スポーツアニメを一覧にして紹介！メジャーなスポーツからコアなものまで

サッカーやバスケなどのスポーツアニメ一覧、まずは野球のカテゴリーから紹介していきましょう。メジャーなスポーツだけに充実しており、国民的な作品がいくつもあります。「見たことはないけど名前は知っている」作品も多いのではないでしょうか。

スポーツアニメ「野球」編、まず紹介するのは『MAJOR』です。原作漫画は全78巻というスケールの大人気作品で、アニメ版は2004年から2010年にかけて6シリーズが制作されました。「エースで4番」タイプの茂野吾郎を主人公に、彼が努力と情熱で仲間たちと共に夢に向かって進んでいく様子が描かれます。一般のみならず、プロ野球選手にもファンが多いことで知られます。

野球スポーツアニメの2つ目は、『ダイヤのA』です。こちらも原作漫画は、シリーズ合計80巻超という大長編になります。テレビアニメは2013年から2020年にかけて放送されました。高校野球に題材を取った物語で、主人公を含む登場人物たちの葛藤や成長などが、リアルな野球描写と共に描かれます。単に人気作品というだけでなく、現実の高校球児への影響度という点でも群を抜いています。

続いて紹介する野球スポーツアニメは、『おおきく振りかぶって』です。原作漫画は2003年から「月刊アフタヌーン」で連載されており、テレビアニメは2007年に第1期が、2010年第2期が放送されました。それまでの野球ものとは一線を画する作風で、登場キャラの内面や日常風景を繊細に描きこむ点が特徴となっています。

スポーツアニメ一覧野球編、4作品目は『タッチ』です。原作は数々の野球漫画の名作を放ったあだち充で、本作はその中でも代表作にあたります。1985年から2年間にわたり放送されたテレビアニメも大ヒットし、国民的な人気を得ました。主人公達也と弟和也の上杉兄弟、そして彼らの幼馴染である浅倉南の恋愛関係に大きな比重が置かれている点が特徴です。

5つ目に紹介する野球スポーツアニメは、『クロスゲーム』です。こちらもあだち充の漫画を基とする作品で、2009年から1年にわたり放送されています。野球を通じて主人公とその幼馴染の四姉妹らの青春を描く物語で、あだち作品らしいさわやかさやほろ苦さがちりばめられています。また、特待生制度など高校野球の影の側面にスポットが当てられている点も特徴です。

続いてもあだち充原作の野球スポーツアニメ『MIX』です。漫画は2012年から連載が開始され、現在も継続中となっています。アニメ版は2018年に1ST SEASONが、2022年に2ND SEASONが放送されました。明青学園の中等部と高等部を舞台としており、『タッチ』の世界を引き継ぐ作品となっています。ナレーションを日高のり子が務めることでも話題となりました。

7作品目もあだち充の野球漫画を基とするスポーツアニメで、『H2』になります。原作は1992年から99年まで連載され、アニメ版は1995年6月から翌年3月まで放送されました。やはり高校野球を主な舞台とする作品で、2人の野球少年と2人のヒロインの青春と恋模様が描かれます。『H2』というタイトルは、「ヒーローふたり、ヒロインふたり」を意味しています。

野球のスポーツアニメ、続いては『ドカベン』です。原作は1972年から81年まで連載されていた同名漫画で、野球漫画の第一人者として知られる水島新司が手がけました。テレビアニメ版は、1976年から約3年間にわたり放映されています。野球ものの代名詞と言っても良い作品で、主人公山田を始めとする個性豊かな仲間たちが、高校野球を舞台に強敵たちと死闘を繰り広げるさまが描かれます。

続いて紹介する『八月のシンデレラナイン』は、スマホゲームアプリを基とする野球スポーツアニメです。放送は、2019年4月から7月にかけて行われました。「青春」「女子高生」「高校野球」をコンセプトとする作品で、主人公とその仲間たちが女子野球部を立ち上げ、甲子園を目指すという物語が展開されます。2021年には、既存の内容に新たな1話を加えた『八月のシンデレラナイン2021』も制作されました。

