【セーラームーン】キャラクターの相関図まとめ!登場人物たちの関係性とは?

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当記事では、『美少女戦士セーラームーン』のキャラクター相関図をまとめて紹介します。セーラームーンは原作とアニメが「別物」と言われるほど相違点がある作品です。キャラクター像や相関図もかなり変化しますが、ここでは両方の情報を交えて解説します。

【セーラームーン】キャラクターの相関図まとめ!登場人物たちの関係性とは?

目次

  1. 【セーラームーン】とは?
  2. 【セーラームーン】キャラクターの相関図や登場人物の関係
  3. 【セーラームーン】主要キャラクター・登場人物
  4. 【セーラームーン】敵キャラクター・登場人物
  5. 【セーラームーン】その他キャラクター・登場人物
  6. 【セーラームーン】Crystalのキャラクターの声優
  7. 【セーラームーン】キャラクターに対する世間での評判や人気
  8. 【セーラームーン】キャラクター相関図は複雑だった

【セーラームーン】とは?

美少女戦士セーラームーンの作者

少女漫画界に革命を起こした『美少女戦士セーラームーン』の産みの親は、竹内直子(たけうち・なおこ)さんです。『幽遊白書』などで知られる冨樫義博(とがし・よしひろ)さんと結婚していることでも知られています。学生時代に天文部に所属していたこと、実家が宝石商であることなどから天体や鉱物に詳しく、その知識はキャラクターのネーミングなどに盛り込まれています。

美少女戦士セーラームーンの概要

『美少女戦士セーラームーン』は1992年から1997年まで月刊少女漫画雑誌「なかよし」にて連載、同時期に全5シリーズからなるアニメ(以下、旧アニメ表記)が放送されました。その他にもゲーム、ミュージカル、テレビドラマなどの幅広いメディアミックスを実現してきた作品です。2013年に20周年記念企画が発足し、原作に準拠した新作アニメ(以下、新アニメ表記)が続々発表されてきました。2023年現在も、30周年記念として様々な企画が進行しています。

美少女戦士セーラームーンのあらすじ

ドジで泣き虫な主人公・月野うさぎは、ある日黒猫のルナと出逢います。人間の言葉を話すルナに驚くうさぎは、ルナから敵と戦う使命を伝えられ、さらに驚愕しました。ルナはうさぎに変身ブローチを与え、その力で変身を遂げたうさぎは「セーラームーン」として敵と戦うことになります。おっちょこちょいなムーンの戦いはてんやわんやですが、タキシード仮面や他のセーラー戦士との共闘によって成長を遂げていきます。

【セーラームーン】キャラクターの相関図や登場人物の関係

美少女戦士セーラームーンのキャラクターの相関図

ここからはキャラクター相関図を紹介します。しかし、セーラームーンはキャラクターが多いこと、旧アニメにオリジナル要素が多いこと、前世・現世・未来と時代を越えることなどから、「相関図を作るとかえって混乱する」という人も少なくありません。よってここでは、相関図の中からとりわけ有名かつ重要なキャラクター同士の関係に絞り、ピンポイントで解説していきます。

美少女戦士セーラームーンのキャラの関係や恋愛

セーラームーンは、ズバリ「恋愛」がテーマの作品です。スリリングな戦いの傍ではさまざまな恋愛が絶えず繰り広げられ、その相関図は非常に入り組んでいます。そして特徴的なのが、少女漫画史上類を見ないほどに「叶わない恋が多い」ことです。複雑な相関図の中から、結ばれる恋・結ばれなかった恋など、さまざまな恋愛の悲喜交々を見ていきましょう。

月野うさぎと地場衛の関係

うさぎと衛は「うさこ」「まもちゃん」と呼び合う、正真正銘のラブラブなカップルです。そんな2人も出会った頃は会うたびに喧嘩ばかりしており、セーラームーン&タキシード仮面として共闘しながらも互いの正体を知りませんでした。しかし記憶が蘇り、前世にセレニティ&エンディミオンとして惹かれあっていたことを思い出して以降、現世でも恋人関係となります。原作と旧アニメとで相関図に相違がないこの2人は、不動のカップルです。

月野うさぎとセイヤの関係

星野(せいや)は、シリーズ5作目(スターズ)で登場したうさぎのクラスメイトです。うさぎは星野に、出会った頃の衛に似たものを感じます。一方の星野も、うさぎに恋愛感情を抱いていました。衛が留学で日本を離れている間に星野はうさぎに急接近し、うさぎも衛のいない毎日を星野との時間でなんとか乗り越えていきます。しかしこの恋は「銀河一身分違いな片思い」として実らずに終わりました。

