【ポニョ】そうすけ(宗介)のその後とは?両親との関係についても考察
本記事では『崖の上のポニョ』のそうすけ(宗介)について紹介します。そうすけの(宗介)性格や苗字について、また両親との関係性も解説し、ポニョとの気になるその後についても考察していきます。さらに、そうすけ(宗介)の声優を担当した子役についてもまとめています。
目次
【ポニョ】宗介(そうすけ)とは?
宗介(そうすけ)のプロフィール
- 年齢:5歳
- 性格:明るくしっかり者
- 特技:古代魚の名前が言える
- 通園先:ひまわり保育園
- 名前の由来:夏目漱石の小説
- 声優:土井洋輝
『崖の上のポニョ』に登場する宗介(そうすけ)は刈り上げヘアが特徴的な5歳児の男の子です。宗介という名前は夏目漱石の小説の主人公から取られた名前のようです。(詳しくは後述します)そして船乗りの父の影響で幼いながらモースル信号を使いこなすことができます。また、古代魚の知識が豊富で見ただけで名前がわかる特技も持ち合わせています。作中では、持ち前の優しさと正義感でポニョを守るため奮闘します。
崖の上のポニョの概要
『崖の上のポニョ』はアニメ界の巨匠宮崎駿監督が原作・脚本・監督をすべて担当したスタジオジブリ製作の長編アニメーション映画です。2008年7月19日に公開された本作は「生まれてきてよかった」というキャッチコピーが使用され、さかなの子ポニョが人間になるまでの宗介(そうすけ)との愛の物語が描かれています。また子供たちを中心にエンディング主題歌である『崖の上のポニョ』も話題となり、オリコンランキングでは11週連続TOP10入りを果たしています。
崖の上のポニョのあらすじ
ある日、宗介(そうすけ)は家の近くの海岸で瓶に詰まって出られなくなっているさかなの子ポニョを助けます。その後、宗介(そうすけ)もポニョもお互いが大好きになりますが、ポニョがいなくなったと知った父フジモトがポニョを海底に連れ戻します。人間になって宗介(そうすけ)に会いたいポニョは再び逃げ出すために奮闘しますが、その行為は世界に大穴を開け、宗介(そうすけ)の住む街にも津波が押し寄せました。そんな中ポニョと宗介(そうすけ)はリサを探しにおもちゃの船で冒険に向かうのでした。
【ポニョ】宗介(そうすけ)とポニョの関係やその後
宗介(そうすけ)とポニョの関係
『崖の上のポニョ』の宗介(そうすけ)とポニョの関係性を紹介します。この物語は宗介(そうすけ)がさかなの子ポニョを助けたところから2人の関係が始まります。言葉を話す不思議なさかなポニョとポニョを助けた優しい宗介(そうすけ)は直ぐにお互いを好きになり、宗介(そうすけ)はポニョを連れ戻そうとするフジモトから必死に守ろうと奮闘します。まだ幼い2人の一途な想いは思わぬ混乱を巻き起こし、2人の関係を試す試練が与えられるのでした。
宗介(そうすけ)に与えられた試練とは?