野球スポーツアニメ一覧、10作品目は『球詠（たまよみ）』です。原作は「まんがタイムきらら」で連載されている漫画で、アニメ版は2020年の4月から6月にかけて放送されました。こちらも女子野球をテーマとしており、作品内では女子の硬式野球がメジャーなスポーツとして認知されている設定となっています。少女らのかわいらしさと共に、骨太な野球作品としての面白さも味わえる点が特徴です。

『グラゼニ』は、森高夕次原作・アダチケイジ作画の同名漫画を基とする野球スポーツアニメです。2018年にBSスカパー!でシーズン1と2が放送されました。こちらは成果主義であるプロ野球を舞台に、「カネ」がテーマの物語が展開されます。主人公は「左の中継ぎ」という、野球ものとしては異色のポジションで、彼の目を通してプロ選手の金銭事情を生々しく描く内容となっています。

『バッテリー』はあさのあつこの児童文学を原作として制作された野球スポーツアニメです。フジテレビ「ノイタミナ」枠において、2016年7月から9月にかけて放送されました。中学生の原田巧と永倉豪のバッテリーコンビを中心に、登場人物それぞれの内面を細密に表現する点が特徴となっています。声優は、主人公の巧を内山昂輝が、豪を畠中祐が務めています。

スポーツアニメ一覧野球編、最後は『巨人の星』です。梶原一騎原作・川崎のぼる作画の同名漫画を原作とする作品で、アニメ版は1968年から71年にかけて放送されました。東京読売巨人軍に入団した主人公星飛雄馬とライバルたちの戦いを描く物語で、野球に限らずスポーツアニメ全般の代名詞ともいえる存在となっています。続編として『新・巨人の星』『新・巨人の星Ⅱ』なども制作されています。

野球やバスケと並ぶメジャースポーツと言えばサッカーですが、当然こちらをモチーフとしたスポーツアニメも数多く作られています。高い注目を集める作品も目白押しで、作風も仲間たちとの絆を描くものから、奇抜な設定を前面に押し出すものまでさまざまとなっています。

スポーツアニメ一覧サッカー編、最初に紹介するのは『アオアシ』です。小林有吾の漫画を基とするこちらの作品は、2022年にアニメ化されています。高校生年代の「Jユース」に題材を取った物語で、フィールド俯瞰能力に長けた主人公・青井葦人（アシト）が苦闘しつつチームに適応し、仲間と共に成長していくさまが描かれます。葦人の声は杉江大志が、葦人を導く福田監督の声は平野良が務めました。

続いてのサッカースポーツアニメは、『ブルーロック』です。こちらも同名漫画を基に作られた作品で、原作版のストーリーは金城宗幸が、作画はノ村優介が担当しています。テレビアニメ第1期は2022年10月から翌年3月にかけて放送されました。サッカーにデスゲーム要素を加味した過激な作風が特徴で、原作同様アニメも大きな注目を集めました。すでに第2期の制作も決定しています。

『キャプテン翼』は1981年に連載が開始されたサッカー漫画で、原作のヒットに応じてテレビアニメも制作され、そちらも大人気となりました。アニメ化は複数回されていますが、1作目の放送は1983年から行われています。主人公の大空翼を中心に仲間たちが切磋琢磨していく王道の作品で、スポーツアニメの代名詞的なポジションを獲得しています。日本のみならず、海外でも絶大な人気を誇ります。

続いて紹介するサッカーモチーフのスポーツアニメは、『イナズマイレブン』です。こちらはニンテンドーDS用の同名ゲームを基に制作された作品になります。テレビアニメはゲームの発売と同年の2008年に放送され、2010年には劇場版も公開されました。物語は、弱小チームである雷門中サッカー部が円堂守を中心に結束して成長していく内容となっています。なお本作の終了後には、『イナズマイレブンGO』の放送が開始されました。

