【魔女の宅急便】ウルスラはキキの友人の絵描き少女!人物像や声優を解説
『魔女の宅急便』に登場する絵描きの少女・ウルスラについてまとめました。『魔女の宅急便』には、主人公のキキが心許せる数少ない友人として、ウルスラというボーイッシュなキャラクターが登場します。本記事では、ウルスラの魅力や声優、さらに作中の名言を解説していきます。
目次
【魔女の宅急便】ウルスラとは?
『魔女の宅急便』に登場すウルスラは、キキが依頼人のお届け物を配達する仕事の後で出会うことになる絵描きの少女です。物語の中盤に登場し、スランプでホウキに乗れなくなってしまったキキを励まし、大きく成長するきっかけを与える重要なキャラクターとなっています。ウルスラの人物像や魅力について解説する前に、まずはウルスラの基本プロフィールと『魔女の宅急便』の概要についておさらいしておきましょう。
ウルスラのプロフィール
- 名前:ウルスラ
- 性別:女性
- 年齢:19歳
- 職業:絵描き
『魔女の宅急便』に登場するウルスラは、キキが配達の仕事中に通った森に住む絵描きの少女です。鳥に襲われ、お届け物のぬいぐるみを落としてしまったことがきっかけで知り合うことになります。夏の間だけ、森に建てられた小さな小屋に1人で住み、気の向くままに絵を描いて過ごしています。明るく親しみやすい性格をしていることから、キキともすぐに打ち解け友達となりました。大雑把に見える部分もありますが、意外と繊細で手先が器用な一面もあります。
魔女の宅急便の概要
ウルスラが登場する『魔女の宅急便』は、童話作家である角野栄子さんが書いた児童書『魔女の宅急便』シリーズを原作にしたスタジオジブリを代表するアニメ映画です。原作の1巻をベースに物語が仕上がっていますが、キャラクターのデザインや設定は原作と映画では異なっている部分が多くなっています。スタジオジブリの第4作目の作品で人気が高く、ミュージカルや実写映画など、様々なメディア展開をしています。
魔女の宅急便のあらすじ
魔女の娘である主人公の少女・キキは、一人前の魔女になる為、13歳で独り立ちすることになっていました。満月の夜に、相棒の黒猫・ジジと共に海の見える港町へと旅立ったキキは、そこで親切なパン屋の女将と出会います。ホウキで空を飛ぶことが得意だったキキは、パン屋に住み込んで荷物を運ぶ宅配の仕事をしながら1年間魔女修業をすることにしました。
【魔女の宅急便】ウルスラはキキの友人!人物像を紹介
『魔女の宅急便』の作中において、登場シーンが少ないウルスラですが、キキが魔女として大きく成長するきっかけとして活躍します。ここからは、ウルスラの人物像やキキとの関係について詳しく紹介していきます。
ウルスラとキキの関係
ウルスラとキキは、キキが依頼人のプレゼントをあやまって落としてしまったことがきっかけで知り合うことになります。壊れてしまったお届け物のぬいぐるみをウルスラが直している時に、お互いのことを話し合って年の離れた友達となりました。キキがスランプに陥り、ホウキで空が飛べなくなった時には、住んでいる森の小屋に泊まりに来ることを提案してアドバイスを送っています。年齢差は6歳もありますが、なんでも話せる親友のような関係を築いています。
ウルスラは未来のキキ?
自分の好きなことに真っ直ぐでハキハキしているウルスラは、キキの未来の姿であるという説があります。『魔女の宅急便』でキキと深く関わる女性キャラクターのほとんどは、将来のキキを示唆しているようです。作中では、1人の魔女としてスタートラインに立った13歳のキキが、絵描きとして好きなことに没頭している19歳のウルスラを見て羨ましく思っています。多感な思春期を経験して自分の目標を見つけた未来のキキの姿が、ウルスラだとされています。
ウルスラという名前は一度も作中で登場しない?
物語に大きく関わってくる重要人物であるウルスラですが、実は作中で一度も名前を呼ばれていません。自己紹介のシーンはなく、キキがウルスラのことを名前で呼ぶシーンもありません。さらに、エンドロールの際にもキャラクター名が表示されない為、映画を見ただけではウルスラの名前を知ることはできないのです。しかし、原作ではしっかり名前が書かれていて、アニメの設定資料にも「ウルスラ」という名前が表記されています。
ウルスラは魔女?
ウルスラは、絵描きをしている若い女性として登場し、キキのような魔法を使うシーンは一切ありません。しかし、ウルスラも実は魔女であるという説があるのです。これは、『魔女の宅急便』を手掛けた宮崎駿監督が、「絵描きのお姉さんも魔女」だと語っていることが理由となっています。宮崎駿監督は、カラスを手懐けたりキキに美人だといってたぶらかしたりするシーンを描いて、ウルスラを一種の魔女だとして登場させているようです。
ウルスラが描いた絵は実在する?
