【シャドーハウス】ベルの死亡理由は衰弱死？かわいい双子の人物像まとめ

シャドーハウスはシャドーと生き人形たちの不思議な暮らしを描いた物語であり、そこに登場したベルはかわいい双子のキャラクターでしたが最後に死亡してしまいました。まずはシャドーハウス作中に描かれているベルの人物像をまとめ、シャドーハウスの作品概要とあらすじについておさらいしていきます。

ベルはイザベルとミラベルの双子の生き人形です。お互いに茶髪のロングヘアと垂れ眉に吊り目な容姿をしており、ニコイチであることから名前はどちらもベルとなっています。ベル班の班長を務めていますが与えられる仕事は常に1人分であるため他の班員に押し付けたり、エミリコをわざと躓かせるなど意地悪な性格をしています。星付きに媚を売っていることもあり他の班員から良く思われていませんが、緊急時に珈琲の保護を任されるなどそれなりの信用は置かれています。

シャドーハウスはソウマトウによって週刊ヤングジャンプに連載されている漫画作品です。洋館に暮らすシャドーと生き人形たちの暮らしを描いたゴシックミステリー作品で、独特な世界観や魅力的なキャラクター、深みを増していくシナリオ構成などが評価されていきました。2023年4月時点で全世界累計発行部数240万部を突破しており、メディアミックスとして2021年にはテレビアニメ化がされました。

訪問者がいない洋館・シャドーハウスには貴族の真似事をする顔のない一族・シャドーと『顔』役を務める生き人形たちが暮らしていました。生き人形の少女・エミリコは主人・ケイトの役に立とうと決心し、大掃除を通じて様々な生き人形と交流を深めます。そうしてこどものシャドーが資質を試されるお披露目の日を突破したエミリコは、その日から成人のシャドーとなり洋館に隠された真実を解き明かすことになります。

シャドーハウスはダークな雰囲気を纏った作品であり、登場キャラクターの死亡シーンがリアル描写で描かれているところが特徴的です。双子のベルも死亡してしまったキャラクターの1人であり、その死亡理由はとても衝撃的なものでした。ここではシャドーハウスにおけるベルの死亡理由についてまとめていきます。

シャドーハウスでは1週間に1度喜びの会が行われる決まりになっており、そこで偉大なおじい様に珈琲が入った瓶を送る恒例行事があります。しかし、喜びの会途中に亡霊が出現するとスージーがベルに珈琲を持って逃げるよう命令しますが、ベルは珈琲の瓶を床にたたきつけるようにして割ってしまいました。明らかに意図的に割ったベルでしたが、割った直後にベルは「私はやってない！」と必死に抵抗しました。

ベルが珈琲の瓶を割った理由はマリーローズのすす能力に操られていたからです。マリーローズのすす能力とは軽いものやこびりつきを操作し、こびりつきを亡霊に変える効果を持っています。ベルにすす能力を使用したことに特別な理由はなく、たまたま珈琲の瓶の近くにいたから操ったと明かしています。

珈琲の瓶を割ってしまった罰としてベルはすす管の清掃を命じられました。すす管にはこどもたちの棟で集まったすすからこびりつきが発生していることが多く、そこで清掃する生き人形のほとんどはすす病を発症してしまいます。そのためすす管清掃はシャドーハウスの中でも最も過酷な仕事として扱われておりベルたちもすす病を患ってしまいます。

ベルはすす病への免疫がほとんどなく何度もすす病にかかってしまいます。すす病にかかってしまうと自我を失って奇声を発するようになってしまい、すす病にかかってしまう度に大量の水を飲ませて吐き出すという処置を強制されます。ベルは1日に何度もすす病にかかっては無理やり治療させられる日々を送り続けました。

すす管清掃を始めて数日が経つと、ベルはようやく顔としての役目に戻れるようになりました。しかし、すす管から戻ったベルの1人は体力が完全に尽きてしまい、食事をしようとスプーンを握ったまま衰弱死してしまいました。元々2人で1人分の仕事を与えられていたベルにとって、すす管の仕事はとても過酷なものだったことでしょう。

すす管清掃によってベルの片割れが衰弱死してしまいましたが、シャドーハウス作中では生き残った片方のベルのその後の活躍が描かれています。生き残ったベルが死亡した片割れの分をどのように生きているのか気になるところでしょう。ここではシャドーハウスにおけるベルの死亡のその後についてまとめていきます。

