【バビロン】アニメがひどいのは作画や最終回が原因?観た人の感想まとめ
アニメ作品『バビロン』には、ひどいという感想があります。アニメ『バビロン』がひどいと言われている理由は作画や最終回が原因だという声もあがっています。そこで、この記事では、アニメ『バビロン』がひどいと言われる原因と観た人の感想をまとめました。
目次
【バビロン】アニメとは?
ひどいと言われている『バビロン』のアニメとは、どのような作品なのでしょうか。『バビロン』は元々小説で発表され、後にアニメ化した作品です。まずはアニメ『バビロン』の原作、アニメの概要とあらすじを紹介します。
バビロンの原作の概要
原作の『バビロン』は、小説作品です。著者は野﨑まどさんです。2015年10月に講談社より発刊されました。表紙絵は漫画家のざいんさんが担当しています。小説は全3巻で、1巻の「バビロンI -女--」は2015年10月20日の発売、2巻の「バビロンII -死- -」は2016年7月20日に発売、3巻の「バビロンIII -終- -」は2017年11月22に発売されました。小説は3巻以降発刊されておらず、ストーリーも3巻で未完のままとなっています。
バビロンのアニメの概要
アニメ『バビロン』は2019年~2020年まででTOKYO MXなどで放送されたアニメ作品です。制作会社はツインエンジンで、アニメーション制作は「REVOROOT」が担当しています。監督は鈴木清崇さん、主要キャラを中村悠一さん、櫻井孝宏さんなどが演じています。アニメ『バビロン』は全12話で、1話~3話を第1章「一滴の毒」、4話~7話を第2章「選ばれた死」、8話~12話を第3章「曲がる世界」として構成されています。
バビロンのあらすじ
主人公の正崎善は東京地検特捜部に所属する検察官です。正崎は、ある事件の捜査で捜査資料を押収するために製薬会社を訪れます。捜査資料の中に「睡眠薬セイレンに関する臨床試験」というファイルを見つけます。そのファイルの中に、「F」という字が、血痕や毛髪などと共に大量に書かれた報告書を見つけます。正崎は、その報告書を作成した因幡という准教授を訪ねますが、その准教授は既に死亡していました。この捜査をきっかけに、正崎は不可解な出来事に巻き込まれていくのでした。
【バビロン】アニメがひどいといわれる理由
豪華声優を起用し、注目を集めた作品であったものの、アニメ『バビロン』にはひどいという感想がいくつかあげられています。なぜアニメ『バビロン』はひどいと言われるのでしょうか。『バビロン』のアニメがひどいと言われるのには、いくつかの理由が挙げられます。
理由①自殺法の具体的な中身がない
『バビロン』がひどいと言われる理由の1つ目は、自殺法の具体的な中身がないことです。『バビロン』の作中には、自殺法という法案が登場します。そして、この法案を巡って様々な事件や論争が起こるのです。しかし、この自殺法というものがどんなものなのかという具体的な中身がないこと、そして自殺した人々の自殺の原因が何だったのかが具体的に描かれないことがモヤっとする原因だったようです。
理由②風呂敷を広げすぎて伏線を回収しきれない
アニメ『バビロン』がひどいと言われる理由2つ目は、風呂敷を広げすぎて伏線を回収しきれていないからです。アニメ『バビロン』は基本原作通りにストーリーを進めており、伏線が多く張られていました。しかし、原作小説の4巻の発売が予定通り行われず、原作通り広げた風呂敷を無理やり畳む必要が出てしまったのです。原作小説の3巻までは順調にアニメ化できたものの、最後はアニメオリジナルとして無理に終わらせた結果、未回収の伏線が多く残ってしまったようです。
理由③急なストーリー展開についていけない
アニメ『バビロン』がひどいと言われる理由3つ目は、急なストーリー展開についていけないからです。アニメ『バビロン』の第1話はミステリー、第2話はミステリーにサスペンスがプラスされた展開を見せます。しかし第3話で「自殺」をテーマにした社会派劇となり、第4話は刑事物となり、第7話でここまでの謎がファンタジーだったと判明するという、急なストーリー展開の構成となっています。アニメだけ観ている人はこのストーリー展開についていけず、置いてきぼりをくらったようです。
理由④原作改変した最終回
アニメ『バビロン』がひどいと言われる理由4つ目は、原作改変した最終回です。アニメ『バビロン』は特にこの最終回がひどいと言われています。アニメ最終回まではほぼ原作通りで、アニメ最終回はアニメオリジナルの展開となりました。アニメ最終回、原作と同じように正崎が大統領を追って屋上へ行きます。アニメ版では大統領は正崎によって撃たれて死亡しますが、原作では屋上から飛び降り、オブジェに突き刺さり死亡します。
そして、曲世がそこへ現れ、アニメ版では正崎は自殺したように思われる終わり方をします。原作では正崎はその場で倒れ、銃を撃つことができず、曲世に家族の写真を取られ、微笑まれるという展開を見せます。原作はこの後、「つづく」となっており、正崎と曲世は死亡しておらず、大統領も正崎には撃たれていないという展開となっており、原作とアニメで大きく展開が異なります。原作の続きも発刊されておらず、ファンにとっては後味の悪い作品と感じてしまったようです。
【バビロン】アニメの作画は綺麗?2期制作の可能性を考察
ひどいという評価が目立つアニメ『バビロン』ですが、アニメの作画についての評価はどうでしょうか。また、『バビロン』2期の制作の可能性はあるのでしょうか。それぞれについて考察しました。
バビロンのアニメの作画は綺麗?
