【地獄楽】タオ(氣)は万物に流れるエネルギー!属性や相性について解説
『地獄楽』に登場するキャラクターは、タオ(氣)という力を用いて戦闘を繰り広げています。タオは万物に流れるエネルギーを意味しており、使いこなすことで人ならざる力を得ることができるのです。本記事では『地獄楽』に登場するタオの属性や相性について紹介していきます。
目次
【地獄楽】タオ(氣)とは?
『地獄楽』では、タオと呼ばれる生命エネルギーを使った戦闘が繰り広げられます。天仙と呼ばれる7人の仙人たちは、タオを極めており、神のごとき力を使えます。不老不死の仙薬を求めて神仙郷に来た主人公を含めた人間たちが、天仙たちに立ち向かう際、ポイントとなるのがタオです。タオを使うためには、鍛錬が必要ですが、人間の中にタオを使える者が現れ、天仙と互角に戦えるようにまでなります。ここでは、タオの概要について解説します。
タオ(氣)とは?
タオとは、万物に流れる生命エネルギーのことを指します。人間や動物だけでなく、植物や果物などの生命、建物や大気などの無機物にもエネルギーが流れています。エネルギーは、丹田と呼ばれるへその少し下に位置する場所から、全身を巡り、丹田に戻ります。タオを極めると、自分本来以上の力を手に入れられます。『地獄楽』に登場する仙人の天仙は、1000年間、タオの研究をしているため、強靭な体と力を得ています。
タオを使えるようになるには、強さと弱さを両立した心が必要であり、極めるにはいくつもの修業が必要となります。しかし、例外もあるようで、タオの存在を認識していない士遠は、波と表現してタオを捉えています。また、天仙の1人である菊花に瀕死状態にされた亜佐弔兵衛は、穴に落とされた際に、花化した人間と混ざり合ったことで、タオを認識できるようになりました。タオは生命エネルギーであるため、使い過ぎると命に係わる危険な状態になりかねません。
タオ(氣)の元ネタ
『地獄楽』で描かれているタオの元ネタは、中国古代の自然哲学である五行思想とされています。その証拠として、『地獄楽』で描かれているタオには、木・火・金・水・土の5つの属性があり、五行思想にある「万物は木・火・金・水・土の5つの元素から成り立つ」とする考えと一致している箇所が見られます。5つの元素は「互いに影響を与え合い、その生滅盛衰によって天地万物が変化し、循環する」と言う考えがあり、後に紹介するタオの属性の相性に通じるところがあります。
地獄楽の概要
『地獄楽』は2018年から2021年まで、webコミック配信サイトの少年ジャンプ+にて連載されていた、賀来ゆうじ先生作の漫画です。江戸時代末期頃が、作品の舞台となっています。抜け忍として捉えられている主人公の画眉丸が、無罪放免の条件となる不老不死の仙薬を、得体のしれない謎の島から見つけ出す物語です。2023年4月からアニメが放送開始となり、アニメ2期の制作も決定している大人気作品です。
地獄楽のあらすじ
元石隠れ筆頭であり、里最強と言われていた忍である主人公の画眉丸は、抜け忍となり死罪人として囚われていました。ある時、不老不死の仙薬を極楽浄土と噂される島から持って帰れば、無罪放免となることを画眉丸の打ち首執行人である山田浅ェ門佐切から告げられます。最愛の妻に会う望みを叶えるために画眉丸は、佐切と共に生還者がほとんどいない島へ向かい、不老不死の仙薬を探します。
