【化物語】物語シリーズを見る順番は?各物語のあらすじや時系列を徹底解説
『化物語』をはじめとする『物語シリーズ』を見る順番について、頭を悩ませる視聴者は少なくありません。『化物語』には続編や前日譚など、関連作品が数多く存在するためです。本記事では『物語シリーズ』の時系列や、おすすめの見る順番、各作品のあらすじについて解説します。
目次
【化物語】物語シリーズとは?
物語シリーズは『化物語』が刊行された後にシリーズ化された非常に人気の高い作品で、2023年現在もシリーズが刊行され続けています。また、著者の奥付やこのライトノベルがすごい等の一部では『化物語シリーズ』と呼ばれています。最初に、化物語シリーズについての概要や作者・魅力について解説していきます。
物語シリーズの作者
物語シリーズの作者は、小説家であり漫画原作者・脚本家の「西尾維新」さんです。2002年に行われた第23回メフィスト賞を受賞してデビューをしました。本名は非公開で趣味は旅行、「週刊少年ジャンプ」で連載している時にはデジタル式腕時計を自身の自画像として使用しています。代表作は『戯言シリーズ』、『刀語』、『美少年シリーズ』や『めだかボックス』の原作等を担当しました。
物語シリーズの概要
2005年から2006年に発表された『化物語』をシリーズ化した作品が『物語シリーズ』となっています。シリーズ自体は2014年に刊行された『続・終物語』で一旦完結となっていますがその後も後日談等の新たな作品が刊行され続けられていて、2023年5月時点で全部で30巻が刊行されています。2009年からはアニメが放映され、2018年から2023年まで「週刊少年マガジン」で漫画が連載されて全193話で単行本22巻が刊行されています。
物語シリーズの魅力
物語シリーズの一番の魅力は、作中に登場する感情移入がしやすく個性豊かな多くのキャラ達です。さらに、作者の西尾維新さんの独特のセンスが光るセリフや言葉遊び等から繰り出されるキャラ同士のやりとりは、西尾維新さんの世界が好きなファンにとっては見逃せない作品となっています。さらに、アニメでは豪華な声優陣やアニメの制作会社のシャフトの演出や作画が化物語シリーズの雰囲気に非常にあっていて、数多くのOPテーマやEDテーマも人気が高いです。
【化物語】物語シリーズのアニメを見る順番や時系列
時系列が刊行された順番通りでは無い物語シリーズは、シリーズを見た事がない人からは、どのような順番で見ればいいのか迷ってしまうという声も出ています。ここからは、主にアニメ化された物語シリーズのおすすめの視聴する順番や放送順・時系列を紹介していきます。
物語シリーズの放送順
2009年に化物語がアニメとして放映されて以降、多くの物語シリーズがアニメ化しています。また、『傷物語』『続・終物語』は劇場版として公開されました。各物語シリーズは、『化物語』『偽物語』『猫物語(黒)』『〈物語〉シリーズセカンドシーズン』『憑物語』『終物語(上・中)』『暦物語』『傷物語 I鉄血編・Ⅱ熱血編・Ⅲ冷血編』『終物語(下)』『続・終物語』の順番で放送されました。
物語シリーズの時系列
物語シリーズの最初に公開されたのは化物語ですが、時系列的には最初という訳ではありません。化物語の前日譚にあたる『傷物語』が時系列では最初の話となり、『猫物語(黒)』が次に起きた物語です。『化物語』は時系列的に3番目の話となっていて、その後は『偽物語』『傾物語』『鬼者語』『猫物語(白)』『終物語』『囮物語』『恋物語』『憑物語』『暦物語』『終物語』『続・終物語』『花物語』と続いています。
物語シリーズを見るおすすめの順番
化物語をまだ見たことがない人は、アニメが放送された順番で視聴するのがおすすめです。この順番をおすすめする理由は、内容が理解しやすくなるためです。しかし、傷物語については前日譚であることから後回しにしても十分に話を理解できます。物語シリーズの内容を知っている人におすすめの順番は、化物語シリーズの時系列順です。時系列順の視聴は、前までは気づかなかったセリフや細かな部分での新たな発見が期待できると、ネット上でおすすめされていました。
【化物語】物語シリーズのあらすじ
物語シリーズは連載が開始された後、2023年現在では全部で5部構成となっています。そのうちアニメ化されたのは、「ファーストシーズン」「セカンドシーズン」「ファイナルシーズン」の3つです。アニメで放送された物語シリーズのあらすじを紹介します。
あらすじ①化物語
