【ポニョ】声優を一覧にして紹介!キャストの経歴や出演作もあわせて紹介
『崖の上のポニョ』の声優を紹介します。2008年の宮崎駿監督作『崖の上のポニョ』に出演している豪華声優を子役を含めて一覧にし、過去の経歴や出演作についてまとめました。また、劇中で登場キャラが口にする代表的なセリフについても合わせて紹介します。
目次
【ポニョ】とは?
『崖の上のポニョ』は、宮崎アニメの中では『となりのトトロ』などと同様子供向けが意識されているものの、さまざまな点で一筋縄ではいかない作品となっています。出演声優もまた、豪華でありつつ癖のある面々が配されることとなりました。本記事では子役を含めた『ポニョ』の出演声優の経歴や、劇中の印象的なセリフなどを紹介していきますが、まずは基本情報からお伝えしておきましょう。
崖の上のポニョの概要
豪華声優陣に興味が集まる『崖の上のポニョ』は、スタジオジブリ制作の長編アニメーションです。原作・脚本・監督は宮崎駿が、製作は鈴木敏夫が手がけました。日本国内の公開日は、2008年7月19日となっています。上映時間は101分で、最終的な興行収入は155億円を記録しました。ヴェネツィア国際映画祭ミンモ・ロテッラ財団賞など受賞歴も多数となっています。
崖の上のポニョの監督
出演声優陣が豪華と評判の『崖の上のポニョ』の監督は、数々の名作を世に送り出した経歴を持つ宮崎駿です。本作は宮崎監督にとって10本目の映画であり、『千と千尋の神隠し』以来7年ぶりに原作・脚本・監督の3役を務めた作品となっています。続く『風立ちぬ』をもって引退することを宣言していましたが、その後撤回し、2023年7月に12本目の監督作『君たちはどう生きるか』が公開されています。
崖の上のポニョのあらすじ
出演声優が独特な『崖の上のポニョ』は、とある海辺の町を舞台とする物語です。5歳の男の子・宗介は、ある日海岸で瓶に挟まって動けない不思議な生き物を助けます。それは魔法使いの父親・フジモトの元から家出してきた魚の女の子・ポニョでした。お互い仲良くなったのもつかの間、ポニョはフジモトに連れ戻されてしまいます。しかし、宗助が忘れられないポニョはフジモトが蓄えていた「命の水」を浴びて人間となり、嵐とともに町へ向かうのでした。そのことが、思いがけない大変な事態を引き起こすこととなります。
【ポニョ】主な声優キャスト一覧!経歴や出演作・子役も紹介
それではここから、大ヒット映画『崖の上のポニョ』の子役を含めた豪華声優陣について、経歴や過去の出演作などを紹介していきましょう。まずは主要キャラのキャストから取り上げますが、有名俳優や芸能人が勢ぞろいとなっています。
声優①ポニョ役/奈良柚莉愛
『崖の上のポニョ』の豪華声優キャスト紹介、まずはポニョ役の奈良柚莉愛(ならゆりあ)です。現在の芸名は、神月(こうづき)柚莉愛となっています。1999年に千葉県で生まれた彼女は、赤ちゃんモデルとしてデビューし芸能界入りしています。本作への出演は、子役として活動していた9歳頃のことでした。同時期に歌手としてもデビューしています。声優としての出演は、ほかにテレビアニメ『ちみも』(鬼神めい)があります。
声優②宗介役/土井洋輝
続く『崖の上のポニョ』の声優紹介です。主人公の宗介を演じているのは、子役の土井洋輝(どいひろき)です。広島県出身、1999年生まれの土井氏は、3歳の時に子役デビューしました。2008年に本作に出演し、全国的に名前を知られるようになります。また同じ年には、『ホームレス中学生』に出演し主人公の幼少期を演じました。ほかの主な出演作には、『芋たこなんきん』や舞台『あばれ無法松』などがあります。
声優③リサ役/山口智子
