【けいおん】聖地の豊郷小学校を徹底解説!作品に登場する他の場所も紹介
本記事では、テレビアニメ『けいおん!』の聖地、旧豊郷小学校を徹底的に解説します。『けいおん!』は、アニメ放送以来、多くのファンが聖地にゆかりの舞台を訪れました。そこで、『けいおん!』に登場する京都の聖地もまとめました。ぜひ聖地巡礼の参考にしてください。
目次
【けいおん】とは?
『けいおん!』は、漫画家かきふらい原作の4コマ漫画です。テレビアニメが放送されてからは、軽音ブームを巻き起こし、全国の多くの中高生が軽音に関心を持つきっかけになりました。また、アニメに登場する舞台を訪れる、いわゆる聖地巡礼でも話題を呼んでいます。放送開始からすでに10年を過ぎた今日でも根強い人気を持つ『けいおん!』ですが、本記事では『けいおん!』に登場する聖地を徹底的に解説します。
けいおんの作者
アニメの原作、漫画『けいおん!』の作者は、かきふらいです。かきふらいは京都府出身の男性で、年齢や生年月日、本名などは明らかにしていません。『けいおん!』連載前は、同人誌やアンソロジーを多数手がけていました。
けいおんの概要
漫画『けいおん!』は、芳文社の月刊誌『まんがタイムきらら』や『まんがタイムきららキャラット』誌上で、2007年5月号から2010年10月号まで連載された4コマ漫画作品です。連載が終了後、主要メンバーの大学進学後のエピソードや、後輩の中野梓たちの活躍を描いた続編も発表されました。テレビアニメは、京都アニメーションの製作で2009年4月に第1期が放送され、一気に人気が爆発します。その後、第2期や劇場版も制作されました。
けいおんのあらすじ
私立桜が丘高校軽音部は、在籍していた部員が卒業して部員数が0名になるため、新たに部員を4名集めないと廃部になる運命でした。軽音部に入部しようと考えていた田井中律は、部員を集めるために、幼馴染みの秋山澪や、合唱部と勘違いしてやってきた琴吹紬を部員にします。さらに、軽音部のことを「軽い音楽をする部活」と思っていた平沢唯も入部したことで部員が揃い、軽音部の活動が始まることになりました。
【けいおん】聖地の旧豊郷小学校を解説
アニメ『けいおん!』で、私立桜が丘高校のモデルになっているのは、旧豊郷(とよさと)小学校です。アニメでは、主要キャラの学校生活が中心に描かれているため、学校内のさまざまな場所がアニメに登場します。そのため、現在でも、全国から多くのアニメファンが旧豊郷小学校へ足を運び、その人気は途切れることがありません。そこで、『けいおん!』最大の聖地である旧豊郷小学校について、徹底的に解説します。
旧豊郷小学校があるのは滋賀県
『けいおん!』の聖地旧豊郷小学校は、滋賀県犬上郡豊郷(とよさと)町にあります。豊郷町は琵琶湖の東側、近江八幡市と彦根市の間に位置しています。また、滋賀県では最も小さい市町村です。
旧豊郷小学校へ行く方法
旧豊郷小学校へは、近江鉄道を利用すると便利です。近江鉄道へは、東京・名古屋方面からは東海道新幹線の米原駅、京都・大阪方面からはJR琵琶湖線の近江八幡駅か彦根駅が接続駅になります。近江鉄道の豊郷駅が最寄り駅で、駅から徒歩約10分で旧豊郷小学校に到着します。
豊郷駅から旧豊郷小学校への道中もおすすめ
豊郷町自体は『けいおん!』の舞台になっているわけではありませんが、豊郷町が『けいおん!』で町おこしをしているため、旧豊郷小学校までの道中にも注目です。道中のさまざまな所で『けいおん!』のキャラに出会うことができます。飛び出し注意の標識が『けいおん!』キャラだったり、お店の入り口に中野梓が描かれていたり、というように、町全体を『けいおん!』で盛り上げようとしています。
旧豊郷小学校の外観
旧豊郷小学校は、主人公の平沢唯たちが通う私立桜が丘高校のモデルです。旧豊郷小学校の正門に立つと、すでに私立桜が丘高校の世界が広がっています。旧豊郷小学校は、近江八幡市を中心に活動していた建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリスの設計による鉄筋校舎で、1937年(昭和12年)に落成しました。開校当時は、「白亜の教育殿堂」や「東洋一の小学校」と言われ、平成25年に国の登録有形文化財にも登録されています。『けいおん!』の聖地だけでなく、日本の近代建築を代表する由緒ある建造物でもあります。
