【ハウルの動く城】キャスト声優まとめ！登場キャラの特徴もあわせて紹介

『ハウルの動く城』とは、スタジオジブリが制作した有名な長編アニメーションです。『ハウルの動く城』には特徴的なさまざまなキャラクターが登場しますが、有名な俳優や女優が声優キャストとして参加しています。ここでは『ハウルの動く城』の作者やあらすじについて紹介していきましょう。

『ハウルの動く城』の原作は、『魔法使いハウルと火の悪魔』というイギリスの有名なファンタジー小説です。作者はイギリスの作家のダイアナ・ウィン・ジョーンズです。ダイアナ・ウィン・ジョーンズは1934年8月16日にロンドンで寄宿学校を経営していた両親の間に生まれ、幼少期から古典文学に親しんできました。

オックスフォードに入学し、卒業と同時に結婚して3児の母になり、育児中に小説を書き始めました。作品としては、『ハウルの動く城』シリーズの他に『大魔法使いクレストマンシー』シリーズ、『デイルマーク王国史』シリーズなどがあります。ダイアナ・ウィン・ジョーンズは肺がんを患い、2011年3月26日に76歳で亡くなりました。

『ハウルの動く城』とは、2004年11月20日に公開されたスタジオジブリ制作の長編アニメーションです。監督は宮崎駿さんで、原作である『魔法使いハウルと火の悪魔』にアレンジを加えた形で制作されました。興行収入は196億円を記録しており、2004年、2005年の興行成績第1位、ジブリ作品の中では歴代興行成績第2位を樹立しています。また、多数の作品賞を受賞しており、第33回アニー賞の長編映画部門作品賞、第78回アカデミー賞にもノミネートされました。

恋やおしゃれに消極的な女の子・ソフィーは、父親が遺した帽子屋で働いています。ある日、ソフィーは街で兵士に絡まれていたところを、金髪のハンサムな青年に助けてもらいました。青年が恐ろしい噂のある魔法使い・ハウルであることを知らないソフィーは、胸のときめきを覚えます。しかし、そのせいでソフィーは荒地の魔女に魔法を掛けられてしまい、老婆の姿に変えられてしまったのでした。このままの姿でいることはできないと家を出たソフィーの前に、ハウルの動く城が現れたのでした。

『ハウルの動く城』に登場するキャラクターは、役者や歌手などさまざまな方面で活躍している有名な人が演じています。映画公開当時『ハウルの動く城』を見た人の中には、声優キャストに驚いたという人も少なくありません。ここからは、『ハウルの動く城』の声優キャストを紹介していきましょう。

『ハウルの動く城』でソフィーを演じている声優キャストは、倍賞千恵子さん（ばいしょうちえこ）さんです。倍賞千恵子さんは1941年6月29日生まれの82歳で、『ハウルの動く城』では若いソフィーと老婆のソフィーの両方を当時63歳の倍賞千恵子さんが演じています。また、主題歌である『世界の約束』も倍賞千恵子さんが歌っています。

倍賞千恵子さんは歌手としても活躍している有名な女優で、映画『男はつらいよ』シリーズや『遙かなる山の呼び声』、『幸福の黄色いハンカチ』など、テレビドラマ『太陽ともぐら』や『お姉ちゃん』などに出演しました。声優としては、『劇場版 機動戦士ガンダムI（カマリア・レイ）』、『ジャングル大帝（ライヤ）』、『天気の子（立花冨美）』などを務めました。

『ハウルの動く城』でハウルを演じている声優キャストは、木村拓哉（きむらたくや）さんです。木村拓哉さんは1972年11月13日生まれの51歳で、アイドルグループ・SMAPの元メンバーとして活躍していたことで有名です。現在では俳優として活躍しています。『ハウルの動く城』でのハウル役のキャスティングについては、木村拓哉さん側から出演の希望が来たと言われており、実際に声を当てた際には監督からのリテイクもほとんどありませんでした。

木村拓哉さんは多数のテレビドラマや映画で活躍しており、映画『マスカレード』シリーズや『レジェン＆バタフライ』、テレビドラマ『あすなろ白書』、『ロングバケーション』、『HERO』シリーズ、『GOOD LUCK!!』、『華麗なる一族』などに出演しています。

『ハウルの動く城』で荒地の魔女を演じている声優キャストは、美輪明宏（みわあきひろ）さんです。美輪明宏さんは1935年5月15日生まれの88歳で、元は歌手として活躍していましたが、現在では俳優やタレント、演出家、コメンテーターなど多方面で活躍しています。俳優としてこれまで多数の映画や舞台、テレビドラマに出演しており、バラエティ方面でも活躍しています。また、声優としては、同じジブリ作品の『もののけ姫』でモロの君を演じたことで有名です。

