【千と千尋の神隠し】リンの正体は人間ではない?本名や名言も紹介

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『千と千尋の神隠し』に登場する湯女のリンについては、不明な点がたくさんあります。果たして『千と千尋の神隠し』のリンの正体は人間なのか狐なのか、取りざたされている説を検証しました。また彼女の本当の名前の考察や、劇中での名言・名シーンなども合わせて紹介します。

【千と千尋の神隠し】リンの正体は人間ではない?本名や名言も紹介

目次

  1. 【千と千尋の神隠し】リンとは?
  2. 【千と千尋の神隠し】リンの正体は人間ではない?
  3. 【千と千尋の神隠し】リンの本名やその後
  4. 【千と千尋の神隠し】リンの名言や名シーン
  5. 【千と千尋の神隠し】リンの声優
  6. 【千と千尋の神隠し】リンに対する世間での評判や人気
  7. 【千と千尋の神隠し】リンの正体は人間ではないという説があった

【千と千尋の神隠し】リンとは?

アニメ大国として数々の名作・ヒット作を生み出してきた日本において、特に高い人気と評価を誇るのが『千と千尋の神隠し』です。本作には数多くの忘れがたいキャラが登場しますが、主人公千尋をサポートする先輩のリンも、そうした人物の1人になります。本記事では、「狐説」などのリンの正体や本当の名前は何か、また彼女の名言などについて解説しますが、まずは基礎情報から踏まえておきましょう。

リンのプロフィール

正体は人間か狐かと話題のリンは、『千と千尋の神隠し』の登場人物の1人です。神様の湯屋「油屋」で働く湯女で、大人びて見えますが、外見の年齢は14歳と設定されています。さっぱりした性格で口調はやや荒っぽいものの、面倒見は悪くありません。劇中では、主人公・千尋(千)を指導する役割を負わされました。主な一人称は「オレ」になります。

千と千尋の神隠しの概要

人間なのか狐なのかの正体が掴みづらいリンが登場する『千と千尋の神隠し』は、2001年公開の長編アニメーションです。スタジオジブリ制作で、原作と脚本、監督を務めたのは宮崎駿になります。興行収入316億円という成績をたたき出す大ヒット作となり、2020年に『鬼滅の刃 無限列車編』に抜かれるまで長く国内歴代1位の座を守っていました。コロナ禍の2020年6月には全国372の劇場で再上映され、週末観客動員数1位を記録しています。

千と千尋の神隠しのあらすじ

正体や本当の名前が気になるリンが登場する『千と千尋の神隠し』は、荻野千尋という10歳の少女を主人公とする物語です。引っ越しで新居へ向かおうとしていた千尋ら一家は、はずみで神々が集う秘密の場所へ迷い込んでしまいました。両親は禁忌を犯し豚になってしまい、千尋が混乱していると、そこへハクと名乗る少年が現れます。ハクの言葉に従い「油屋」という浴場で働くことになった千尋は、名前を「千」に変えられ、さまざまな不思議な経験をしていくことになります。

【千と千尋の神隠し】リンの正体は人間ではない?

『千と千尋の神隠し』の人気キャラ、リンは上記のように「油屋」で働く湯女ですが、彼女の正体は何なのでしょうか。人間の姿をしているものの素性がはっきりしないリンの正体について、巷で言われているいくつかの説を紹介していきたいと思います。

リンの正体は人間?

『千と千尋の神隠し』のリンは劇中で人間の姿をしていますが、本当に人間なのでしょうか。そう思う人も多いようですが、これははっきり否定できると思われます。劇中で千尋を見た際のリンの第一声が、「人間がいんじゃん!」だったことからしても、油屋には人間以外の者しかいないと考えるのが妥当でしょう。当然リンも例外ではないはずです。

リンの正体は白狐?

上記のように人間の線はほぼ消えましたが、一方でリンの正体候補として有力視されているのが「狐説」です。これはジブリから出ているイメージボード集において、「リン(白狐)」と記載されていることに由来する説になります。公式資料の記載に加え、面長で切れ長の目、色白の肌という容姿を考え合わせると、信ぴょう性はかなり高いように思われます。ただあくまで初期案のため、その後設定が変更された可能性はあり、確定とまでは言えません。

リンの正体はナメクジ?

リンの正体=狐の可能性が高いということですが、別の説も存在します。「ナメクジ説」がそれですが、これは油屋の従業員の多くがカエル(男)かナメクジ(女)として描かれているという事実に由来しています。ただ、ナメクジが正体と思しき女性は身長が低く体型がふっくらしているという特徴があり、リンはそこから大分かけ離れています。女性従業員はすべてナメクジというわけでもないと思われるため、この説もやや信ぴょう性に欠けるようです。

リンの正体はイタチかテン?