『エリアの騎士』は、原作伊賀大晃、作画月山可也の漫画を基とするスポーツアニメです。2012年の1月から9月にかけて放送されました。学生サッカーを題材に据えた作品で、兄の遺志を受け継いだ主人公逢沢駆と、彼の周囲の仲間たちが成長していく様が描かれます。主なキャストは、主人公の駆役が三瓶由布子、ヒロインでサッカー部マネージャーの奈々役が伊藤静などとなっています。

サッカーを扱ったスポーツアニメ一覧を紹介していますが、続いては『DAYS』です。こちらは安田剛士原作の漫画を基に作られた作品で、2016年7月から12月までMBSなどで放送されました。元いじめられっ子でサッカー未経験の少年が名門高校サッカー部に入り、ひたむきな努力で仲間の信頼を得て成長していく様子がつづられます。主人公つくしの声は、吉永拓斗が担当しています。

サッカーを題材とするスポーツアニメ、最後は『シュート！Goal to the Future』です。こちらは大島司原作のサッカー漫画『シュート!』を基に制作されたアニメですが、内容はオリジナルのものとなっています。2022年7月から9月にかけて、AT-Xなどの局で放送されました。原作同様舞台は掛川高校サッカー部ですが、同部はすでに弱体化している設定で、主人公の秀人と「世界の闘将」と呼ばれるまでになった神谷を中心に物語が展開します。

古今のスポーツアニメを一覧で紹介していますが、野球、サッカーに次ぐメジャースポーツと言えば、やはりバスケでしょう。こちらも漫画・アニメでは人気ジャンルで、有名作品が数多く作られています。主なところを以下に集めてみました。

バスケモチーフのスポーツアニメ、最初に取り上げるのは『SLAM DUNK（スラムダンク）』です。原作は発行部数1億7000万部（2023年2月時点）を誇る井上雄彦の大人気漫画で、テレビアニメ版は1993年から96年にかけて放送されました。また2021年には、原作者が監督を務めた『THE FIRST SLAM DUNK』も公開されています。ストーリーの説明が不要なほどの有名作品ですが、バスケ初心者の不良高校生桜木花道が、問題だらけの仲間たちと共に成長していくさまが描かれます。

バスケを取り扱ったスポーツアニメ、続いて紹介するのは『黒子のバスケ』です。『SLAM DUNK』同様「週刊少年ジャンプ」連載の漫画（藤巻忠俊作）を原作とする作品で、アニメ版は2012年から15年にかけて全3期が制作されました。高校バスケに題材を取っており、一見目立たない選手である主人公が秘めた能力を発揮し、次第にプレーの質と仲間との絆を深めていくという内容となっています。主人公黒子テツヤの声は、小野賢章が務めました。

『あひるの空』は、日向武史のバスケ漫画を原作とするスポーツアニメです。原作は全50巻の長編で、テレビアニメは2019年10月から翌年9月まで全50話が放送されました。物語は九頭龍高校というスポーツ弱小校のバスケ部に入部した小柄な少年が、持ち前の熱意で周囲の者たちを動かしていくというものとなっています。バスケを題材に主人公や仲間たちの成長を描きつつ、彼らを取り巻くさまざまな葛藤や問題を、笑いや涙を交えて見せていく点が特徴です。

バスケがテーマのスポーツアニメ、最後に取り上げるのは『ロウきゅーぶ!』です。こちらの原作は蒼山サグによるライトノベル作品で、電撃文庫から全15巻が刊行されています。テレビアニメ版は、2011年7月-9月に第1期が、2013年7月-9月に第2期（タイトルは『ロウきゅーぶ!SS』）が放送されました。成り行きから小学校女子ミニバスケ部のコーチを務めることになった主人公の男子高校生と、ヒロインである部員たちの交流や成長を描く内容となっています。

