【ラピュタ】パズーは魅力的でモテる?理由は?シータとのその後も考察
『ラピュタ』のパズーについて紹介します。宮崎駿監督の名作冒険アニメ『天空の城ラピュタ』の主人公・パズーの魅力や、モテる理由について調査しました。また、パズーが劇中でトランペットを吹いているのはなぜかや、シータとのその後などについても合わせて解説します。
目次
【ラピュタ】パズーとは?
国民的という形容がぴったりなジブリ映画の中でもとりわけ高い人気を誇るのが、『天空の城ラピュタ』です。本作の魅力はいくつもありますが、最大のものと言えばやはり主人公パズーのキャラクターでしょう。本記事では具体的なパズーの魅力やトランペットを吹く理由、シータとのその後などについて解説しますが、その前に基本的な情報をお伝えしておきます。
パズーのプロフィール
魅力が多いと評判のパズーはジブリ映画『天空の城ラピュタ』の登場人物で、主人公を務める少年です。年齢は12歳(または13歳)で、スラッグ渓谷(どこの国は不明)という地の鉱山で機械工の見習いとして働いています。両親はすでに亡く、町はずれの一軒家で1人暮らしをしており、毎朝トランペットを吹いて飼っている鳩を放つのを日課としています。仕事の傍ら飛行機を自作中で、それに乗って父が見たという伝説の「ラピュタ」を探しに出ることを夢見ています。
天空の城ラピュタの概要
魅力あふれるパズーが活躍する『天空の城ラピュタ』は、宮崎駿が脚本・監督を務めた長編アニメーションで、スタジオジブリの第1回制作映画になります。宮崎監督にとっては3本目の映画であり、初めて手掛けたオリジナルストーリーの作品になります。物語の骨子は監督が小学生時代から考えていた話を基としており、子供向けでありつつ大人の鑑賞に堪える冒険活劇を目指して制作されました。
天空の城ラピュタのあらすじ
『天空の城ラピュタ』は、空中海賊ドーラ一家がある飛行船を襲う場面から始まります。一家の狙いは囚われの少女・シータが持つ「飛行石」という不思議な石でしたが、そのシータは誤って飛行船から転落してしまいます。一方その真下の地で働いていた少年・パズーは、空から舞い降りてくるシータを目撃し、保護しました。その時から2人の少年少女の、伝説の天空の城・ラピュタをめぐる冒険が始まることとなります。
【ラピュタ】パズーは魅力的でモテる?
ジブリ映画に登場する男子は女性からの支持が高い面々がそろっていますが、その中でもパズーの人気は群を抜いています。一体パズーのどういった面が、それほどファンを引き付けるのでしょうか。ここではパズーの持つ具体的な魅力に迫っていきます。
モテる理由①料理上手
『天空の城ラピュタ』のパズーがモテる理由、まず1点目は「料理上手なところ」です。映画の序盤では、シータを自宅に保護したパズーが彼女と自分のための朝食を用意しているシーンが描かれます。料理自体は質素なものですが、慣れた様子の手さばきはなかなか見事です。完成した料理もおいしそうで、地下での食事シーンは何度見ても喉が鳴ります。
モテる理由②判断力がすごい
『天空の城ラピュタ』のパズーの人気の理由である魅力、2つ目は「すばやい判断力」です。シータを軍から取り返すため自分も連れて行ってくれと頼むパズーに対し、ドーラは「40秒で支度しな」の有名なセリフを吐きます。その後縄を解かれたパズーは、一瞬も躊躇することなくテキパキと動き、きっちり時間内で旅支度を整えました。しかも鳩の解放までやってのける的確な判断と気配りぶりは、大人ですら憧れるレベルです。
モテる理由③社交的な性格