子役を含む『崖の上のポニョ』の声優紹介、続いての豪華キャストは、宗介の母・リサを演じる山口智子(やまぐちともこ)です。栃木県出身、現在59歳の山口氏は短大在学中にモデルとして活動を開始、1988年に連続テレビ小説『純ちゃんの応援歌』のヒロイン役で女優デビューしました。90年代には数々のトレンディードラマに出演し、絶大な人気を博した経歴を持ちます。主な出演作品には、『ロングバケーション』、『王様のレストラン』、『29歳のクリスマス』などがあります。
声優④耕一役/長嶋一茂
子役込みの『崖の上のポニョ』の豪華声優紹介は続きます。4人目は、宗介の父・耕一役の長嶋一茂(ながしまかずしげ)です。長嶋氏は、1996年に東京都で元東京読売巨人軍の長嶋茂雄の長男として生まれました。本人もプロ野球選手としてヤクルトスワローズや巨人で活躍したのち、1996年のシーズンをもって現役を引退、以後タレントとして芸能活動を開始します。『さんまのSUPERからくりTV』などのバラエティ番組などのほか、俳優として『ミスター・ルーキー』などの作品にも出演しています。
声優⑤グランマンマーレ役/天海祐希
続いて経歴を紹介する声優も、豪華な俳優となっています。ポニョの母で海の女神・グランマンマーレを演じる天海祐希(あまみゆうき)は、1967年に東京都で生まれました。1987年に宝塚歌劇団に入団し、月組男役スターとして名を馳せます。1995年に同歌劇団を退団、以後映像作品にも多数出演するようになりました。『ロミオとジュリエット』などの舞台のほか、ドラマ『女王の教室』や映画『老後の資金がありません!』、また声優として『名探偵コナン 純黒の悪夢』などの作品に出演しています。
声優⑥フジモト役/所ジョージ
『崖の上のポニョ』の主要キャストを務める子役や豪華俳優を紹介していますが、続いての声優はポニョの父・フジモトを演じる所(ところ)ジョージです。埼玉県出身、1955年生まれの同氏は、1977年にシンガーソングライターとしてデビューしました。その後ラジオ出演などを機にタレント活動も開始、一躍人気者となったという経歴の持ち主です。俳優として映画『まあだだよ』などの作品に出演しているほか、声優としても『トイ・ストーリー』シリーズや『アルフ』などへの出演で知られています。
【ポニョ】その他声優キャスト一覧!経歴や出演作・子役も紹介
宮崎駿監督の人気作『崖の上のポニョ』の子役を含めた豪華声優について、それぞれの経歴や出演作を紹介しています。主要キャストに続いては、脇を固める面々を見ていきましょう。脇とはいっても、豪華さや実力では主要キャストにまったく引けを取っていません。
声優①婦人役/柊瑠美
『崖の上のポニョ』のその他声優紹介、まずは船で旅立ったポニョと宗介が出会う婦人役の柊瑠美(ひいらぎるみ)です。1987年東京都生まれの柊氏は、6歳から子役として活動を始めました。当時から多数のCMに出演し、1999年には連続テレビ小説『すずらん』でヒロインの少女時代を演じています。そのほかのドラマ出演作には、『野ブタ。をプロデュース』などがあります。またジブリ作品への出演も多く、本作のほかに『千と千尋の神隠し』と『コクリコ坂から』でも声を当てています。
声優②ポニョのいもうと達役/矢野顕子
続いて紹介するのは「ポニョの妹達」役の声優ですが、こちらにも豪華な人物がキャスティングされています。彼女らの声を当てているのは、日本を代表するシンガーソングライターの矢野顕子(やのあきこ)です。東京都生まれ、青森県育ちの現在68歳になる矢野氏は、スタジオミュージシャンやバンド活動を経て1976年にソロデビューしました。その後ニューヨークに拠点を移し、現在も国内外で積極的な活動を展開中という経歴になります。声優としては、ジブリ映画『ホーホケキョとなりの山田くん』にも出演しています。
声優③トキ役/吉行和子
