【天空の城ラピュタ】「バルス」の意味や使い方を徹底解説!
本記事ではジブリ作品『天空の城ラピュタ』で、有名なセリフである「バルス」の意味や使い方について徹底解説します。また『天空の城ラピュタ』のなかで「バルス」のセリフが使われたシーンや呪文の由来、例文などもあわせて紹介します。
【天空の城ラピュタ】「バルス」の呪文とセリフの意味
スタジオジブリの代表作のひとつである『天空の城ラピュタ』の作中に登場する「バルス」は、とても有名なセリフです。1986年に公開されて以降、この呪文はファンの心に強く刻まれ、地上波で再放送されるたびにSNSで話題となっています。ここからは『天空の城ラピュタ』で「バルス」が登場するシーンや意味について解説していきます。
天空の城ラピュタで「バルス」が登場する有名なシーン
『天空の城ラピュタ』の有名なセリフ「バルス」は物語の終盤に登場します。主人公のパズーとシータは目指していたラピュタにたどり着きますが、飛行石を手に入れたムスカも現れ、自身がラピュタ族の末裔であることを明かしました。そして飛行石を操り城を動かすと、軍の人間を無惨にも皆殺しにしていきます。その非道なムスカの行いに怒ったシータは、隙を突いて彼から飛行石を奪い逃げだしました。
ムスカに追われていたシータですが、下層部に来ていたパズーを壁の隙間から見つけて彼に飛行石を託します。そして玉座の間に追い詰められ銃で脅されますが、毅然とした態度で怯まないシータのもとにパズーがやってきました。パズーがシータに滅びの呪文を教えるように告げると、シータとともに「バルス」と呪文を唱えたのです。すると飛行石が強く光り城が崩壊し始めると、その光に視界を奪われたムスカは瓦礫とともに海へと落ちていきました。
「バルス」はラピュタ語で「閉じよ」という意味
『天空の城ラピュタ』に登場するセリフ「バルス」は、ラピュタ語で「閉じよ」という意味になります。滅びの呪文の意味がなぜ「閉じよ」なのかについて考えられているのが、栄えていた古代国家であるラピュタが幕を閉じたというメッセージが込められているのではないかという説です。
またシータが祖母から困ったときのおまじないとして教えられていた「リーテ・ラトバリタ・ウルスアリアロス・バル・ネトリール」という呪文の意味が注目されていました。「我を助けよ、光よよみがえれ」という意味のこの呪文には「バル」という言葉が入っています。つまり「バルス」とは開くといった意味がある「バル」に否定語として「ス」が付けられたものではないかと推測されるのです。
「バルス」の由来
『天空の城ラピュタ』に登場する呪文「バルス」は、トルコ語が由来ではないかと考えられています。トルコ語の「Baris」の意味は「平和」です。古代国家であったラピュタは進んだ科学技術を有していました。ムスカがラピュタ国を復活させて世界を支配しようとしていたことから、ラピュタは非常に危険な存在であると推測されます。つまり、世界の平和を守るためにラピュタを崩壊させたという観点から、「バルス」の裏に隠された平和への思いが込められていたと考えられているのです。
他にも、1975年から連載されていた諸星大二郎の少年漫画『マッドメン』に登場する、ビジン語「バルス」が由来だという説もあります。この作品のなかで「バルス」は、飛行機や鳩を意味する言語だと解説する描写がありました。宮崎駿監督は諸星大二郎の大ファンであり、『もののけ姫』も『マッドメン』の影響を受けたと言われている描写が多いことから、由来として有力であると考えられているのです。
【天空の城ラピュタ】「バルス」の使い方や例文
たびたび話題となる『天空の城ラピュタ』に登場する呪文「バルス」は、どのように使われているのでしょうか?ここからは「バルス」のセリフの使い方と例文について紹介していきます。
「バルス」の使い方
『天空の城ラピュタ』に登場する有名なセリフ「バルス」の使い方は、滅んでほしいものに対しての滅びの呪文として使用します。また作中でパズーとシータが「バルス」と唱えたあと、強い光が放たれてムスカの視界を奪ってしまったことから「目つぶしをする」または「目つぶしをされる」といったときにも用いられています。現在では『天空の城ラピュタ』が地上波で再放送されると「バルス祭り」と称してSNS上を賑わせていますが、使うときには冗談であっても相手を傷付けないよう注意が必要です。
「バルス」の例文
『天空の城ラピュタ』に登場する「バルス」が、SNS上でどのように使われているのか紹介しましょう。
花粉症の人が、目のかゆみや痛みに対して「バルス」のセリフを用いて表現しています。ムスカがバルスで目をつぶされた様子にならって、花粉症の重さをわかりやすく伝えているようです。
土日の休日が終わり、学校や仕事が始まる月曜日がなくなってしまえばいいのにと願うときに「バルス」を使用しています。憂鬱な1週間が始まってしまうことに対しても滅びの呪文「バルス」を引用していました。
ゲームを長時間プレイしてしまったときにも「バルス」のセリフを用いています。目を酷使し続けると疲労で痛みや重みを感じてしまいがちです。このような場合も「バルス」のセリフで自分の体に起きたことを簡潔に表現しています。
この記事のライター
rymamimo
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