「社交性の高さ」も、パズーがモテる理由にあたる魅力の1つです。パズーは早くに両親を失った天涯孤独の少年ですが、世をすねることなくまっすぐに育ち、周囲の誰とも良好な関係を築いています。その人たらしぶりは、親方や機関士が身を挺して彼らの逃亡を助けたり、世捨て人的なポムじいさんと親し気に接する様子からもよく見て取れます。海賊ドーラ一家の面々ですら、パズーをすんなり受け入れてしまうほどでした。
モテる理由④器が大きい
続いての『天空の城ラピュタ』のパズーの魅力は、「器の大きさ」です。パズーは弱冠12歳という少年ではあるものの、その器量は並の大人をはるかに凌駕しています。空から降ってきた見ず知らずの少女をためらうことなく受け止めるだけでなく、自分の服をかけてあげるという気遣いは、普通の者にはできないことでしょう。しかも家では自分のベッドに寝かせ、当人は床で眠っています。もちろんそれについて恩着せがましい言葉をいうことなどは、一切ありません。
モテる理由⑤身体能力が高い
5つ目のパズーの魅力は、「身体能力の高さ」です。鉱山育ちという環境のせいか、パズーは腕力や視力がずば抜けています。空から落ちた少女を受け止めるなどは朝飯前ですし、垂直の柱に指の力のみでしがみついたり、そそり立つ壁を一気に駆け上がるといった芸当も可能です。数百メートル先の塔上にいたシータも、一目で見極めました。『未来少年コナン』のコナンには劣るかもしれませんが、並大抵のアビリティでないのは確かです。
モテる理由⑥愛情表現が豊か
『天空の城ラピュタ』のパズーの魅力、6つ目は「愛情表現の豊かさ」です。彼の言葉には、女子をドキリとさせるものが少なくありません。気絶から目覚めたシータに対し「天使じゃないか」と思ったと語ったり、その後ドーラの船に乗り込んで2人きりの見張りを行った際には、「君の故郷が見たい」と告白同様の言葉を口にしています。これらをあくまでさらりと嫌味なく言ってしまえる点が、多方面からモテる理由なのでしょう。
モテる理由⑦大切な人を全力で守ろうとする
『天空の城ラピュタ』のパズーの魅力、最後は「命をかけて大切な人を守ろうとする姿勢」です。物語の途中でこそ一旦シータをあきらめかけたパズーですが、決意を新たにしてからは、文字通り命がけで彼女を守ろうと全力を尽くします。墜落の危険があろうと銃で撃たれようと、決して彼は止まりません。その一途な献身ぶりが、女子のハートをまっすぐに撃ち抜く理由となっているようです。
【ラピュタ】パズーとシータの関係やその後
パズーがモテる理由は以上の通りですが、続いては『天空の城ラピュタ』の核心とも言える、パズーとシータの関係について迫っていきましょう。視聴者にとっても最も気になる話題であるこの点は、どのように捉えるべきなのでしょうか。ここでは『ラピュタ』におけるパズーとシータの関係性と、彼らのその後について解説します。
パズーとシータの関係
『天空の城ラピュタ』でのパズーとシータは、どのような関係だと考えればよいのでしょうか。お互い好意があることは明らかですが、それが恋愛感情なのかまたは友情の範囲にとどまっているのかは、残念ながら劇中でははっきり描かれません。そのため恋人同士に見える人もいれば、仲の良い友達だと感じる人もいるようです。しかし今のところは友達だとしても、劇中の雰囲気からしてその後急接近していく可能性は高そうです。
パズーとシータのその後がわかる幻のエンディングがある?
ところで『天空の城ラピュタ』にまつわるエピソードとして、「通常とは別のバージョンのエンディングがある」という噂がささやかれています。これは複数の視聴者が主張している話で、それによると「パズーとシータがドーラたちと別れたその後、故郷に戻ったシータの元に飛行機に乗ったパズーが会いに来るシーンがあった」とのことです。しかし、この「別エンディング説」についてはジブリが公式に否定しています。
パズーとシータのその後がわかる小説がある?
