【ワンパンマン】タンクトップマスターはS級の下位ヒーロー!強さや活躍を紹介
『ワンパンマン』に登場するS級の下位ヒーロータンクトップマスターについて考察します。タンクトップマスターの強さや必殺技を解説し、名言と共に活躍シーンをまとめています。更に『ワンパンマン』のアニメでタンクトップマスターを演じた声優についても紹介します。
目次
【ワンパンマン】タンクトップマスターはS級の下位ヒーロー
『ワンパンマン』には最強のヒーロー・サイタマのほかにも、数々の強烈なキャラクターが登場して物語を盛り上げます。その中で「S級」にカテゴライズされるヒーローたちは屈指の実力者ぞろいですが、今回取り上げるタンクトップマスターは、そのS級下位に位置しています。しかし強さは折り紙付きのはずなのに、世間的には「弱い」と評されることも多い不遇の人物です。さらに生存も危ぶまれる事態に陥るなど、作中ではなかなか波乱の運命をたどっています。
タンクトップマスターのプロフィール
『ワンパンマン』に登場するヒーロー・タンクトップマスターは、その名の通りタンクトップをこよなく愛し、常に身にまとっている男です。ヒーロー協会のランキングではS級15位(最初14位)に位置しており、17位ぷりぷりプリズナーより上位となっています。鍛え抜かれた肉体と精悍なマスクの持ち主で、タンクトップの機動性を活かしたパワーファイトを持ち味としています。
タンクトップマスターの性格
『ワンパンマン』のS級ヒーロー・タンクトップマスターはゴリゴリの肉体派ながら、内面はいたって冷静な心の持ち主です。常に自分の至らない点を見つめ、反省するなど、驕りとは無縁の性格となっています。タンクトップマスターには「タンクトッパー」という舎弟たちがいますが、暴れ者ぞろいの彼らを時にいさめる姿からも、そうした人格者ぶりがうかがえます。
ワンパンマンの概要
『ワンパンマン』は、漫画家・ONE氏によるWEBコミック作品です。2009年の連載開始後、すぐに大きな反響を巻き起こしました。作品は2011年6月まで「新都社」サイト上で掲載され、その後は発表場所を作者ホームページに移しています。2012年からは村田雄介氏の作画によるリメイク版が始動し、こちらもすぐに圧倒的な人気を獲得しました。2023年3月現在、ONE版・リメイク版ともに物語は継続中となっています。
原作とリメイク版の人気を受け、2015年からはアニメ版第1期の放送も開始されています。アニメーション制作はマッドハウス(2期は別会社)で、作画の超絶クオリティもあり、こちらも世界的人気作となりました。現在第2期まで放送されています。主要キャストは、主人公・サイタマが古川慎、その弟子・ジェノスが石川界人、超能力者・戦慄のタツマキが悠木碧などとなっています。
ワンパンマンのあらすじ
タンクトップマスターが活躍する『ワンパンマン』は、「サイタマ」という名のヒーローを主人公とするギャグアクション作品です。サイタマは、見た目はパッとしない感じの普通人ながら、実際にはどんな相手でも1撃のパンチ(ワンパン)で葬ってしまう力を持っています。実力が圧倒的すぎていつも不完全燃焼な上に、強さも活躍も一般に認められない不運なサイタマですが、趣味のヒーロー活動を通じてさまざまな敵や仲間、事件と遭遇していくことになります。
【ワンパンマン】タンクトップマスターは弱い?強さを考察
『ワンパンマン』の登場人物であるタンクトップマスターには、ファンから「弱い」という声がときおり上がります。果たしてそれは本当なのか、彼の実際の強さや活躍ぶりについて詳しく見ていきましょう。
タンクトップマスターの強さ
