【テニスの王子様】青春学園(青学)は作品の舞台！メンバーや強さを解説

『テニスの王子様』は、アメリカで育った天才テニスプレイヤー・越前リョーマが青春学園という中学校に入学するところから物語が始まります。主人公が所属する青春学園は、作品の舞台であり、チームメイト達は物語の主要キャラとして活躍していきます。まずは、青春学園の特徴と『テニスの王子様』という作品について概要とあらすじをおさらいしていきましょう。

主人公の越前リョーマが入学したのが、東京都にある架空の中学校「青春学園中等部」です。作中では、「青学（せいがく）」と省略されて呼ばれることが多く、男子テニス部のジャージにも青学とローマ字で書かれています。青学男子テニス部は、関東で強豪校の1つとして有名で、青と白をメインにした爽やかなユニフォームが特徴です。学校の制服は、男子が黒の学ラン、女子が白とミントグリーンのセーラー服となっています。

青春学園は、実在する学校がモデルとされています。それが、東京都にある「成蹊（せいけい）学園」です。テニス部の強豪校として有名な学校で、小学校から大学までの一貫校です。また、青春学園の校舎や外観は、鹿児島県に実在する「松陽（しょうよう）高等学校」とされています。

『テニスの王子様』は、『週刊少年ジャンプ』にて1999年から2008年まで連載されていた少年漫画です。原作者である許斐剛先生自身のテニス経験を活かして描かれた作品で、テニスの細かなルールや技の解説が作中に見られます。2001年にテレビアニメがスタートすると、女性を中心に大ヒットし、ゲームや舞台、実写映画など、様々なメディアで注目を集めています。出演声優が歌うキャラクターソングは、2020年3月の時点で900曲を越える程大人気です。

アメリカで活躍していた天才テニス少年の越前リョーマは、中学生になるのを機に日本に帰国します。そして、関東でも屈指のテニス名門校・青春学園中等部に入学し、1年生にして青学レギュラーの座を掴み取ります。個性的な仲間達と共に、全国制覇を目指して数々のライバル校と激しい戦いを繰り広げる物語です。

青学男子テニス部には、越前リョーマ以外にも個性的な部員が多く所属しています。まずは、青春学園のレギュラーメンバーのプロフィールや個性、そして魅力について紹介していきましょう。

手塚国光は、青学3年生レギュラーでテニス部部長です。学校内では生徒会長を務める程、真面目でクールな性格をしています。自分にも他人にも厳しく、大人っぽい雰囲気である為、中学生に見えないという魅力があります。

大石秀一郎は、青学3年生レギュラーでテニス部副部長です。個性的なレギュラーメンバーを上手くまとめる程面倒見が良く、「青学の母」と呼ばれています。礼儀正しい好青年で、爽やかな笑顔が大石秀一郎の魅力でもあります。レギュラーメンバーの菊丸英二とダブルスを組んでいて、息の合ったコンビネーションを作中で見せています。

不二周助は、青学テニス部でNo.2の実力を持つ3年生レギュラーです。仲間思いで穏やかな性格ですが、怒ると誰よりも怖いという一面も持っています。激辛料理や不味いと不評の乾汁を平然と口にするなど、少々変わった特徴もあります。優しい雰囲気が魅力的で、特に女性読者から大人気のキャラです。

菊丸英二は、抜群の運動神経を活かしたプレーが得意な青学3年生レギュラーです。「黄金ペア」として、大石秀一郎とダブルスを組んでいます。性格は非常に明るく、少々お調子者です。アクロバットな動きを得意とすることから、猫っぽい雰囲気が魅力のキャラです。

乾貞治は、長方形の黒縁眼鏡が特徴の青学3年生レギュラーです。冷静沈着で、メンバーや他校の特徴を観察してデータにする頭脳派のプレイヤーです。非常に真面目な性格ですが、メンバーの健康面を考えて作る特性ドリンク「乾汁」は味が酷い為、ネタとして扱われています。

河村隆は、がっしりとした体格の青学3年生レギュラーです。普段は非常に温厚で控え目な性格で、メンバーからは「タカさん」の愛称で親しまれています。しかし、テニスラケットを握ると荒々しい性格に豹変し、力強い試合展開になります。父親が寿司職人で実家も寿司屋の為、部活のない日は店を手伝い、将来は寿司屋を継ぐつもりでいます。

桃城武は、力強いプレーが魅力の青学2年生レギュラーです。明るく豪快で、細かいことはあまり気にしない性格をしています。同級生の海堂薫とは入部した頃からのライバルで、喧嘩しながらもお互いの実力を認め合っている仲です。強い相手と戦えば戦う程実力を伸ばすことから「青学一のクセ者」と呼ばれることもあります。

