魔女の宅急便の楽曲は名曲揃い!有名な挿入歌もあわせて紹介
魔女の宅急便に使用される楽曲は名曲揃いだと言われています。ジブリ作品ではお馴染みの久石譲だけでなく、松任谷由実の楽曲が使用されているのも特徴的です。本記事では魔女の宅急便のOP曲、ED曲に加え、劇中で使用される有名な挿入歌を紹介します。
【魔女の宅急便】OPとED曲
OP曲は久石譲の「晴れた日に…」
魔女の宅急便のOP曲は久石譲の「晴れた日に…」です。魔女の宅急便冒頭の、キキが草むらで寝転がりながらラジオを聴いているシーンで流れます。ワルツ調の優しい音色が印象的な曲です。この「晴れた日に…」には複数のアレンジバージョンが存在し、キキがグーチョキパン店で働き始めたシーンや、キキが終盤にトンボを救出したシーンなどでも用いられています。アレンジバージョンの詳細については後ほど解説します。
ED曲は松任谷由実の「やさしさに包まれたなら」
魔女の宅急便ED曲は松任谷由実の「やさしさに包まれたなら」です。エンディングのキキとトンボのその後が描かれるシーンで、この曲が流されました。元々1974年にリリースされていた曲ですが、魔女の宅急便のED曲として起用されたことで1989年に再リリースされています。幸せな歌詞とエンディング画像の組み合わせは多くの視聴者の印象に残っており、再リリースから30年以上経った今もなお愛され続けている名曲です。
【魔女の宅急便】名曲揃いの有名な挿入歌とシーン
挿入歌①久石譲の「旅立ち」
「旅立ち」は、修行のために旅立つ決意をしたキキが家族や友人たちに別れを告げ、ほうきで飛び立つまでのシーンで流れています。「旅立ち」は哀愁漂いつつも優しい曲調になっており、「この旅立ちのシーンで既に泣ける」と語るファンも少なくありません。魔女の宅急便の挿入歌の中では、この後紹介する「ルージュの伝言」などと比べると有名な方ではありませんが、一部では「隠れた名曲」と評されています。
挿入歌②松任谷由実の「ルージュの伝言」
故郷を旅立ったキキがほうきで空を飛びながらラジオを付けたときに流れ出すのが松任谷由実の「ルージュの伝言」です。魔女の宅急便の挿入歌の中では最も有名な曲となっています。アップテンポで明るい曲調が、キキのワクワクした心境にマッチしていると評判で「やさしさに包まれたなら」と同じく今もなお幅広い世代に愛され続ける名曲です。
挿入歌③久石譲の「海の見える街」
キキは修行中の滞在先として海が見える大都会「コリコの町」を選びます。「海の見える街」はキキがコリコの町に向けて飛んでいくシーンで流れる曲です。ゆったりとした曲調が、開放的なコリコの町の様子やキキの期待感を表現しています。魔女の宅急便が再放送される際にCMなどで使用されることも多く、挿入歌の中でも特に有名な曲の一つです。
挿入歌④久石譲の「空とぶ宅急便」
「空とぶ宅急便」は、キキがコリコの町にあるパン屋「グーチョキパン店」のお客さんが忘れたおしゃぶりを代わりに届けるシーンで流れる曲です。大都会の洗礼を受け落ち込んでいたキキですが、この一件でグーチョキパン店を営むおソノさんに気に入られ、店の屋根裏に居候することになります。空を飛ぶ特技を生かして宅急便を始めるきっかけにもなったシーンです。因みにこの曲は、冒頭で紹介した「晴れた日に…」のアレンジバージョンとなっています。
挿入歌⑤久石譲の「パン屋の手伝い」
「パン屋の手伝い」はグーチョキパン店に滞在することになったキキが、パン屋の仕事を手伝っているシーンで流れる曲です。優雅なタンゴ調の曲には、買い出しに出かけたキキの目に映るコリコの町並みが表現されています。
挿入歌⑥久石譲の「トンボさん」
仲間たちと車に乗って現れたトンボがキキに声をかけるシーンで流れた曲です。しかしそのシーンでトンボたちのノリに嫌悪感を抱いたキキは怒ってしまいます。「トンボさん」の曲調は非常にコミカルで、悪気なく声をかけたトンボの様子が表れています。
挿入歌⑦久石譲の「仕事はじめ」
「仕事はじめ」はキキが初めて宅急便の仕事をしたシーンで流れる曲です。軽快で明るい曲調に、キキの仕事に対する意気込みやワクワク感が表れています。英局揃いの魔女の宅急便の挿入歌の中でも人気が高い曲で、一番好きな曲として挙げる人も少なくありません。SNSでは演奏動画が多数アップされています。
挿入歌⑧久石譲の「ナンパ通り」