【地獄楽】タオ(氣)の属性とキャラ一覧
万物に流れる生命エネルギーであるタオには、木・火・金・水・土の5つの属性が存在しています。これは、古代中国の自然哲学の思想である「万物は火、水、木、金、土の5つの元素からなる」という説から来ています。『地獄楽』に登場するキャラクターは、5つの属性の内、どれか1つ属性を持っています。ここでは、タオの5つある属性とその属性を持つキャラクターを紹介します。
属性とキャラ①火の属性
『地獄楽』に登場する火の属性のタオを持つキャラクターは、次の通りです。死罪人である画眉丸(がびまる)・民谷厳鉄斎(たみやがんてつさい)・あか絹(ぎぬ)、山田浅ェ門の典坐(てんざ)・羅芋(ががいも)、石隠れ衆の忍である金閣坊(きんかくぼう)、天仙の菊花(ジュファ)の合計7人です。『地獄楽』の主人公である画眉丸は、作中の序盤から火遁の術を多く使用しており、火の属性のタオであることが分かります。あか絹は、山田浅ェ門士遠に倒されたため、タオを使った場面は描かれていません。
属性とキャラ②木の属性
『地獄楽』に登場する木の属性のタオを持つキャラクターは、次の通りです。死罪人である陸朗太(ろくろうた)、山田浅ェ門である佐切(さぎり)・衛善(えいぜん)・士遠(しおん)・努々(つむつむ)、石隠れ衆の忍である銀閣坊(ぎんかくぼう)、天仙である桃花(タオファ)の合計7人です。山田浅ェ門の試一刀流一位である衛善は、突如現れた死罪人の陸朗太に倒されたため、『地獄楽』では衛善がタオを使った場面は、描かれていません。
属性とキャラ③金の属性
『地獄楽』に登場する金の属性のタオを持つキャラクターは、次の通りです。死罪人である慶雲(けいうん)・茂籠牧耶(もろまきや)、亜佐弔兵衛(あざちょうべい)、山田浅ェ門である付知(ふち)・清丸(きよまる)、石隠れ衆の忍である雲霧(くもきり)、天仙である桂花(グィファ)の合計7人です。タオを極めし天仙の桂花ですが、争いを好まない性格であるため、人間と対峙した場合でも戦いません。そのため、タオを使った桂花の戦闘シーンは、『地獄楽』では描かれていません。
属性とキャラ④水の属性
『地獄楽』に登場する水の属性のタオを持つキャラクターは、次の通りです。死罪人であるヌルガイ、山田浅ェ門である殊現(しゅげん)・仙汰(せんた)・源嗣(げんじ)・威鈴(いすず)、石隠れ衆の忍であるシジュ、天仙である朱槿(ジュシン)・蘭(ラン)、天仙と同レベルの力をもつメイの合計9人です。シジュは、『地獄楽』で島に後から上陸してきた追加組の1人として描かれており、画眉丸の名を継ぐ者として選ばれたほど実力のある忍です。
属性とキャラ⑤土の属性
『地獄楽』に登場する土の属性のタオを持つキャラクターは、次の通りです。死罪人である杠(ゆずりは)・法流坊(ほうるぼう)、山田浅ェ門である十禾(じっか)・桐馬(とうま)・期聖(きしょう)、天仙である蓮(リエン)、牡丹(ムーダン)の合計7人です。アニメの第12話では、牡丹のタオを使った戦闘シーンが描かれています。弱点の属性を持っている佐切に追い詰められた牡丹は、最終形態の鬼尸解となり、佐切たちに襲い掛かります。
【地獄楽】タオ(氣)を強くする修行
