【オーバーロード】五大最悪とは?メンバーの強さや特徴から正体まで考察
『オーバーロード』の五大最悪について紹介します。『オーバーロード』のナザリック地下大墳墓に住まう謎めいた五大最悪について、メンバー構成やそれぞれの強さ、正体、戦闘能力を解説します。また、アニメ版で五大最悪を演じている声優の情報もまとめています。
目次
【オーバーロード】五大最悪とは?
小説、アニメ、ゲームなど幅広いジャンルで人気を博す『オーバーロード』シリーズには、さまざまな強い個性を持つキャラクターが登場します。とりわけナザリック地下大墳墓の「五大最悪」と呼ばれるキャラクターたちは、名前からして興味をかきたてられる部分が少なくありません。「五大最悪」のメンバー構成や個々の強さなどの特徴について探る前に、まずは基本的な情報を見ていきましょう。
五大最悪とは?
『オーバーロード』に登場する「五大最悪」とは、ナザリック地下大墳墓に存在する5人のNPCに対し付けられた通称です。あたかも集団のような呼び方がされていますが、実際は守護する階層や役割、製作者なども異なっていて、チームを構成しているわけではありません。ただ、それぞれ「何かの最悪である」という点では共通しています。また、ときおり集まりを持つなど、お互い連帯意識のようなものはあると見られています。
オーバーロードの概要
『オーバーロード』は、丸山くがね氏のファンタジー小説と、それを原作とする漫画、アニメ、ゲームなどの諸作品を指します。原作となった小説は最初(2010年)Web小説の形で発表されましたが、その後新たな設定を加えて書籍化されました。アニメ版などは、この書籍版の方を基に制作されています。シリーズ累計発行部数は1100万部を超えており、「このライトノベルがすごい!」単行本・ノベルズ部門では2017年版で1位を獲得するなど、高い人気と知名度を誇っています。
オーバーロードのあらすじ
五大最悪が登場する『オーバーロード』は、「ユグドラシル」というゲーム(VRMMO-RPG)と酷似する異世界へ転移した主人公の戦いを描く作品です。ゲーム内でアンデッド種族の最高峰であるオーバーロードだったプレイヤー・モモンガ(現実世界では鈴木悟)は、同じキャラクターとして転移した世界で生き抜かざるを得なくなります。ゲーム内での絶大な強さもそのままに、成り行きからしもべであるNPCたちと世界征服へ乗り出すことになる…というストーリーです。
【オーバーロード】五大最悪メンバーの特徴や正体
『オーバーロード』で特に異彩を放つ五大最悪には、一体どんなメンバーがいるのでしょうか。個々のメンバーの強さや正体、戦闘能力などが気になるところですが、まずは彼らの特徴を、現在判明している範囲で詳しく紹介していきます。
五大最悪①恐怖公
五大最悪のメンバー紹介、まずは「恐怖公」です。こちらは「拠点(住居)最悪」と呼ばれるメンバーで、役職は「第二階層領域守護者」、住居は第二階層の一区画「黒棺(ブラック・カプセル)」になります。種族は「昆虫の森祭司(インセクト・ドルイド)」で、創造主の正体については明らかになっていません。属性は中立で、カルマ値-10です。
見た目はそのものズバリのゴキブリで、体長は30㎝程度、直立歩行で顔は正面を向いています。頭に冠をいただき、背中にマントを羽織るという出で立ちで、振る舞いや口調は貴族然としています。 教養人としての側面も持ち、性格は五大最悪の中で比較的まともな部類に入ります。その外見により女性陣からは忌み嫌われている一方、蜘蛛の化身であるエントマは特に気にせず接しているもようです。
五大最悪②ニューロニスト・ペインキル
『オーバーロード』の五大最悪、続いて紹介するメンバーはニューロニスト・ペインキルです。五大最悪の中で「役職最悪」の呼び名を得ている存在で、第五階層の氷結牢獄内にある「真実の部屋(Pain is not to tell)」に配置されています。役職は「特別情報収集官」となっていますが、これは別名「拷問官」になります。