野球、サッカー、バスケのスポーツアニメについて見てきましたが、その他の競技でも話題作や人気作は数多く作られています。ここからはテニスとバドミントンを扱ったスポーツアニメを紹介しましょう。

最初に紹介するのは『テニスの王子様』です。許斐剛原作の漫画を基に制作された作品で、2001年から2005年にかけて放送されました。劇場版やOVAも作られています。アメリカ帰りの天才プレーヤー・越前リョーマがテニスの名門高校に入学し、仲間と切磋琢磨しつつ、団体戦を通して他校の強敵たちと競い合い成長していくさまが描かれます。数々の規格外のプレーや能力が飛び出す唯一無二の作風で、現在でも多くのファンに愛されています。

続いてのテニスがテーマのスポーツアニメは、勝木光原作の漫画を基とする『ベイビーステップ』です。テレビ放送は2014年と2015年に行われました。真面目で優秀な主人公丸尾栄一郎が高校入学後にテニスを始めたことで、次第にその魅力に目覚め、選手として才能を開花させていくさまが描かれます。なお、こちらの作品は部活動ではなく、地域のテニスサークルを主な舞台とする点が特徴となっています。

3つ目のテニスが題材のスポーツアニメは、『エースをねらえ!』です。山本鈴美香原作の同名漫画を基とする作品で、1973年から74年まで第1作が、1978年から79年まで第2作（新・エースをねらえ!）が放送されました。当初は視聴率不振で打ち切られたのが、再放送で人気が出て新作が作られたという経緯を持ちます。主人公の少女ひろみが、自身の才能を見出した宗方コーチの厳しい指導を得て選手として成長していくさまを描きます。

『てーきゅう』は、2012年から2017年にかけて放送されていたアニメです。全9期が制作されましたが、すべて3分枠のショートアニメとなっています。原作は同名の漫画で、ストーリーはルーツが、作画はPiyoが手がけています。テニス部に籍を置く4人の女子高生の日常を描く作品ですが、テニスに関する描写がきわめて少ないのを特徴とします。

続いてはバドミントンを扱ったスポーツアニメ『ラブオールプレー』です。小瀬木麻美原作の小説を基とする作品で、2022年4月-9月に放送されました。主人公の亮は中学時代無名のバドミントンプレーヤーでしたが、名門校の指導者の目に止まり勧誘を受けます。生来の気弱さでためらう亮でしたが、意を決して入学し、インターハイ優勝へ向けて仲間と共に経験を積んでいく、というストーリーとなっています。

続いてもバドミントンモチーフのスポーツアニメ『はねバド!』です。高校女子バドミントンの世界を描いた濱田浩輔の漫画を原作とします。2018年に全13話が放送されました。一度はプレーを退いた元天才少女の綾乃は、機能不全だった北小町高校バドミントン部に入部することになります。競い合う仲間やライバルとの出会いを経て、次第に綾乃は競技への情熱を取り戻していく、という内容です。

野球、サッカー、バスケ、テニス・バドミントンとさまざまなスポーツアニメを紹介してきましたが、まだまだこれだけではありません。アニメの世界では、想像以上に多彩なジャンルのスポーツが扱われています。ここからは、バレーボールなどのそのほかのメジャーなスポーツアニメや、カバディなどのコアな競技の作品をまとめて紹介しましょう。

野球やサッカー、バスケほどではないものの、バレーボールもスポーツとしてはメジャーな部類にあたります。古舘春一の漫画を原作とする『ハイキュー!!』は、このジャンルの代表的な作品です。2014年から2020年にかけて全4期が制作されました。小柄ながら抜群の運動神経を持つスパイカーと天才セッターの2人が、バレー部の仲間らと共に全国を目指し努力する姿が描かれます。