『ワンパンマン』のタンクトップマスターは、上でも述べたようにヒーローランキングS級15位という実力者です。S級ヒーローは全員で17人しかおらず、それぞれが一個師団の実力を持つとされています。そのため、下位とはいえ決して弱いはずがなく、その強さは周囲に認められています。実際に作中では、巨大なガレキを空中へ放り投げる描写もあり、キングのように実は弱いというキャラではないことは明らかです。
ただ、強さは確実に本物ではあるものの、「人間怪人」ガロウに惨敗を喫するなど、作中の扱いは決して恵まれているとは言えません。こうしたかませ犬的な印象のせいで、一部の『ワンパンマン』読者から「弱い」となじられる羽目になったようです。
タンクトップマスターの必殺技
弱いと言われつつ、実際はS級の強さを誇る『ワンパンマン』のタンクトップマスターは、前述のようにタンクトップの特性を前面に出したパワーファイトを持ち味としています。特徴は、その技名のすべてに「タンクトップ」が冠されている点です。
必殺技①タンクトップタックル
タンクトップマスターの強さを象徴する、代表的な技がこちらの「タンクトップタックル」です。地面を拳で思い切りなぐりつけ、その振動で敵がたじろいだ瞬間、両腕をクロスさせた強烈な体当たりをお見舞いするという技になります。『ワンパンマン』作中では、この技をガロウに仕掛けています。
必殺技②タンクトップパンチ
名前の通りシンプルなパンチ攻撃ですが、ただのパンチではありません。着用しているタンクトップの動きやすさにより、その強さ・破壊力は普通のものより格段に増大しています。
必殺技③タンクトップ深呼吸
毒ガスの類による周囲への被害を抑えるため、それらを深呼吸によって吸い込んでしまうという技です。ただ、当然自身へのダメージも伴うため、タンクトップマスターにとっては危険の大きい技となっています。なお、着用しているタンクトップの種類によっては、少し破く必要もあります。
必殺技④タンクトップマジック
「タンクトップマジック」は直接的な攻撃ではなく、心にタンクトップを着こむことにより、堅実で誠実な正義感を発揮するという技になります。それは、時に止まった心臓を再び動かし、生存を可能にするほどの効果をあらわします。
タンクトッパーズとは?
前にも触れましたが、『ワンパンマン』のタンクトップマスターには彼を慕う舎弟たち、通称「タンクトッパー」と呼ばれる集団が付き従っています。当然ながら、その出で立ちはタンクトップマスター同様、全員タンクトップです。名前も「タンクトップベジタリアン」「タンクトップブラックホール」など、全員に「タンクトップ」が付いています。
彼・彼女らもれっきとしたヒーローであり、中には粗暴で強欲な者もいるものの、ほとんどは真っ当な正義の心を持っています。 ただ、その多くはガロウとの戦いに敗れたことで、ヒーロー引退の道をたどることとなってしまいました。
【ワンパンマン】タンクトップマスターの活躍や名言
『ワンパンマン』のタンクトップマスターは、ヒーローの頂点に位置するS級であり、15位だからと言って決して弱いわけではありません。事実作中では、よく見れば印象に残る活躍も見せています。ここではタンクトップマスターの貴重な活躍ぶりと名言について紹介します。
タンクトップマスターとガロウとの戦い
『ワンパンマン』におけるタンクトップマスターの最初の見せ場は、ガロウとの一戦になります。序盤はタンクトップマスターの圧倒的優位で戦いが進みます。無免ライダーが止めに入るほどの優勢で、ここら辺はさすがS級という活躍ぶりでした。ところが、ガロウが流水岩砕拳を使いだしてからは流れが一変し、結局はあえなく惨敗してしまします。
この結果が、「タンクトップマスター=弱い」というイメージの一因となっているのは間違いありません。 ただリメイク版『ワンパンマン』では、入院していた病院に怪人が乱入した際、無免ライダーと共に撃退するなどストレートな活躍も見せています。
タンクトップマスターは生存していた?
