アニメの名言まとめ！有名なセリフやかっこいいセリフまで一挙に紹介

炭治郎（たんじろう）の妹・禰󠄀豆子（ねずこ）が鬼になってしまった時のことです（アニメ第1話）。鬼殺隊の冨岡義勇（とみおか・ぎゆう）は禰󠄀豆子を殺して止めようとしますが、兄である炭治郎は禰󠄀豆子を「殺さないで欲しい」と懇願します。非力ながらも妹を守ろうとする炭治郎の心中を察しながら、冨岡義勇はあえて厳しい言葉を投げかけました。これは炭治郎に覚悟を与え、物語の口火を切ったセリフとして、作中でも有名な名言です。

ショウ・タッカーは国家錬金術師です。”人の言葉を理解するキメラ（合成獣）”を作ったことで評価されていましたが、実はこれは自分の妻を利用して錬成したものでした。昨今は研究の成果が出ず資格剥奪の危機が迫っていたため、焦ったタッカーは妻に続いて娘と飼い犬を犠牲にし、キメラを錬成してしまいます。この真実に勘づいたエドワード・エルリックがタッカーに鎌をかけると、タッカーは不気味にこう言い返しました。

東京卍會のパーの親友が、敵対チーム「メビウス」とトラブルになった時のことです。親友の彼女や家族までもが襲われ、「何とかしてやりたい」と思ったパーはこの件をマイキーに相談します。しかしメビウスは大規模なチームのため、パーは報復の恐れから仇討ちをためらっていました。ところがマイキーは、そんなパーの心配を一蹴し、チームにこう呼びかけて闘志を煽ります。「強大な敵を相手に、少しも怯まないマイキーがかっこいい」と人気で、真似したくなるセリフとしても有名です。

劇場版アニメ『沈黙の15分』で、コナンが言ったセリフです。少年探偵団はスノーモービルで遊んでいましたが、有頂天になった元太の暴走運転により横倒しにしてしまいました。このことで元太と光彦は互いを責め合い、口論になります。そして喧嘩がヒートアップしてきた時、コナンはこう声をかけ2人を仲裁しました。このセリフは現代のSNS社会において、誰しもが身につまされる言葉として注目されています。

ドラえもんには、片思いの猫がいました。しかしドラえもんは、照れや自信の無さから、なかなか踏み出すことができずにいます。勇気を出せずすっかり卑屈になってしまったドラえもんに、のび太はこの言葉をかけました。普段はドラえもんに助けられてばかりいるのび太ですが、この時ばかりはドラえもんの背中を押します。頼りないイメージののび太らしからぬかっこいいセリフとして、この言葉は有名です。

アニメ1話にて、シンジはネルフ本部に呼び出され数年ぶりに父と再会します。そして早々にエヴァに乗って戦うことを言い渡されました。シンジは父に対し怒りをあらわにし、これを拒否します。ネルフはやむを得ずもう一人のパイロット・レイを連れてきました。しかしレイは重傷を負っており、それを見たシンジの心は揺れます。シンジは葛藤しながら心の中でこう繰り返し、エヴァに乗ることを決意しました。

このセリフはオルガ・イツカの最期の言葉として有名です。敵の襲撃を受けたオルガは、少年兵・ライドを庇って銃撃されます。そして満身創痍ながらも敵の1人を拳銃で撃ち抜き、そのまま前へ前へと歩き続けた後限界を迎え、倒れて息を引き取りました。ファンに感動と共に衝撃を与えたこの回は「オルガショック」と呼ばれています。また、命を張った男のかっこいい名言のはずが、最期のポーズのおかげで奇しくもコラの素材となってしまいました。

アニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』にて、レムが主人公・スバルに言ったセリフです。スバルは「全てを投げ出し、ルグニカから逃げて幸せに暮らそう」とレムを誘います。しかし、レムはこの誘いを拒否しました。スバルを「英雄」と信じて疑わないレムは、逃げずに立ち向かうよう背中を押すのです。この言葉によって奮い立ったスバルは覚悟を決めました。タイトルに準えたこのセリフは、リゼロを象徴する名言として有名です。