クンツァイトとゾイサイトの関係

この2人はセーラームーンの相関図内で唯一の男性カップルです。クンツァイトとゾイサイトが恋仲であるという設定は、旧アニメのオリジナル要素となっています。堂々とした熱愛ぶりが放送当時は話題を呼び、現在も伝説の公式BLカップルとして語り継がれています。敵幹部らしく残忍な性格の2人ですが、互いの恋愛感情だけは本物です。ゾイサイトがベリルに処刑された際は、クンツァイトがゾイサイトの最期の願いを聞き、美しい花の中で彼を看取りました。

大阪なるとネフライトの関係

ネフライトと大阪なるによる恋愛も、旧アニメオリジナル展開です。ネフライトは任務のためなるに近づきますが、なるはネフライトを本気で愛してしまいます。そんななるの直向きな思いに次第にほだされ、ネフライトはダーク・キングダムを裏切ってなるを助けました。しかしダーク・キングダムはそれを許さず不意打ちを仕掛け、ネフライトはなるを庇って致命傷を負います。ネフライトは泣き崩れるなるの腕の中で、静かに息を引き取りました。

ルナとアルテミスの関係

ルナとアルテミスは、古代のシルバー・ミレニアムからの仲間です。ちびうさの住む30世紀の未来では夫婦となり、ダイアナという子供を授かります。しっかり者のルナに対し、アルテミスは抜けているところがあるため、典型的なカカア天下といった力関係です。うさぎと衛同様ルナとアルテミスも不動のカップルで、子供のダイアナも含めて原作と旧アニメの相関図に相違はありません。

エンディミオンとクイン・ベリルの関係

シリーズ1作目(旧アニメ無印)最大の敵クイン・ベリルは、かつてエンディミオンに淡い恋愛感情を抱く女性でした。しかしエンディミオンは月のプリンセス・セレニティと相思相愛の間柄だったため、2人の関係に嫉妬心を募らせていきます。そこにつけ込んだのがクイン・メタリアでした。嫉妬心を利用されたベリルは、2人もろともシルバー・ミレニアムを滅ぼしてしまいます。ベリルの描写は原作の方が細やかですが大筋は旧アニメも一緒で、相関図に変わりはありません。

エイルとアンの関係

旧アニメの第2シーズン「R」に登場するアニオリの敵・エイルとアンは、魔界樹から生まれた一族の生き残りです。宇宙を彷徨い地球に流れ着いた2人は互いを想いながらも、それぞれある地球人に惹かれます。それが月野うさぎと地場衛でした。相互に嫉妬心を燃やすという複雑な感情に揉まれながら、最後には本当の愛に気づき、2人の愛で魔界樹を育てるべく地球を旅立ちます。

ネオ・クイーンセレニティとプリンス・デマンドの関係

ブラック・ムーン一族のプリンス・デマンドは、未来都市クリスタル・トーキョー侵略時にネオ・クイーン・セレニティ(未来のうさぎの姿)に恋をしてしまいます。セレニティに対する執着心は凄まじく、ムーンを拉致して思うがままにしようとしましたが、原作(新アニメ)、旧アニメともにその恋は叶わないまま命を落とします。

サフィールとペッツの関係

サフィールとペッツの恋愛は、旧アニメ(R)でのオリジナル展開です。敵の一味だったペッツはムーンに浄化され、一般人として生活していました。そんなある日、かつての仲間であり片思いの相手・サフィールと再会します。サフィールは兄に真実を伝えるべく、満身創痍の体を引きずって出て行こうとします。ペッツは引き止めたい気持ちを押し殺し、2度と会えなくなる覚悟で彼を見送りました。

ルベウスとコーアンの関係

「あやかしの四姉妹」の末っ子コーアンは、上司であるルべウスに片思いをしていました。ルべウスに見てもらいたい一心で、美容やファッションに磨きをかけていたコーアンですが、一方のルべウスはコーアンを捨て駒としか見ていません。最終的にはルべウスはコーアンを見捨て、コーアンに「死」を遠回しに命じます。やけになったコーアンですが、マーズの説得とムーンの力により浄化され、普通の女性となって新しい人生を歩むことになりました。これは旧アニメオリジナル展開です。

はるかとみちるの関係

はるかとみちるは、旧アニメでは完璧な両思いの関係として描かれています。互いにヤキモチを焼き合うほど執心で、堂々たるラブシーンの数々を披露してきました。一方戦士としての使命感は2人とも強く、世界を守るためなら手段を選ばない方針で、「共に地獄に堕ちよう」と誓い合うシーンもありました。原作ではみちるの片思いであり、はるかはうさぎに恋心を抱いています。