膨張した溺死体のような体と六本足のタコ状の頭部という、人間とは遠くかけ離れた容姿が特徴です。4本の指にはネイルがほどこされ、ごくわずかな革帯で体を覆うボンデージスタイルを愛用しています。生物学的な性別はありませんが、当人は「おねえさん」を自称しており、話す際も語尾に「ん」をつけたがる癖があります。
アインズ(モモンガ)に対しては異性として好意を寄せており、そのためアルベドやシャルティアにはライバル心を抱いています。創造主の正体はやはり不明ですが、尿道結石を患った経験の持ち主と考えられます。これは、拷問の際に尿道結石の痛みを再現する器具を用いている事実から予想されることです。強さや戦闘能力の詳細についても、後述するように判然としていません。
五大最悪③チャックモール
『オーバーロード』の五大最悪、続く一角は「性格最悪」ことチャックモールです。ナザリック地下大墳墓所属の楽士で、上記の五大最悪らと異なり、領域守護者というわけではありません。創造主の正体は、「暗闇の調べ」を自称するテンパランスです。書籍版では役職と創造主のみ明らかにされており、住居や属性などは不明となっています。
デミウルゴスの言によると、「人間を玩具にしもてあそぶことを喜びとする」性質を持つとされます。Web版ではチャウグナー種で巨乳好きとされており、ルプスレギナに嫌われている一方で、ユリからは「チャウグナー種の中では比較的まとも」と評されています。上位二重の影(グレーター・ドッペルゲンガー)の「 エーリッヒ擦弦楽団」を直属の部下に持っています。
五大最悪④餓食狐蟲王
『オーバーロード』の五大最悪、チャックモールに続いて紹介するメンバーは、「餓食狐蟲王」です。読み方は「がしょくこちゅうおう」になります。ナザリック第六階層「蟲毒の大穴」に配置されている領域守護者で、昆虫型のモンスターです。属性や種族、創造主の正体など不明な点が数多く、コキュートスと交流があることなどわずかな情報しか明かされていません。
五大最悪のうち何の最悪かも不明ですが、「外見最悪」ではないかとの予想があります。作中では、ナザリックへ調査のために侵入したワーカーチーム「フォーサイト」のメンバー2人を巣の材料にもらい受けるという描写がありました。なお住居である「蟲毒の大穴」は、ナザリック内における「おぞましい場所」の1つとされ、直属の上官にあたる階層守護者アウラすら立ち入ることは避けています。
五大最悪⑤エロ最悪
『オーバーロード』における五大最悪メンバーの紹介、最後は「エロ最悪」です。こちらは最悪の名称以外、正体がほぼ不明という存在になります。住居や役職はおろか、名前すら明らかにされていません。作者の丸山くがね氏によると、「五大最悪のうち四人は出そうと思えば出せるが、“エロ最悪”に関しては無理」とのことです。
その理由は名称から何となく想像がつきますが、外見はローパー系の形状と公言されており、多数の触手を持つことが示唆されています。ただ、性格は意外にも紳士的であり、侵入者以外におかしなことをすることはないようです。好感度の点では、同じ五大最悪の「性格最悪」より上であると作者は述べています。
【オーバーロード】五大最悪の強さや戦闘能力
上では『オーバーロード』における五大最悪のメンバーを紹介しました。いずれ劣らぬ強烈な面々が揃っていますが、その強さや戦闘能力も気になるところです。ここでは、『オーバーロード』の五大最悪の能力面を掘り下げていきましょう。
強さや戦闘能力①恐怖公
『オーバーロード』の五大最悪の強さ紹介、まずは「恐怖公」について見ましょう。恐怖公は上記のように「昆虫の森祭司」で種族Lv.は12、職業Lv.は「ハイ・ドルイド」「サマナー」など18、合計でLv.30となっています。このように、恐ろし気な外見に比して レベルは総体的に低めであり、直接的な強さはそれほどでもありません。
ただこの最悪は、「無数のゴキブリ(大小問わず)を召喚できる」という特殊能力を持ち、それらを襲わせることで敵に計り知れない精神的・肉体的ダメージを与えることができます。嬲り殺すことも可能ですし、拷問に用いれば、相手は短時間で心を折られることとなります。過去にはその能力により、1500人のアインズ・ウール・ゴウン討伐隊を退けた実績を持ちます。