ルフィの義兄・エースの最期の言葉です。赤犬に胸を貫かれたエースは、最期の力を振り絞ってルフィにこう伝えます。エースは自分の父親が海賊王ロジャーであるために忌み嫌われて育ち、ずっと「生まれるべきだったのか」と疑問を抱き続けていました。しかし、自分のために戦ってくれた仲間やルフィの愛情に気がつき、最期の瞬間にその答えを見つけることができたのです。名言の多いワンピースの中でも、これは屈指の有名なセリフです。

アニメ2期のラストシーンで、ミカサがエレンに言ったセリフです。自分を責めるエレンに、ミカサは涙を浮かべながら笑顔でこの言葉をかけます。ミカサは「強くてかっこいい」というイメージが浸透していただけに、この時の表情が「女の子らしくて可愛い」と話題になりました。そしてこのセリフは最終回で再登場し、『進撃の巨人』のラストを飾ることになります。このシーンには「何度見ても泣いてしまうくらい感動した」と言う声が集まっています。

アニメ『僕のヒーローアカデミア』に登場するヒーロー・オールマイトによる名言です。主人公・デクは「オールマイトのようなかっこいいヒーローになりたい」と夢見ていました。しかしこの世界では、各々が持つ”個性”を生かして戦うヒーローが名を連ねており、デクにはこの”個性”がありません。つまりデクにはヒーローになる適正がないのですが、それでもデクは幼馴染を助けるため敵に立ち向かいます。そんなデクの姿を見て、オールマイトはこう言いました。

アニメ『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』で牧之原翔子（まきのはら・しょうこ）が言ったセリフです。主人公・梓川咲太（あずさがわ・さくた）に対し、翔子は自身の人生観を語りました。咲太は家庭環境や相次ぐ災難によって、周囲に壁を作っていましたが、翔子との関わりによって気を取り直していきます。このセリフに感動した人は多く、「人生観が変わった」と言う人も少なくありません。

このアニメは、アンドロイドが確立した近未来が舞台です。主人公の水柿ツカサ（みずがき・つかさ）は親のツテで入社した会社で、自社開発アンドロイドのアイラをパートナーに迎えます。2人は恋仲に発展しますが、アイラは耐用年数（9年）が近づいており、回収される時期が迫っていました。別れを覚悟した2人は観覧車に乗り、ツカサはアイラの薬指に指輪をはめてこう言います。別れのキスをして涙を流すシーンは、「一緒に泣いてしまった」と言う人も多い感動の場面です。

アニメ『終末なにしてますか？ 忙しいですか？ 救ってもらっていいですか？』のクトリによる名言です。このアニメは人類滅亡後の世界線を描いています。唯一生き残った人類であるヴィレムは、クトリという妖精の少女と出会いました。クトリは命を捨てて戦う使命を背負いながら、ヴィレムに好意を抱きます。このセリフは、そんなクトリの散り際のセリフです。呪わしい宿命と恋心の間で葛藤し、クトリは覚悟を決めて戦場へ飛び降りました。

この迷言は、岡部倫太郎（おかべ・りんたろう）が電話を切るときに呟く言葉です。電話を切るとは言っても誰かと会話しているわけではなく、1人で電話をする”ふり”をしているだけに過ぎません。岡部は極度の中二病であり、この他にも鳳凰院凶真というマッドサイエンティストを名乗るなど、本人は「かっこいい」と思っているようですが痛々しい言動を繰り返しています。このセリフはそんな岡部を象徴する有名な迷言です。

相生祐子（通称ゆっこ）は、クラスメイトであるみおの漫画執筆を手伝うことになります。しかしベタを失敗して原稿用紙を汚したり、買い出しに行けば頼まれた原稿用紙でなく何故か甘酒とジャムを買ってきたりと、結果は散々です。業を煮やしたみおが怒ると、ゆっこはちゃめっ気交じりにこう答えました。余談ですが、ヒヤシンス（紫）には「許してください」という花言葉があるらしく、迷言と言ってもよく練られたセリフであることがうかがえます。

