【シャドーハウス】あらすじまとめ！シャドーの正体やおじい様の目的も調査

『シャドーハウス』とは、『週刊ヤングジャンプ』で連載中の漫画です。貴族の真似事をして暮らす顔のない一族「シャドー家」と、そこで彼らの「顔」として仕えている生き人形達の姿を描いています。ここでは『シャドーハウス』の作者や概要などを紹介していきましょう。

『シャドーハウス』の作者は漫画家のソウマトウ先生です。ソウマトウ先生は一人ではなく、原作・デザインを担当する｢のり｣さんと、作画担当の｢ひっし｣さんという二人組の漫画創作ユニットとなっています。代表作として、『おかわりっ!! めがみさまっ!!』、『ギリギリアウト』、『黒 kuro』などがあります。

『シャドーハウス』は、2018年から『週刊ヤングジャンプ』で連載をスタートしたゴシック・ミステリー作品です。来客のない不思議な館「シャドーハウス」に住む顔のないシャドー家と、シャドー家に顔として従えられている生き人形の物語です。作品のジャンルとしてミステリーファンタジーですが、他にもサスペンスやホラー、バトルアクションなどさまざまな要素が含まれています。現在、原作コミックスは14巻まで発売しており、累計発行部数は240万部を突破しています。

テレビアニメの『シャドーハウス』は、CloverWorks制作で2021年4月から7月にアニメ第1期、2022年7月から9月にアニメ第2期が放送されました。第1期では11話からオリジナル展開となっていますが、作者であるソウマトウの初期案を採用しています。

『シャドーハウス』とは、来客のない不思議な洋館です。館に住む顔のないシャドー家の人々は自らの顔の代わりに生き人形を従えており、生き人形は主人の身体から出るすすで汚れる部屋の掃除や、主人の身の回りのお世話をしています。ここでは『シャドーハウス』の各巻のあらすじを紹介していきましょう。

シャドー家の一人であるケイトに仕えている生き人形のエミリコは、毎日ケイトのために掃除や文字の勉強を頑張っています。ある日、上の階の掃除をしていたミアに出会ったエミリコは、自分以外にも生き人形がいることを知ります。初めて外の掃除の日、迎えに来てくれたミアに連れられて部屋を出たエミリコは、たくさんの生き人形達の姿に驚くのでした。

同じ班のミアやローズマリーに館の事を教えてもらうエミリコですが、そこですすの集合体である亡霊が出現し、ローズマリーが襲われてしまいます。亡霊は撃退したものの、亡霊騒ぎの原因解明を目的に、ラム、ショーンと共に夜の見回りを命じられてしまいました。深夜の見回り中、3人はフードを深くかぶった正体不明のお影様に出会うのでした。

ケイトとエミリコは、同期のシャドーや生き人形達と「お披露目」に挑みます。お披露目の1次選考では、いかにシャドーと生き人形が正しく振る舞えるかのテストが行われました。2次選考では、庭園の檻に閉じ込められたシャドーを生き人形が助けるという内容です。同期で力を合わせながら進んでいくうちに、シャドーや生き人形達の関係性が変わっていくのでした。

ケイトとエミリコはなんとかお披露目をクリアするものの、ラムとシャーリーは失敗してしまいます。人格を得ることができなかったシャーリーは、ラムの目の前で崩れ落ちていくのでした。一方、お披露目の後に振る舞われた珈琲を飲んでから、エミリコの様子がおかしくなってしまいます。

シャドーハウスでは、村から攫った子供を珈琲で洗脳し、生き人形にしていました。ケイトからの手紙で、ジョンも館の秘密を知ります。一方、館で再びこびりつきや亡霊事件が発生します。星つきから目を付けられていたケイトは、自身の疑いを晴らすという目的のために、亡霊騒ぎの犯人や正体不明のフードを被ったお影様の正体を突き止めることを決心するのでした。

亡霊騒ぎの犯人捜しを行う過程で、ケイト達はバーバラとマリーローズが同期であることを知ります。さらに、ローブ様が亡霊騒ぎの犯人であり、ローブ様の正体がマリーローズであることも突き止めます。しかしそこでケイト達は、「お呼ばれ」されると生き人形は一体化によってシャドーに身体を奪われ、死んでしまうという辛い真実を知るのでした。