上記の説が出回った理由などは不明ですが、「飛行機に乗ったパズーがシータの元を訪れる」話自体は存在しています。ただ、それが描かれたのはアニメではなく、本作の小説版になります。それによると、映画のラストのその後、故郷に戻ったシータの元へパズーからの手紙が届きます。そこには彼やドーラの近況と、近々完成する飛行機に乗って彼女の家を訪れる計画がつづられていました。またジブリの資料集には、花束を手にしたパズーが飛行機にまたがり、実際にシータを訪問しているイラストも掲載されています。
【ラピュタ】パズーがトランペットを吹く理由やパンのレシピ
ここまで『ラピュタ』のパズーの魅力やシータとのその後などについて見てきましたが、注目すべきポイントはまだまだ尽きません。パズーと言えばトランペットを吹くシーンが有名ですが、一体なぜ彼は早朝にトランペットを吹いているのでしょうか。ここではその理由や、パズーの使うランタンなどについて紹介していきます。
パズーがトランペットを吹く理由
劇中でパズーは、トランペットによるプロ顔負けの演奏を聴かせてくれますが、そもそも彼が朝トランペットを吹く理由は何なのでしょうか。詳しい理由は語られませんが、考えられるのは「毎朝のルーティーン」というものです。吹き終わったら鳩に餌をあげるのが決まりと言っていることから、おそらくは毎日の日課として演奏していると考えられます。また、谷の人びとの目覚ましの役割や、亡き両親の追悼の意味も込められていると考えることもできます。
パズーが使うカンブリアランタンとは?
制作的な事情で言えば、トランペットは主人公のキャラ付けのために持ち込まれた小道具のようですが、小道具というともう1つ気になるのがパズーの持つランタンです。地下の洞窟で照明として使われるこのランタンは「カンブリアランタン」と呼ばれるもので、ウェールズ(“カンブリア”はこの地の古名)の炭鉱でよく使われていました。水に強く火が消えにくいことから、アウトドア用品として今でも高い人気があります。
パズーが作るラピュタパンのレシピ
トランペットの腕前もさることながら、パズーは前述のようになかなかの料理上手でもあります。洞窟で食べる通称「ラピュタパン」のレシピは、トーストに目玉焼きを乗せるだけというシンプルなものですが、次のようなアレンジを加えるのもおすすめです。
まずオーブントースターを予熱で温めておき、次に食パンにバターを塗って、マヨネーズで内側を2回囲みます。その真ん中に卵を落とし、塩・コショウを加えて6~8分ほど焼くと、完成です。朝食やブランチで味わうのもよし、地下探検に携帯するのもよしの逸品になります。
【ラピュタ】パズーの名セリフ
『ラピュタ』のパズーはトランペットの名演やフィジカルの強さだけでなく、数々の名セリフでもファンを魅了しています。ここではそんなパズーが劇中で残した印象的な名言を、いくつか抜き出して紹介しましょう。
パズーの名セリフ①「僕の父さんはうそつきじゃないよ…」
僕の父さんは嘘つきじゃないよ!今、本物を作ってるんだ。きっと僕がラピュタを見つけてみせる
出典: 1-blog.net
こちらは父親が撮ったというラピュタの写真をシータに見せつつ、その後の父の顛末、そしてその意志を継ぐという夢を語るパズーのセリフです。「詐欺師扱いされて死んだ」という父を一途に信じ、その汚名を晴らそうとするパズーの情熱に心打たれる名シーンとなっています。
パズーの名セリフ②「僕が馬鹿じゃなくて…」
そうさ…僕が馬鹿じゃなくて力があれば守ってあげられたんだ
出典: 1-blog.net
勝手に家に入り込まれた上に体を縛られ、挙句シータの本心もわからず逃げ帰ってきたとドーラになじられたパズーがつぶやいたのが、上のセリフになります。痛いところをつかれて意気消沈しつつも、己の非力さを認めてすぐに前を向こうとする芯の強さは、いくつになっても憧れるパズーの美点です。
パズーの名セリフ③「落ち着いてよく聞くんだ…」