海堂薫は、目付きの鋭さと口調の荒さから、「マムシ」と呼ばれる青学の2年生レギュラーです。怖そうな外見とは裏腹に、普段は礼儀正しく他人に優しい性格をしています。非常に努力家で負けず嫌いの為、同級生の桃城武とはお互いに競い合うライバルです。また、動物好きな一面もあり、普段の姿勢とのギャップが魅力となっています。

越前リョーマは、『テニスの王子様』の主人公です。アメリカからの帰国子女で、テニスに関する技術は元プロテニスプレイヤーの父親から指導してもらっていました。性格はクールで負けず嫌いです。実力のある生意気な後輩というキャラ設定が越前リョーマ最大の魅力となっています。

テニスの名門校でレギュラーの座を勝ち取っているメンバー達には、それぞれ自分の得意としている技や身体能力があります。この技を出す演出が『テニスの王子様』の大きな魅力の1つとなっています。ここからは、青学男子テニス部のレギュラーメンバーの強さや技を解説していきます。

自他共に認める程ストイックな性格の手塚国光は、青学男子テニス部でNo.1の実力を持つメンバーです。中学テニス界では非常に有名で、テニス雑誌の記者も取材に訪れる程の強さを持っています。本来は左利きですが、右手でも相当な強さを発揮します。試合では、ボールの着弾後にバックスピンで自分の下に戻ってくる「零式ドロップショット」や相手が打ち返したボールが必ず自分の所に戻る「手塚ゾーン」という技を使用します。

大石秀一郎は、テニスの基本フォームを1番忠実にこなす選手です。普段は温厚ですが、試合になると、広い視野で冷静にゲームの流れを読み取って瞬時に対応する素早さを持っています。ダブルスパートナーの菊丸英二を良く理解していて、互いに信頼し合ったプレーが魅力です。試合では、相手の死角にボールを落とす「ムーンボレー」や菊丸英二との信頼が生み出す「同調（シンクロ）」を武器に戦います。

シングルスもダブルスもそつなくこなす器用さと強さを持つのが、不二周助です。青学No.2の実力者として知られていて、主にカウンター技を武器に試合をします。ダブルスを組む相手は河村隆が多く、お互いの信頼度も高いです。試合では、ボールに特殊な回転をかけて打つ「三種の返し球（トリプルカウンター）」やボールの軌道が途中で変化して消えたように見える「消えるサーブ」という技を使用します。

常人以上の動体視力と身体能力を持つ菊丸英二は、大石秀一郎とコンビを組むダブルスプレイヤーです。ボールの威力を上げる力強さはありませんが、あらゆる態勢からボールを打ち返すことができる猫の様な身のこなしが特徴です。試合では、ジャンプして打つ素早いボレー「菊丸ビーム」や、その強化版「菊丸バズーカ」など、自分の名前を技に付ける癖があります。

乾貞治のプレースタイルは、対戦相手の情報を基にゲームメイクするデータテニスです。相手の癖や特徴を記憶することで、ボールの軌道を読み取って対応する頭脳プレーを得意としています。また、長身を活かした「高速サーブ」や200km/mを超える超高速サーブ「ウォーターフォール」を武器に戦います。

青学一のガタイの良い河村隆は、威力の大きいボールを打つ力強さが魅力のメンバーです。普段は温厚ですが、テニスラケットを握ると熱血漢に豹変します。試合では、力強いサーブを打つ「バーニングサーブ」や威力の大きなボールを放つ「波動球」という技を使用します。

抜群の運動神経とテニスのセンスを持つ桃城武は、洞察力にも優れたクセ者です。豪快で力強いテニスが持ち味で、シングルスプレイヤーですが稀にダブルスを組むこともあります。試合では、高い打点のボールをジャンプして勢いよく打ち込む「ダンクスマッシュ」や跳躍しながら威力の大きなボールを放つ「ジャックナイフ」などを武器に戦います。

強靭な精神力と粘り強さを武器に戦うのが海堂薫です。どのようなボールでも打ち返そうとする執念が強く、相手を肉体的にも精神的にも追い込むプレーが得意です。試合では、ボールを鋭い角度から相手コートに返すカウンター技「スネイク」を軸に様々な応用を利かせた技を使用します。