ちびうさとエリオスの関係

エリオス(ペガサス)はシリーズ4作目(旧アニメSS)にて登場しました。デッド・ムーンによる危機から世界を守るため、”乙女”を探していたところで、ちびうさと出会います。旧アニメではレーヴを通じて会話をすることができ、ちびうさは屋根裏部屋で密かにペガサスと逢って関係を深めていました。

キング・エンディミオンとセーラープルートの関係

時空の扉を守るプルートは、30世紀の未来でエンディミオン一家に忠誠を誓い、尽くしていました。しかし一方でエンディミオンへ叶わぬ恋愛感情を抱いており、未来に戻ったちびうさはエンディミオンと話すプルートが今までにない笑顔を浮かべていたところを目撃します。これは原作(新アニメ)のみの展開であり、旧アニメにはエンディミオンに恋焦がれる描写はありません。

【セーラームーン】主要キャラクター・登場人物

キャラクター①月野うさぎ

月野うさぎ(セーラームーン)は、古代の月の王国「シルバー・ミレニアム」のプリンセス・セレニティが転生した姿です。普段はおっちょこちょいで泣き虫な中学生で、これといった取り柄はなく、学校の成績は悪い上にかなりの食いしん坊でもあります。しかし真っ直ぐな性格で人懐こく、敵でさえも救おうとする優しさを持ち、そこが何よりの魅力です。基本的には弱虫ですが、いざという時は命懸けで家族や友達を守ろうとする勇敢さも持ち合わせています。

キャラクター②水野亜美

水野亜美(みずの・あみ)は医者を志す少女です。IQは300を誇り、全国模試1位もすっかりお馴染みであることから「模試荒らし」という異名を持ちます。穏やかで優しい性格ですが並外れた頭脳を持つゆえ、うさぎと出会う前は周囲から敬遠され孤立していました。水の戦士・セーラーマーキュリーに変身し、戦いではセーラー戦士のブレーン的存在として活躍します。

キャラクター③火野レイ

火野レイ(ひの・れい)は氷川神社の巫女で、霊感が強いために「気味が悪い」と周囲から距離を置かれ、うさぎと仲間になるまでは孤独に生きてきました。炎を司るセーラーマーズの正体であり、炎による強烈な攻撃力を持つ他、霊感を駆使して戦います。尚、レイは原作(新アニメ)と旧アニメでかなり性格が異なり、原作(新アニメ)では流行を追わないお嬢様ですが、旧アニメではそれなりにミーハーでかしましい性格となっています。

キャラクター④木野まこと

木野(きの)まことは、セーラー戦士の中でも一際背が高く、怪力自慢の少女です。男勝りな言動が多く、不良っぽい印象を持たれがちですが、実はかなり乙女な性格をしています。恋愛体質で惚れっぽく、料理や掃除などの家事の達人であるなど、外見と中身のギャップが一番激しいキャラクターです。変身するとセーラージュピターとなり、電撃と持ち前の怪力を活かして戦います。

キャラクター⑤愛野美奈子

愛野美奈子(あいの・みなこ)はセーラー戦士の中で一番戦歴が長く、かつてはセーラーVの名で活躍していました。他4人のセーラー戦士と合流してからは、セーラーヴィーナスとして、チームのリーダーを務めます。しかし本来はうさぎに負けず劣らずのおっちょこちょいで、アイドル好きのミーハーな少女です。しかし運動音痴なうさぎとは異なり、バレー部では1年からレギュラーを獲得するなど運動神経は抜群です。

キャラクター⑥地場衛

うさぎの恋人・地場衛(ちば・まもる)は、原作(新アニメ)では高校生、旧アニメでは大学生の設定です。前世はかつて地球に存在した「ゴールデン・キングダム」の王子エンディミオンで、現世ではタキシード仮面としてセーラー戦士のサポートをします。うさぎと初めて出会った頃はソリが合わず喧嘩ばかりでしたが、失っていた記憶を取り戻したことで恋愛感情を抱くようになります。

キャラクター⑦ちびうさ

シリーズ2作目(旧アニメR)で初登場したちびうさは、ある日突然空から降ってきた幼い少女です。その正体は未来のうさぎと衛の娘であり、30世紀の都市クリスタル・トーキョーを救うために銀水晶を求め、時空を超えてやってきたのでした。「ルナP」というルナにそっくりな丸型ロボットを所持しており、様々な道具を取り出して身を守っています。