『弱虫ペダル』は渡辺航の漫画を原作として制作されたスポーツアニメです。男子高校生のロードレース（自転車競技）に題材を取った作品で、2013年から現在まで5つのシリーズが放送されています。主人公のオタク少年が自転車競技の魅力に目覚め、仲間と共に切磋琢磨する中で成長していく様子が描かれます。

駅伝も日本では野球・サッカー・バスケと並ぶ人気競技ですが、このジャンルのスポーツアニメも存在します。『風が強く吹いている』は三浦しおんの原作小説を基とするアニメ作品で、2018年から19年にかけて放送されました。個性豊かな素人集団が箱根を目指して結束していくストーリーで、脚本は声優としても知られる喜安浩平が手がけています。

続いては弓道モチーフのスポーツアニメ『ツルネ -風舞高校弓道部-』です。綾野ことこの原作小説を基とする作品で、2018年10月-2019年1月に第1期が、2023年1月-3月に第2期が放送されました。中学の時に弓道の道をあきらめた主人公が、凄腕の射手との出会いを機に再び競技の道に入り、仲間たちと県大会優勝を目指し歩み出すというストーリーです。

『Free!』はおおじこうじ作のライトノベルを原案として京都アニメーションが制作したアニメで、2013年から2018年にかけて全3期が放送されたほか、劇場版も5作作られています。小学生以来水泳から遠ざかっていた男子高校生たちが、再会を機に水泳部を創設して競技に打ち込んでいくというストーリーで、声優陣には島﨑信長、鈴木達央、宮野真守などが顔をそろえました。

『DIVE!!』は森絵都原作の小説を基とするスポーツアニメです。2017年に全12話が放送されました。存続の危機にあるダイビングクラブ救済のため、オリンピック日本代表を目指し主人公ら所属選手が奮闘する姿を描きます。

『RE-MAIN』はMAPPA制作のオリジナルアニメ作品です。高校生による水球を描くスポーツアニメで、2021年に全12話が放送されました。進学した高校の弱小部で再び水球を始めることにした主人公が、仲間と力を合わせて困難に立ち向かっていくさまを描きます。

『ユーリ!!! on ICE』は2016年に全12話が放送されたスポーツアニメで、男子フィギュアスケートに材を取った作品になります。原案には、漫画家の久保ミツロウが参加しています。才能がありながら伸び悩んでいた主人公のもとに、ある日世界的有名選手がコーチに押し掛けたことから巻き起こるドラマを描きます。

『ボールルームへようこそ』は、竹内友原作の漫画を基とするスポーツアニメです。タイトル通りボールルームダンス（競技ダンス）を扱った作品で、2017年に全24話が放送されました。ふとしたきっかけからダンスの世界に足を踏み入れた無気力な少年が、次第に競技の魅力と自身の才能を見出していく物語となっています。

アニメ『ダンス・ダンス・ダンスール』はジョージ朝倉原作の漫画を基に制作された作品で、2022年に全11話が放送されています。転校生との出会いを機に、憧れていたバレエの世界へ飛び込む決心をした男子中学生の姿を描く青春スポーツアニメです。

『ピンポン』は、松本大洋の漫画を原作とするスポーツアニメです。卓球を題材に取り上げた作品で、2014年に全11話が制作されています。幼馴染の男子高校生ペコとスマイル（両方通称）の微妙な関係を中心に、彼らのライバルや恩師らの人間模様を独特のタッチで描く作品となっています。なおアニメ版の正式タイトルは、『ピンポン THE ANIMATION』になります。

続いては高校ラグビーを取り扱ったスポーツアニメで、タイトルは『ALL OUT‼』になります。雨瀬シオリの漫画を基に制作された作品で、2016年から2017年にかけて放映されました。小柄でけんかっ早い主人公が高校でラグビーと出会い、部の仲間と共にチームを盛り立て成長していく姿を熱く描きます。