強さや戦闘能力②ニューロニスト・ペインキル
『オーバーロード』の五大最悪の強さの紹介、続いてはニューロニスト・ペインキルです。こちらの最悪は上で述べたように「拷問官」で、直接戦闘に携わるわけではありません。そのため、強さの詳細は不明な点が多いのが実情です。レベルについても、種族Lv.「脳食い(ブレイン・イーター)」7Lv、職業Lv.「ビショップ」3Lvなどで、合計Lv.23とやはり低めとなっています。
このように強さの点ではあいまいですが、拷問にかけては特殊な能力を有しています。上記のように尿道結石の痛みを(発展した形で)再現するため、先端がトゲのついたこん棒状の小針を使用するなど、独創的な拷問手法を編み出しています。実際のところ、単なる職務を超えて拷問を趣味としている面もあります。またこれとは別に、口の触手から相手の脳へ卵を産み付け、宿主を内側から食い荒らしていくという種族的な能力も持つとされます。
強さや戦闘能力③チャックモール
『オーバーロード』に登場する五大最悪の強さや戦闘能力、続いては「性格最悪」ことチャックモールについて紹介しましょう。とはいえこちらは作中でほとんど登場しないため、不明な点ばかりというのが実際のところです。具体的な強さや能力についても、詳細はよくわかっていません。ただ、部下の「上位二重の影」がアインズと模擬戦を戦ったことはあります。
その際は5人の楽団員がプレアデスに変化し、ヤルダバオト姿の憤怒の魔将と共にアインズを殺す気で挑みました。結果の記述はないものの、この時はアインズが勝利したもようです。 なお、チャックモールの種族は「チャウグナー種」となっていますが、これはクトゥルフ神話における「チャウグナル・ファウグン」という神格を元にしていると思われます。
強さや戦闘能力④餓食狐蟲王
『オーバーロード』の五大最悪の強さ・戦闘能力紹介、続いて餓食狐蟲王に移りましょう。こちらも作中でほとんど正体が明かされないため、強さや能力のほどは詳細不明となっています。前述のように、『オーバーロード』作中では「フォーサイト」のメンバー2人(イミーナとヘッケラン)が餓食狐蟲王に下賜された旨の記述がありました。
ちなみに、キャラの元ネタと思われるのは寄生虫の「芽殖孤虫(がしょくこちゅう)」ですが、こちらは人間の体内に寄生して増殖するという性質を持ちます。アインズによって倒されたフォーサイトの2人は生きた状態で与えられており、作中においても人体がそのまま「巣」として利用されたと考えられます。なかなかにおぞましい能力なのは間違いありません。
強さや戦闘能力⑤エロ最悪
『オーバーロード』の五大最悪の強さや戦闘能力紹介、ラストはエロ最悪です。正体も何もかも不明なこちらの最悪は、前述のように作品内で登場させられないことが作者により明言されています。そのため、今後も詳しい強さや戦闘能力が明かされる可能性は薄いと考えられます。ただ、周辺情報では名称通りの卑猥な拷問をつかさどり、媚薬効果を持つ体液を駆使するとされています。
【オーバーロード】五大最悪のキャラの声優
ここまで『オーバーロード』の五大最悪の正体や強さなどについて見てきましたが、アニメ版のキャストについても気になるところです。現在4期まで制作されているアニメ版『オーバーロード』では、5人のうち2人の最悪(恐怖公とニューロニスト・ペインキル)に担当声優が付いています。ここでは、その2人の声優にスポットを当てて紹介していきます。
恐怖公の声優
『オーバーロード』における五大最悪の声優、「恐怖公」を担当するのは神谷浩史(かみやひろし)です。神谷氏は1994年から声優として活動しており、キャリアはベテランの域に入ります。透明感のある声質が特徴で、クールなキャラから恐怖公のような形容不能のキャラまで幅広く演じ分ける実力を持っています。
神谷浩史のプロフィール