旧豊郷小学校の胸像
アニメで登場する私立桜が丘高校の校長先生の胸像のモデルも旧豊郷小学校にあり、実物はアニメの胸像と全く同じです。旧豊郷小学校にある胸像のモデルは、古川鉄治郞という実業家で、旧豊郷小学校の建設で多額の寄付をしたことで知られています。『けいおん!』では、季節のイベントでコスプレをさせられたり、第2期オープニングで主要キャラが胸像を前に拝むシーンがあったりと、印象に残る胸像です。
旧豊郷小学校の校舎の中
聖地の外観を楽しんだ後は、校舎の内部です。旧豊郷小学校は、『けいおん!』の聖地としてだけでなく、地元住民が利用する複合施設として利用されているので、校舎内へは無料で入場することができます。校舎の内部もアニメが精巧に実物を表現しているため、廊下を歩くだけでアニメの登場人物になったような錯覚を与えてくれます。
旧豊郷小学校の階段
アニメでは軽音部の部室に続く階段の手すりにウサギとカメの像がありますが、旧豊郷小学校の階段にもアニメと全く同じウサギとカメの装飾が置かれています。このウサギとカメは、よく知られた昔ばなしをモチーフに作られたとのことです。
旧豊郷小学校の軽音部の部室
旧豊郷小学校の階段を上ると、軽音部の部室の舞台となった部屋があります。部室の机の上には、ティータイム用のポットが用意されていますが、これは『けいおん!』ファンの方が寄贈したとのことです。また、部室の黒板はファンに開放されていて、思い思いのメッセージが書かれています。しかし、自由に書いていいのはこの黒板だけで、他の場所では一切禁止されていることには注意が必要です。
旧豊郷小学校のステージ
旧豊郷小学校のステージは、アニメ第2期7話「お茶会!」で、秋山澪がファンクラブの会員のために「ピュアピュアハート」を熱唱した場所です。ステージからは、秋山澪目線で写真を撮ることもできます。
旧豊郷小学校の講堂
講堂は、アニメでは軽音部が文化祭や新入生歓迎会でライブを行った場所です。旧豊郷小学校の講堂も、アニメで描かれた講堂とほぼ同じで、実際にライブイベントの会場としても使われています。
旧豊郷小学校の観光案内所
旧豊郷小学校の講堂の反対側には「酬德(しゅうとく)記念館」という建物があります。この建物は、現在観光案内所として利用されており、アニメには登場していませんが、『けいおん!』関係のパネル展示や『けいおん!』グッズなどが置かれています。
【けいおん】その他の京都の聖地やモデル・舞台
アニメ『けいおん!』の私立桜が丘高校は、滋賀県の旧豊郷小学校がモデルとなっていますが、平沢唯たちが日常生活を送っている舞台は京都市がモデルです。京都は千年の都という言葉が表すとおり、由緒ある歴史建造物が多くある場所で、多くのアニメの聖地となっていますが、ここでは『けいおん!』の舞台を紹介します。
聖地①修学院駅
京都にある『けいおん!』の聖地①は、修学院駅です。修学院駅は、『けいおん!』のオープニングに登場します。この駅は叡山電鉄本線の駅で、京都の中心地からは、京阪電鉄本線・鴨東(おうとう)線に乗車し、終点出町柳駅で叡山電鉄に乗り換えて4駅目です。
聖地②マクドナルド北白川店
京都にある『けいおん!』の聖地②は、マクドナルド北白川店です。マクドナルド北白川店は、平沢唯たちがよく通っていたMAXバーガーのモデルで、第2期オープニングにも登場します。店内は改装しているため、『けいおん!』放送時とは内装が異なっています。この店の最寄り駅は叡山電鉄叡山本線の一乗寺駅ですが、聖地①の修学院駅からも徒歩15分の距離なので、歩いて巡礼するのがお薦めです。
聖地③松ケ崎橋
京都にある『けいおん!』の聖地③は、松ケ崎橋です。松ヶ崎橋は、第1期オープニングで平沢唯たちが渡っていました。北山通を東から進むとアニメを再現できます。聖地①修学院駅から徒歩3分の距離にありますが、聖地②マクドナルド北白川店とは逆方向になるので、聖地①→聖地③→聖地②の純に巡礼するのがお薦めです。