キャラクター⑧ルナ

ルナはうさぎの相棒の雌猫です。力の源である額の三日月に絆創膏を貼られもがいていたところをうさぎに助けられ、その後うさぎの元に再び現れたルナはうさぎに変身ブローチを与えます。そして敵と戦う使命を言い渡し、ここからセーラームーンの物語がスタートしました。私生活でもうさぎにツッコミを入れたり世話を焼いたりすることが多く、公私共にうさぎにとって欠かせないパートナーです。

キャラクター⑨アルテミス

雄猫のアルテミスは、美奈子の相棒としてセーラー戦士をサポートします。美奈子のトリッキーな言動に呆れてツッコむというのがお決まりのパターンですが、彼自身もかなりのおっちょこちょいであり、シリーズが進むにつれ美奈子やルナに頭が上がらないことが増えてきました。ちなみにルナ、アルテミス共に「マウ星」の出身で、原作では人間になった姿を披露しています。

【セーラームーン】敵キャラクター・登場人物

キャラクター①クイン・メタリア

クイン・メタリアは第1シリーズ(旧アニメ無印)の敵「ダーク・キングダム」のボスです。かつて月と地球を支配するため、ベリルを洗脳してシルバー・ミレニアムへの襲撃をけしかけました。最終的にクイーン・セレニティに封印されたものの、時を経て復活を遂げ、セーラー戦士の敵として立ち塞がります。旧アニメ最終戦では全ての力をベリルに与え、ムーンを迎え撃ちました。

キャラクター②クイン・ベリル

クイン・ベリルは「ダーク・キングダム」の最高幹部で、4人の四天王を従えています。地球に住む預言者だったベリルは、プリンス・エンディミオンに恋心を抱いていました。その恋愛感情を利用したメタリアにそそのかされ、嫉妬で狂いシルバー・ミレニアムを襲います。20世紀、時を経て復活したベリルはエンディミオンの生まれ変わりである地場衛に再び激しい恋心を抱き、ムーンへの憎悪を燃やしました。

キャラクター③ジェダイト

ジェダイトは「ダーク・キングダム」四天王の1人で、ムーン達が最初に出くわした幹部です。原作では前世でマーズと深い関係だったらしく、現世でもレイを好むような描写がありました。旧アニメでは人間のエナジー集めを幾度となくセーラー戦士に阻まれ、最終的にはムーンたちを飛行機で轢き殺そうとしたところを返り討ちにあい、この件でベリルに見限られ処刑されました。

キャラクター④ネフライト

ネフライトはジェダイトに代わって、セーラー戦士の前に登場した敵の四天王です。原作では前世でジュピターと相思相愛でしたが、旧アニメでは大阪なると恋に堕ち、なるを庇って絶命します。冷酷な性格だった彼はなるとの関わりの中で人間らしさを見せるようになり、この効果も手伝ってネフライトは四天王の中でもとりわけ人気のキャラクターとなりました。

キャラクター⑤ゾイサイト

ゾイサイトは3人目の四天王で、仕草や言葉遣いに女性っぽさがあるのが特徴的です。原作では前世にマーキュリーと惹かれあっていた描写がありました。旧アニメではクンツァイトと相思相愛の仲で、「タキシード仮面を生捕りにしろ」と言いうベリルの命令に反故しようとしたため処刑されるという最期を迎えます。

キャラクター⑥クンツァイト

クンツァイトはダーク・キングダム四天王のリーダー的存在で、マントを羽織っています。前世はエンディミオンの騎士であり、ヴィーナスと恋仲でした。旧アニメでは恋人・ゾイサイトの亡き後も淡々と仕事をこなしていました。しかしムーンに攻撃を放って返り討ちにあい、致命傷を負って死を悟った瞬間、ゾイサイトへの言葉を残しながら浄化されます。

キャラクター⑦ワイズマン

ワイズマンはシリーズ2作目(旧アニメR)にて、セーラー戦士が対峙する最後の敵です。ブラック・ムーンのデマンドを「プリンス」と立てていたものの、実は裏から組織を牛耳っていました。全身をローブで隠した死神のような風体で「預言者」を自称しています。しかしその実態はデス・ファントムという名の凶悪犯で、自身を惑星ネメシスに追放したネオ・クイーン・セレニティへの復讐が目的でした。

キャラクター⑧ブラック・レディ

妖艶な美女・ブラック・レディは、ワイズマンの洗脳を受けたちびうさです。原作では愛情を信じられず孤独感を利用され、プルートの死を受けて正気を取り戻します。旧アニメでは洗脳により偽の記憶を見せられ、憎悪を募らせたことでブラック・レディと化しますが、本来の暖かな記憶を思い出してちびうさの姿に戻りました。