ひどいと言われているアニメ『バビロン』ですが、作画については高評価の感想を述べている視聴者もいるようです。全体的に作画は綺麗で、作画崩壊している箇所はありません。視聴者の中には、「作画は繊細で、遠くて小さい人物の時でも、人物が喋るときには口だけでなく頬や首付近のシワまでが動いている」と作画について高評価の感想をあげている人もいる為、アニメ『バビロン』の作画は綺麗と言えるようです。
バビロンのアニメ2期制作の可能性
アニメ『バビロン』2期制作の可能性はかなり低いものの、あると考えられています。2023年現在、アニメ『バビロン』の2期制作の予定は発表されていませんが、2019年に原作小説『バビロン』の出版社の担当者が、著者の野崎まどさんに新刊4巻の執筆をお願いしていると公表しました。続編となる4巻が発刊された際には、アニメ『バビロン』の方も動き出す可能性は十分にあるのです。
バビロンのアニメ2期があるとしたらどのような内容になる?
『バビロン』のアニメ2期があるとしたら、1期で主人公の正崎が死亡していなければ、1期と同様に正崎が主人公となるパターンが考えられます。しかし、1期で正崎が死亡していたとなれば、曲世が主人公となるパターンが考えられます。また、第12話の最後で、曲世は正崎の子どもと思われる少年に帽子を拾ってもらう描写があります。続編では曲世と正崎の子どもとのストーリーが描かれる可能性もあります。そして、世界がその後、「自殺法」を巡ってどうなったかも描かれることが予想されています。
【バビロン】アニメ声優一覧
アニメ『バビロン』の声優には豪華な面々が揃っています。アニメ『バビロン』はひどいという感想をあげている視聴者の中でも、声優の演技を褒める声は多くありました。ここからはアニメ『バビロン』の声優一覧を紹介します。
声優①正崎善役/中村悠一
主人公の正崎善役を担当したのは声優の中村悠一さんです。中村悠一さんは1980年生まれ、香川県出身の声優です。現在の所属はインテンションです。高校卒業後、代々木アニメーション学院を経て、2001年より本格的に声優活動を開始します。男子高校生からハードボイルドな役まで幅広い役を演じています。2022年には「第16回声優アワード」で助演男優賞を受賞しています。これまでの代表作は『マクロスF』『魔法科高校の劣等生』『呪術廻戦』などです。
声優②九字院偲役/櫻井孝宏
多摩東中央警察署の警部補である九字院偲を担当したのは、声優の櫻井孝宏さんです。櫻井孝宏さんは1974年生まれ、愛知県出身の声優です。声種はテノールで、どこか影のある人物を演じることが多いです。代々木アニメーション学院、81演技研究所を経て、1996年に声優デビューを果たします。これまでに数々の有名作品に出演しており、『金色のガッシュベル!!』『PSYCHO-PASS サイコパス』『おそ松さん』などに出演しています。
声優③文緒厚彦役/小野賢章
主人公、正崎の部下で検察官を目指す文緒厚彦役を担当したのは、声優の小野賢章さんです。小野賢章さんは1989年生まれ、福岡県出身の声優です。現在の所属はアニモプロデュースです。4歳の頃から子役として活動し、2001年に『ハリー・ポッターシリーズ』の主人公ハリーの吹き替えを担当し、声優としての活動も開始します。これまでに『文豪ストレイドッグス』『ジョジョの奇妙な冒険』『進撃の巨人』などの作品に出演しています。
声優④瀬黒陽麻役/M・A・O
検察事務官で、正崎と共に事件を追うこととなる瀬黒陽麻役を担当したのは声優のM・A・Oさんです。M・A・Oさんは1992年生まれ、大阪府出身の声優です。現在の所属はイエローキャブNEXTの所属です。2010年に女優としてデビューし、2012年より声優活動を開始します。これまでに『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』『はたらく細胞』『ホリミヤ』などの作品に出演しています。