配達の仕事をしていたキキはトラブルに見舞われ、依頼主から預かった黒猫のぬいぐるみを失くしてしまいます。困ったキキは、相棒のジジを身代わりにし配達先へ向かいます。「ナンパ通り」はその際に流れた楽曲です。カスタネットが使用されておりタンゴ風の曲調となっています。流れるような旋律が印象的な曲です。
挿入歌⑨久石譲の「ジェフ」
曲名の「ジェフ」はジジが届けられた先で飼われていた犬の名前が由来となっています。届け先の子供に放り出されたジジは、そこで飼われていた老犬・ジェフによって運ばれ無事にキキの元に帰ることができました。「ジェフ」はその一部始終を描いたシーンでの挿入歌で、間に「身代わりジジ」と呼ばれる別の曲を挟んで流れています。賢く落ち着きのあるジェフを連想させるようなコミカルながらもゆったりとした雰囲気の曲です。
挿入歌⑩久石譲の「身代わりジジ」
「身代わりジジ」は「ジェフ」の間に挿入された曲です。配達先の家の子供が見ていたテレビの中から流れてきたという設定になっています。明るい雰囲気のピアノ曲で、ジジにとってはかなり危機的な状況であるにもかかわらずコミカルな雰囲気を醸し出しています。
挿入歌⑪久石譲の「大忙しのキキ」
「大忙しのキキ」は、仕事が立て込んできたキキが慌ただしく配達に向かうシーンで流れる曲です。トンボからパーティーに誘われたキキは、急いで仕事を終わらせるべく配達先へと向かいます。軽やかでスピード感のある曲となっています。
挿入歌⑫久石譲の「パーティーに間に合わない」
依頼主の家の時計が遅れていたことに気付いたキキが、慌ててニシンのパイを配達しにいくシーンで流れた曲です。小刻みな伴奏が、トンボに誘われたパーティーに間に合わないと焦るキキの心情を表しています。雨の中必死にパイを届けたキキでしたが、配達先である依頼主の孫に「このパイ嫌い」と言われてしまいました。このシーンは、魔女の宅急便の中でも有名なシーンの一つとなっています。
挿入歌⑬久石譲の「オソノさんのたのみ事…」
結局キキはパーティーに間に合わず風邪まで引いてしまいました。翌日、おソノさんの看病によって回復したキキは、近所の家へ歩いて配達に向かいます。「オソノさんのたのみ事…」はその際に流れる曲です。実はこの配達の依頼主はおソノさんで、配達先はトンボの家だったのです。優しく美しい旋律は、おソノさんの人柄が表れています。
挿入歌⑭久石譲の「プロペラ自転車」
おソノさんの粋な計らいによって打ち解けたキキとトンボが、トンボが作ったプロペラ自転車に二人乗りするシーンで流れる曲です。二人は飛行船を見るために浜辺へと向かいます。プロペラ自転車のスリリングさと二人の楽しさが表現された楽曲です。
挿入歌⑮久石譲の「傷心のキキ」
魔女の宅急便作中で、キキは魔法が使えなくなってしまいます。落ち込んだキキがトンボからかかってきた電話を切るシーンで「傷心のキキ」は流れます。物悲しい雰囲気の曲で、空を飛ぶことも、ジジの言葉を理解することもできなくなったキキの辛い心境が表れています。
挿入歌⑯久石譲の「ウルスラの小屋へ」
スランプに陥ったキキをウルスラが自身の住む小屋へと誘います。「ウルスラの小屋へ」はキキとウルスラが小屋へと向かうシーンで流れる曲です。魔女の宅急便のOP曲「晴れた日に…」のアレンジバージョンで、「晴れた日に…」と比べるとやや力強い印象の曲となっています。
挿入歌⑰久石譲の「神秘なる絵」
「神秘なる絵」はキキがウルスラの描いた絵を見るシーンで流れる曲です。絵の雰囲気にマッチした物静かで幻想的な曲となっています。因みに魔女の宅急便に登場するこのウルスラの絵は青森県の中学生が作成した版画作品がモデルとなっているそうです。
挿入歌⑱久石譲の「暴飛行の自由の冒険号」
「暴飛行の自由の冒険号」は飛行船からぶら下がった状態のトンボが空へ上がっていってしまうシーンで流れた曲です。依頼主の家のテレビ中継でそれを見たキキはトンボを救出に向かいます。緊迫感のある不穏な雰囲気の曲となっています。
挿入歌⑲久石譲の「デッキブラシでランデブー」
「デッキブラシでランデブー」は、キキがトンボを救出するシーンで流れた曲です。ほうきで飛ぶことができなくなっていたキキですが、近くにいたおじいさんのデッキブラシを借りて空を飛ぶことに成功しました。こちらもOP曲「晴れた日に…」のアレンジバージョンですが、魔女の宅急便のラストシーンを飾るにふさわしい華やかな印象の曲となっています。
この記事のライター
まつこ
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