【終末のワルキューレ】対戦表まとめ!神VS人間の勝敗は?結果や今後も
本記事では『終末のワルキューレ』の対戦表のまとめと神VS人間の勝敗について紹介します。そして『終末のワルキューレ』の対戦表による闘いの結果と今後の展開の予想もしています。更に『終末のワルキューレ』に対するファンからの評判もまとめています。
目次
【終末のワルキューレ】とは?
『終末のワルキューレ』は神と人間の闘いを描くバトルファンタジー漫画です。ワルキューレとは北欧神話の主神オーディンに仕え、神々の黄昏と呼ばれる最終戦争に備えて、戦死した兵士をスカウトする役目を担った女性たちのことです。『終末のワルキューレ』では、ワルキューレの1人"ブリュンヒルデ"が神と人間の闘いを提案し、人間側の対戦者を選出する役目を果たしています。
終末のワルキューレの作者
『終末のワルキューレ』は原作・梅村真也、構成・フクイタクミ、作画・アジチカによって描かれる作品です。原作の梅村真也は漫画原作者としての代表作に『ちるらん 新撰組鎮魂歌』があります。構成のフクイタクミは漫画家であり『ケルベロス』『僕と悪夢とおねえさん』『百足』などが代表作です。作画担当のアジチカは漫画家ユニットの名称て、アジチカとしてのデビュー作が『終末のワルキューレ』になりました。アジチカのメンバーは「あじ」「カトウチカ」「富士昴」「原」の4人です。
終末のワルキューレの概要
『終末のワルキューレ』はコアミックスの月間青年漫画誌「月刊コミックゼノン」2018年1月号より連載を開始しました。神々の会議によって人類の滅亡が決定しかけていた時、ただ1人待ったをかけたワルキューレの提案で、神と人類の代表者たちが闘うことになるバトル漫画です。神と人間の一対一という作品は話題を呼び、大人気となりました。2021年にはアニメ化、舞台化されます。また登場人物によるスピンオフ作品が連載開始され、その第2弾作品が現在連載中です。
終末のワルキューレのあらすじ
700万年続いた人類は、1000年毎に開催される神々の「人類存亡会議」によって滅亡が決まりかけていました。その時、半神半人のワルキューレ"ブリュンヒルデ"に待ったをかけられ、人類の滅亡は神と人間の各代表者の闘いで決めるよう提案されます。歯牙にもかけない神々でしたが、ブリュンヒルデの挑発に乗った神々はその提案を受け入れました。こうして、選抜された神々と人間による神VS人類最終闘争(ラグナロク)13番勝負の火蓋が切って落とされます。
【終末のワルキューレ】対戦表と試合の結果・勝敗一覧
ここからは物語のメインとなる神対人類の対戦表と、その試合の結果や勝敗についてを振り返ってみます。なんといっても人類にとって存亡の危機を左右する対戦なので、神側も人間側も試合への真剣さがわかる選出というものです。それでは、最初から目が離せない1回戦から現在対戦中の9回戦までの模様を見てみることにしましょう。
対戦表①1回戦「トールVS呂布奉先」
対戦表から選ばれた1回戦はすでにクライマックスともいえる対戦となっています。神側の対戦者は北欧神話で最強と目させれる雷神トール、一方の人間側は中華最強といわれる三国志でお馴染みの武将、呂布です。戦いにおいては敵なしという両雄の闘いは互角にぶつかり合います。両者とも全力で闘える相手と巡り会えたことを喜びながら戦闘を続けますが、地力で勝るトールに分があったようです。最後の激突で呂布は満足しながらも消滅した結果、トールの勝利が確定しました。
対戦表②2回戦「ゼウスVSアダム」
2回戦で勢いを取り戻すべく、ブリュンヒルデは対戦表から原初の人間アダムを選びます。対する神側はギリシャ神話の主神ゼウスが、出番を待ちきれずに強行出場しました。アダムは神器錬成によってメリケンサックと神虚視を用い優位に戦います。ゼウスはアダムの強さを認め、最強形態「阿陀磨須」で対抗するのでした。殴り合いによる闘いは壮絶なものとなりながらもアダム優勢へと傾きます。ついにゼウスが尻をついて勝敗ありと思われた時、アダムはすでに絶命していたと判明、結果としてゼウス勝利となりました。
対戦表③3回戦「ポセイドンVS佐々木小次郎」
ここからは3回戦の模様をお届けします。対戦表から、神側はギリシャ神話の海神ポセイドンが選ばれました。人間側の対戦者を思案していたブリュンヒルデの前に名乗りをあげたのが戦国時代の剣豪、巌流島の決闘で宮本武蔵に敗北した佐々木小次郎です。未だかつて勝利したことがない小次郎は、ポセイドンに雑魚呼ばわりされながらも食らいついていきます。追いついては突き放される攻防のはてに、ポセイドンを捉えた小次郎は奥義によって勝利します。小次郎の初勝利は人類にとっても神への初勝利となりました。