この迷言は有名なネットスラングが元ネタとなっていて、パソコンのキーボード上で指を横に動かすとできる文面です。志摩リン（しま・りん）は、恵那（えな）の送ってきた物騒なメッセージに対してこう返信しました。ちなみにアニメではこのメッセージに声が当てられたのですが、リン役の声優・東山奈央（とうやま・なお）さんが見事にこの迷言をそれらしく読み上げており、「すごい」と感動の声が集まっていました。

借金がかさんだカイジは、劣悪な環境の地下強制労働施設に入ります。月給は良くて9100円、嗜好品も悪徳な値段で簡単には手が出ません。一切の娯楽もない日々の中、カイジは班長にビールを奢られ久々にビールを口にします。この迷言は、あまりのビールの美味しさに感動したカイジの独白です。これまで禁欲に徹してきたカイジですが、これを機にタガが外れ一気に堕落します。アニメでは声優の快演も相まって、このビールが「本当に美味しそう」と評判です。

DIO（ディオ）がパンチを連打する時、拳と共にマシンガンのように繰り出す迷言です。これに対し空条承太郎（くうじょう・じょうたろう）は「オラ」と連呼する癖があります。DIOと承太郎の対決では、「無駄」ラッシュVS「オラ」ラッシュが実現し、ファンは歓喜しました。尚、DIOの「無駄」ラッシュは息子のジョルノ・ジョバァーナにも受け継がれています。迫力満点のかっこいいシーンである反面、笑いが込み上げてくる場面としても有名です。

クラディールの裏切りに遭ったキリトは、HPゲージが危険を示す「赤色」になり窮地に追い込まれました。そんなピンチに駆けつけたアスナはキリトを守るために戦いますが、一瞬の隙を突かれクラディールの攻撃を受けます。しかし、キリトはその攻撃からアスナを守り、左腕を失いながらもアスナにこう言いました。愛する女性に命を捧げる覚悟を見せたキリトには「かっこいい」と言う声が集まっています。

エドワード・エルリックからウィンリィへの、プロポーズのセリフです。錬金術界には”等価交換の原則”というものがあります。プロポーズの言葉にも”等価交換”を持ち出すエドに、ウィンリィは呆れ返っていました。しかしそれも束の間、エドが「半分」と言ったのに対し、ウィンリィは「全部」あげると粋な返事でOKします。

このアニメの舞台は、死後の世界です。この世界の学園には成仏できなかった人が集まっており、成仏するためには望みを叶える必要があります。ユイは生前、事故による後遺症で介護生活を送っており、そんなユイの願いは「結婚すること」でした。ユイの願いが分かった時、いつも喧嘩ばかりしていた日向（ひなた）はこう言い、この言葉を聞いたユイは安らかに成仏することができたのです。望みが叶ったことへの感動と、消えてしまった悲しみが同時に視聴者に訪れた瞬間でした。

孤児であるヴァイオレットは、自分を引き取ってくれたギルベルト少佐を戦場で失います。少佐は最期、ヴァイオレットに「愛してる」と言い残していましたが、”戦う道具”として生きてきたヴァイオレットには、この言葉の意味が理解できません。そんなヴァイオレットは「自動手記人形（人の気持ちを言葉にし、手紙をしたためる）」となって「愛してる」の意味を知り、人の心を学んでいきます。このセリフは、人の心を知ろうとするヴァイオレットの第一歩なのです。

三井寿が中学時代、安西先生にかけられた言葉です。三井寿率いる武石中は、試合時間残り僅かで負けており、そんな状況でルーズボールを取りこぼした三井は「もうダメか」と膝をつき、諦めかけていました。しかし、安西先生は落胆する三井に優しく声をかけ、ボールを渡します。この言葉で奮い立った三井は見事3Pシュートを決め、逆転勝利しました。そして三井は安西先生に恩を感じ、「全国制覇で恩返しをする」と湘北高校への入学を決意します。

総北高校自転車競技部に所属する小野田（おのだ）は、「どうすれば自分がレギュラーに選ばれ、インターハイに出られるのだろう」と悩みます。そんな小野田に、チームメイトの鳴子（なるこ）が言ったセリフがこれです。「まずは目の前の課題をクリアすることが第一歩である」と、小野田に気づかせるのでした。幼い印象を持たれがちな鳴子ですが、時折見せる男らしさや兄貴肌な部分が「かっこいい」と、ファンの心を掴んでいます。

