【シャドーハウス】打ち切り予定が覆った理由は？アニメ化で人気が爆発？

可愛いキャラと不気味な雰囲気が魅力な作品である『シャドーハウス』とは、一体どんな作品なのでしょうか。まずは『シャドーハウス』の作者、概要、あらすじについて詳しく紹介していきます。

『シャドーハウス』の作者は「ソウマトウ」という2人組の漫画家です。原作、デザイン担当の、のりさんと、作画担当のひっしさんによる漫画制作ユニットとして活動しています。少女向け作品から、青年向け作品まで幅広く手掛けています。これまでに2010年には、「第11回電撃コミックグランプリ/少年漫画部門・準グランプリ」を受賞した功績を残しています。

『シャドーハウス』は「週刊ヤングジャンプ」にて2018年より連載中の漫画作品です。「ヤンジャン!」アプリ内ではカラー版が配信されています。単行本は2023年7月時点で全14巻が発刊されています。2021年にはアニメ放送が開始となり、第2期まで放送されました。他には無い独自の世界観が人気を集める作品です。

貴族の真似事をして「シャドーハウス」と呼ばれる洋館で生活をしている「シャドー家」とその一族に仕える「生き人形」たちが暮らしていました。主人公のエミリコは生き人形として、シャドーである主人のケイトのお世話に奮闘していました。こどものシャドーたちが資質を問われる「お披露目会」にケイトともに挑むエミリコは数々の試練に立ち向かうこととなります。

『シャドーハウス』の打ち切り予定が覆った理由はいくつか挙げられています。原作漫画の打ち切りが囁かれていたにも関わらず、その打ち切り予定が覆った理由とは一体何だったのでしょうか。その理由について紹介します。

大人気作品となった『シャドーハウス』ですが、実は打ち切り予定だったと言われています。これは単なる噂ではなく、本当に打ち切りの予定があったようです。打ち切り一つ目の要因としては、単行本発売当初はあまり売れ行きが良くなかったという点です。もう一つの要因としては、作者のソウマトウ先生がTwitterで「買ってもらえると余命が延びる」と呟いていたことから、継続が危うい状態だったことが伺えます。

どんな漫画でも連載を持続するのは厳しいものとされています。そんな中、『シャドーハウス』は現在も連載を継続しています。『シャドーハウス』が連載を続けられている理由として、漫画の無料公開とアニメの人気が影響しているとされています。

『シャドーハウス』の打ち切りが覆った理由1つ目は、期間限定で全話無料公開したことです。漫画配信サイトにて、期間限定で全話無料公開したことによって、「ヤングジャンプ」読者以外の目に触れる機会が増え、徐々に人気を集めたようです。全話無料公開することで、『シャドーハウス』の面白さに気付いてもらうことができたと考えられています。

『シャドーハウス』の打ち切りが覆った理由2つ目は、アニメ化で人気が爆発したからと言われています。テレビアニメの放送は2021年4月～です。テレビアニメ版では、原作漫画と構成を少し変更し、第一話から興味を引く内容となっていました。人気声優を起用したことも人気に火がついた要因の一つとされています。魅力溢れるキャラと、各所に謎がちりばめられることによって人気爆発したと考えられています。アニメ版は第1期で終了せず、第2期まで放送される人気作品となりました。

『シャドーハウス』の単行本の全世界累計発行部数は、2023年4月時点で電子版を含めて240万部を突破しています。2023年7月時点で既刊14巻が発売されており、現在も連載中です。アニメ第2期が2022年7月～9月まで放送されていたこともあり、相乗効果となって単行本の売れ行きも向上し、人気作品となったと言われています。

打ち切り危機を回避し、『シャドーハウス』は人気作品となりました。そして、ネット上では漫画完結の時期はいつ頃なのか、原作漫画の最終回はどのような結末を迎えるのか、様々な考察がなされるようになりました。ここからは漫画が完結する時期と、最終回の結末について予想してみます。

『シャドーハウス』は現在「ヤングジャンプ」にて連載中です。これまでの巻数とこれまでのエピソードごとにかかった話数から考え、恐らく270話ぐらいで完結すると予想されています。巻数で言うと25巻、時期としては2024年4月頃だと言われています。アニメ版第2期では原作漫画の7巻82話の途中までが描かれています。アニメ第3期の発表は現時点でありませんが、アニメ版で最終回まで描かれるのはまだまだ先になりそうです。