対戦表④4回戦「ヘラクレスVSジャック・ザ・リッパー」
人間側が1勝した次の4回戦は、神側が対戦表からヘラクレスを、人間側がジャック・ザ・リッパーを選び出しました。半神半人のヘラクレスは、神が認める正義の英雄です。一方のジャックは正体不明の殺人鬼という、まったく正反対な存在で、正義対悪の構図になりました。ヘラクレスは対戦相手が悪党だったため大いに怒ります。しかしジャックの背負ってきたものを理解したヘラクレスはそれをも受け止め、敗北します。ブリュンヒルデに人類を託し、ヘラクレスは消滅しました。結果、人類は2勝2敗と追いつきます。
対戦表⑤5回戦「シヴァVS雷電為右衛門」
5回戦では、神側がヒンドゥー教の主神の一柱シヴァ、人間側は不世出の最強力士・雷電為右衛門が対戦することになります。力と力の激突は当初シヴァに分があるような展開になりましたが、本気で相撲を取れる喜びを得た雷電は自ら封印していた鉄砲"八咫烏"でシヴァに大ダメージを与えました。両者とも最後の気力で技を繰り出し勝敗がつきます。悔いを残すことなく全力で戦えたことを感謝したのち、雷電は首を跳ね飛ばされますが、それでも膝をつくことのなかったことに勝利したシヴァも人間の強さを讃えました。
対戦表⑥6回戦「毘沙門天(零福)VS釈迦」
6回戦、神側の代表としてゼウスは釈迦を対戦表から選出しますが、釈迦自身は人間側からの出場を宣言します。ゼウスがそれを認め、新たに毘沙門天を繰り出すことになりました。毘沙門天は他の七福神とともに元の姿である零福へと変貌します。釈迦との戦闘を通じ、羨んでいた釈迦が自分の最大の理解者だと感じ取った零福は、釈迦の攻撃により満足のうちに倒されます。
本来の善神へと戻ろうとしていた零福は何者かに植え付けられていた波旬の種が発芽し、零福の体を養分として第六天魔王・波旬へと変異しました。絶体絶命のピンチに陥った釈迦でしたが、絶望しない釈迦に恐れをなした波旬を倒すことに成功し、零福との別れで涙するのでした。
対戦表⑦7回戦「ハデスVS始皇帝」
7回戦では、神側からポセイドンの仇を取るべく、対戦表にはなかった冥界の王ハデスが出場します。対する人間側は、ブリュンヒルデがハデスに勝てる相手として中国の初代皇帝・始皇帝を選出しました。序盤こそ互角だった戦いは、ハデスの"宿命の四血槍"によって状況が変わります。劣勢となる始皇帝でしたが、互いの最後の一撃が勝敗を決し、始皇帝の勝利となりました。両者とも相手を王として讃え合う闘いとなった7回戦は、結果として人間側が4勝3敗と初めて勝ち越すことに成功します。
対戦表⑧8回戦「ベルゼブブVSニコラ・テスラ」
後半戦へと突入し、8回戦が始まります。ブリュンヒルデは人間側の闘士としてニコラ・テスラを対戦表から選出しました。対する神側はベルゼブブが自ら出場する意を示します。序盤ではベルゼブブの能力に押され気味のテスラでしたが、神器によって"神々の監獄"を発動、形勢逆転を果たしました。悪魔の王サタンと並び称される実力の持ち主ベルゼブブはテスラの科学力に臆することなく実力で勝負します。結果、テスラは敗北し消滅することになりましたが、最後まで諦めてはいけないことを人類に訴えていました。
対戦表⑨9回戦「アポロンVSレオニダス」
ラグナロクは4勝4敗と互角の勝負となっています。9回戦では、神側のアポロンと人間側のレオニダスの対戦となりました。ギリシャ神話の太陽神アポロンは当初、ラグナロクに興味がありませんでした。しかしポセイドン・ヘラクレス・ハデスの敗北を知って内心に変化が起きたようです。一方のレオニダスは対戦相手がアポロンと聞いて俄然やる気を出してきました。闘いはレオニダスがアポロンに一撃食わせますが、その後はアポロン優位に進行し、この記事を書いている現在も戦闘継続しています。
【終末のワルキューレ】対戦の今後や最終回を予想
『終末のワルキューレ』は現在も連載継続中で、9回戦の模様までが描かれている最中です。ファンにとって気がかりなのは今後のラグナロクの行方と、その結果後にやってくる最終回ではないでしょうか。現時点では神と人間が互角の闘いをしていますが、今後の展開はどうなるのか、気になる点を3つに要約して考察してみました。
考察①まだ対戦していない出場者はいる?