聖地④鴨川デルタ
京都にある『けいおん!』の聖地④は、鴨川デルタです。鴨川デルタは、第1期オープニングで平沢唯たちが跳びはねている場所で、京阪電鉄と叡山電鉄の出町柳駅のすぐ横なので、訪れるのに時間はかかりません。
聖地⑤南禅寺水路閣
京都にある『けいおん!』の聖地⑤は、南禅寺水路閣です。南禅寺の水路閣は、第1期オープニングの舞台として使われています。この水路閣は、明治中期に建設された琵琶湖疎水の施設で、2018年には京都遺産に認定された由緒ある建造物です。南禅寺へは京都市営地下鉄東西線に乗車し、蹴上(けあげ)駅で下車すると、徒歩10分ほどで着きます。
聖地⑥JEUGIA三条本店
京都にある『けいおん!』の聖地⑥は、JEUGIA三条本店です。JEUGIA三条本店は、アニメ第1期2話「楽器!」で、平沢唯が楽器を買いに行ったお店のモデルとなっています。お店の看板が「JEUGIA」ではなく「10GIA」となっている以外は、外見はほぼ再現されています。このJEUGIA三条本店は総合楽器店で、京阪三条駅や阪急京都河原町駅から徒歩10分の距離にありますが、聖地巡礼の際は、営業の邪魔にならないよう注意が必要です。
聖地⑦今宮神社
京都にある『けいおん!』の聖地⑦は、今宮神社です。今宮神社は、アニメ第1期7話「クリスマス!」で平沢唯たちが初詣に行った場所で、玉の輿(たまのこし)神社とも呼ばれています。今宮神社へは、JR京都駅、阪急烏丸(からすま)駅や京阪出町柳駅などから京都市バスを利用するのが便利です。
聖地⑧船岡山公園
京都にある『けいおん!』の聖地⑧は、船岡山公園です。船岡山公園は、アニメ第1期番外編14話「ライブハウス!」で大晦日ライブの後、初日の出を見た場所です。大徳寺の南に位置する公園で、地形が船に似ているというところから、平安時代より船岡と呼ばれていました。昭和10年に公園として開設されています。船岡山公園へは、聖地⑦今宮神社から徒歩で10分弱です。
聖地⑨京都造形芸術大学
京都にある『けいおん!』の聖地⑨は、京都造形芸術大学です。京都造形芸術大学は、第1期オープニングで、平沢唯たちがジャンプをしていた場所です。この大学は2020年4月1日に京都芸術大学と名称を変更しました。最寄り駅は叡山電鉄本線の茶山・京都芸術大学駅ですが、聖地②のマクドナルド北白川店から歩いて10分もかからないので、聖地②から歩いて巡礼するのがお薦めです。
聖地⑩金閣寺
京都にある『けいおん!』の聖地⑩は、金閣寺です。アニメでは第2期4話「修学旅行!」で、修学旅行で京都を訪れます。滋賀や京都を舞台にしているのに京都へ修学旅行というのは奇妙ですが、建物や風景のモデルがそうだというだけです。実際には、東海道新幹線を利用していることから、東京方面であると考えられています。なお、「修学旅行!」で描かれている京都の観光スポットは、日常生活で描かれている京都市左京区ではない地域から選んだということです。
修学旅行で訪れた観光スポットの1つ目は金閣寺です。金閣寺は室町幕府三代将軍足利義満が建てた寺院として有名であり、ユネスコの世界遺産(文化遺産)「古都京都の文化財」の構成資産としても登録されています。金閣寺へは、JR京都駅より京都市バスに乗車し、約40分のところにあります。
聖地⑪北野天満宮
京都にある『けいおん!』の聖地⑪は、北野天満宮です。北野天満宮も修学旅行で訪れました。北野天満宮は、受験の神様として知られる菅原道真をまつる全国の天満宮の総本社です。北野天満宮へは、JR京都駅から京都市バスに乗車するのが便利です。
聖地⑫嵐山モンキーパーク
京都にある『けいおん!』の聖地⑫は、嵐山モンキーパークです。嵐山モンキーパークも修学旅行で訪れましたが、嵐山のシンボル渡月橋の近くにあるこのパークは、ニホンザルの棲息地として有名です。嵐山モンキーパークへは、阪急嵐山駅から徒歩5分です。
【けいおん】主要キャラ一覧