タンクトップマスターは、リメイク版『ワンパンマン』の「怪人協会編」でも登場しますが、ここで生存が危ぶまれる事態が発生します。災害レベル竜のブサイク大総統とまみえたタンクトップマスターは、死力を尽くすも全身粉々にされるという悲惨な敗北を喫します。さらにその後、ハグキにかみ砕かれる描写もあり、多くの読者に「これは死んだ」と感じさせました。
しかし、あわや消化という寸前で、何とかシルバーファングに救出されます。とはいえ心配停止状態で生存は絶望的ですが、ここで「タンクトップマジック」の奇跡が発動します。要は引っ張られたタンクトップが身体に打ちつけられた衝撃で、心臓が蘇生したのです。シルバーファングも驚く生命力で、こうして無事タンクトップマスターの生存が確認されました。
タンクトップマスターの名言
絶体絶命のピンチでもしっかり生存しつづける不屈のタンクトップマスターは、『ワンパンマン』作中でいくつか印象的な言葉を残しています。ここでは彼のタンクトップへの偏愛とヒーローとしての自負がうかがえる、心に響く名言を紹介していきます。
タンクトップマスターの名言①「俺は人間と…」
俺は人間とケンカするためにタンクトップを着こなせるようになった訳じゃない
出典: animemanga33.com
こちらはガロウに向けて放たれた一言です。いかに狂暴とはいえ、この時点でガロウはあくまで人間であり、怪人ではありません。沈着冷静で強い自制心を持ち、タンクトップへの思い入れにあふれるタンクトップマスターらしい名言です。
タンクトップマスターの名言②「タンクトップも着ずに…」
タンクトップも着ずに無茶をするな
出典: batque.com
こちらはピンチの無免ライダーを助けた際、彼に向って放った名言です。無免ライダーはしっかりプロテクターを身にまとっており、どう見てもタンクトップ一枚の方が無防備ですが、そんなことはタンクトップマスターにとって関係ありません。「タンクトップ=強さ」と信じて疑わない、彼の信念のほどがうかがえます。
【ワンパンマン】タンクトップマスターの声優
豪華声優が名を連ねるアニメ版『ワンパンマン』キャストですが、タンクトップマスターもこの点ではかなり目立っています。ここではアニメ版でタンクトップマスターを演じる担当声優について紹介していきましょう。
タンクトップマスターの声優は「小西克幸」
アニメ版の『ワンパンマン』でタンクトップマスターの声を当てているのは、声優の小西克幸氏です。小西氏は長いキャリアを誇るベテランで、タンクトップマスターは2015年から演じています。『天元突破グレンラガン』のカミナなどアニキ系・熱血系の役柄が有名ですが、それ以外にもクール系や闇系など、幅広いキャラクターを演じ分ける実力を有しています。
小西克幸のプロフィール
小西氏の誕生日は1973年4月21日で、出身地は和歌山県和歌山市です。高校卒業後に声優を志し上京、勝田声優学院に入学します。卒業後は野沢那智氏らが講師を務める養成所に1期生として入所し、その1年後に「賢プロダクション」へ所属しました。1996年の声優デビュー後、『勇者王ガオガイガー』で初のレギュラー役をつかみます。
その後は2015年に第9回声優アワード助演男優賞を受賞するなど、現在まで変わらぬ活躍を見せ続けています。舞台俳優としての側面もあり、現在は休団していますが、「劇団ヘロヘロQカムパニー」の副座長を務めていた経験を持ちます。
小西克幸の主な出演作品
小西克幸氏のテレビアニメデビュー作は、1996年の『逮捕しちゃうぞ』のサラリーマン役です。1997年には、上記のように『勇者王ガオガイガー』ボルフォッグ役で早くもレギュラーを獲得しています。2000年代には『SAMURAI DEEPER KYO』(2002年)の壬生京四郎、『天元突破グレンラガン』(2007年)のカミナ、『スキップ・ビート!』(2008年)の敦賀蓮などで人気を得ました。
その後も『世界一初恋』(2011年)の高野政宗、『キルラキル』の黄長瀬紬、『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』(2019年)のディアボロ、『鬼滅の刃』(2019年)の宇髄天元など、数多くのキャラクターを演じています。
【ワンパンマン】タンクトップマスターに対する世間での評判や人気
ツイート主の息子さんはタンクトップマスターを目指しているということで、しっかりタンクトップマスターの魅力にはまっているようです。ここからも、決して揶揄されるだけではない彼の人気ぶりがうかがえます。
こちらもタンクトップマスター好きを公言するツイートです。やはりタンクトップを十二分に着こなす彼の肉体美にあこがれる層は、世間に確実に存在するようです。多くのタンクトッパーたちが彼に付き従っているという事実に説得力を与えてくれます。
とはいえ、世の中は前述のような人々ばかりではありません。残念ながら、こちらのツイート主のように「タンクトップマスターは弱い」と感じる人も一定数います。どうやらやはり、彼の強さは今ひとつ伝わり切れていないもようです。
【ワンパンマン】タンクトップマスターはS級の下位ヒーローだった
このようにタンクトップマスターは「弱い」というイメージが先行しがちですが、S級下位のヒーローとして、確実な強さと生存能力を有しています。単純に弱いわけではなく、対戦した相手が悪かったというのが実際のところです。 『ワンパンマン』作中では正義感あふれるハートと印象的な名言も披露しており、一定の爪痕は残していると言えます。 そう考えると、タンクトップマスターに対するイメージはまた変わってくるのではないでしょうか。
この記事のライター
だいじろう
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