対戦表によれば、神と人間がそれぞれ13名ずつ対戦者として記されていますが、神側だった釈迦が人間側で出場したので変更が生じています。現在未対戦なのは、神側が「ロキ」「スサノオノミコト」「アヌビス」、人間側は「沖田総司」「グレゴリー・ラスプーチン」「ミッシェル・ノストラダムス」「シモ・ヘイヘ」「坂田金時」です。もし12回戦まで決着がつかなかった場合、神側はもう1名を選出する必要があるでしょう。
考察②人間は勝利できる?
これまでのラグナロクのルールに則った対戦では、神も人間も4勝ずつで分け合っています。その気になれば神の力で人間を打ち負かすことは簡単なのかもしれませんが、ラグナロクでは人間の勝利も期待できるでしょう。なにしろ自分たちの存亡がかかっているのですから、必死に闘わないことはあり得ません。とはいえ神とて負ければ存在が消滅してしまうので、真剣に闘ってきます。勝負は時の運としかいえないでしょう。
考察③新しいラグナロクが始まる?
勝敗の結果次第ではラグナロクがあるかもしれません。今回のラグナロクで人間側が勝利し、1000年後の人類存亡会議でラグナロク開催が決定されれば、という条件付きではあります。このような可能性を残すことができるのかは、今回開かれたラグナロクでの結果によるでしょうが、これに懲りた神々が2度とやらないという決議を下す可能性も否定できません。そうなった時、ブリュンヒルデはどんな策を打って出るのでしょうか。
【終末のワルキューレ】人類代表の出場者のキャラ一覧
『終末のワルキューレ』での神と人間の対戦はまだまだ続きそうですが、ここで対戦表に載っていた闘士たちを紹介していきましょう。すでに闘いが終わった者たちも含め、まずは人間側の闘士たちです。『終末のワルキューレ』に登場する闘士には、闘いに向いてないような人も対戦表に載せられています。一体どんな人物なのか、興味はつきません。
人類代表の出場者①アダム
世界一のベストセラー書物として有名な、旧約聖書の「創世記」に登場する人類の始祖がアダムです。聖書を読んだことがなくても、古今東西のいろんなジャンルで作品の題材や登場人物として描かれているので、知らない人はいないといっても過言ではないでしょう。創造主ヤハウェ・エロヒムによって土から創られました。聖書では闘うような描写はありませんが、今回は人間側の代表としてゼウスと闘います。
人類代表の出場者②呂布
呂布は字が奉先、中国の後漢末期の武将として知られます。三国志ファンにはおなじみの人物で、剛勇な性格でも有名です。中国で古くから京劇や雑劇、三国志平話・三国志演義などの題材にもなっていて、フィクションや民間伝承なども数多く存在します。「曹操殺呂布」(後悔するという意味)や「呂布戯貂蟬」(英雄が女難に遭う意味)ということわざになるほど親しまれてきた人物ですが、まさか北欧神話のトールと闘うとは本人も思わなかったことでしょう。
人類代表の出場者③佐々木小次郎
安土桃山〜江戸時代初期に活躍した剣豪として知られる佐々木小次郎は、巌流島で宮本武蔵と闘ったことでも名を知られています。巌流島での決闘で武蔵に敗れて死亡しますが、当時18歳といわれていました。ただ本当に18歳だったのかは疑問が残るようで、中年の容姿をしていたという描写もあるようです。『終末のワルキューレ』では死後も修行を積んできていたので、老人として描かれていました。
人類代表の出場者④ジャック・ザ・リッパー
19世紀のロンドンを震え上がらせた正体不明の殺人鬼として悪名高いジャック・ザ・リッパーは、娼婦のみ5人を斬殺したとされています。残忍な手口は、そのすべてがジャックによるものだと断定されていないにもかかわらず、当時のマスコミによってセンセーショナルに報道されました。当時から現代に至るまで、ジャックの候補となった人物が複数挙げられましたが、真相は闇の中です。『終末のワルキューレ』に登場したジャックは、その生い立ちを含めてある意味架空の人物といえるでしょう。
人類代表の出場者⑤雷電為衛門