バーバラの前任者のクリストファーは優秀なシャドーでしたが、お呼ばれの真実を知り、自害してしまいます。クリストファーの生き人形だったアンソニーがその事実を伝えたため、マリーローズ達もお呼ばれの秘密を知っていたのでした。捕まったマリーローズ達は、棟から身を投げてしまいます。その夜、身を隠していたアンソニーがケイトの前に現れ、「目的は君と同じだ」と伝えるのでした。

反乱分子がいることを疑い、こどもたちの棟へ視察に来るエドワードに対して、星つき達は特別な珈琲を割ってしまったことを隠そうとします。しかしサラとダグラスが全て話してしまうのでした。一方、特別な珈琲を飲まないことで生き人形達の洗脳が薄れることに気付いたケイトは、珈琲をすり替えを思いつきます。すり替えは上手くいき、脱出の際に「顔の見えない人形として働くラム」に出会うのでした。

洗脳が薄れて人間の記憶を取り戻し始めた同期の生き人形に対して、ケイトはみんなが人間であること、シャドーはモーフという妖精であり、人間に擬態する性質を持つことを話します。そしてエミリコは、自分が他の同期と同じ村の出身ではなく、サーカスを抜け出して館にやってきたのだということを思い出します。そんなエミリコに対して、ケイトは自分が「ミラーハウス」を取り戻すためにここへやってきたのだと話し始めるのでした。

エミリコに対して、ケイトは自分が元人間であることを話します。シャドーハウスの前身であるミラーハウスの令嬢だった妊婦の母が、モーフに襲われて館を抜け出したこと、その事件から50年後にケイトが生まれ、12歳になったころから身体が黒くなり始めたという衝撃の内容でした。そしてケイトは、自身の出自を知るためにシャドーハウスへやってきたところで、エミリコに出会ったのです。

エドワードとその同期はミラーサイドでお遣いに出ている間、ルイスにこどもたちの棟の管理を任せます。しかしエドワードに敵対しているトマスも黙ってはおらず、こどもたちの棟へ視察へ来た際に、こどもたちにすす能力のことを伝えてしまいました。

こどもたちの棟で始まった無能力者狩りの犯人を突き止めるため、ケイト達同期は星つきと仲良くなり、情報を引き出すという作戦を実行します。そして、星つきのオリバー達も独自に無能力者狩りの犯人を捜していることを知ります。ケイトとエミリコはオリバーが開発した装置の実験台になりますが、そんな二人に対してオリバーは「君たちは洗脳が解けているのか？」と真に迫る質問をするのでした。

星つきと仲良し作戦により、パトリックとリッキーがバーバラから保安庫の鍵を入手することに成功します。すす能力について記された書類は保安庫にあるため、これで犯人を特定する材料が揃いました。そして無能力者狩り事件を解決するために、ケイトは証拠を突きつけながらダグラスたちを追い詰めるのですが、そこで意外な人物が柱の陰から現れるのでした。

『シャドーハウス』には、いまだに明かされていない謎も多いです。特にアニメ版の内容は原作の半分程度しか進んでいないため、アニメしか見ていない人は知らない部分が多いです。ここでは『シャドーハウス』に登場するシャドーの正体など、作中の謎について考察していきましょう。

シャドーの正体は「モーフ」という人間に擬態する性質を持つ妖精で、生き人形の正体は村から連れられてきた人間の子供達です。子供達は特別な珈琲を飲まされることで記憶を失い、生き人形だと思い込まされています。

亡霊騒ぎの原因調査のために深夜の見回りを命じられたエミリコやラム、ショーンの3人は、夜中にローブを身に付けて顔をフードで覆った謎のシャドーに出会います。通称「ローブ様」と呼ばれることになるこの謎のシャドーの行動には謎が多く、シャドーハウスが崩壊することを目的としているようでした。このローブ様の正体ですが、実はマリーローズだったことが判明しています。

エミリコの同期であるショーンやルゥ、リッキー、ラムの正体は、シャドーハウスが統治する村・ミラーサイドに住む子供達です。村ではシャドーハウスに行けば幸せになれると言われており、子供達もそれを信じていました。一方、エミリコはミラーサイドへやってきたサーカス団の一人で、名前もなく、雑用係として虐げられていました。サーカスで失敗してしまい、クビを言い渡されてしまったエミリコは、村で出会ったショーンやルゥ達と共に、シャドーハウスへ行くことを決意したのでした。