シータ、落ち着いてよく聞くんだ。あの言葉を教えて。僕も一緒に言う
出典: 1-blog.net
最後に紹介するのは、ムスカに追い詰められ絶体絶命の状況の中で、最後の手段を取る決心をしたパズーがシータに対して言ったセリフです。悪の脅しも死の危険もまったく顧みない決然とした態度は、とても10歳そこそこの子供とは思えません。まさしくヒーローにふさわしい勇敢さと言えます。
【ラピュタ】パズーの声優
『ラピュタ』のパズーの魅力を語る際忘れてはいけないのが、声優の存在でしょう。ここからは、全国民の耳になじんでいるといっても過言ではないパズー役の声優についていろいろ紹介します。
パズーの声優は「田中真弓」
『ラピュタ』でパズーの声を担当しているのは、女性声優の田中真弓です。数十年にわたり第一線で活躍し続けているベテランで、衰えることのないハリのある声でさまざまな役柄を演じていますが、特に少年役で代表作が多いのが特徴となっています。女優として舞台や映画などへの出演も積極的にこなしています。
田中真弓のプロフィール
田中真弓は、1955年1月15日に東京都で生まれました。短大卒業後テアトル・エコーに所属し、1978年に声優デビューします。同時期には、ドラマ『白い巨塔』に出演するなどもしていました。80年代に入ると、『うる星やつら』などへの出演を機に声優としての知名度を上げていきます。その後順調にキャリアを重ね、2011年には第5回声優アワード「高橋和枝賞」を、2013年には第7回声優アワードで「キッズ・ファミリー賞」を受賞しています。
田中真弓の主な出演作品
田中真弓の『ラピュタ』パズー役以外の主な代表作は、『ONE PIECE』(モンキー・D・ルフィ)、『ドラゴンボール』(クリリン)、『忍たま乱太郎』(摂津のきり丸)、『幽☆遊☆白書』(コエンマ)、『魔神英雄伝ワタル』(戦部ワタル)、『サクラ大戦』(桐島カンナ)、『ダッシュ勝平』(坂本勝平)、『うる星やつら』(藤波竜之介)など多数となっています。
【ラピュタ】パズーに対する世間での評判や人気
『ラピュタ』のパズーについて魅力やトランペットを吹く理由などを紹介していますが、彼に対する世間の見方にも興味を引かれるところです。ここではX上に投稿された意見を基に、世の中がパズーに対して抱く印象などについてチェックしてみたいと思います。
まずは有名声優・朴璐美のパズーに対する意見から紹介しましょう。本作を見て号泣したという同氏は、「今の理想の男性はパズー」と言い切っています。プロの演じ手ですら虜にしてしまうパズーの魅力の果てしなさを思い知らされるツイートです。
続いては「パズーが大好きでトランペットに憧れていた」という意見です。宮崎監督は当初パズーにトランペットを持ち歩かせることを考えていたそうですが、絵に描くのが大変なため結局その案はなしになったとのことです。そんな経緯はあるものの、彼とトランペットのつながりはこうして楽器のファンを増やす結果となっています。
最後の意見は、「パズーの声が苦手」というものです。「パズーと言えば田中真弓のあの声」という認識がすべてと思いがちですが、意外にも同様の意見はほかにいくつか見られました。「人の印象はそれぞれ」という当たり前の事実をあらためて痛感させられます。
【ラピュタ】パズーは魅力的でモテる男の子だった
『天空の城ラピュタ』のパズーについて紹介しました。このようにパズーは、12(3)歳という年端もいかない少年ながら、並の大人が束になっても適わないほどの魅力や美点を多数備えています。初対面のシータが彼にいっさい警戒感を抱かないどころか明らかに惹かれているのも、まったく無理のないところと言えるでしょう。男女問わず憧れを誘うパズーは間違いなく一見の価値ある主人公ですから、本作を未見の方はぜひ一度鑑賞してみてください。
この記事のライター
だいじろう
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