で、強力な上に視覚的にも派手な効果を持ち、まさしく魔法のようなトリガーとなっています。
一方この方は、「大規模侵攻が一番テンションが上がる」と述べており、アフトクラトルへの思い入れの大きさが伝わってくる意見となっています。これだけ入れ込むというのはそれほど敵の造形が魅力的だという証拠で、本道からはずれているかもしれませんが、作品的にはある意味成功と言えるでしょう。
【ワールドトリガー】アフトクラトルは「神の国」と呼ばれる軍事国家だった
『ワールドトリガー』のアフトクラトルについて解説してきました。このように、アフトクラトルの侵攻メンバーには黒トリガーの使い手が4人と、破格の強敵ばかりが顔をそろえています。実際に大規模侵攻の際ボーダー側は苦戦を強いられ、ようやくのことで撤退させるに至りました。今後もアフトクラトルは作中で大きな存在感を放つと見られており、侵攻メンバーの動向にもますます興味が高まるところです。
この記事のライター
だいじろう
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