ここまで、滋賀県や京都にある『けいおん!』の聖地を紹介しました。『けいおん!』では、この聖地を舞台に、私立桜が丘高校軽音部のメンバーのゆるい日常生活が描かれています。そこで、ここでは『けいおん!』で活躍する主要キャラを一覧で紹介します。
キャラ①平沢唯
『けいおん!』のキャラ1人目は、『けいおん!』の主人公、平沢唯(ひらさわゆい)、通称「ゆい」です。1991年11月27日生まれのいて座で、血液型はO型です。リードギター、メインボーカル、コーラスを担当する平沢唯は、天然のドジっ子で、ギターを買ってからは、片時もギターを離しません。それだけ、ギターに対して熱い想いを持っています。この平沢唯を担当するアニメの声優は豊崎愛生(とよさきあき)です。
キャラ②秋山澪
『けいおん!』のキャラ2人目は、秋山澪(あきやまみお)、通称「みお」です。1992年1月15日生まれの牡羊座で、血液型はA型です。ベース、ボーカル、メインコーラスを担当しています。田井中律の幼馴染みで、高校では文芸部に入部しようと考えていましたが、田井中律に誘われて、半ば強引に軽音部に入部させられました。アニメでは、声優の日笠陽子(ひがさようこ)が担当しています。
キャラ③田井中律
『けいおん!』キャラ3人目は、田井中律(たいなかりつ)、通称「りっちゃん」です。1991年8月21日生まれのしし座で、血液型はB型です。ドラムとサブコーラスを担当し、メンバーの中では一番活発な女の子です。前髪を上げた髪型がトレードマークですが、たまに髪を下ろすこともあります。アニメのCVは佐藤聡美(さとうさとみ)です。
キャラ④琴吹紬
『けいおん!』のキャラ4人目は、琴吹紬(ことぶきつむぎ)、通称「むぎちゃん」です。1991年7月2日生まれのかに座で、血液型はO型です。キーボード、コーラス、サブコーラスの担当で、金髪ロングヘアで、たくあんの形をした眉毛が特徴的です。アニメでは寿美菜子(ことぶきみなこ)が声を担当しています。
キャラ⑤中野梓
『けいおん!』のキャラ5人目は、中野梓(なかのあずさ)、通称「あずにゃん」です。1992年11月11日生まれのさそり座で、血液型はAB型です。リズムギターとサブコーラスを担当している中野梓は、平沢唯たちより1年下の後輩で、新入生歓迎ライブを見て入部を決めました。しかし、なかなか練習しようとしない先輩たちの姿に心が揺れることもありました。アニメでは竹達彩奈(たけたつあやな)が声を担当しています。
【けいおん】聖地に対する世間での評判や人気
アニメ『けいおん!』のモデルや舞台となっている聖地を紹介しました。そのどれもが聖地巡礼の場所となっていて、多くのファンが訪れています。このような『けいおん!』の聖地や巡礼をファンはどのように感じているのでしょうか。ここでは、SNSの投稿を通じて探ります。
アニメ『けいおん!』の第1期が放送されたのは10年上も前のことですが、多くのファンが今でも聖地巡礼をしたいという投稿をしています。そこには、アニメを受動的に楽しむだけでなく、積極的にアニメの世界を楽しみたいというファンの心情がうかがえます。
『けいおん!』の聖地である京都は、多くのアニメの聖地でもあります。特に『けいおん!』の製作会社である京都アニメーションの地元であるだけに、京アニ作品同士の舞台が被ることもあります。今日アニファンにとっても、聖地巡礼には欠かせないスポットとなっています。
劇場版の『けいおん!』の舞台はイギリスでした。旧豊郷小学校や京都への聖地巡礼だけではなく、実際にイギリスまで聖地巡礼に行くファンも少なくありません。この投稿にもイギリスで聖地巡礼を行う気持ちの高ぶりが表れています。
【けいおん】聖地巡礼に行こう
『けいおん!』は、アニメ放送からかなり経った今でも、聖地巡礼を行う人が後を絶ちません。特に、私立桜が丘高校のモデルとなった旧豊郷小学校は、アニメの世界にどっぷり浸ることができます。今まで聖地巡礼をしたことのない方にも、人気の『けいおん!』の聖地巡礼はお薦めです。
この記事のライター
makkun402
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