ケイトの母親であるキャサリンは、ミラーハウスと呼ばれる洋館に住む令嬢でした。彼女の懐妊のお祝いに館にモーフが献上されましたが、その後、館には謎の病が蔓延し、モーフが人を襲う事件が発生します。そのため、侍女のエミリーはキャサリンを連れて逃げ出しますが、モーフに襲われたキャサリンは真っ黒なシャドーの状態になってしまい、動かなくなってしまいます。

事件から50年後、キャサリンは子供を出産します。エミリーは生まれた子供にケイトと名付け、出産後に亡くなったキャサリンの忘れ形見として大切に育てることにしました。しかし12歳になった頃からケイトの身体が徐々に黒くなり初め、シャドーの姿になってしまいます。エミリーから自身の出生の秘密を聞いたケイトは、自身の居場所を求めてミラーハウスへと向かうのでした。

クリストファーの生き人形だったアンソニーは非常に頭がよく、マリーローズの助言によって洗脳が解けていた人物です。アンソニーは現在でもこどもたちの棟に潜み、独自に行動している様子でした。アンソニー自身は、自身の目的はケイトと同じであると言っていました。しかしその後の彼の行動から、その目的は非常に過激である可能性があり、目的の内容によっては今後ケイト達の敵になる可能性もあります。

マリーローズとローズマリーの2人は亡霊騒ぎの犯人として捕まり、エドワードたちに引き渡される前に棟から飛び降りました。2人がどうなったのかについては、作中でもまだ明らかにされていません。しかし飛び降りる前に亡霊を先に落としてクッションにしていたということがわかっているため、現在でも生きている可能性が高いです。

「偉大なるおじい様」については、いまだに謎の部分が多いです。その姿もシルエットしか登場しておらず、目的も不明です。これまでの偉大なるおじい様の行動から察すると、彼の目的はシャドーの繁栄や増殖が目的である可能性が高く、最終的には人間の地位すら脅かすものである可能性もあります。

『シャドーハウス』はほのぼのとした可愛らしい絵柄に対して、どこか不穏な雰囲気がまとわりつく独特の作風が魅力です。また、謎に包まれたミステリー作品であることや、主人公のエミリコとケイトの関係性が変わっていく点も魅力となっています。ここでは『シャドーハウス』の面白い魅力を紹介していきましょう。

『シャドーハウス』は謎が多いその設定が魅力です。物語が始まってからしばらくの間、シャドーや生き人形とは一体何なのか、シャドーの目的とは何なのか、読者にはわかりませんでした。また、現在でも「偉大なるおじい様」の正体や目的などは謎のままです。このように、作中の散らばるさまざまな謎がストーリーが進むにつれて明らかになっていくことも、『シャドーハウス』の大きな魅力です。

『シャドーハウス』は、全くの正反対の性格をしている主人公コンビのエミリコとケイトの関係性も魅力です。本来シャドーは生き人形に対して自分の名前と似た名前を付けますが、ケイトはエミリコを「個」として尊重するために、あえて自分とは異なる名前を付けました。また、最初はぎこちなかった二人の距離が近づき、二人で協力して館の謎を解き明かしていく様子は見どころの一つです。

『シャドーハウス』では、ジョンがケイトに一目ぼれしており、作中でも猛アタックしています。今のところケイトがジョンに対して恋愛感情を持っている様子は見られませんが、これからの二人の恋愛模様がどうなるのかという点も見どころになっています。

アニメ『シャドハウス』では、ケイトとエミリコの一対以外はシャドーとその顔を務める生き人形は別の声優が演じています。ここではテレビアニメ『シャドーハウス』のキャラのアニメ声優を紹介していきましょう。

『シャドーハウス』のケイト役を務めるのは「鬼頭明里」さんです。代表作として、『鬼滅の刃（竈門禰豆子）』、『安達としまむら（安達）』、『ようこそ実力至上主義の教室へ（堀北鈴音）』、『ラブライブ！虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会（近江彼方）』、『ウマ娘 プリティーダービー（セイウンスカイ）』、『私に天使が舞い降りた！（姫坂乃愛）』、『カッコウの許嫁（天野エリカ）』などがあります。

『シャドーハウス』のエミリコ役を務めるのは「篠原侑」さんです。代表作として、『おちこぼれフルーツタルト（中町ぬあ）』、『放課後ていぼう日誌（黒岩悠希）』、『となりの吸血鬼さん（天野灯）』、『ラピスリライツ（サルサ）』、『転生王女と天才令嬢の魔法革命（ティルティ・クラーレット）』などがあります。