『ハウルの動く城』でカルシファーを演じている声優キャストは、我修院達也（がしゅういんたつや）さんです。我修院達也さんは1950年12月10日生まれの73歳で、歌手や俳優、声優、作曲家や編曲家など多方面で活躍しています。1991年に行方不明になり、3日後に記憶喪失で発見されたというニュースで一躍有名になりました。

俳優としては映画『鮫肌男と桃尻女』や『茶の味』、テレビドラマ『ビギナー』や『電車男』などに出演歴があります。声優としては、同じジブリ作品の『千と千尋の神隠し』で青蛙を演じており、他にも『REDLINE（リンチマン）』、『緑玉紳士（ジョーカー・Ｏ・アンドラス）』、『しまじろうとくじらのうた（やどかりかんとく）』などの出演作品があります。

『ハウルの動く城』でマルクルを演じている声優キャストは、神木隆之介（かみきりゅうのすけ）さんです。神木隆之介さんは1993年5月19日生まれの30歳で、俳優や声優、タレントとして活躍しています。2歳でCMデビューしており、子役時代から長い芸歴を持つ有名人気俳優です。

出演作には、映画であれば『妖怪大戦争』や『劇場版 SPEC』シリーズ、『るろうに剣心 京都大火編／伝説の最期編』など、テレビドラマは『探偵学園Q』や『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』、『らんまん』など多数の代表作があります。また、声優としても『千と千尋の神隠し（坊）』、『サマーウォーズ（小磯健二）』、『借りぐらしのアリエッティ（翔）』、『君の名は。（立花瀧）』など多数起用されています。

『ハウルの動く城』でかかしのカブを演じている声優キャストは、大泉洋（おおいずみよう）さんです。大泉洋さんは1973年4月3日生まれの50歳で、歌手や声優、ナレーター、タレント、コメディアンなど多方面で活躍しています。また、演劇ユニットであるTEAM NACSのメンバーとしても有名です。役者としては、映画『探偵はBARにいる』、『アフタースクール』、『恋は雨上がりのように』など、テレビドラマは『鎌倉殿の13人』、『ハケンの品格』シリーズなどに出演しています。

アニメでの声優の代表作としては、『千と千尋の神隠し（番台蛙）』、『茄子 アンダルシアの夏（ペペ・ベネンヘリ）』、『レイトン教授と永遠の歌姫（レイトン教授）』、『バケモノの子（多々良）』、『ドラえもん のび太の宝島（キャプテン・シルバー）』など、吹き替えでは『グリンチ（グリンチ）』、『シング・フォー・ミー、ライル（ライル）』などがあります。

『ハウルの動く城』で国王を演じている声優キャストは、大塚明夫（おおつかあきお）さんです。大塚明夫さんは1959年11月24日生まれの64歳で、声優、俳優として活躍しています。代表作としては、『攻殻機動隊シリーズ（バトー）』、『機動戦士ガンダム0083 ジオンの残光（アナベル・ガトー）』、『メタルギアソリッド（ソリッド・スネーク）』、『僕のヒーローアカデミア（オール・フォー・ワン）』、『バキ（範馬勇次郎）』、『ルパン三世（次元大介）』などがあります。

『ハウルの動く城』でヒンを演じている声優キャストは、原田大二郎（はらだだいじろう）さんです。原田大二郎さんは1944年4月5日生まれの79歳で、映画や演劇などで活躍している俳優です。出演作品としては、映画『裸の十九才』、『敦煌』、テレビドラマ『水もれ甲介』、『Gメン'75』、舞台は『夏の夜の夢』、『十二夜』などがあります。声優としては、『どんぐりの家（田崎茂）』、『風を見た少年（タバル）』などに出演しています。

『ハウルの動く城』でサリマンを演じている声優キャストは、加藤治子（かとうはるこ）さんです。加藤治子さんは1922年11月24日に呉服問屋の娘として生まれ、松竹少女歌劇団に入団しました。これまで多数の映画やテレビドラマに出演してきた有名な女優で、映画『マルサの女2』、『瀬戸内少年野球団』、『おとうと』、テレビドラマ『泣かないで！かあちゃん』、『七人の孫』シリーズ、『大岡越前』シリーズなどに出演しています。加藤治子さんは2015年11月2日に92歳で亡くなりました。