江戸時代に活躍した力士・雷電為右衛門は、相撲ファンでなくとも名を知られる伝説的な人物です。通算勝率が.962というほぼ負けなしで、雷電に勝った力士が記録されるほどの強さを誇りました。また連続優勝回数が9回という記録は現在でも破られていません。『終末のワルキューレ』でも触れられていますが、雷電のあまりの強さに鉄砲・張り手・閂・鯖折りは禁じ手にされていました。作中でのシヴァとの闘いはオーバーな描写でもなかったかもしれません。
人類代表の出場者⑥沖田総司
沖田総司は幕末ファンには言わずと知れた人気者の1人、新撰組の一番隊組長です。若くして剣の才能に恵まれて天才ともいわれていましたが、病に倒れ夭折してしまいました。『終末のワルキューレ』では対戦表には名前があるものの、実戦での活躍はこれからといったところです。今後はどの神と闘うことになるのでしょうか。ひょっとしたら出番なしということもあり得ますが、勝敗に関係せずではファンが許さないことでしょう。
人類代表の出場者⑦レオニダス王
紀元前アギス朝のスパルタ王だったレオニダスは、スパルタ随一の英雄といわれています。映画にもなった第二次ペルシャ戦役中におけるテルモピュライの戦いでは20万人以上のペルシア軍に対し300人のスパルタ兵と共に戦い、圧倒的な数をものともせず、互角以上に渡り合いました。最後は壮絶な死を迎えるもののギリシャ中にその名を轟かせます。『終末のワルキューレ』では現在アポロンと戦闘中ですが、今後どんな勝敗の結果を残すことになるのでしょうか。
人類代表の出場者⑧始皇帝
古代中国において初めて天下統一を成し、秦の王から史上初めての皇帝へと改めたのが始皇帝です。その後2000年に及ぶ国家体制の礎を築きました。国の統一だけでなく車軌・度量衡・文字・貨幣をも統一し、万里の長城を築いたことでも知られています。そんな始皇帝は冥界の王ハデスと闘いました。その結果、みごとに勝利を収め人間側の勝ち越しを決めたのです。
人類代表の出場者⑨二コラ・テスラ
19〜20世紀にかけて活躍したニコラ・テスラは、セルビア系のアメリカ人で電気技師であり発明家でもありました。テスラコイルやネオンサインなどが主な発明品として有名です。天才肌の発明家でハンサム・長身のため、女性からの人気が高かったテスラですが、同じく発明家だったエジソンとは剃りが合わなかったとのことでした。そんな彼が人類の存亡をかけて悪魔と闘うことになるとは思いもよらなかったでしょう。
人類代表の出場者⑩グレゴリー・ラスプーチン
対戦表に名前があるものの、どんな活躍になるのか不明な1人がグレゴリー・ラスプーチンです。ロシアの怪僧ともいわれたラスプーチンは、帝政末期の宮廷で僧侶でありながら実権を握っていたとされる人物でした。少なくとも人類のために役立ってきたとは言い難いのですが、『終末のワルキューレ』ではどの神と闘い、どのような力を発揮するのでしょうか。ある意味期待しかないといえるかもしれません。
人類代表の出場者⑪ミシェル・ノストラダムス
ミシェル・ノストラダムスは16世紀に活躍したフランスの医師・占星術師です。ノストラダムスといえば予言で有名ですが、その元となった『諸世紀』は予言を記した詩集です。なお諸世紀は邦題であり、文脈からは誤訳との指摘があります。『終末のワルキューレ』ではまだ出番がありませんが、神と闘うとしたら予言の力で立ち向かったりするのでしょうか。今後の展開が気にかかります。
人類代表の出場者⑫シモ・ヘイへ
シモ・ヘイヘを知る人は少ないかもしれません。彼は第二次世界大戦時に活躍したフィンランドの軍人です。シモ・ヘイヘを有名にしているのは狙撃兵としての能力の高さで、当時のソ連によるフィンランド侵攻でソ連兵を500人以上を狙撃しています。その数と射撃の正確さで白い死神という異名で呼ばれるほどです。『終末のワルキューレ』の対戦表で彼の出場は決まっていますが、スナイパーとしての能力を神殺しとして使うことになるのでしょうか。
人類代表の出場者⑬坂田金時
坂田金時は源頼光の四天王の1人で、頼光の元で大江山の酒呑童子退治したことで有名です。そして何といっても、子どもの頃の幼名が"金太郎"だったことで知られています。当時は足柄山の怪童として、源頼光に見出されたと伝えられていました。『終末のワルキューレ』では対戦表の最後尾に名を連ねていますが、今後の対戦では鬼ではない神との闘いが待ち受けています。その活躍を待ちましょう。