『千と千尋の神隠し』のリンの正体を探っていますが、彼女には「イタチもしくはテン説」も存在します。こちらは本作の作画監督の発言を基とする説で、それによると、かなり最初の段階では確かにそうした構想だったようです。しかし、その後監督の指示によりキャラクターデザインが修正されるなど、途中で方向性が変更しています。こう考えると、やはりリンは人間でもイタチでもなく、狐の可能性が高いようです。

【千と千尋の神隠し】リンの本名やその後

『千と千尋の神隠し』のリンの正体は、どうやら狐の可能性が高いということですが、彼女の本名についても気になるところです。ここからは、リンの名前や好物について解説していきましょう。

リンの本名の名前

『千と千尋の神隠し』で、湯婆婆は雇用契約を結ぶ際相手の本当の名前を奪う行為を働いています。これは主人公千尋だけでなく、油屋の従業員すべてに対して行ったと考えられ、リンもまた仮の名前を与えられた可能性が高くなっています。だとすると一体本当の名前は何なのかが気になりますが、これは推測するしかありません。おそらくは、「リン」を一部に含む名前と思われます。

リンの大好物が黒イモリである理由

『千と千尋の神隠し』の中では、リンの好物がイモリの黒焼きであるらしい描写がありますが、その理由は何なのでしょうか。イモリの黒焼きと言って思い起こされるのは、「惚れ薬」もしくは「精力剤」です。日本では古来そうした効果があるとされてきて、現在も漢方薬として販売されています。どうやらリンたちの世界では相当に価値あるものらしく、他の油屋従業員も目の色を変えて欲しがったほどでした。

リンが千尋に優しかった理由

『千と千尋の神隠し』の劇中において、千尋に対し最初はつっけんどんな態度だったリンですが、その後実は心配していたことが明らかになります。以後も何かと千尋を気にかけたリンですが、彼女のそうした優しさは何に由来するのでしょうか。

理由①優しい性格

『千と千尋の神隠し』でリンが千尋に優しかった理由は想像するしかありませんが、1つには「もともと優しい性格だった」というものが考えられます。現実世界でも、一見取っつきにくく見えて実は親切だったという人は珍しくありませんが、リンもそうした性格の持ち主だったのではないでしょうか。

理由②千尋を気に入った

『千と千尋の神隠し』でリンが千尋に優しかった理由、2つ目に考えられるのは、「彼女が千尋を気に入ったから」というものです。甘えたところも見られる千尋ですが、芯は強く頑張り屋の側面もあります。そうした根っこの部分を見抜いたからこそ、優しく接しようという気分になったのかもしれません。

理由③手下が欲しいと思っていた

単に「手下が欲しかった」という理由も考えられます。これは劇中のハクのセリフでも同様のことが言われており、それ自体は事実のようです。リンとしては「丁度よかった」ということかもしれませんが、実際の扱いようからすると、手下というよりも妹分的な見方をしているようにも思えます。

リンのその後

リンは物語の後どうなったのでしょうか。『千と千尋の神隠し』劇中で、彼女は「いつか油屋をやめて街に行く」という夢を語っていました。その夢が叶ったかどうかはやはり想像の域を出ませんが、願わくばそうなっていてほしいと思う人は多いでしょう。

【千と千尋の神隠し】リンの名言や名シーン

『千と千尋の神隠し』のリンについて、狐説を含む正体や名前の謎などを考察していますが、劇中で残したセリフなどにも関心が向くところです。ここからは、彼女の名言と名シーンを抜き出して紹介します。

リンの名言

脇のキャラではありますが、リンには印象的なセリフが少なくありません。多くの観客の心に残った彼女の名言をいくつか紹介します。

リンの名言①「え?お前トロいから心配…」

おまえトロイからさ-、心配してたんだ。油断するなよ、わかんないことはおれに聞け。な?

出典: ameblo.jp

こちらは、千こと千尋がどうにか無事油屋で働けることになり、それについて祝福するリンのセリフです。それまで彼女は千尋に対しずっとぶっきらぼうな態度を取ってきましたが、初めて内心心配していたことを明かしたのでした。この名言で一気に彼女を好きになったという人は多いでしょう。

リンの名言②「カオナシ!千に何か…」

セーーン!おまえのことどんくさいって言ったけど、取り消すぞーー! カオナシ!千に何かしたら許さないからな!