キャラクター⑨プリンス・デマンド

敵組織「ブラック・ムーン」のトップであるプリンス・デマンドは、ワイズマンにそそのかされ3つ目の眼を与えられました。この眼によって邪視能力を授かったデマンドは暗示をかけることが可能になり、現にムーンもこの暗示によって窮地に追い込まれました。ムーン(セレニティ)を手に入れるためには手段を選ばない一方で、弟(サフィール)思いな一面もあります。

キャラクター⑩蒼のサフィール

サフィールはプリンス・デマンドの実の弟です。兄を敬愛しており、そんな兄の心を掻き乱すセレニティに対して不快感を示しています。また、ワイズマンに対して猜疑心を持ち、アニメではその企みを暴きデマンドに真実を伝えようとしたところを殺害されてしまいました。

キャラクター⑪翠のエスメロード

エスメロードはブラック・ムーン一族最高幹部の紅一点です。デマンドに恋焦がれているため、デマンドを骨抜きにするセレニティやその娘・ちびうさに対して一際強い殺意を抱いています。後述するルべウスとは相容れない関係で、旧アニメ(R)ではセーラー戦士に敗北したルべウスを容赦無く見殺しにしていました。

キャラクター⑫紅のルベウス

ルべウスはブラック・ムーンの最高幹部で、ペッツたち「あやかしの4姉妹」の直属の上司です。卑劣な冷血漢で、先述したように旧アニメでは自身に好意を寄せる四女コーアンをもてあそんだ挙句、あっさりと切り捨てました。ちなみに原作では、次女カラベラスと恋人同士という設定になっており、彼をめぐる相関図は異なります。

キャラクター⑬ミストレス9

ミストレス9は、シリーズ3作目(旧アニメS)に登場する敵です。「デス・バスターズ」の中核を担うダイモーンで、ほたる(サターン)の体内に入り込んで姿を現しました。支配者であるファラオ90のパートナーになることを目論み、地球をファラオ90の器として利用しようとします。

キャラクター⑭土萠創一

ほたるの父である土萠創一(ともえ・そういち)は、表向きには無限学園の理事長ということになっていますが、真の姿はデス・バスターズの最高幹部です。原作では元より冷酷なマッドサイエンティストとして描かれていますが、旧アニメではダイモーンに体を乗っ取られてしまった器であり、本来は娘思いの優しい父親という設定になっています。

キャラクター⑮カオリナイト

カオリナイトはデス・バスターズの中で、土萠教授の秘書的ポジションに据えられています。教授の娘・ほたるの世話役も務めていますが、当のほたるからは「父の愛人」と見なされ、嫌悪されているようです。原作では部下「ウィッチーズ5」を従えています。

キャラクター⑯ユージアル

「ウィッチーズ5」のユージアルは火炎攻撃を得意としており、原作ではマーズと対峙しました。アニメではウィッチーズ5の中でも先輩ポジションにあたり、最期は後輩のミメットによって車のブレーキを破壊され、海に落ちて死亡します。ちなみにアニメのユージアルはかなり鋭いギャグを披露しており、敵キャラの中でもとりわけファンから好感を持たれているようです。

キャラクター⑰ミメット

ミメットは「ウィッチーズ5」の1人で、原作では他のメンバーに強さが劣るような描写があります。旧アニメではイケメン好きのミーハーで、美奈子とアイドルのオーディションで意気投合するエピソードがあり、最期は仲間のテルルの裏切りによって帰らぬ人となりました。

キャラクター⑱テルル

テルルは植物を扱うスペシャリストです。旧アニメでは自ら裏切ったミメットの後釜として登場し、自身の開発した「テルルン」という花を使ってピュアな心の収集をしていました。しかしタキシード仮面の放った薔薇によって暴走したテルルンの自爆の巻き添えとなり、ウィッチーズ5の中でもあっけない最期を迎えます。

キャラクター⑲ビリユイ

ビリユイは水野亜美にも匹敵する秀才です。旧アニメでは亜美とともに全国模試1位に君臨し、一目置きあう仲でした。しかし「科学に心は不要」という持論をもち、亜美と対立します。マーキュリーに敗れたビリユイは、皮肉にも自身の開発したマシンによって命を奪われました。

キャラクター⑳シプリン

「ウィッチーズ5」最後のメンバーは、シプリンです。プチロルとは瓜二つの双子ですが、プチロルは戦闘時しか姿を現さず、普段はシプリン単体で行動しています。そのため、相関図上では1人ということになっています。旧アニメではプチロルとの連携プレーでセーラー戦士を襲いますが、それを上回るセーラー戦士のチームワークを前に敗北を喫しました。