人類代表の出場者⑭釈迦
対戦表では神側の闘士として登録されていましたが、突如として人間側に寝返った形で出場しました。元は紀元前に生まれたネパール西南部にある釈迦族の国の王子で、シッダールタという名前でした。のちに出家し苦行の末に悟りを開いて仏教の開祖となります。『終末のワルキューレ』での釈迦はこれまでのイメージを打破し、新たな釈迦像を生み出したともいえるでしょう。
【終末のワルキューレ】神代表の出場者のキャラ一覧
前項では人間側の闘士を見ていきましたが、ここからは神側の闘士をそれぞれ見ていくことにしましょう。世界各地に伝わる神話から神々が人間と対戦する物語はこの『終末のワルキューレ』の醍醐味になっていますが、それまで知らなかった神や神話に触れるきっかけを作ってくれたともいえるでしょう。ただし作中の神々はこれまでのイメージとだいぶかけ離れた存在もあるようです。対戦はまだ続きますが、今後出場する神はどんな特徴を示してくれるでしょうか。
神代表の出場者①トール
北欧神話でアース神族の主神の一柱として名高いトールは、闘いの神として神話の中で記述されています。本来であれば神々に敵対する巨人族と闘うことになりますが『終末のワルキューレ』では人間(呂布)と闘うことになります。どちらも好戦的な性格であり、勇猛さを誇るもの同士の闘いはまさに神対人間の闘いに相応しいものでした。結果としてはトールの勝利に終わりましたが、今後の物語の展開次第では再び活躍の場があるのかもしれません。
神代表の出場者②ゼウス
ギリシャ神話の最高神、オリュンポス神族の長という立場のゼウスは天空の神です。ゼウスの持つ武器ケラウノスはオリュンポス最強といわれるもので、全宇宙を焼き尽くすことができるそうです。その一方で結婚と離婚を繰り返し、数多くの愛人を持つなどヤンチャな面を持つ神でもあります。そうした点が『終末のワルキューレ』で、出番を待ちきれず2回戦に出場してしまうという形で出たのかもしれません。
神代表の出場者③ポセイドン
ポセイドンはギリシャ神話の海神として知られますが、地震や馬の神という一面も持っています。ゼウスと兄弟ですが『終末のワルキューレ』では祖父と孫というほど歳の差があるように見えました。大海と大陸を支配するだけの力があるというポセイドンを象徴する武器"トライデント"点はさすがゼウスの弟といったところですが、本作では佐々木小次郎に敗れるという結果に終わりました。
神代表の出場者④ヘラクレス
ギリシャ神話に登場する英雄の中でも一際大きな存在感を示すヘラクレスは、完全な神ではなく、英雄ペルセウスの子孫にあたります。なお父親はゼウスです。数々の冒険を乗り越えますが、特にアルゴス王エウリュステウスから命じられ達成した十二の功業は特に有名です。時に狂気へと陥って悲劇をも体験しましたが、死後に神格化されることになりました。
神代表の出場者⑤シヴァ
ヒンドゥー教の主神の一柱をして名高いシヴァは創造と破壊の神と呼ばれます。また明るい面と暗い面を持つことでも有名です。明るい面では吉祥として縁起の良さや慈悲深さ、困ったものを助けるプラス的な面を示します。反対に暗い面では恐ろしい怒りの形相を表しています。それに加えマハーカーラという運命や死を司る時間を操る意味の名前を持つ、多面的な顔を持つのがシヴァと特徴です。
神代表の出場者⑥ロキ
北欧神話の問題児ともいえる神がロキです。この名には"閉ざすもの""終わらせるもの"という意味があり、北欧神話では神々の終焉となるラグナロクを引き起こしたのがロキでした。元々は巨人族の血を引きつつも、オーディンとは義兄弟になっています。作中のロキは、今後の勝敗の結果や物語の鍵を握るような存在になるのでしょうか。
神代表の出場者⑦アポロン
ギリシャ神話のオリュンポス12神の一柱である太陽神アポロンは、ゼウスの子でもあります。人間のあらゆる知的なものや文化的なものの守護神でもあります。現在『終末のワルキューレ』ではレオニダスと闘いの最中になっていますが、今後どのような結果になるのか、勝敗の行方が気になります。