こちらも高校ラグビーに材を取った『トライナイツ』です。GONZO制作のオリジナルアニメで、2019年に全12話が放送されています。明晰なラグビー脳を持つ理久と、フィジカルと反射神経に優れた光の2人を軸に、ラグビーに打ち込む高校生たちの群像劇が描かれます。

やはりラグビーがモチーフのスポーツアニメ『number24』ですが、こちらは関西大学ラグビーのリーグ戦を舞台とする点が特徴です。2020年に全12話が放送されました。事故で選手生命を絶たれ、その後マネージャー兼トレーナーとなった主人公を中心に、ラグビーに懸ける学生たちの青春が描かれます。

『プリンス・オブ・ストライド オルタナティブ』は、架空のエクストリームスポーツ「ストライド」を取り扱った作品です。『プリンス・オブ・ストライド』のタイトルで小説・漫画・ゲームも制作されています。アニメ版は2016年に放送されました。主人公の少女奈々と、かつての名門方南学園ストライド部の男子部員たちが競技に打ち込むさまを描きます。

『もういっぽん!』は村岡ユウの漫画を原作とするスポーツアニメです。女子柔道の世界を描いた作品で、2023年に全13話が放送されました。主人公の未知は中学卒業と共に柔道を引退するつもりが、成り行きから高校でもやはり柔道部に入ることとなります。等身大の主人公が柔道に打ち込むさまを描いた王道のスポーツ青春ものです。

『メガロボクス』は、2018年に全13話が放送されたスポーツアニメです。『あしたのジョー』のストーリーを下敷きにSF要素を取り入れた作品で、2021年には第2期が制作されました。強化外骨格ギアを身に付けて行うボクシング「メガロボクス」の世界において、主人公が宿命のライバルと死闘を繰り広げるさまが描かれます。

『群青のファンファーレ』は、競馬の世界をテーマに描くオリジナルアニメ作品です。2022年に1クール全13話が制作されました。入学倍率最大20倍という狭き門の競馬学校を舞台に、騎手課程に籍を置くこととなった少年少女らの青春模様が描かれます。

『灼熱カバディ』は、武蔵野創の漫画を原作とするスポーツアニメです。タイトル通りカバディをモチーフとした作品で、2021年に全12話が放映されました。元サッカー選手の高校生竜哉がカバディの世界に誘われ、仲間と汗を流すうちその魅力にのめり込んでいくさまを描きます。

野球やサッカー、バスケといったスポーツアニメの代表作を紹介していますが、ここでやや視点を変え、世の中のスポーツアニメに対する評価という点にスポットを当ててみましょう。スポーツアニメが世間でどういう見方をされているのか、Xの投稿を基に検証してみました。

『MAJOR』『黒子のバスケ』『ハイキュー』『弱虫ペダル』と、扱う競技やテイストは違っても、「熱さ」という点において共通するのがスポーツアニメの特徴です。ツイート主のように、この熱を求めて作品を鑑賞している人も多いと思われます。

スポーツアニメの効用の1つに、「モチベーションのアップ」があります。努力と成長を重ねるキャラたちの姿を追ううちに、自然とやる気が出ることは珍しくありません。こちらのツイート主のように、そうした実用的効果を期待して鑑賞する人も多いとみられます。

一方こちらは「スポーツアニメが苦手」という方ですが、それでも『MAJOR』と『はじめの一歩』は「大好き」とのことです。ジャンル全体に苦手意識がある人ですら好みの作品を見つけられるという懐の深さが、スポーツアニメの一番の強みなのかもしれません。

古今東西のスポーツアニメについて紹介しました。このようにアニメの分野では、野球やサッカーなどのメジャーどころからカバディなどのコアな種目、果ては架空の競技まで多種多彩なスポーツ作品が作られています。しかしそのほとんどに共通するのは、仲間やライバルとの本気のぶつかり合いを通じた熱い成長譚です。スポーツアニメで盛り上がりたいという方は、ぜひ本記事を参考にさまざまな作品に触れてみてください。