『化物語』は、時系列では高校3年生の一学期の話です。「阿良々木暦」が、怪異に取り憑かれてしまったヒロイン達と出会って怪異を退治して救っていきます。「ひたぎクラブ」では戰場ヶ原ひたぎ、「まよいマイマイ」では八九寺真宵、「するがモンキー」では神原駿河、「なでこスネイク」では千石撫子、「つばさキャット」では羽川翼が物語のヒロインとなっています。
あらすじ②偽物語
『偽物語』に収録されている2つの話のあらすじを紹介していきます。『かれんビー』で、暦はひたぎと共に詐欺師の「貝木泥舟」に返り討ちにあった双子の妹「火憐」と「月火」助けるため、貝木と対決します。『つきひフェニックス』では怪異に憑かれている月火を守るため、月火を狙う「影縫余弦」と「斧乃木余接」への元へと向かいます。
あらすじ③猫物語(黒)
猫物語(黒)には「つばさファミリー」の話が収録されています。時系列的にはゴールデンウィークの初日の話です。暦と出会った羽川翼は尾の千切れた猫の亡骸を埋葬しました。埋葬された猫は「障り猫」という怪異であり、怪異に取り憑かれてしまった翼はネコ耳が生え髪の色が真っ白となり街中で暴れまわります。止めようとした忍野メメは何度も敗北し、暦が翼を止めるために対決する事を決意します。
あらすじ④〈物語〉シリーズ セカンドシーズン
物語シリーズのセカンドシーズンのアニメは全部で6つの話が収録され、全28話と総集編の3話といった構成になっています。「つばさタイガー」では羽川翼と虎の怪異、「まよいキョンシー」では11年前にタイムスリップした暦が八九寺真宵を助けようとします。「なでこメドゥーサ」は暦が蛇神となった撫子を止めようとし、「しのぶタイム」は忍野忍の過去の話となります。「ひたぎエンド」はひたぎから依頼を受けた貝木が蛇神となった撫子を騙そうとする話、「するがデビル」は駿河が奪われた左手を取り戻そうとする話です。
あらすじ⑤憑物語
『憑物語』には『よつぎドール』の話が収録されています。暦は2月のある日、「鏡に映らない」「怪我が信じられない速度で治る」等の体が吸血鬼のようになっている事に気づきます。怪異の専門家である「影縫余弦」によると何度も吸血鬼となった影響で忍の眷属ではなく生まれつきの吸血鬼となりはじめていて、これ以上吸血鬼となれば人間に戻れなくなり元に戻す方法もないと診断されます。吸血鬼の力を使わないと誓った暦ですが、妹の火憐と月火が拐われてしまったと聞かされます。
あらすじ⑥終物語(前半)
終物語は原作の小説では上中下の3つに別れていて、前半では上と中の2つが収録されています。「おうぎフォーミュラ」は暦が忍野メメの姪と自称する「忍野扇」から直江津高校に存在している不自然なスペースを調べたいと相談を持ちかけられ、「そだちリドル」は中学時代の暦の話となります。「そだちロスト」では学校に来なくなった「老倉育」の家に向かった暦とひたぎの前に扇が現れます。「しのぶメイル」では、復活した忍の最初の眷属である「初代怪異殺し」と対決します。
あらすじ⑦暦物語
『暦物語』は12個の短編が収録されています。阿良々木暦の高校3年生の1年間を一月づつ振り返っていますが、2月の物語の『こよみナッシング』や3月の『こよみデッド』は、憑物語の続編で終物語に続く話となっています。
あらすじ⑧傷物語
『傷物語』は阿良々木暦が高校3年になる前の春休みでの話です。春休みの日のはじめに羽川翼と友人となった日の夜、両手両足を失って瀕死となっている吸血鬼「キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダブレード」を発見します。暦はキスショットに血を吸わせて助けますが、代わりにキスショットの眷属として蘇りました。力を失い幼女となったキスショットを助けるため、忍野メメの協力の元暦はキスショットの手足を奪ったヴァンパイアハンター達と戦う事になります。
あらすじ⑨終物語(後半)
『終物語』の後半には3つの話が収録されています。それぞれの話のあらすじは、『まよいヘル』はある作戦のため「臥煙伊豆湖」に殺されて地獄へと送られた暦は、真宵と再開し地獄からしようとします。『ひたぎランデブー』はひたぎとのデート回です。『おしのダーク』では「忍野扇」との最後の対決となります。
あらすじ⑩続・終物語
「続・終物語」に収録されているのは、高校を卒業した後の話で化物語の物語シリーズの作品のその後となる話の「こよみリバース」です。卒業した後の暦は、ある日の朝洗面台で顔を洗っていると鏡の中の自身が止まっている事に気付きます。鏡に手を伸ばすと鏡に沈み込んでしまいました。鏡に沈み込んだ後は色々とおかしい世界であり、暦は神社で神となった「八九寺真宵」を頼ろうとします。神社にいたのは21歳の真宵であり、鏡の世界へと来てしまったと告げられた暦は元の世界へと戻るため奔走します。
【化物語】物語シリーズのアニメ化されていない原作