キャラクター㉑プチロル

プチロルは、シプリンの双子の妹です。シプリンが青を基調にしているのに対して、プチロルは赤が基調色となっています。他に見分けるポイントはお団子の位置が左右対称になっていることくらいで、ドッペルゲンガーのようにそっくりな双子です。プチロルは普段姿を見せませんが、戦う時には姿を現しシプリンと息のあったコンビネーションを見せます。

キャラクター㉒ネヘレニア

ネヘレニアはシリーズ4作目(旧アニメSS)に登場する「デッド・ムーン・サーカス」のラスボスで、新月の女王とされています。原作ではエリオスの「ゴールデン・クリスタル」に、旧アニメではプリンセス・セレニティの力によって封印されていました。しかし皆既日食を機に封印から解き放たれ、うさぎたちの前に立ち塞がります。

キャラクター㉓ジルコニア

ジルコニアはデッド・ムーン・サーカス団の団長を務める老婆です。ネヘレニアは表舞台に顔を出さないため、ジルコニアが表立って部下に指示を出しています。尚この姿は、ネヘレニアが年老いた姿と瓜二つとなっています。

キャラクター㉔セレセレ

デッド・ムーンの幹部4人組「アマゾネス・カルテット」のメンバー1人目は、花使いのセレセレです。お嬢様のような口調で喋り、サーカスでは空中ブランコを十八番としています。原作での本来の姿は、ちびムーンを守護する「セーラーセレス」という、正真正銘のセーラー戦士です。

キャラクター㉕パラパラ

「アマゾネス・カルテット」の一員であるパラパラは、サーカスでは玉乗りのスペシャリストです。見た目、性格ともに幼稚な印象を与えるキャラですが、時折他の3人もドン引きするほどの残忍な顔を見せることがあり、決して油断のならない人物です。彼女もまたちびうさを守る戦士で、「セーラーパラス」の名で仕えています。

キャラクター㉖ジュンジュン

アマゾネス・カルテット3人目のメンバーは、軽業師のジュンジュンです。見た目、性格ともにボーイッシュで、旧アニメではちびうさのクラスメイト・九助に跳び箱の指導をするエピソードがありました。本来の姿は「セーラージュノー」で、ちびうさに仕えるセーラー戦士の1人です。

キャラクター㉗ベスベス

アマゾネス・カルテット最後の1人は、猛獣使いのベスベスです。彼女もまた例に漏れず、原作では「セーラーベスタ」という名のセーラー戦士となっています。アニメでは最も出番が多くしっかり者で、一見カルテットのリーダーのようですが実は末っ子です。

キャラクター㉘フィッシュ・アイ

「アマゾン・トリオ」の1人フィッシュ・アイは、敵の中でも随一の人気を誇るキャラクターです。声、見た目、仕草、どれをとっても女性そのものですが実は男性で、声優の石田彰(いしだ・あきら)による快演が当時話題を呼びました。旧アニメでは地場衛に恋愛感情を抱き、そんな折自身の本来の姿が「魚」であること知ってしまい、「人間になるため美しい夢が欲しい」と願うようになります。

キャラクター㉙タイガーズ・アイ

「アマゾン・トリオ」2人目は虎の化身、タイガーズ・アイです。旧アニメでは最も仕事をした回数が多く、若い女性を狙う傾向があります。見た目は筋骨隆々としたワイルドイケメンですが、オネエ言葉で喋る憎めないキャラクターです。タキシード仮面とは互いの衣装を貶し合ったことがあります。

キャラクター㉚ホークス・アイ

ホークス・アイも「アマゾン・トリオ」の1人で、彼は鷹の化身です。アニメでは自身を「マダムキラー」と称し、女性に対する独自のこだわりを持ち熟女ばかりを狙っています。タイガーズ・アイと同様長身のマッチョですが、ホークス・アイの方がいくらかインテリな雰囲気を醸し出しています。

【セーラームーン】その他キャラクター・登場人物

キャラクター①天王はるか

天王(てんのう)はるかは、原作では男女どちらの性質も持ち合わせる人物、旧アニメでは男装の麗人として描かれています。太陽系外部の敵からプリンセスを守る「外部太陽系戦士」の1人で、内部の戦士と比べて戦闘力は高めです。変身後はセーラーウラヌスとして、風の力で戦います。プライベートでは陸上選手、天才レーサーとして活躍していました。