小柄ながらも、天才的なテニスセンスを持つ越前リョーマは、青学のルーキー選手です。プロテニスプレイヤーだった父親に幼い頃から指導してもらった為、1年生してレギュラーメンバーとして試合にも出場しています。試合では、ボールのバウンド時に角度が急変する「ツイストサーブ」やスライディングとジャンプの合わせ技で強烈なボレーを打つ「ドライブB」などを武器に戦います。

『テニスの王子様』に登場する青学メンバーは、見た目もかっこいいですがアニメ版の声も非常にかっこいいと人気です。『テニスの王子様』という作品が大人気となった背景には、出演声優の演技力も大きく関わっています。ここからは、『テニスの王子様』のアニメ版で青学レギュラーメンバー9人の声を演じた声優について紹介していきます。

『テニスの王子様』のアニメ版で、手塚国光の声を演じた声優は、置鮎龍太郎さんです。置鮎龍太郎さんは、『トリコ』のトリコ役や『忍たま乱太郎』の善法寺伊作役などで知られる男性声優です。『テニスの王子様』では、冷静沈着で口数の少ない手塚国光の他、山吹中学校の喜多一馬も演じています。

『テニスの王子様』のアニメ版で、大石秀一郎の声を演じた声優は、近藤孝行さんです。近藤孝行さんは、『ホイッスル!』の藤代誠二役や『逆転裁判』の成歩堂龍一役などで知られる男性声優です。『テニスの王子様』では、爽やかな好青年である大石秀一郎の他、不動峰中学校の森辰徳や聖ルドルフ学院の野村拓也も演じています。

『テニスの王子様』のアニメ版で、不二周助の声を演じた声優は、甲斐田ゆきさんです。甲斐田ゆきさんは、『ハンターハンター』のクラピカ（初代）役や『ヘタリア』の中国役などで知られる女性声優です。『テニスの王子様』では、穏やかで魅力的な不二周助の他、姉である不二由美子も演じています。

『テニスの王子様』のアニメ版で、菊丸英二の声を演じた声優は、高橋広樹さんです。高橋広樹さんは、『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』の城之内克也役や『家庭教師ヒットマンREBORN!』のスペルビ・スクアーロ役で知られる男性声優です。『テニスの王子様』では、明るく元気が魅力の菊丸英二の他、六角中学校の木更津亮も演じています。

『テニスの王子様』のアニメ版で、乾貞治の声を演じた声優は、津田健次郎さんです。津田健次郎さんは、『炎炎ノ消防隊』のジョーカー役や『ゴールデンカムイ』の尾形百之助役で知られる男性声優です。『テニスの王子様』では、知的な雰囲気が魅力の乾貞治の他、『新テニスの王子様』でアメリカ代表のドゥドゥ・オバンドゥーも演じています。

『テニスの王子様』のアニメ版で、河村隆の声を演じた声優は、川本成さんです。川本成さんは、元々お笑い芸人で「あさりど」として活躍していました。その後、『テニスの王子様』で河村隆を演じたのがきっかけで声優としても活動するようになります。『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』のオースチン・オブライエン役や『銀牙伝説WEED』のGB役などが知られています。

『テニスの王子様』のアニメ版で、桃城武の声を演じた声優は、小野坂昌也さんです。小野坂昌也さんは、『スラムダンク』の相田彦一役や『テイルズ オブ シンフォニア』のゼロス・ワイルダー役などで知られる男性声優です。『テニスの王子様』では、ムードメーカーの桃城武の他、『新テニスの王子様』でアメリカ代表候補のロッキー・メレディスも演じています。

『テニスの王子様』のアニメ版で、海堂薫の声を演じた声優は、喜安浩平さんです。喜安浩平さんは、『はじめの一歩』の幕之内一歩役や『蒼穹のファフナー』の皆城総士役などで知られる男性声優です。『テニスの王子様』では、努力家で負けず嫌いな海堂薫の他、弟の海堂葉末や氷帝中等部の滝萩之介も演じています。

『テニスの王子様』のアニメ版で、越前リョーマの声を演じた声優は、皆川純子さんです。皆川純子さんは、『ツバサ・クロニクル』の龍王役や『遊戯王5D's』のミスティ・ローラ役などで知られる女性声優です。『テニスの王子様』では、クールな実力者である越前リョーマの他、母親の越前倫子も演じています。

ここまで、青学男子テニス部のレギュラーメンバーについて紹介しましたが、青春学園には、他にも多くのキャラクターが所属しています。ここからは、青学男子テニス部のレギュラーメンバー以外で活躍している青春学園のその他のキャラについて紹介します。