誠凛VS陽泉の試合で、火神（かがみ）が言ったセリフです。火神擁する誠凛は、陽泉の絶対的センター・紫原（むらさきばら）に大苦戦します。あらゆるシュートをブロックされ得点を重ねられない誠凛ですが、そんな中動いたのはエースの火神です。火神は208cmの紫原を相手に、果敢にシュートに挑みます。

青木勝（あおき・まさる）が、同期の小島にかけた言葉です。主人公・一歩に敗戦した小島は、引退することを心に決めました。そんな傷心の小島に、青木は一見無慈悲な言葉をかけます。これに腹を立てた小島は、「才能のない人間は潔く諦めるしかない」と言い返しますが、青木はこの言い分に真っ向から反発し、こう言い放ちました。

烏野高校VS音駒高校の練習試合にて、音駒のキャプテン・黒尾がチームメイトに言ったセリフです。音駒のセッター・孤爪研磨（こづめ・けんま）は「音駒の頭脳」と言われています。研磨を「脳」とし、周りの選手は「血液」としてボールを回す、それが音駒のプレースタイルです。黒尾はキャプテンとして、円陣の際にチームのあり方を再確認し、メンバーの士気を高めるのでした。ハイキューの名言といえばこのセリフを思い浮かべるという人も多いほど、有名なセリフです。

ブルーロックに召集された潔世一は、生き残りをかけたゲームに参加しました。それは「終了時にボールを持っていた者が脱落」というもので、脱落者は金輪際サッカー日本代表になる権利を与えられなくなります。最後の瞬間ボールを持った潔は、「自分がボールをぶつけたら、相手の将来を奪うことになる」と分かっていながらも吉良にボールをぶつけ、吉良を脱落させて生き残りました。「誰かの夢を終わらせてでも勝ちたい」というエゴが、潔を突き動かしたのです。

茂野吾郎が海堂高校野球部のチームメイト・寺門に言ったセリフです。寺門は自分より遥かに優れた選手を見て自信を喪失し、頑張る意味を見いだせなくなっていました。「所詮才能の世界だ」と自暴自棄になる寺門に、吾郎はあえて厳しい言葉をかけます。実際、吾郎は自主練で3足ものシューズを履き潰していました。まだ1足目を履いている寺門は、吾郎のこの言葉で「自分の力に見切りをつけるほど努力していない」ということに気がつくのです。

今や世界的人気アニメとなったワンピースですが、歴史が長いゆえ感動するセリフも多く、「名言をあげたらキリがない」と言われています。琴線に触れる名言に泣かされた人は数知れず、「ワンピースのセリフが座右の銘になった」という人もおり、現在進行形で多くの人の人生に影響を与えているようです。

「スポーツの名言」にてスラムダンクの安西先生のセリフを紹介しましたが、双璧をなす名言として三井寿のセリフが挙げられています。三井が安西先生と再会し、2年間蓋をしてきた思いが溢れてしまった時のセリフは、先に紹介した安西先生の言葉と並ぶ名言としてあまりに有名です。アニメに詳しくない人にも広く知れ渡っており、バックで流れるBGM「世界が終わるまでは」と相まって、伝説の感動シーンとして語り継がれています。

スポーツやバトルアニメで名言が多いのは言わずもがなですが、「ギャグアニメでポロッと出てくるセリフに感動してしまった」というケースも少なくありません。気軽に見ていたからこそ、突然の名言に不意をつかれてしまう人が多いようです。何気ない会話の中で名言が生まれることがあるため、「迷言の宝庫」であるギャグアニメも決して侮れないと言われています。

いかがでしたか。多種多様なジャンルのアニメから、名言・迷言として有名なセリフをピックアップしてきました。どのセリフも多くの人に感動や笑いを与え、中には人生観に影響をもたらしたものもあります。覚悟の決まったかっこいいセリフ・センス抜群の迷言を見て、そんなセリフを生み出した作者の感性に脱帽した人も少なくありません。当記事で紹介したもの以外にも、名言と呼ばれるセリフは溢れています。皆さんが感動したのは、どんなセリフでしょうか。