キャラクター②海王みちる

海王(かいおう)みちるはセーラーネプチューンに変身し、海の力を駆使して戦います。天才バイオリニストとして活躍するお嬢様ですが、芯が強くしたたかな部分のあるキャラクターです。精神的にははるかよりも成熟しており、はるかを戸惑わせることもしばしばあります。

キャラクター③冥王せつな

スラリとした長身と小麦色の肌が特徴的な冥王(めいおう)せつなは、最年長のセーラー戦士・プルートです。時空を守る戦士として、「時空の扉」の番人を務めています。時間を止めることが出来ますがこれは禁忌とされており、行った場合は引き換えに命を落としてしまいます。未来と現在を行き来する、ちびうさの良き理解者であり友達です。

キャラクター④土萠ほたる

土萠(ともえ)ほたるは、セーラー戦士の中では珍しい「美人薄明」の雰囲気を持つキャラです。ミストレス9の器となったために、図らずとも友達に危害を加えてしまったことで孤立していましたが、ちびうさと友達になって徐々に明るさを取り戻していきます。その正体は「目覚めたとき世界が滅びる」と言われるセーラーサターンで、「沈黙の戦士」「破滅の戦士」とも呼ばれています。

キャラクター⑤星野光

星野光(せいや・こう)はアイドルグループ「スリーライツ」のボーカルです。うさぎの通う高校に転校し、うさぎに叶わぬ恋心を募らせます。普段は男性として過ごしていますが、変身後は女性の姿になり、セーラースターファイターとして戦います。元々は地球外の人間であり、自分たちの仕える火球皇女を探し出すため地球にやってきました。

キャラクター⑥大気光

紳士的な振る舞いと広いおでこが特徴的な大気光(たいき・こう)は、「スリーライツ」ではギターとキーボードを担当しています。頭脳明晰で、学業の成績は亜美に負けずとも劣りません。セーラースターメイカーに変身し、持ち前の頭脳と冷静さを武器に戦います。

キャラクター⑦夜天光

夜天光(やてん・こう)はスリーライツでキーボードを担当し、楽曲のアレンジも行なっています。童顔で可愛らしい印象とは裏腹に、刺々しい性格の持ち主です。火球皇女への忠誠心が強い彼は、セーラースターヒーラーとして戦います。ちなみに旧アニメでは、ルナを骨抜きにするエピソードがありました。

キャラクター⑧ダイアナ

ルナとアルテミスの子供であるダイアナは、ちびうさの相棒的存在です。30世紀の未来に暮らしているため、旧アニメでは突如現在に現れたダイアナを「アルテミスと他の猫にできた子」だと勘違いしたルナが、アルテミスに激怒してしまうエピソードがありました。

キャラクター⑨クイーン・セレニティ

クイーン・セレニティは古代の月の王国「シルバー・ミレニアム」の王女です。つまり、セレニティ(前世のうさぎ)の実の母親にあたります。銀水晶の力を使って侵略者であるメタリアを封印したのち、セレニティやセーラー戦士を平和な時代に転生させ、自身は命を落としました。

キャラクター⑩エリオス

かつて「ゴールデン・キングダム」があった場所に、現在は聖地「エリュシオン」が存在し、エリオスはそこの祭司を務めています。そんなエリュシオンがデッド・ムーンの台頭で危機に晒され、エリオスはそれを救うべく”乙女”を探し、ちびうさと出会います。ちびうさの前にはたびたびペガサスの姿で現れますが、これは呪いによるもので、本来は人間の少年の姿をしています。

【セーラームーン】Crystalのキャラクターの声優

90年代に人気を博した旧アニメはオリジナル要素が強く、2010年代に製作された新アニメは原作に準拠しています。声優も一新され、雰囲気も大きく異なる作品となりました。旧アニメを見て育った世代のファンは、声優の一新に最初は抵抗感があったようですが、新アニメの声優陣も粒揃いだと評判です。今回は新アニメの声優(メインキャラ6名)を紹介します。

声優①月野うさぎ役/三石琴乃

主人公・月野うさぎ(セーラームーン)の担当声優は、三石琴乃(みついし・ことの)さんです。三石さんは、唯一旧アニメから続投された声優で、約20年越しのうさぎの声に歓喜したファンも少なくありません。『新世紀エヴァンゲリオン』葛城ミサト、『ONE PIECE』ボア・ハンコック、『名探偵コナン』キールなど、うさぎ役以外には大人の女性を演じることが多く、色っぽい声が特徴です。