これまでベルは2人で顔となっていましたが、片割れが死亡した後は1人のベルがイザベルとミラベル両方の顔を務めるようになりました。双子は良くも悪くも活発的な性格をしていたため、ベルの負担は激増しました。

ベルが1人になったと知ってもイザベルとミラベルは容赦がなく、ベルに対してわがままな言動を繰り返し彼女を振り回します。どちらが1人だけのベルを連れていくかで喧嘩することも頻繁に起こるようになり、限界を感じて泣き出してしまうと『すす病の後遺症』と言いがかりをつけられてしまいました。

10班の班長だったローズマリーがいなくなると、その後任としてケイトが新班長となりました。ケイトはわがままばかり言うイザベルとミラベルに対して「残った顔をもっと大切にしなさい！」と叱責します。更に、部屋にこもるようになってしまったベルに対して毎日手紙を書いてあげたり、ベルにそっくりな人形を手作りしてあげたりとベルのことを助けようとしました。

イザベルとミラベルがエドワードに詰問されてしまった時、ケイトが落ち込んだ双子に優しく寄り添ってあげるとその日から双子はケイトに懐くようになりました。元々双子はケイトにすす能力をかけて犬の真似をさせるなど極悪を働いていましたが、ケイトに助けられてからは悪いことをした時に素直に謝るようになり、ベルのことも最終的に大人が判断するまで1人でいいという決断に至りました。

シャドーハウスの子どもが成人になるためにはシャドーと生き人形が一体化する必要があります。しかし、イザベルとミラベルはベルの片割れが死亡してしまったため一体化することができなくなりました。シャドーハウス作中でバーバラは双子がいなくなった場合の処遇は知らないと語っており、現在も処分されるかどうかは明白になっていません。順当に物語が進行すればベルは処分される可能性が高いかもしれません。

2018年に初めて連載が開始したシャドーハウスは、2021年4月にテレビアニメが公開されました。更にアニメ化にて評判を受けたことで2022年7月に第2期も制作・公開され幅広い層からシャドーハウスの人気を集めました。シャドーハウスがアニメ作品としても評判を受けている理由は声優の存在が欠かせなかったことでしょう。ここではアニメ版シャドーハウスにてベルの声を務めた声優についてまとめていきます。

ベルを演じた声優は大久保瑠美（おおくぼるみ）です。『スイートプリキュア』の調辺アコや『ゆるゆり』の吉川ちなつなどを演じている女性声優で、活発的で親しみやすさを感じさせる演技に定評があります。2013年には声優アワード新人女優賞を受賞しており、2015年に初の吹き替え、2019年には初めての舞台を経験し幅広い分野で活躍し続けています。

これまでシャドーハウスに登場するベルの死亡理由やその後についてまとめてきましたが、実際にシャドーハウス本編にてベルの死亡シーンを見たファンはどのような印象を抱いているのでしょうか。ここではシャドーハウスファンが思うベルの評判について、実際にSNSへ投稿されているコメントを参照して内容をまとめていきます。

物語序盤では比較的読者から嫌われていたベルでしたが、すす病によって片割れが死亡してしまってからは可哀想に感じたという人が多くいました。主人に似て意地悪な性格をしていましたが、濡れ衣を着せられた挙句双子に振り回されるようになってしまう展開に心を痛めてしまったという人が多くいたことでしょう。

ベルの見た目を気に入っている人もそれなりにいました。茶髪のロングヘアと吊り目が特徴的な見た目はとても魅力的であり、シャドーハウス特有のゴシックな作風も相まってかわいいと感じる人は多くいるでしょう。

片割れが死亡した後のエピソードを面白いと感じている人もいました。元々意地悪だったベルを主人公のケイトが助ける展開は映画のように劇的で、ケイトがベルを庇おうとする姿に感動した人もいたことでしょう。また、ベルが最終的に処分されるかどうかを気にしている人も多くいました。

シャドーハウスに登場するベルは2人で1人の存在でしたが、ローズマリーの能力に操られ片割れが衰弱死してしまった悲しいキャラクターでした。物語序盤では印象が悪いキャラクターでしたが、片割れを失った上に生き残ったベルも酷い仕打ちを受けている事実には思わず悲しい気持ちになってしまうことでしょう。ベルの今後について知りたいと思った人はぜひシャドーハウス本編をチェックしてみてください。