出典: ameblo.jp

続いてのリンの名言は、銭婆の元へ向かう千尋とカオナシを見送る際のものです。リンは千尋に接するうちにその勇気や健気さに気づき、すっかり見直したのでした。過ちを素直に認め、さらに危険から守ってやろうとする点が、彼女らしくて好感が持てます。

リンの名言③「釜爺にお礼言ったの?…」

あんた。釜爺にお礼言ったの?世話になったんだろ?

出典: ameblo.jp

3つ目のリンの名言は、釜爺のところから湯婆婆の元へ向かおうとする千尋に向けて言ったこちらのセリフです。サービス業らしくさすが礼儀には敏感で、ぼーっとした新人を叱るかのような一言がリアリティにあふれています。

リンの名シーン

名言に続いては、劇中でのリンがらみの名シーンを紹介しましょう。油屋においては一応千尋とコンビの位置づけになることから、いろいろと印象的な姿を見ることができます。代表的な2つのシーンを選んでみました。

名シーン①河の神をもてなす

千尋の初仕事の日、彼女は「オクサレ様」という泥だらけの神(実は“河の神”)をもてなす役を押し付けられます。食事を取りに行っていたリンはそれを見て、すぐさま釜爺に助けを頼んだのでした。苦心する後輩への配慮や機転が頼もしい名シーンです。

名シーン②あんまんを食べる

『千と千尋の神隠し』のリンの名シーン、2つ目は上記の出来事の後、仕事終わりに台所からかっぱらってきたというあんまんを千尋と2人で食べる場面です。ここでリンは前述の夢を語りますが、美味しそうなあんまんの描写や神秘的な風景とあいまって、観客の胸に強い印象を残します。

【千と千尋の神隠し】リンの声優

『千と千尋の神隠し』では個性的な面々が声優としてキャスティングされていますが、リンについても例外ではありません。ここでは、本作でリンの声を担当した人物の情報を紹介します。

リンの声優は「玉井夕海」

本作でリンの声を担当しているのは、歌手で女優の玉井夕海(たまいゆうみ)です。バンド「渋さ知らズ」のヴォーカルとして知られる彼女は、大学在学中に宮崎駿主催の演出講座を修了したことがきっかけでリン役を獲得したという経緯を持ちます。

玉井夕海のプロフィール

玉井夕海は1977年に東京都で生まれました。1999年に音楽パフォーマンスユニット「Psalm」を結成、また2006年には、主演・脚本・音楽監督の3役を務めた映画『もんしぇん』を公開させています。2013年からは「渋さ知らズ」のメンバーとしてヴォーカルを担当、2015年にはソロアルバムを出すなど、積極的な活動を続けています。

玉井夕海の主な出演作品

玉井夕海の『千と千尋』リン役以外の主な出演作品には、前述の『もんしぇん』やアニメ『伏 鉄砲娘の捕物帳』(遣手婆)、『忘念のザムド』(紅皮伊舟)、また舞台『寺山修司のミュージカル?!さよならの城』(少女役)などがあります。

【千と千尋の神隠し】リンに対する世間での評判や人気

ここで少々視点を変えて、「リンの評判や人気」について検証してみましょう。世の中から見たリンというキャラクターは、どのような印象を持たれているのでしょうか。X上の意見から探ってみました。

まずは、「リンは憧れの先輩」と語るこちらの意見を紹介しましょう。最初に厳しい態度を見せて緊張感を持たせ、後で優しくフォローしてくれるというその姿を見れば、こうした意見が出るのも納得というところです。

続いて紹介するのは、「リンはかっこいい」「惚れる」という意見です。上記のような態度はもちろん、最後にカオナシを牽制するセリフなどは、「かっこいい」の一言でしょう。どことなく江戸っ子的な侠気を感じさせます。

最後は、「『千と千尋の神隠し』でリンが一番好き」というツイートです。千尋やハクなど好ましい人物がたくさん登場する本作の中で、リンの好感度がいかに高いかがうかがえる意見となっています。キャラ自体もさることながら、声を当てた玉井氏の自然な演技もそれに大きく貢献していると思われます。

【千と千尋の神隠し】リンの正体は人間ではないという説があった

『千と千尋の神隠し』のリンについて紹介しました。このように、リンの正体については人間やナメクジなどいろいろな説が言われていますが、一番可能性が高いのは狐ということでした。一方本当の名前やエンディングのその後については、はっきりした手がかりはありません。逆に言えば自由な想像が可能ということで、彼女の物語にいろいろと思いをはせてみるのも、本作の楽しみの1つと言えるでしょう。

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