タオには陰の氣と陽の氣があり、それらを循環させることで氣は増強されます。天仙はその両方の氣を持っているため、単独で循環が可能です。圧倒的な力を持つ天仙ですが、最初から強かったわけではありません。画眉丸たちが上陸するまでの1000年の間、ずっと氣を強くする修行をしてきました。天仙は、内丹法と言う呼吸法や瞑想など自らの体で不老不死を目指す修行をしています。ここでは、天仙たちが行っている、タオを強くする5つの修行について紹介します。
修行①房中術
房中術は、一番効果が出やすく、最も重要な修行と言われています。導引と胎息で心身を整えてから、陰と陽の氣を持つ者同士が結合し、気を循環させることで、タオを強くする修行の1つです。ひたすら陰と陽の循環を繰り返すことで、タオを高められます。陰は女性を指し、陽は男性を指します。つまり、房中術とは性交を意味しています。天仙である菊花(ジュファ)と桃花(タオファ)が専門で研究している修行です。天仙たちは、陰と陽の両方の氣を持っているため、天仙同士での房中術が可能です。
修行②周天
周天は、身体の経路や内臓の中でも神が住むとされている部位、つまりツボの場所を学び、そこに氣を巡らせることで、タオを強くする修行の1つです。人間の全身には、さまざまなツボがあり、全部で700ものツボが存在しているようです。しかし、ツボの場所はあまり特定できていません。周天の目的は、的確なツボの場所を特定し、その効果を高めることです。この修行は、周天を極めて不老不死を目指すため、天仙である牡丹(ムーダン)が周天宮にて専門で研究しています。
修行③胎息
胎息は、呼吸法で氣を高めて、タオを強くする修行の1つです。呼吸法には、精神統一をし、集中力を高める呼吸法や、呼吸で体内の酸素をより循環させて、潜在的な力を引き出す呼吸法などがあります。胎息は、中国の道教の修行法でもあり、子供が胎内にいる時と同じように、鼻や口を使いません。天仙である朱槿(ジュジン)が、胎息宮にて専門で研究している修行です。
修行④導引
導引は、様々なポーズをとりながら肉体を鍛錬する体操でタオを強くする修行の1つです。ヨガのようなポーズをとりながら、タオの循環を促進させています。天仙だけでなく、人間でも鍛錬すると身体能力が大幅に向上します。氣を纏えば、素手であったとしても、武器を持つ者よりも強くなり、身体は鎧を着用したかのような頑丈さを手に入れられます。中国で生まれた気の健康法とされています。天仙である蘭(ラン)が、導引宮にて専門で研究している修行です。
修行⑤守一
守一は、瞑想によって気を高め、タオを強くする修行の1つです。いわゆる、精神統一です。この修行を極めると、精神をブレずに確立することで、肉体への影響を減らし、常に自分の潜在能力を最大限に発揮することが可能となります。さらに、思想力も広がるため、相手の動きを把握しやすくなり、有利に戦闘を進められる利点もあります。天仙である桂花(グィファ)が、守一宮にて専門で研究している修行です。
【地獄楽】タオ(氣)の属性の相性やペア
5つの属性があるタオには、それぞれ相性があります。作中では、タオを極めたことで、神のごとき力を手に入れている天仙を、人間が倒す出来事が起きます。人間もタオを使えるようになりましたが、天仙を倒せた理由は、属性の相性が良かったからです。それほど属性の相性は、『地獄楽』での重要ポイントです。これから、より『地獄楽』を深く知ってもらうために、タオの相性や、属性の相性を考慮して臨んだ最終戦のペアについて解説します。
タオ(氣)には相性が存在する?