物語シリーズはファイナルシーズン以降の作品である「オフシーズン」と「モンスターシーズン」はまだアニメ化されていません。オフシーズンはメインは後日談の話ですが、時系列がばらばらの話も収録されています。モンスターシーズンは暦の大学生時代や同じ時期の撫子の物語が描かれています。アニメではまだ放映されていない各物語のあらすじを紹介していきます。
アニメ化されていない原作①愚物語
『愚物語』には3つの話が収録されています。それぞれの話のあらすじは、『そだちフィアスコ』では宍倉崎高校へと転校した老倉育は友達を作ろうとしますが自己紹介で失敗します。『するがボーンヘッド』では処理したはずの左手の木乃伊に握られていた手紙を発見した駿河は、忍野扇と一緒に手紙の謎を解こうとします。『つきひアンドゥ』ではぬいぐるみのふりをして月火を見張っていた余接は正体がばれそうになります。余続は、魔法少女のふりをしてどうにかその場をしのごうとします。
アニメ化されていない原作②業物語
『業物語』には4つの話が収録されています。『うつくし姫』は忍野忍の人間時代である「アセロラ姫」が伝説の吸血鬼キスショットになるまでの話です。『あせろらボナペティ』では吸血鬼「スーサイドスター」がアセロラ姫を食べるため城に住まわせます。『かれんオウガ』では師匠に言われて修行のために山へと篭ってピンチに陥った火憐の前に金髪幼女達が現れます。『つばさスリーピング』は羽川翼が忍野メメを探している間に出会った怪異の話です。
アニメ化されていない原作③撫物語
『撫子物語』には『なでこドロー』が収録されています。あらすじは、蛇神から人間に戻った撫子は漫画家の夢を見て暮らしていましたが、学校には通っていませんでした。そんな状態の撫子は両親から中学を卒業した後は就職するように言われます。撫子は斧乃木余接から式神を召喚して両親を説得するための成果をあげる、という提案を受け式神を召喚します。しかし、召喚された式神は制御できずに逃げ出してしまい、撫子は過去と向き合いながら式神を追う事になります。
アニメ化されていない原作④結物語
『結物語』は4話の話が収録されていて、23歳になった暦が大学を卒業して警察官となり、新設された「直江津署」の怪異となる風説を取り締まる「風説課」に配属された後の話です。『ぜんかマーメイド』では「周防全歌」と『のぞみゴーレム』では兆間兆と共に起きた事件を調査し、『みとめウルフ』では羽川翼・『つづらヒューマン』は戦ヶ原ひたぎが成長した姿で登場しています。
アニメ化されていない原作⑤忍物語
『忍物語』には『しのぶマスタード』が収録されています。大学生となって平和な日々を過ごしていた阿良々木暦は、怪異の専門家の元締めである「臥煙伊豆湖」に呼びされます。暦が呼び出された直江津総合病院で見たものは、直江津高校に通う現役の女子生徒の木乃伊でした。木乃伊となった原因は吸血鬼に血を吸われた事が原因と聞いた暦は、正体を知るために動き出します。
アニメ化されていない原作⑥宵物語
『宵物語』には2つの話が収録されています。『まよいスネイル』で暦は1つ下の後輩である「日傘星雨」から小学生誘拐事件の相談を受けます。失踪した「紅口孔雀」のものだと思われる齒が見つかったと聞いた暦は忍・余接・真宵らと事件を解決するために動き出します。『まよいスネイク』では、北白蛇神社の元神様の撫子から元神様である真宵へと神権の譲渡の儀式が行われていました。撫子は神権を譲渡するために必要な試練に挑戦をします。
アニメ化されていない原作⑦余物語
『余物語』には2つの話が収録されています。『よつぎバディ』では、暦は夏休みの直前に大学の教授「家住羽衣」から娘の様子を見てきて欲しいと頼まれ、余接と一緒に様子を見に行った2人は衝撃的な光景を目にします。『よつぎシャドウ』は、余接が伊豆湖を撫子に引き合わせます。撫子は伊豆湖から首吊り屋敷の調査を依頼され、中学卒業した後の居住地を紹介してもらう事を条件に引き受けて調査を開始します。
アニメ化されていない原作⑧混物語
『混物語』は全部で15話まであり、どの話も作者の西尾維新さんの別のシリーズとのクロスオーバー作品となっています。阿良々木暦が西尾維新さんの別のシリーズのキャラと出会い、元の世界へと帰そうとする奔走する話となっています。
【化物語】物語シリーズの主な登場キャラ
続いては化物語および物語シリーズに登場するキャラについて解説します。物語シリーズには数多くのキャラが登場していますが、その中でも特にメインとなっているキャラ7人ピックアップして紹介します。
登場キャラ①阿良々木暦