作中で宗介(そうすけ)に与えらた試練について解説します。ポニョは宗介(そうすけ)の元へ逃げる時、フジモトが貯めていた生命の水をあふれさせ津波を起こし、世界に大穴を開けてしましました。そこでポニョの母であるグランマンマーレはポニョを人間にして魔法を捨てさせる策を思いつきます。しかし、ポニョが人間になる条件は、宗介(そうすけ)がポニョの正体を知っても怖がらす、ポニョに対する気持ちが変わらないことでした。もし、宗介(そうすけ)が嫌がるとポニョは海の泡になってしまうのです。
まだ幼いこどもの選択にポニョの命と世界の運命がかかっているのですから、宗介(そうすけ)にとっては大きな試練でした。しかし宗介(そうすけ)は試練とは感じさせないほど、あっさりとポニョを受け入れました。
宗介(そうすけ)とポニョのその後
ここからは宗介(そうすけ)とポニョのその後を解説します。映画の結末としては宗介(そうすけ)のポニョに対する気持ちは変わらず、宗介(そうすけ)はポニョの身元引受人という関係になりました。幼い2人の恋ですから、その後どのような展開になるのかは予想し難いですが、宗介(そうすけ)は試練を乗り越えてポニョの身元引受人になったのですから、2人はその後結婚したと考えてよいでしょう。宮崎駿監督も『人魚姫』のアンハッピーエンドに納得いっておらず、本作はハッピーエンドにしたかったと明かしています。
【ポニョ】宗介(そうすけ)の名字や両親との関係を考察
宗介(そうすけ)のモデルは夏目漱石の「門」?名字を考察
『崖の上のポニョ』では、宗介(そうすけ)やその家族の苗字は公式発表されていません。しかし、宗介(そうすけ)という名前自体は夏目漱石の小説である『門』に登場する主人公「野中宗介」が関係するといわれています。宮崎駿監督は『ハウルの動く城』の公開後のお休み期間に『夏目漱石全集』を読破して、そこからインスピレーションを受けて名前を宗介(そうすけ)としたようです。
スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが明かした逸話では、宮崎駿監督は最初に『夏目漱石全集』を読んで『崖の下の宗介』というタイトルが思いついたのですが、下より上が良いという理由で、『崖の上の宗介』という仮タイトルが設定されたとのことです。ポニョの主人公の名前と夏目漱石の小説が関係しているとは意外な組み合わせといえるかもしれません。
宗介(そうすけ)の家族構成
- 父:耕一(30歳)
- 母:リサ(25歳)
夏目漱石の小説から名前が付けられた宗介(そうすけ)の家族構成は上記に挙げたように父(耕一)と母(リサ)です。宗介(そうすけ)に兄弟はいなく、一人っ子のようです。そして、父の耕一は船長のためいつも家にはいなく、普段は母のリサと2人で暮らしています。父が帰宅する日に急遽帰れなくなったと連絡がきたとき、宗介(そうすけ)よりも母のリサが落ち込んでいる描写があり、夫婦仲は良好で仲の良い家族であることが推察できます。また父耕一の声優を長嶋一茂、母のリサの声優を山口智子が演じています。
宗介(そうすけ)が両親を呼び捨てで呼ぶ理由
夏目漱石の小説からのインスピレーションで名前が付けられた宗介は作中で両親のことを「お父さん、お母さん」「パパ、ママ」でもなく、名前である「耕一、リサ」と呼んでいます。親子の関係で名前で呼ぶことに違和感を感じる人もいるかもしれませんが、これはリサが宗介(そうすけ)を自立した一人の人間として幼い頃から育てているため、リサがそう呼ばせているようです。リサが宗介のことをただ自分のこどもとしてだけではなく、個人を尊重していることを感じさせる演出といえるでしょう。
【ポニョ】宗介(そうすけ)の性格や名言
宗介(そうすけ)の性格
ここからはポニョを守るために奮闘した宗介(そうすけ)の性格について考察します。宗介(そうすけ)の性格は優しく、正義感があるという2つ特徴があります。どうしてこのようにいわれるのか、その理由を作中のエピソードと絡めて紹介していきます。
宗介(そうすけ)の性格①優しい