タオには、属性ごとにそれぞれ相性があります。触れることで相手のタオを弱める関係性を相克(そうこく)と呼びます。逆に、触れることで相手のタオを高める関係性を相生(そうせい)と呼びます。『地獄楽』において、属性の相性は天仙と対峙する人間にとって、とても重要です。現に、天仙の1人である牡丹(ムーダン)は、属性が土であったため、相性の悪い木の属性を持つ佐切・士遠との戦いで敗北しています。
タオ(氣)の相生
触れることで相手のタオを高められる相性を示す相生(そうせい)には、次のような関係性があります。木の属性は火の属性の、火の属性は土の属性の、土の属性は金の属性の、金の属性は水の属性の、水の属性は木の属性のタオを相手に触れることで高められます。また、相生には相手を癒す効果(回復)もあるため、相生関係の人とペアになれば、戦闘を優位に進めることが可能です。
相生の関係が見られた場面があります。最終形態の鬼尸解(きしかい)となった牡丹(ムーダン)と山田浅ェ門士遠が戦闘している場面です。助けに駆けつけてもらった士遠の援護を試みる佐切ですが、既に戦う力が残っていませんでした。その時、士遠と一緒に来たヌルガイが佐切に抱き着きます。これにより、佐切は少しだけではあるものの、体力が回復します。これは、木の属性である佐切に、水の属性を持つヌルガイが触れたことで起きた現象です。
タオ(氣)の相克
触れることで相手のタオを弱められる相性を示す相克(そうこく)には、次のような関係性があります。木の属性は土の属性の、火の属性は金の属性の、土の属性は水の属性の、金の属性は木の属性の、水の属性は火の属性のタオを相手に触れることで弱められます。高い再生能力を持つ天仙との戦いには、いかに相克を狙ってダメージを与えられるかがポイントとなります。
また、相克の考え方としては、次の通りです。木は土から養分を奪い、火は金属をドロドロに溶かし、土は水を汚し、金は金属製の武器で気を切り裂き、水は火を消すといった考え方があります。以上の関係性から、人間である画眉丸たちは、タオを極めた天仙たちとの戦闘でも勝てたのです。
最終戦で組んだ属性によるペア
『地獄楽』では、画眉丸たち人間が天仙たちそれぞれと戦う最終戦が描かれています。島に上陸した時は、天仙と人間との間に圧倒的な差がありました。しかし、人間側でもタオの属性について認識できるようになってきました。不老不死の仙薬を求める人間側は、天仙に有効なダメージを与える属性を考慮して、ペアを組み天仙との戦いに勝利しました。
例えば火の属性を持つ画眉丸には、木の属性を持つ佐切をペアにすることで金の属性に有効なペアを作っています。作中ではこの他にも4組のペアが描かれており、火の属性対策として威鈴(水の属性)と清丸(金の属性)ペア、土の属性対策として士遠(木の属性)とヌルガイ(水の属性)ペア、水の属性に対策として十禾(土の属性)と厳鉄斎(火の属性)ペア、木の属性対策として桐馬(土の属性)と弔兵衛(金の属性)のペアが作られています。
【地獄楽】タオ(氣)に対する世間での評判や人気
『地獄楽』アニメ1期の最終話である第13話の結末については、Twitterでも大きな反響がありました。士遠達がタオを使って天仙の1人を撃破したことに安堵したものの、まだ6人の天仙が残っているため複雑な心境に陥ったファンは少なくありません。また、生命エネルギーであるタオを使い過ぎた影響か、画眉丸の記憶が消えたことについて、今後の物語にどのように影響してくるのが楽しみという声も寄せられていました。
アニメ『地獄楽』の第11話では、画眉丸がメイからタオの使い方を教わります。その結果、画眉丸はタオを使えるようになり、天仙の弟子たちを倒しました。この日を境に、天仙に立ち向かう力、タオを手に入れた画眉丸に対して、喜びの声が上がっていました。
『地獄楽』では、タオを認識できるようになると、背後にある気配も感知できるようになります。現実でタオを使って周囲を感知しながら過ごそうと考えるほど、『地獄楽』のとりこになっているファンがいました。
『地獄楽』の漫画を読み終わったファンは、作品のカギとなるタオの原理が、格闘技の理と近いことに、感銘を受けていました。また、武術や体術の念的な理屈を、漫画で表現しているという目線を持ちながら、作品を楽しんだという声もありました。
【地獄楽】タオ(氣)とは万物に流れるエネルギーだった
『地獄楽』に登場するキャラクターたちが使っているタオは、万物に流れる生命エネルギーでした。タオには5つの属性があり、それぞれ相性があることが分かりました。相生の関係であるタオを高められる者とペアを組むと、優位に戦いを進められます。タオを極めたことで膨大なエネルギーを扱える天仙と、タオの相性を駆使する人間との戦いが描かれている『地獄楽』は、2期目のアニメ制作が決定しています。原作は完結していますが、アニメでは今後どのように描かれていくのか注目です。
この記事のライター
ノーー
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