「阿良々木暦」は物語シリーズの主人公で、高校3年生になる前の春休みに吸血鬼もどきの人間となりました。化物語の話の時点では私立直江津高校の3年生で、クラスでは副委員長を務めています。困ってる人を見捨てられない性格から多くのヒロイン達を救いましたが、助けられたヒロイン達から向けられている好意には気付いてはいません。「ひたぎクラブ」で戦場ヶ原ひたぎと恋人関係となっています。
登場キャラ②忍野忍
「キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード」という最強の吸血鬼だった「忍野忍」は、傷物語で力を失い「人間もどきの吸血鬼」となり暦から血を吸わないと生きれない体となっています。その後は忍野メメと廃墟ビルで暮らし、『かれんビー』で暦と和解後は暦の影の中に潜んでいます。外見は金髪金眼で好物はミスタードーナッツ、性格は力を失う前は高慢で横柄・和解前は無口でしたが和解後はよく喋るようになっています。
登場キャラ③忍野メメ
『忍野メメ』は怪異の専門家で、普段は廃墟ビルに無断で住んでいて、アロハシャツを着ているためか忍から「アロハ小僧」と呼ばれています。中立的な立場をとっていますが、化物語で登場するキャラの中でも戦闘能力はかなり高いです。『つばさキャット』の終盤に町から去っていますが、忍に怪異の話を一方的に聞かせていたため以降は忍が暦に怪異の話を聞かせています。
登場キャラ④八九寺真宵
「八九寺真宵」は公園で暦と出会ったヒロインの1人で、ツインテールで大きなリュックサックを背負った小学5年生です。作中では暦の名前を噛んだり間違って呼んでいる事が多いですが、暦には話すのが一番楽しいと言われました。ヒロインの中で暦から最もセクハラを受けています。正体は「迷い蝸牛」という怪異で、すでに10年前に死亡しています。実年齢だと暦より3歳年上です。
登場キャラ⑤神原駿河
「神原駿河」は、暦の1学年下の後輩でひたぎとは同じ中学に通っていました。女子からの人気は高いですが、本性は暦がドン引きするほどの変態です。運は悪いですが運動能力は非常に高く、所属していたバスケットボール部を全国に出場させました。包帯で隠している左手は怪異の影響で獣の腕となっています。
登場キャラ⑥千石撫子
「千石撫子」は月火の小学校時代からの友人で、暦とも面識があり「暦お兄ちゃん」と呼んでいます。大好きな暦には積極的にアタックしていますが、暦以外には内気で人見知りな性格をしています。
登場キャラ⑦羽川翼
「羽川翼」は暦の高校での初めての友人でヒロインの1人で、作中登場キャラの中でもトップクラスのスタイルを持ちます。知識量が豊富な上に暦曰く善人で自身を犠牲にしてでも他人を手を差し伸べることができる人物ですが、その性格故に負の感情を溜め込みやすいです。ストレスが限界を超えて溜まると怪異に人格を乗っ取られ「ブラック羽川」となり猫耳が生えて白髮となり性格も変化し、溜まったストレスを全て吐き出すまで元には戻りません。
【化物語】物語シリーズに対する世間での評判や人気
物語シリーズは時系列など複雑な部分も多く、SNSでは理解できないシーンがあったという声も見られました。しかし、「それでも物語シリーズは面白い」と評価するファンも多く、その人気の高さがうかがい知れます。
化物語シリーズは公式で行われた人気投票は、週刊少年マガジンで行われたイラスト人気投票ぐらいです。キャラの人気投票は公式では行われていませんがweb上で非公式なものはいくつか行われていて、順番はほぼ忍野忍が1位を独占し2位はヒロインの誰かといった結果でした。主人公の阿良々木暦の順番ですが、トップ5に入ってる事は無く貝木泥舟に順位が負けてる事もよくありました。
化物語シリーズのDVDやブルーレイの特典に副音声やコメンタリーがついています。ただし化物語シリーズのコメンタリーは、全ての話についている上に選ばれた2人の登場キャラ同士が1話分丸々喋り続けています。副音声は作者の西尾維新さん自身が書いている事もあり、副音声を楽しみにしている人も多いです。
【化物語】物語シリーズを見るおすすめの順番は放送順だった
この記事では、物語シリーズのアニメのおすすめの視聴する順番や時系列・あらすじを紹介してきました。物語シリーズを見た事が無い、という人には放送された順番で見るのがおすすめです。時系列の順番に物語が並んでいなくても十分に話が理解できます。ただ、一度見たことがある人には時系列順という順番で見るのもおすすめです。放送順の順番の時とはまた別の発見があるかもしれないという理由からネット上でおすすめされていました。
この記事のライター
kaewru
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