声優⑤守永泰孝役/堀内賢雄
東京地検特捜部部長の守永泰孝役を担当したのは、声優の堀内賢雄さんです。堀内賢雄さんは1957年生まれ、静岡県出身の声優です。声優事務所のケンユウオフィスの代表取締です。1983年より声優活動を開始し、2012年には「第6回声優アワード」にて「富山敬賞」を受賞しました。ブラッド・ピットの吹き替えを長く担当していることでも名が知られています。これまでに『NARUTO–ナルト−疾風伝』『キングダム』『ゴールデンカムイ』などの作品に出演しています。
声優⑥半田有吉役/興津和幸
正崎の大学時代の親友で、恒日新聞の記者である半田有吉役を担当したのは、声優の興津和幸さんです。興津和幸さんは1980年生まれ、兵庫県出身の声優です。現在の所属はケッケコーポレーション所属です。22歳頃に声優デビューを果たし、その後アニメや吹き替えなど数々の作品に出演しています。これまでに『ジョジョの奇妙な冒険』『フルーツバスケット(2019年版)』『ブルーロック』などの作品に出演しています。
声優⑦野丸龍一郎役/宝亀克寿
自明党幹事長の野丸龍一郎を担当したのは、声優の宝亀克寿さんです。宝亀克寿さんは1946年生まれ、長崎県出身の声優です。現在の所属は青二プロダクションです。1980年代より声優活動と俳優活動を開始しています。2010年に郷里大輔から『ONE PIECE』のジンベエ役を引き継ぎ、同作ではゲッコー・モリア役と2役を担当しています。これまでに『コードギアス 反逆のルルーシュ』『ひぐらしのなく頃に』などの作品に出演しています。
声優⑧齋開化役/置鮎龍太郎
30歳の若さで新域長に就任した若手議員の齋開化役を担当したのは、声優や舞台俳優として活動する置鮎龍太郎さんです。置鮎龍太郎さんは1969年生まれ、大阪府出身の声優です。現在の所属は青二プロダクションです。1989年〜アニメ作品での声優デビューを果たします。これまでに『SLAM DUMK』『地獄先生ぬ〜べ〜』『テニスの王子様』などの作品に出演しています。
【バビロン】アニメに対する世間での評判や感想
アニメ『バビロン』は、結局何をどうしたいかわからない残念さがあると感想をあげている視聴者がいました。原作が完結していない為、アニメが不完全燃焼で終わってしまい、ひどいという感想を持ったようです。
アニメ『バビロン』には、最後だけ微妙だったという声があがっていました。「途中まで最高に良かったが最後だけ微妙だった」という感想だった為、途中まではアニメとして面白い作品であったも捉えられます。途中まで面白かった分、最後が微妙な形で終わってしまったのが残念だったようです。
アニメ『バビロン』には、ひどいという感想以外にも、面白いという感想を持つ視聴者もいました。鬱アニメとして紹介されるほど息苦しい作品ではあるものの、善と悪とは何かを考えさせられる作品だったと、高く評価している視聴者もいるようです。
【バビロン】アニメはひどいという評価があった
アニメ『バビロン』には、ひどいという評判がありました。「自殺法」の具体的な中身が明確でなかったことや、原作が途中でストップしてしまったことで、最終回がアニメオリジナルの展開となったことなどが、ひどいという評判になった理由だと考察されています。視聴者の中には、面白かったという感想を持つ人もいたので、興味のある人は一度挑戦してみてはいかがでしょうか。
この記事のライター
yonekao
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