ウルスラが作中でキキをモデルにして描いている神秘的な絵には、モデルがあります。それは、青森県のとある中学校に飾られていた『星空をペガサスと牛が飛んでいく』というタイトルの版画です。この版画を制作したのは、当時養護学級に通っていた生徒だそうで、宮崎駿監督が版画の魅力に惹き込まれて作中に登場させたとされています。青森県立美術館に実物の版画が展示されたことでも有名になりました。
【魔女の宅急便】ウルスラの声優
『魔女の宅急便』に登場するウルスラは素朴で親しみやすい絵描きの少女です。細かいことは気にしない大雑把な性格で、ややボーイッシュな見た目が特徴のキャラクターとなっています。ここからは、『魔女の宅急便』でウルスラの声を演じた声優について紹介していきます。
ウルスラの声優は「高山みなみ」
『魔女の宅急便』で、ウルスラの声を演じた声優は、高山みなみさんです。やや高めの特徴的な声をしている高山みなみさんは、主に明るい女性役や幼い少年役を演じることが多い女性声優です。『魔女の宅急便』では、元々ウルスラ役でオーディションに参加し、その後受けた主人公のキキ役でもキャラクターのイメージに合った声と演技だった為、作中で1人2役を演じることになりました。
高山みなみのプロフィール
- 名前:高山 みなみ(たかやま みなみ)
- 生年月日:1964年5月5日
- 血液型:B型
- 職業:声優、歌手、ナレーター
- 所属事務所:81プロデュース
高山みなみさんは、幼い頃からダンスや声楽を学び、中学生の頃には劇団に入団して芸能界デビューをはたしました。専門学校卒業後は、社会人としてとある企業の事務員となりますが、電話対応などで声や喋り方を褒められたことで声優を目指すようになります。アニメ声優としてデビューしてから、高めでありながら中性的な声が人気となり、主役級の役を多く演じるようになりました。歌唱力も高く、「TWO-MIX」という音楽ユニットで作曲や歌唱を担当しています。
高山みなみの主な出演作品
- 『ミスター味っ子』味吉陽一
- 『忍たま乱太郎』猪名寺乱太郎
- 『名探偵コナン』江戸川コナン
- 『シャーマンキング』ハオ(麻倉葉王)
高山みなみさんは、声のバリエーションが豊富で、様々なタイプのキャラクターを多く演じている声優です。特に少年役を演じることも多く、かっこいい少年役の声優としてよく名前が挙がる人物でもあります。本作で主人公のキキとその友達ウルスラの2役をこなしているように、他の作品でも、1人で何役も兼任することが多く、演技の幅が非常に広いことでも有名です。
【魔女の宅急便】ウルスラの名言
キキの友人であるウルスラは、作中での登場シーンは少ないですが、キキを勇気付ける魅力的な名言を多く発しています。ウルスラのセリフには、どこか元気が出る不思議な魅力と説得力があることが多いのが特徴です。ここからは、『魔女の宅急便』の作中でウルスラが発した名言を3つ紹介します。
ウルスラの名言①「そういう時はジタバタ…」
そういう時はジタバタするしかないよ。描いて、描いて、描きまくる
初めてのスランプに戸惑うキキを、元気づける際にウルスラが発したセリフです。これまで何も考えずにできていた魔法が突然できなくなってしまったと落ち込むキキに、ウルスラは自分の実体験を話します。絵描きを目指して小屋に籠って絵に没頭する生活を続けているウルスラも、キキのようにスランプに陥ったことがあったようです。好きで始めたことは、諦めずに続けることが大事だとキキに教える名言です。
ウルスラの名言②「描くのをやめる…」
描くのをやめる。散歩したり景色を見たり、昼寝したり何もしない。そのうちに急に描きたくなるんだよ
スランプの脱出方法を教える際にウルスラが発したセリフです。自分の好きなことをやり続けることが大事だと教えたウルスラですが、それでも上手くいかないときは、一度自分から距離を取ることも大事だとキキに伝えます。自分の実体験を基に話しているので、視聴者が聞いても説得力がある名言です。
ウルスラの名言③「魔女の血…」
魔女の血 絵描きの血 パン職人の血。神さまか誰かがくれた力なんだよね
空を飛ぶ能力は受け継いだ血が関係している説明するキキに、ウルスラはその能力を生まれ持った才能なのだと解釈した時のセリフです。人間には、人それぞれ得意な分野があり、それは生まれた時に受け継いだ血なんだとウルスラは考えていました。自分に絵描きの血が流れているように、キキにも魔女の血が流れていて、それは誰にも真似できない素敵な才能だと励ました時の名言です。
【魔女の宅急便】ウルスラに対する世間での評判や人気
ウルスラは、『魔女の宅急便』に登場する女性中でも、特にボーイッシュでハキハキとした明るい印象が強いキャラクターです。世間のことをあまり知らないキキをぐいぐい引っ張っていくシーンや、落ち込んでいる時に励ましの言葉をかけるシーンなど、視聴者から見ても頼れるお姉さんのようなウルスラはかっこいいと魅力的に映っていました。
視聴者から人気のあるウルスラですが、登場するのは物語の中盤からで出番はそれ程多くありません。しかし、キキが魔法を使えなくなって落ち込んでいる時に気分転換を兼ねて泊まりに来ることを勧めたり、スランプの脱出方法をアドバイスしたりと名シーンで活躍します。特に、作中でウルスラが発した「描いて、描いて、描きまくる。それでもだめなら、描くのをやめる。」という名言は、多くの視聴者が心を打たれたようです。
また、ウルスラの声を演じている声優・高山みなみさんは、作中で主人公であるキキの声も担当しています。主要キャラを1人2役するだけでもすごいことですが、同じ声同士のキャラクターが会話するシーンの演じ分け方が特に素晴らしいと多くの視聴者が称賛しています。
【魔女の宅急便】ウルスラはキキの友人の魅力的な絵描き少女だった
ウルスラは、キキにとって年の離れた友人で、ボーイッシュな雰囲気が魅力的な絵描きだということが判りました。作中でのウルスラは、まだ世間を知らないキキに生きていく為のヒントを与えてくれる先輩として描かれていて、視聴者からの人気も非常に高いです。ウルスラの人物像やキキとの関係を知った上で映画を見直すと、作品の新たな魅力に気づくことができます。『魔女の宅急便』を視聴する際は、是非ウルスラにも注目してみてください。
この記事のライター
ルキナ
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