『シャドーハウス』のルイーズとルウ役を務めるのは「佐倉綾音」さんです。代表作として、『ご注文はうさぎですか？（ココア）』、『Charlotte（友利奈緒）』、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。（一色いろは）』、『僕のヒーローアカデミア（麗日お茶子）』、『新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION（速杉ハヤト）』、『のんのんびより（越谷夏海）』、『五等分の花嫁（中野四葉）』、『夢喰いメリー（メリー・ナイトメア）』などがあります。

『シャドーハウス』のジョンとショーン役を務めるのは「酒井広大」さんです。代表作として、『A3!（佐久間咲也）』、『迷家 -マヨイガ-（光宗）』、『ノブナガ先生の幼な妻（織田信永）』、『ブレイブビーツ（フラッシュビート）』、『百錬の覇王と聖約の戦乙女（周防勇斗）』、『吸血鬼すぐ死ぬ（メドキ）』などがあります。

『シャドーハウス』のパトリックとリッキー役を務めるのは「川島零士」さんです。代表作として、『不滅のあなたへ（フシ）』、『シュガーアップル・フェアリーテイル（ジョナス・アンダー）』などがあります。

『シャドーハウス』のシャーリーとラム役を務めるのは「下地紫野」さんです。代表作として、『アイカツ！（大空あかり）』、『ハクメイとミコチ（ミコチ）』、『アイドルマスター シンデレラガールズ（中野有香）』、『BEATLESS（サトゥルヌス／マリアージュ）』、『多田くんは恋をしない（アレクサンドラ・マグリット）』、『セイレン（宮前透）』、『バトルガール ハイスクール（国枝詩穂）』、『SELECTION PROJECT（当麻まこ）』などがあります。

『シャドーハウス』のエドワード役を務めるのは「羽多野渉」さんです。代表作として、『黒子のバスケ（実渕玲央）』、『僕のヒーローアカデミア（心操人使）』、『アイドリッシュセブン（八乙女楽）』、『アルスラーン戦記（ジャスワント）』、『Dance with Devils（立華リンド）』、『ツキウタ。 THE ANIMATION（文月海）』、『A3!（卯木千景）』、『あんさんぶるスターズ！（乙狩アドニス）』、『さんかく窓の外側は夜（冷川理人）』などがあります。

『シャドーハウス』のサラとミア役を務めるのは「大西沙織」さんです。代表作として、『冴えない彼女の育てかた（澤村・スペンサー・英梨々）』、『ウマ娘 プリティーダービー（メジロマックイーン）』、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか（アイズ・ヴァレンシュタイン）』、『異世界食堂（クロ）』、『ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。（ベルゼブブ）』、『可愛いだけじゃない式守さん（式守さん）』、『夫婦以上、恋人未満。（渡辺星）』などがあります。

『シャドーハウス』のマリーローズとローズマリー役を務めるのは「中原麻衣」さんです。代表作として、『ひぐらしのなく頃に（竜宮レナ）』、『CLANNAD -クラナド-（古河渚）』、『わがまま☆フェアリー ミルモでポン！（南楓）』、『うたわれるもの（ユズハ）』、『SHIROBAKO（興津由佳）』、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。（雪ノ下陽乃）』、『アズールレーン（赤城）』、『無能なナナ（犬飼ミチル）』などがあります。

『シャドーハウス』のファンの中には、「シャドーハウスは伏線がすごいから何度でも楽しめる」とコメントしている人がいました。他にもシャドーハウスの伏線についてツイートしている人は多かったため、それだけ評価されているということがわかります。

アニメの『シャドーハウス』を見ていた人の中には、「ベルとバービーがかわいい」とコメントしている人がいました。『シャドーハウス』は女の子のキャラクターの可愛らしさも魅力の一つと言われています。

アニメ『シャドーハウス』を視聴した人の中には、「2期から救いがなくなっていくのがすごい」とコメントしている人もいました。悪気なく人の擬態をしているシャドーも、生き人形として生きている人間も、どちらの立場だったとしても辛いと感じる人は多いです。

『シャドーハウス』は顔のないシャドー家と生き人形達が活躍する謎の多いミステリーファンタジーです。ストーリーが進むにつれて謎は徐々に明らかになっていますが、偉大なるおじい様の正体や目的など、いまだにわかっていないことも多いです。あらすじで興味を持った人は、ぜひアニメや原作の『シャドーハウス』をチェックしてみてください。