原作漫画の『シャドーハウス』の最終回はどのような結末を迎えるのでしょうか。『シャドーハウス』の作中には数々の謎や、伏線が張られており、全て回収しながらの結末となるのか、エミリコとケイトはどうなるのか、いくつかの結末が予想されています。これまでのエピソードや、未だ残る謎などから、最終回結末を予想してみました。

最終回結末の予想①は、偉大なるおじい様を倒す結末です。作中には、「偉大なるおじい様」と呼ばれるキャラが登場します。シャドー家の主であり、シャドー家の子ども達は、おじい様を絶対的存在として信じています。シャドー家の子ども達と生き人形達はおじい様の支配下にありますが、ケイト達はその状況を徐々に疑問に感じています。その支配下から逃げ出すため、力を合わせておじい様を倒してシャドーハウスから脱出するという結末が予想されます。

最終回結末の予想②は、シャドーハウスが消滅するという結末です。シャドーハウスの全てを支配するおじい様が倒された場合、シャドーハウス自体の存続が難しいのではないかという意見も出ています。作中でシャドー家の子ども達は、大人になるか、すすにされるかの末路を迎えます。おじい様を倒した後、シャドー家の者はケイトを含め全て消滅してしまう可能性が予想されています。

最終回結末の予想③はシャドー一族が全員モーフに戻るという結末です。モーフとは黒いシーツを被ったような見た目をしている寄生型の妖精のことです。シャドー達の正体は、このモーフが人間型を模倣してできあがったものです。おじい様を倒した後、シャドー一族がモーフに戻ってしまうという結末が予想されています。実際にシャーリーはお披露目会でモーフに戻ってしまう描写があります。

打ち切りまで危機が迫っていた『シャドーハウス』が人気作品となった理由はいくつか考えられます。『シャドーハウス』が人気となった理由はストーリーだけでなく、キャラや構成も大きく関わっています。『シャドーハウス』が人気になった理由を3つ紹介します。

人気の理由1つ目は、次々と出てくる謎です。『シャドーハウス』には、「生き人形」「シャドー」「顔の見えない人形」「偉大なるおじい様」「特別な珈琲」など様々な謎が登場します。ほのぼのとした空気のある作品ですが、たくさんの謎がちりばめられていることで、ミステリー要素の強い作品となっています。次々と謎が登場することで、先の展開が気になり目が離せなくなった読者・視聴者が増えていきました。

人気の理由2つ目は、『シャドーハウス』の作中に登場するたくさんの可愛いキャラです。『シャドーハウス』の絵柄は可愛らしくて、男女関係なく可愛いキャラクターデザインとなっています。シャドー家のキャラは皆真っ黒の姿をしていますが、生き人形たちはとても可愛い姿をしています。不穏な空気の漂うストーリーですが、可愛いキャラたちの効果もあり、より引き込まれる作品となっています。

人気の理由3つ目は、アニメ1話の構成にあります。原作では第1話～第16話まで日常回が続く構成となっていますが、アニメではこの日常回を最低限に凝縮しました。さらに、館の秘密を第1話から映像で登場させるという大胆な構成で原作ファンを驚かせました。原作では脱落ポイントとなる部分を省略し、アニメ第1話から視聴者の興味を引く素晴らしい構成が人気に火がついた理由の一つとされています。

『シャドーハウス』の原作を知るファンの中には、アニメ1話を見て驚いたという声をあげているファンがいました。原作を知らないアニメ勢にとっては作品に引き込まれやすい構成になっていたものの、原作を知るファンにとっては衝撃的な展開となっていました。

『シャドーハウス』ファンの中には、キャラが可愛くて好きというファンがたくさんいます。『シャドーハウス』のキャラの可愛さには定評があり、男女関係なく愛されています。どのキャラも特徴があり、魅力溢れるキャラばかりですが、特に主人公のエミリコとケイトの人気は断トツです。

『シャドーハウス』のアニメに関して、「曲が良い」という声もたくさんありました。可愛いだけでなくどこか不気味な雰囲気のあるこの作品にピッタリな曲が各所に採用されており、より作品を楽しませてくれます。曲の効果もあり、より不気味で面白い作品として人気を集めています。

『シャドーハウス』は、可愛いキャラや数々の謎が魅力的な作品です。一時は打ち切りの危機に瀕していましたが、原作漫画を全話無料公開するなどし、徐々に読者を集めました。さらにアニメ化されたことにより、人気に火がつき、打ち切りを覆しました。原作がどのような結末を迎えるのか、アニメ第3期が実現するのか、今後の『シャドーハウス』に期待しましょう。