『崖の上のポニョ』の声優、続いては老人ホーム「ひまわりの家」で暮らすトキ役の吉行和子(よしゆきかずこ)です。現在88歳の吉行氏は、劇団民藝に入所し女優としての活動を始めた後、映像分野にも進出します。映画『にあんちゃん』やドラマ『あぐり』などに出演した経歴を持ち、声優としては『思い出のマーニー』でもばあや役で出演しました。小説家の吉行淳之介(兄)など、家族に著名人が多いことでも知られます。
声優④ヨシエ役/奈良岡朋子
子役を含め豪華出演者が話題の『崖の上のポニョ』の声優、続いては同じく「ひまわりの家」に暮らすヨシエ役の奈良岡朋子(ならおかともこ)です。東京府に生まれた奈良岡氏は、劇団民藝創設メンバーの1人という経歴の持ち主で、1954年の『煉瓦女工』では初の主役を演じました。映像作品では、『太陽にほえろ!PART2』や『おしん』、『春日局』などに出演しています。声の仕事では、外画の吹き替えも多くこなしました。2023年に93歳で他界されています。
声優⑤カヨ役/左時枝
『崖の上のポニョ』のその他声優紹介、5人目は同じく「ひまわりの家」住人のカヨを演じる左時枝(ひだりときえ)です。現在73歳の左氏は、1958年に11歳で女優デビューし、高校3年生の時の出演作で芸術祭奨励賞を受賞した経歴を持ちます。大林宣彦作品への起用が多いことでも知られ、『22歳の別れ』や『野のなななのか』などに出演しています。
声優⑥クミコ役/平岡映美
『崖の上のポニョ』の出演声優紹介、続いては宗介が通う幼稚園「ひまわり園」の園児・クミコを演じる平岡映美(ひらおかえいみ)です。1998年生まれの平岡氏は、4歳の頃から芸能活動を行っており、子役やモデルの仕事をこなしていました。2006年にはドラマ『結婚できない男』で初のレギュラーを獲得し、2008年に本作で声優デビューしています。ほかの出演作には、ドラマ『映像研には手を出すな!』などがあります。
声優⑦カレン役/大橋のぞみ
やはり「ひまわり園」の園児でいつもぼーっとしている女の子・カレンを演じる声優は、大橋(おおはし)のぞみです。1999年生まれの彼女は3歳の時に子役デビューし、2004年には初めてドラマに出演しました。本作では声優としての出演のほか、主題歌の歌唱も担当し全国に知られるようになります。その後もさまざまな分野で活躍しましたが、2012年に「学業優先」を理由として、芸能活動の経歴を閉じています。
【ポニョ】キャラのセリフ
『崖の上のポニョ』の子役を含めた出演声優の経歴紹介は以上ですが、ここからは本作に登場した名セリフをお届けしましょう。他の宮崎アニメの例にもれず、本作にも忘れがたいセリフがたくさんありますが、その中から特に印象的なものをよりすぐりました。
セリフ①「大丈夫だよ…」
大丈夫だよ。僕が守ってあげるからね。
ポニョを助け、彼女と気持ちが通じ合うようになった宗介がつぶやいたのが、上の一言です。この時のポニョは小さくはかなげで、幼い宗介は彼女を守らねばならないとの使命感に燃えたのでした。その気持ちは以後一切変わることがなく、映画の最後まで貫かれます。子供の純粋な気持ちが伝わってきて胸を打つ名言です。
セリフ②「半魚人のポニョも…」
半魚人のポニョも、人間のポニョもみんな好き
宗介のセリフにはハッとさせられるものが多くなっていますが、こちらもそうしたものの1つです。もともと魚だったポニョには人間を含めてさまざまな形態がありますが、どのような姿だったしても宗介には関係ないのでした。純粋な愛は容姿と別のところにあるという事実を教えてくれる名言です。
セリフ③「運命っていうのがあるんだよ…」
運命っていうのがあるんだよ。つらくても運命は変えられないんだよ。