堀尾聡（ほりお さとし）は、青学男子テニス部の1年生です。テニス部に入部する前からテニス経験がある為、ルールや専門的な知識は豊富ですが、技術力は高くありません。お調子者な性格ですが、越前リョーマとはクラスメイトで部活以外でもよく一緒にいます。

加藤勝郎（かとう かちろう）は、青学男子テニス部の1年生です。父親がテニスクラブでコーチをしていることから、テニス部に入部します。青学メンバーからは「カチロー」と呼ばれていて、気弱ですが素直な性格です。おかっぱ頭で背が低いのが特徴です。

水野カツオ（みずの カツオ）は、青学男子テニス部の1年生です。1年生トリオの中では1番背が高く、坊主頭なのが特徴です。作中では、クラスメイトのカチローと共に、越前リョーマを試合で全力で応援しています。

荒井将史（あらい まさし）は、青学男子テニス部の2年生です。入部したばかりの越前リョーマに対して嫌がらせをする先輩として登場します。しかし、部活内ではレギュラーメンバーに次ぐ実力の持ち主で、後輩の危機を助ける正義感の強さもあります。出番は非常に少ないですが、ファンからは「荒井様」と呼ばれる程人気が高いです。

池田雅也（いけだ まさや）は、青学男子テニス部の2年生です。右分けの前髪とそばかすが特徴で、メンバー達からは「マサやん」の愛称で呼ばれています。後輩達に対して、少々意地悪な面もありますが、レギュラー入りする為に努力家でもあります。

林大介（はやし だいすけ）は、青学男子テニス部の2年生です。作中では、ほとんど登場する機会がありませんが、荒井将史や池田雅也と行動を共にすることが多いです。入部してきた1年生に対して、意地悪なゲームを提案して挑発したりしていました。

竜崎スミレ（りゅうざき スミレ）は、青学男子テニス部の顧問兼監督です。青春学園の教師でもあり、数学を担当科目にしています。『テニスの王子様』のヒロインである竜崎桜乃の祖母です。個性的なメンバーが揃う青学テニス部をまとめ上げる力強さと大胆さが魅力です。越前リョーマの父親・越前南次郎の師匠でもあります。

大和祐大（やまと ゆうだい）は、青学男子テニス部のOBで元部長です。現在の3年生達が入部した2年前に青学の部長を務めていて、丸メガネで無精ひげを生やしています。礼儀正しい性格で、手塚国光に「青学の柱になれ」と勧めました。

越前南次郎（えちぜん なんじろう）は、青学男子テニス部のOBです。主人公・越前リョーマの父親であり、中学生時代は竜崎スミレにテニスを習っていました。アメリカでプロのテニスプレイヤーとなりますが、引退後は日本で寺の住職として暮らしています。

竜崎桜乃（りゅうざき さくの）は、青学女子テニス部の1年生です。『テニスの王子様』では、メインヒロインとなっています。男子テニス部の顧問・竜崎スミレの孫ですが、テニスはまだ初心者です。長い髪を三つ編みのおさげにしていて、恥ずかしがり屋な性格をしています。

小坂田朋香（おさかだ ともか）は、青学の1年生で竜崎桜乃の親友です。右目の下に泣きボクロがあるツインテールの女子で、非常にポジティブで活動的な性格をしています。竜崎桜乃からは「朋ちゃん」と呼ばれています。両親に代わって幼い双子の弟達を世話している為、意外と面倒見が良いという一面もあります。

『テニスの王子様』は、魅力的なキャラが多く登場することで有名な作品です。テニスの漫画なので、試合中に見せる技が見どころではありますが、プライベートで見せるキャラの素顔も人気の要因となっています。特に青春学園のメンバーは顔も性格も良いキャラが多いので、全員がかっこいいと人気です。

『テニスの王子様』には、青春学園の他にも、数多くのライバル校が登場します。それぞれの学校には特徴があり、青学メンバー以上に個性的なキャラがいて人気が分散しています。しかし、物語の中心である青春学園は、作中での活躍も多くて特に人気が高いようです。

また、青学メンバーの声を担当している声優も豪華なことで有名です。それぞれがキャラにとても合っていて、感動しているファンが非常に多いです。あまりの人気ぶりに、キャラクターソングも大ヒットしました。

青春学園は、『テニスの王子様』の主人公・越前リョーマが通う中学で、物語の中心の学校でした。関東屈指の強豪校であり、個性的な魅力を持つメンバーが多いことから、ファンの間でも非常に人気です。越前リョーマの成長には、青学メンバーの活躍が大きく影響していますので、是非漫画やアニメで青学の活躍をチェックしてみて下さい。