声優②水野亜美役/金元寿子

新アニメで水野亜美(マーキュリー)を演じる声優は、金元寿子(かねもと・ひさこ)さんです。金元さんはかつて相川寿里(あいかわ・じゅり)の名で活動していたことがあり、声優を志したきっかけは『ヒカルの碁』で塔矢アキラを演じる声優・小林沙苗(こばやし・さなえ)さんの演技に感化されたことだと語っています。これまでに『侵略!イカ娘』イカ娘、『スマイル・プリキュア!』黄瀬やよい(キュアピース)などを演じてきました。

声優③火野レイ役/佐藤利奈

火野レイ(マーズ)の2代目声優は、佐藤利奈(さとう・りな)さんです。佐藤さんは元々セーラームーンの大ファンで、子供の頃はセーラームーンごっこをして遊んでいたと語っています。レイ役に抜擢された際には「夢のよう」だと喜びを噛み締めていました。そんな佐藤さんは『とある魔術の禁書目録』シリーズの御坂美琴役として有名で、これは佐藤さんの声優人生の代表作とされています。

声優④木野まこと役/小清水亜美

2代目木野まこと(ジュピター)役の声優は、小清水亜美(こしみず・あみ)さんです。声優として活動する前は劇団に所属し芝居やダンスの稽古をしており、『明日のナージャ』で主役を演じてから声優としても一躍有名になりました。彼女もまた旧アニメを見て育った世代の声優で、特に三石さんの大ファンだったそうです。ちなみに名前が「亜美」であることや実家が神道であることなど、まこと以外のセーラー戦士との共通点があります。

声優⑤愛野美奈子役/伊藤静

新アニメで愛野美奈子(ヴィーナス)を演じる声優は、伊藤静(いとう・しずか)さんです。釣り、スキューバ・ダイビング、バイクなどを趣味とするアウトドア派かつかなりのビール党であり、ワイルドなプライベートを過ごしていることでも知られています。ビールに関してはビアソムリエの資格を取る程凝っており、『WORKING!!』小鳥遊梢、『ゆるキャン△』鳥羽美波といった呑兵衛の役を演じるのに役立っているそうです。

声優⑥地場衛役/野島健児

2代目地場衛(タキシード仮面)を担当した声優は、「のじけん」の愛称で知られる野島健児(のじま・けんじ)さんです。父・昭生さん、兄・裕史さんも共に声優として活動しています。また、俳優として活躍する息子の透也さんも声優デビューを果たし、親子共演が叶ったことは話題にもなりました。爽やかで若々しい声色が特徴的で、『弱虫ペダル』黒田雪也、『新テニスの王子様』毛利寿三郎など、高校生役を演じる機会の多い声優です。

【セーラームーン】キャラクターに対する世間での評判や人気

アニメ版のはるか(ウラヌス)・みちる(ネプチューン)のコンビは、ネット上では「百合界のカリスマ」と呼ばれています。「百合」とは女性同士の恋愛、友愛を指す隠語ですが、この2人はあらゆる漫画・アニメの「百合カップル」の中でも大人の貫禄を持つカリスマ的存在として知られています。アニメでは2人が登場すると華麗なコーラスと薔薇の花びらが舞うのが定番で、その美しさは百合の類が苦手な人でもうっとりさせてしまうほどです。

アニメ版には亜美ちゃんに浦和くん、レイちゃんには雄一郎という「友達以上恋人未満」の関係の男性がいました。ところが、浦和くんはたった2話しか登場しません。これは当時、亜美ちゃんがあまりにも人気で、ファンから浦和くんに壮絶な嫉妬の眼差しが向けられたためだとされています。対して雄一郎は、ギャグもこなせる憎めない人柄が功を奏し、レイちゃんファンからも反感を買わずシリーズ終盤まで準レギュラーとして登場しました。

原作と旧アニメでは、人物像が全く違うケースも少なくありません。例えばレイちゃんのおじいちゃんは旧アニメだとかなりデフォルメされており、総じてアニメではコメディタッチになるのが特徴です。また、キャラの改変によって相関図にも相違点が生じてきます。これによりセーラームーンファンには「原作派」と「アニメ派」が存在しますが、どちらも違った魅力があり、最終的には「どちらも好き」という意見に行き着くファンが多いようです。

【セーラームーン】キャラクター相関図は複雑だった

セーラームーンに登場するキャラの相関図は、いかがだったでしょうか。原作(新アニメ)と旧アニメでは違いが多く相関図も異なるため、双方を理解するのは複雑な作業です。しかし、旧アニメ勢が原作を見たことで理解が深まり「さらにセーラームーンが好きになった」というケースも少なくありません。セーラームーンはファンタジーでありながら根幹には「恋愛」があるため、子供の頃にハマった人が、大人になって改めて見るとまた違った味わいがあるようです。

HAYASHI*M

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