『ハウルの動く城』でハニーを演じている声優キャストは、八十川真由野（やそかわまゆの）さんです。八十川真由野さんは1965年2月11日生まれの58歳で、女優、声優として活躍しています。主に舞台で活動しており、声優としては多数の洋画やドラマで吹き替えをしています。また、アニメでの出演作品としては、『ハイ･スピード（七瀬遙の母）』、『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン（ユリス母）』などがあります。

『ハウルの動く城』でレティーを演じている声優キャストは、都築香弥子（つづきかやこ）さんです。都築香弥子さんは1963年1月25日生まれの60歳で、女優、声優、演劇講師として活動しています。劇団文学座や劇団四季を経て、現在はフリーで活動しています。

アニメ声優としての出演履歴には、『HARELUYA II BØY（実相寺あき子）』、『AWOL -Absent Without Leave-（レイチェル・ハースト）』、『デビルマンレディー（小暮泉）』、『名探偵コナン（黒江奈緒子）』、『ギブリーズ（みきちゃん）』、『もののけ姫（キヨ）』などがあります。

『ハウルの動く城』には純粋な人間だけでなく魔法使いや使い魔、悪魔など、さまざまなキャラクターが登場します。『ハウルの動く城』のキャラクターは個性豊かで、それぞれ特徴的です。ここでは『ハウルの動く城』のキャラの特徴について紹介していきましょう。

『ハウルの動く城』のキャラクターであるソフィーは、本作の主人公です。18歳の女の子で、父親が遺した帽子屋でお針子として働いています。物語の序盤では、自分の容姿に自信がなく、恋にもおしゃれにも消極的な少女でした。しかし老婆の姿にされ、ハウルの城で働くようになってからは自身の自意識から吹っ切れることになり、積極的かつ大胆な性格に変わっていく点が特徴的なキャラクターです。

実年齢のときには濃い茶色の長い髪をしていましたが、老婆になってからは銀髪になり、長さも短くなっています。物語の後半ではカルシファーに髪を与えるため、肩よりも若い姿に戻りますが、髪の色だけは銀色のままでした。

『ハウルの動く城』のキャラクターであるハウルは、美女の心臓を食べると噂されている美形の魔法使いです。魔法の力で常に移動する巨大な城の主であり、ジェンキンスやペンドラゴンなどさまざまな名前を使い分けています。見た目は金髪碧眼の紳士ですが、実は見栄っ張りな性格をしています。また、ソフィーによって勝手に部屋を掃除されたことで魔法が解け、髪の色が金髪からもとの黒髪に戻ってしまったときには、寝込むほど落ち込みました。

このように、大胆不敵かつ繊細というつかみどころのないところが特徴的なキャラクターです。ハウルはサリマンの弟子の中でも後継者に相応しい実力を持っていますが、悪魔と契約をしていることから、サリマンからは「魔王になる可能性がある」と言われていました。

『ハウルの動く城』のキャラクターである荒地の魔女は、50年前に悪魔と契約したことで王宮を追放された魔女です。極度な肥満体型に黒い毛皮や帽子、宝石を身に着けており、非常にインパクトの強い特徴的な容姿をしています。ハウルの心臓を狙っており、物語の途中までは敵キャラクターでしたが、物語の中盤で魔力を奪われて老婆の姿になってしまってからは、ソフィー達の家族に加わり行動を共にするようになりました。

終盤ではソフィーに対して優しさも見せるようになりましたが、ソフィーの荷物の中に紛れていたサリマンの使い魔を見抜くなど、抜け目のなさは健在です。ハウルの心臓に執着するあまり、カルシファーから心臓を取り上げてしまい、動く城を崩壊させてしまいました。

『ハウルの動く城』のキャラクターであるカルシファーは、ハウルと契約している火の悪魔です。ハウルの心臓をもらう代わりに動く城に動力を提供しており、その契約内容からハウルとは生死を共にする存在となっています。火の悪魔であるため水に弱く、おだてにも弱いです。『千と千尋の神隠し』で青蛙を演じていた我修院達也さんが声を担当しているため、特徴的な声をしています。

人の身体の一部を得ることで力を生み出すことができるため、物語の後半ではソフィーの髪を食べたことで強大なパワーを発揮しました。最後にはハウルとの契約が解かれ自由の身になりますが、結局ソフィー達家族のことが忘れられず、ハウルの城に戻っています。

『ハウルの動く城』のキャラクターであるマルクルは、ハウルの弟子の男の子です。見た目は10歳前後の少年ですが、ハウルよりもしっかりしているのが特徴です。外に出るときには魔法のマントを使って老人の姿に変装し、ハウルの顧客の相手などをしています。