神代表の出場者⑧スサノヲノミコト
『古事記』や『日本書紀』に記されている日本の神の一柱、スサノヲノミコトといえば、アマテラスオオミカミの弟で乱暴者だったことが知られています。神々の住まう高天原から追放され、下界へ降ってからのヤマタノオロチ退治の物語は特に有名でしょう。本作ではまだ対戦が組まれていませんが、今後は勝敗を左右するような対戦結果を残すのでしょう。
神代表の出場者⑨アヌビス
古代エジプトの頃から崇拝されてている神アヌビスは冥界の神としてよく知られています。オオカミや犬、ジャッカルといった動物との半獣もしくはオオカミそのものの姿をしており、ミイラ作りの神という一面も持っています。アヌビスは『終末のワルキューレ』の対戦表に記されているものの、今後の出番を待っている状態です。勝敗の結果も気になりますが、どのような闘い方をするのかも注目したい神です。
神代表の出場者⑩毘沙門天
毘沙門天は日本では七福神の1人として知られていますが、仏教では天部の仏神とされ、四天王の一尊に数えられます。北の方角の守護神です。鎧を身につけているため戦闘的イメージがありますが、インドでは財宝の神とされるので戦闘的なイメージはほぼないようです。『終末のワルキューレ』では他の七福神たちと合体し零福となりますが、これは本作でのオリジナル設定でした。
神代表の出場者⑪オーディン
北欧神話の最高神であるオーディンは戦争と死の神です。知識に対して非常に貪欲で、ミーミルの泉の水を飲んで知識と魔術を得るために自らの片目を差し出しています。ワルキューレに戦いで死んだ兵士を集めさせ、巨人族との戦いになるラグナロクに備えています。本作でのラグナロクでは神対人間という図式になっていますが、本来はアース神族と巨人族との戦いがラグナロクと呼ばれます。作中のラグナロクでは今後の活躍と勝敗が気になる神です。
神代表の出場者⑫ベルゼブブ
ベルゼブブはキリスト教にとっての悪魔の1人であり、蝿の王とも呼ばれる存在なので神とは言い難いかもしれません。ただ元を辿ればペリシテ人の町エクロンでのバアル・ゼブルという神でありました。その意味は"気高き主"もしくは"高き館の主"というものです。『終末のワルキューレ』ではバアル・ゼブルのイメージを踏襲したのでしょう。
【終末のワルキューレ】に対する世間での評判や人気
今後の物語の行く末がとても気になる『終末のワルキューレ』ですが、ファンや世間はどのように本作を見ているのでしょう。ここでは『終末のワルキューレ』に対する評判や人気を集めてみました。みんなはどのような視点で『終末のワルキューレ』を捉えているのでしょうか。
登場する神々と人間はみなキャラが立った存在なので、のめり込むように一気読みになること請け合いです。そしてそれだけでなく最新刊まで読んだ後だと続きが非常に気になってしまうかもしれません。
実在したジャック・ザ・リッパーと『終末のワルキューレ』のジャック・ザ・リッパーは似て非なるもの、そう願いたいものです。実在の方はどんな姿だったのかまるでわかりませんので比較すべきではないのかもしれません。ただ作中のジャックに感情移入された人も多いでしょう。そしてまさかの勝敗結果でもありました。
『終末のワルキューレ』の魅力は対戦カードも大いに関係しています。世界中の神と選りすぐった人類の代表とのタイマン対決という展開で、ありそうでなかった作品です。勝敗に関係なくこんな対戦を見たかったと願望を叶えた物語には夢中にさせられます。
【終末のワルキューレ】対戦表は凄かった
『終末のワルキューレ』の面白さは、神と人間が一対一で闘うことと、その組み合わせにあるのではないでしょうか。それを可能にしたのがラグナロクの対戦表です。現在8回戦までの勝敗が決していますが、9回戦以降の勝敗の行方は非常に気にかかります。その結果は神のみぞ知る、なのでしょうか。
この記事のライター
zedafenrir
この記事へコメントしてみる
コメントは運営が確認後、承認されると掲載されます。