宗介(そうすけ)の性格が優しいということは作中さまざまなシーンで確認できます。宗介(そうすけ)はリサが働くデイサービスの施設にいるおばあちゃんたちに折り紙を折ってプレゼントしたり、リサを探しに行く際に眠ってしまったポニョを起こさずに眠らせてあげたりします。また、耕一が帰って来れなくなった時にふてくされて落ち込むリサを慰めるという5歳児らしからぬ気配りと優しさを見せています。
宗介(そうすけ)の性格②正義感が強い
宗介(そうすけ)の性格を語る上で外せないのは正義感の強さでしょう。ポニョとの出会いも宗介(そうすけ)が瓶に詰まってしまったさかなを放っておけずに助けたことから始まります。このことから、困っている人がいると放っておけない性格なのかもしれません。そして、この物語で宗介(そうすけ)はその後も一貫してポニョを守るという姿勢を見せています。宗介(そうすけ)がこのような性格になったのも、母であるリサが個を尊重する育て方をしているというもの大きな要素なのかもしれません。
宗介(そうすけ)の名言
ここからは作中で宗介(そうすけ)が残した名言について紹介します。宗介(そうすけ)の名言はどれも5歳児らしからぬ大人びたもので、宗介(そうすけ)の優しい性格と正義感の強さが表れています。今回はその中でも特にジブリファンからの人気が高いポニョ、リサ、グランマンマーレに言った3つの名言をまとめています。
宗介(そうすけ)の名言①「大丈夫だよ…」
大丈夫だよ、僕が守ってあげるからね。
出典: castel.jp
こちらは宗介(そうすけ)がポニョを助けた後、水を張ったバケツに入れてポニョを一緒に保育園に連れていく際にリサの車の中で言った名言です。ポニョを助けた宗介(そうすけ)の優しい気持ちとこれからポニョを守っていくという正義感が表れている名言で、ポニョが最初に宗介(そうすけ)に好意を持ったきっかけと言えるかもしれません。
宗介(そうすけ)の名言②「リサ、泣かないの…」
リサ泣かないの、僕も泣かないから。
出典: castel.jp
こちらは夫の耕一の久しぶりの帰宅が叶わず、母であるリサがふてくされて落ち込んでいるのを宗介(そうすけ)が慰める言葉です。この時宗介(そうすけ)もポニョをフジモトに連れ去られ、悲しい気持ちでいっぱいのはずですがリサの気持ちを考えて「泣かないで」と慰めの言葉をかけました。このことから宗介(そうすけ)が人を想いやることのできる子であることがうかがえます。
宗介(そうすけ)の名言③「お魚のポニョも…」
僕、お魚のポニョも、半魚人のポニョも、人間のポニョもみんな好きだよ。
出典: castel.jp
こちらは宗介(そうすけ)にとっての試練といわれたグランマンマーレからの質問に対する答えです。グランマンマーレはどんな姿のポニョでもこの先愛することができるか宗介(そうすけ)に尋ねます。それに対する回答が上記の名言です。宗介(そうすけ)はポニョと出会ってから、さかなのポニョ、半魚人のポニョ、人間のポニョとさまざまな姿を見てきましたが、どの姿であってもポニョはポニョであり、好きであるという宗介(そうすけ)の言葉に皆がほっとしたシーンでもあります。
【ポニョ】宗介(そうすけ)の声優
宗介(そうすけ)の声優は「土井洋輝」
優しく、正義感が強い宗介(そうすけ)を演じた声優は土井洋輝さんです。2000年代から子役として活躍し、『崖の上のポニョ』の宗介(そうすけ)役は声優初挑戦だったようです。しかし、2008年以降活躍が確認できないので、惜しくも芸能界は引退されている可能性が高く、声優業も宗介(そうすけ)の演技が最後だったようです。
土井洋輝のプロフィール
- 生年月日:1999年8月10日
- 出身:広島県
- 血液型:B型
- 所属:エヌ・エー・シー広島(2008年まで)
『崖の上のポニョ』で宗介(そうすけ)役を見事に演じきった土井洋輝さんは広島県出身の子役で広島のローカルCMに出演たり、主に2時間ドラマの俳優として活躍していました。ポニョでは宗介(そうすけ)の性格を表すようなしっかりとした優しい演技を声優として披露し好評を得ましたが、その後芸能活動を引退しているようです。
土井洋輝の主な出演作品
- NHK朝の連続テレビ小説『芋たこなんきん』:徳永隆役
- 水戸黄門:勘太郎役(TBS)
- 映画ホームレス中学生:田村裕(幼少期)
- オハヨー乳業(CM)