最初は勝手に掃除婦として城に入り込んできたソフィーに対して大人ぶった対応をしていましたが、そのうち心を開くようになり、子供らしい顔を見せるようになりました。好き嫌いが多く、芋と魚が嫌いです。一方、肉が好物なのか、作中ではソフィーが作ったベーコンエッグを美味しそうに頬張っていました。

『ハウルの動く城』のキャラクターであるかかしのカブは、自分の意志で跳ね動くことのできるかかしです。呼び名のとおり、頭部にカブを使っているのが特徴です。ソフィーに助けられたことをきっかけに、ソフィーに懐いて動く城の後をついてくるようになり、城の住人の一人になりました。実は魔法によってかかしに姿を変えられていた隣の国の王子で、ソフィーのキスによって魔法が解けて元の姿に戻ります。物語の最後には戦争を終わらせるために、自分の国へと帰っていきました。

『ハウルの動く城』のキャラクターであるヒンは、サリマンの使い魔である老犬です。名前のとおり、「ヒン！」と鳴くという特徴があります。初登場時、王宮へやってきたソフィーの傍について歩いていたため、ソフィーはヒンのことをハウルが変身した姿だと勘違いしていました。その後はスパイとしてハウルの動く城に入り込みますが、結局ソフィーに懐いてしまい、そのまま城で暮らすことになります。

『ハウルの動く城』のキャラクターであるサリマンは、ハウルの師匠です。王宮に仕えている王室付きの魔法使いであり、魔法学校の校長先生もしています。作中では黒幕的なポジションのキャラクターですが、本人は温厚で聡明な女性です。外見的な特徴としては、銀髪をシニヨンにしており、車いすに乗っています。幼少期のハウルによく似た4人の金髪の美少年を小姓にしており、身の回りの世話をさせているようです。

『ハウルの動く城』にはさまざまな名言が登場します。中には、キャラクターの心情を表すような印象的なセリフは、有名なセリフもあります。ここでは『ハウルの動く城』のセリフを紹介していきましょう。

このセリフは、主人公であるソフィーのセリフです。ソフィーが勝手に動く城の中を掃除してしまったため、魔法で染めていたハウルの金髪が黒髪になってしまい、ハウルは癇癪を起します。「美しくなかったら生きていたって仕方がない」と落ち込むハウルに対して、ソフィーは怒りながらこのセリフを叫び、号泣するのでした。このセリフから、ソフィーがこれまで自分の地味な外見に対してコンプレックスを持っていたことがわかります。

このセリフは、「逃げましょう。戦ってはダメ！」と言うソフィーに対して言ったハウルのセリフです。ハウルはこれまで、師匠であるサリマンから戦争に協力するように要請されても拒否していました。そのことでサリマンから狙われていましたが、ハウルと行動を共にしているソフィー達まで狙われるようになってしまいます。ソフィーに出会うまでは逃げることしか考えていなかった臆病者のハウルでしたが、ソフィーと暮らすうちに徐々に変わっていき、戦うことを決意するのでした。

このセリフは、ハウルに対して言ったカルシファーのセリフです。飛行船が戦いを繰り広げている空を飛び回り、怪物と戦ったハウルは、全身ボロボロの状態でした。疲れ切った様子で戦争の酷さを語るハウルの身体からは、生き物と鉄の焼ける臭いがしています。そんなハウルに対して、カルシファーはこのように語り、戦争を批判するのでした。

X（旧Twitter）上には、「ハウルをキムタクにキャスティングしたのは天才の所業」というコメントがありました。有名な人をキャスティングした声優キャストについてはさまざまな意見がありましたが、ハウルの声を絶賛している人も多いです。

X（旧Twitter）上には、「『ハウルの動く城』は話は嫌いじゃないんだけどキャストが最後までしっくりこない」とコメントしている人もいました。声優ではなく有名人を声優としてキャスティングすることについては、他にも「声に特徴がない」など批判的な意見も散見されました。

X（旧Twitter）上には、「基本芸能人がアニメの声優するのは嫌いだけど、『ハウルの動く城』はキャスト全員合ってると思う」とコメントしている人もいました。ハウルだけでなくキャスト全員が合っている感じている人もいるようです。

『ハウルの動く城』にはさまざまな特徴的なキャラクターが登場します。また、『ハウルの動く城』のキャラクターを演じている声優キャストには、テレビや映画で活躍しているような有名な芸能人が多く起用されました。作中には名セリフも多く登場します。有名人を多く起用している『ハウルの動く城』の声優キャストについてはさまざまな意見が出ていますが、キャストに興味が湧いた人は、ぜひジブリ映画の『ハウルの動く城』をチェックしてみてはいかがでしょうか。