続いての『崖の上のポニョ』の名言は、宗介の母・リサが発したこちらのセリフです。せっかく仲良くなったポニョが海に連れ戻され、激しく落ち込む息子を励まそうとした際の発言になります。リサは完璧な母親ではありませんが、宗介のことは心から愛しており、彼女なりに力づけようとしたのでした。思いやりが感じられる一言ですが、宗介にとってはそれよりポニョを失ったショックの方が大きかったようです。
セリフ④「この家は嵐の中の灯台…」
この家は嵐の中の灯台なの。真っ暗な中にいる人は、みんなこの光に励まされているわ
続いてもリサのセリフになります。ポニョが人間となって宗介の元へやってきたことで、激しい嵐が起こりたちまち町に水があふれます。リサは「ひまわりの家」の老人たちが気になってそこへ向かおうとしますが、一緒に行こうとする宗介のことは制し、上のセリフを言いました。子供を危険にさらしたくない親心と、周囲の人まで気に掛ける冷静さが印象的な一言です。そうして一晩を過ごした宗介とポニョは、やがてリサの元へ向けて旅立つこととなります。
セリフ⑤「ポニョ、人間に…」
ポニョ、人間になるー!
『崖の上のポニョ』のキャラごとのセリフ、最後はポニョによるこちらの一言です。父・フジモトによって海中の家に連れ戻されたポニョでしたが、すでに宗介のことが好きになってしまっていました。さらに宗介の血をなめたことで、その身にも人間の姿が芽生えようとしています。慌てるフジモトに、ポニョは上の決定的な宣言をしたのでした。それが結果的に大混乱を巻き起こすこととなるのですが、このあまりに純粋な一言を聞くと、「それも仕方ない」と納得させられてしまいます。
【ポニョ】声優に対する世間での評判や人気
『崖の上のポニョ』の名セリフについて見た後は、話題を「声優に対する世間の見方」という方向に転じましょう。果たして本作に出演している豪華声優陣は、世の中からどういった目で見られているのでしょうか。代表的な意見をXの投稿から抜き出し、それについて考えてみました。
まずは「大橋のぞみはポニョの声優とばかり思っていた」という意見です。上でも紹介したように、主題歌を歌った大橋のぞみは本作に声優としても出演していますが、役柄は「主人公が通う幼稚園の園児の1人」でポニョではありません。公開当時さまざまな媒体で取り上げられたため、このツイート主のようにてっきり主役の子だと思ってしまった人も多いもようです。
続いては、ポニョの妹役の声優が矢野顕子だったことに驚きを隠せないという方のツイートです。ジブリ映画のキャストにはびっくりするような豪華な面々が配されるのが恒例となっていますが、この配役もかなりのサプライズでした。独特の声質の持ち主である矢野氏の演技はさすがの一言ですが、明確なセリフがあるわけではないので誰だか分らなかった人も多かったもようです。贅沢な使い方というほかありません。
最後に紹介するのは、「ポニョの声優はひどいのでは」という疑問の声です。アニメ映画ではプロの声優ではない人をキャスティングするケースが一般化していますが、ジブリ映画はその先駆けとなった存在で、そのことによってたびたび物議もかもしています。その辺の受け止めは人によるのでしょうが、この方のように違和感が先に立ってしまった人も多いとみられます。
【ポニョ】声優は豪華だった
『崖の上のポニョ』の声優について紹介しました。このように本作に声優として出演している面々は、いずれも豪華な顔ぶれとなっています。特に山口智子、所ジョージ、天海祐希といった面々には注目が集まりますが、隠し玉のように配された矢野顕子の演技も必見となっています。もちろん子役やベテラン勢の熱演も見逃せません。本作を未見で声優陣に興味を覚えたという方は、ぜひ一度鑑賞してみてください。
この記事のライター
だいじろう
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