『崖の上のポニョ』で宗介(そうすけ)役が声優として好評だった土井洋輝さんはNHK朝の連続テレビ小説『芋たこなんきん』に子役として出演し、お笑い芸人田村裕の自叙伝で一躍話題となった『ホームレス中学生』では、主人公田村裕の幼少期を演じました。さらにさまざまな2時間ドラマに子役として出演した経歴があり、子役として順調に活躍していたようです。
【ポニョ】宗介(そうすけ)に対する世間での評判や人気
ここからは少し趣向を変えて、『崖の上のポニョ』の宗介(そうすけ)に対する世間からの評判を紹介していきます。夏目漱石の小説から名前をつけられた宗介(そうすけ)はジブリファンからはどうように見られているのかX上の投稿から探っていきます。
この方は『崖の上のポニョ』を鑑賞中、元彼に泣くところがおかしいと言われてしまったようです。作中で宗介(そうすけ)は母であるリサが行方不明の時に初めてこどもらしく泣きじゃくり、そのシーンでつられて泣いてしまったとのことです。この方のようにハッピーシーンで感動して泣くより、登場人物が悲しいところで共感して泣いてしまうという方は意外と多いのではないでしょうか。
次の方の投稿は『崖の上のポニョ』を観て自分のこどもの名前を宗介(そうすけ)にすればよかったと思ったという投稿です。宗介(そうすけ)の作中で見せる優しさに触れて自分のこどもも宗介(そうすけ)のように育ってほしいと思ったようです。同じ名前だからと言って同じように育つわけではありませんが、少しでも宗介(そうすけ)のように優しい子に育ってほしいという母の気持ちが伝わってきます。この方は宗介(そうすけ)の名前が夏目漱石の小説の主人公から取られていることは知っているのでしょうか。
この方はポニョも人魚姫の展開のように泡になってしまうと思っていたようです。そこは宮崎駿監督がポニョはハッピーエンドにしたかったと明かしているので、そのような展開になるのは避けられたようです。また宗介(そうすけ)の5歳とは思えない能力に驚かされたと言っています。古代魚の名前が言えたり、モールス信号を理解したりと確かに5歳児らしからぬ能力に驚かされた方は多かったかもしれません。
こちらの投稿はポニョが若干5歳にして親元を離れ、魔法も捨てて生きていくことを決めたことに尊敬するという意見と宗介(そうすけ)がいい子すぎて、ポニョがすべてを捨てて宗介(そうすけ)の元に行く気持ちがわかるという意見です。ポニョにとっては両親といることや、魔法を使うことより、人間になって宗介(そうすけ)と一緒にいることの方が重要だったのでしょう。
最後の投稿は宗介(そうすけ)のコミュ力、対応力、行動力、人徳に感服するというと投稿です。宗介(そうすけ)は作中でデイサービスのおばあちゃん、保育園のクラスメイト、ご近所さんなどさまざまな年代の人たちと上手にコミュニケーションを取り、物怖じせずに良好な関係性を築いています。そして、さまざまな年代の方にとても好かれています。この方のようにそのような宗介(そうすけ)の対応力が凄いという声は他の投稿者も呟いていました。
【ポニョ】宗介(そうすけ)のその後は幸せになったといわれていた
本記事では『崖の上のポニョ』の宗介(そうすけ)について紹介しました。宗介(そうすけ)という名前は夏目漱石の小説に出てくる主人公の名前から取られていることがわかりました。宗介(そうすけ)は優しく、正義感が強い性格で5歳児とは思えないぼどしっかりとした人物でした。また両親のことを名前で呼んでいることに少し違和感を覚えるジブリファンもいたようですが、それは母であるリサが自立した子になるよう個を尊重する子育てをしているため、わざとそう呼ばせていました。
また、宗介(そうすけ)役の声優土井洋輝さんは宗介(そうすけ)のキャラクターが際立つ声優としての演技を披露しましたが、その後、芸能活動を引退したようです。物語の終盤宗介(そうすけ)には「どんなポニョでも好きでいれるか」という試練が与えられましたが、どんなポニョでも受け入れる決意をし、ポニョの身元引受人になりました。宮崎駿監督も『人魚姫』のような不幸な話ではなく、ポニョはハッピーエンドにしたかったと明かしているので、その後ポニョと宗介(そうすけ)は幸せに暮らしていったでしょう。
この記事のライター
ゆさは
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