アニメ『オーバーロード』で五大最悪の恐怖公を演じる神谷浩史は、千葉県出身の男性です。生年月日は1975年1月28日、2023年5月現在で48歳になります。青二塾東京校を経て、1994年にデビューしました。デビュー当初はナレーションの仕事を多くこなしましたが、その後はアニメでもさまざまな当たり役を演じるようになり、抜群の人気と知名度を獲得しています。2009年からは音楽活動もスタートさせるなど、複数ジャンルで活動するマルチタレントでもあります。
神谷浩史の主な出演作品
神谷浩史の『オーバーロード』以外の主なアニメ出演作には、『夏目友人帳』(夏目貴志)、『さよなら絶望先生』(糸色望)、『進撃の巨人』(リヴァイ)、『ONE PIECE』(トラファルガー・ロー)、『うる星やつら』(諸星あたる)、『文豪ストレイドッグス』(江戸川乱歩)、『おそ松さん』(チョロ松)などがあります。
ニューロニスト・ペインキルの声優
『オーバーロード』の五大最悪のアニメ声優、続いてはニューロニスト・ペインキルですが、こちらを担当するのは玄田哲章(げんだてっしょう)です。玄田氏は1972年から活動する超ベテラン声優で、独特の低く響く声で数々の有名キャラクターを演じてきました。アーノルド・シュワルツェネッガーの吹き替えなどは特によく知られます。ニューロニスト・ペインキルについては、持ち前のバリトンボイスでお姉言葉をしゃべるという怪演を見せています。
玄田哲章のプロフィール
玄田哲章は、1948年5月20日に岡山県で生まれました。現在75歳になります。高校卒業後に芝居の道を志し、東宝芸能アカデミーを経て劇団薔薇座に入団、主催の野沢那智氏の勧めで声優の仕事に携わるようになります。『科学忍者隊ガッチャマン』の端役を皮切りに、さまざまな作品で声を当てるようになりました。洋画の吹き替えでも活躍しており、前述のアーノルド・シュワルツェネッガー役に関しては、本人から永久専属声優としてお墨付きを得ています。
玄田哲章の主な出演作品
玄田哲章の『オーバーロード』以外の主な出演作品は、『ドカベン』(岩鬼正美)、『機動戦士ガンダム』(スレッガー・ロウ)、『ハイスクール奇面組』(冷越豪)、『シティハンター』(海坊主)、『魔神英雄伝ワタル』(龍神丸 / 龍王丸)、『幽☆遊☆白書』(戸愚呂弟)、『トランスフォーマーシリーズ』(コンボイ)、『クレヨンしんちゃん』(アクション仮面)などになります。
【オーバーロード】五大最悪に対する世間での評判や人気
戦闘よりも拷問などで真価を発揮する『オーバーロード』五大最悪ですが、世間の評判はどうなっているのでしょうか。ここではファンの間で抱かれている五大最悪の印象などについて、Twitterの投稿から検証してみました。
こちらはアニメでの五大最悪の登場について、「見たいけど見たくない」と複雑な気持ちを吐露するツイートになります。メンバーのキャラクターがキャラクターだけに、興味はそそられるものの直視するのははばかられるというところでしょうか。しかし、ともかくも関心は低くないことがうかがえます。
こちらも五大最悪の登場が気になっていたというツイートです。「人間へのエグい対応」はまさに五大最悪の真骨頂で、この辺に興味をそそられる人は少なくないとみられます。
最後は五大最悪への好意を乞う声を紹介しましょう。実際のところ五大最悪を純粋に好きという人がどれくらいいるかは不明ですが、おそらくそれほど多くはないと思われます。しかし、このツイートからは、彼らへの混じり気なしの好意が感じられます。
【オーバーロード】五大最悪メンバーは詳細不明のキャラも多かった
『オーバーロード』の五大最悪について、メンバーの正体や強さ、能力などを紹介してきました。彼らは「最悪」の名にふさわしく、それぞれおぞましい能力で拷問などにおいて活躍するキャラクターです。とはいえ諸事情により詳しい描写がしにくい部分が多く、ほとんど詳細不明なキャラクターも何人かいます。実際のところ、これからも大々的なスポットライトが当たるとは考えられません。しかしそうしたミステリアスな存在感も、この集団の魅力ということが言えます。
この記事のライター
だいじろう
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