【入間くん】悪魔ランクについて解説!昇級するには?13冠メンバーも
『入間くん』の悪魔ランクについて解説します。『魔入りました!入間くん』で重要な設定となっている悪魔ランクの仕組みや、昇級のための行事についてまとめました。また、作中で13冠と呼ばれる存在のメンバー構成や、アニメ版の主な声優キャストも紹介します。
目次
【入間くん】とは?
「週刊少年チャンピオン」で連載されて人気を博し、アニメも好評の『魔入りました!入間くん』の魅力はいろいろありますが、「悪魔ランク」の設定もその1つに挙げられます。悪魔ランクの仕組みや昇級の仕方、13冠メンバーなどについて見る前に、まずは『入間くん』の基礎情報について押さえておきましょう。
魔入りました!入間くんの作者
悪魔ランクのシステムが面白い『魔入りました!入間くん』の作者は、西修(にしおさむ)です。西氏は、愛知県豊橋市出身の女性漫画家になります。2011年に処女作の『少年K』が「ジャンプSQ.19 Autumn」に掲載され、デビューを飾りました。2014年~2015年にかけて初の連載作となる『ホテル ヘルヘイム』を発表後、2017年から本作の連載を開始しています。
魔入りました!入間くんの概要
悪魔ランクのシステムが人気の『魔入りました!入間くん(通称“入間くん”)』は、「週刊少年チャンピオン」で2017年14号から連載されている学園ファンタジーコメディ漫画です。コミックスは2017年7月現在で33巻が刊行されており、累計部数は1300万部を超えています。2019年からはテレビアニメの放送も開始され、現在3期まで制作済みとなっています。
魔入りました!入間くんのあらすじ
『魔入りました!入間くん』の主人公は、14歳の鈴木入間(イルマ)です。入間少年は金に目がくらんだ両親により、大悪魔・サリバンに売り渡されてしまいます。しかし、意外にもサリバンの望みは彼を自分の孫にすることでした。入間はサリバンの頼みを聞き入れ、悪魔学校バビルスに入学します。人間とバレれば食べられるという状況の下、入間は襲い来るトラブルを乗り越えるたび、不本意にもどんどん注目を浴びていくようになる…というあらすじになっています。
【入間くん】悪魔ランクを解説!昇級するには?
『魔入りました!入間くん』で重要な設定となっている悪魔ランクですが、具体的にどういうものなのでしょうか。ここではその仕組みや位階の詳しい内容、昇級の仕方などについて解説します。
ランク(位階)とは?
『入間くん』で使われている「ランク(位階)」とは、魔界における順位付けのことです。それぞれの強さを示す階級であり、魔界ではこのランクに基づいて上下関係が決められ、秩序が構築されています。入間の通う悪魔学校バビルスの成績にも、直接関係してきます。
10段階あるランク(位階)を紹介
ランクは次の10段階から成ります。1が「アレフ」、2が「ベト」、3が「ギメル」、4が「ダレス」、5が「ヘー」、6が「ヴァウ」、7が「ザイン」、8が「ケト」、9が「テト」、そして10が「ヨド」です。ランクは降順で、1が最弱、10が最強になります。10は魔王のランクに相当し、現在は空位です。そのため、今のところ9の「テト」が最上位となっています。ちなみに入間は、最低の「アレフ」からスタートすることとなりました。
昇級試験によってランクを上げることができる
『魔入りました!入間くん』のランクについて紹介しています。上で紹介した10のランクは固定されているわけではなく、変動可能な仕組みとなっています。入間のいる悪魔学校バビルスではランク昇級のための行事が定期的に行われており(いわゆる定期考査)、ここで結果を残すことでランクを上げていくことができます。また、その逆のランクダウンという事態もありえます。
【入間くん】悪魔ランクの昇級行事の内容
『入間くん』における悪魔ランクについて解説しています。上ではランクの各名称などについて見ましたが、続いては昇級行事の中身に話題を移しましょう。魔界での扱いに関わる大事な昇級行事の内容は、以下のようなものとなっています。
昇級行事の内容①召喚式
『入間くん』におけるランクの昇級行事、1つ目は「召喚式(使い魔召喚試験)」です。こちらは悪魔学校バビルスの新入生に課せられる最初の昇級試験で、どういう使い魔を召喚したかの結果がランク決定の参考とされます。ここで入間は本来あり得ないカルエゴ先生(試験監督官)の召喚を果たし、以後カルエゴは入間の使い魔となってしまいした。
昇級行事の内容②飛行レース
続いての『入間くん』におけるランク昇級行事は、「飛行レース」です。囀り谷と金剪(カナキリ)の谷をコースとして使うレースで、生徒らの行動を監視する「ランクふくろう」の胸の袋に手を入れると、それぞれに見合う位階の章が授けられる仕組みとなっています。このレースの終了後、上記の「召喚式」の結果と合わせた入間のランクは、最低の「アレフ」と決定されました。
昇級行事の内容③処刑玉砲(ドッチボール)
「処刑玉砲試合」の大体の形式は人間界のドッジボールと同じですが、違うのは参加者が入間を除き、全員悪魔ということです。当然魔術の使用が前提となりますが、入間はできません。そこで特訓を重ねた結果、実力者を打ち破った入間はランク2「ベト」への昇級を果たしました。
昇級行事の内容④師団披露(バトラパーティ)
続く『入間くん』におけるランク昇級行事は、「師団披露(バトラパーティ)」です。こちらは各師団(バトラ=部活のようなもの)の発表会と新人団員披露会を兼ねた行事であると共に、1年~3年のランク昇級試験の意味合いも持ちます。魔具研究師団に所属した入間はこのために花火を用意していましたが、それをキリヲに奪われてしまいました。最終的には彼の陰謀を阻止し、ランクを3の「ギメル」に上げています。
昇級行事の内容⑤終末テスト
5つ目の「終末テスト」は、いわゆる期末試験です。座学によるランク昇級試験で、全学年共通で行われます。合格点次第で昇級も叶いますが、赤点(40点がボーダーライン)や不正行為は降格と補習処分が課されます。成績の振るわない入間は猛勉強し、何とか赤点は回避できましたが、ランクの変動はありませんでした。
昇級行事の内容⑥収穫祭
1年生後期のランク昇級行事として行われるのが、「収穫祭」です。こちらの試験は、試験場となる森林フィールド内で自力で収穫した食材をポイントに換え、その数を競うという内容になります。食材の種類ごとにポイントは異なり、入間はジャック・リードと組んで、ゲットすれば即優勝というレジェンドリーフに狙いを絞りました。狙いは見事的中し、入間は「ダレス」へのランクアップを果たしています。
昇級行事の内容⑦音楽祭
『入間くん』におけるランク昇級行事の内容、最後は「音楽祭」です。1年生に残された最後の昇級機会で、とにかくどんなことでも音楽を楽しんで目立てばOKという、クラス対抗行事になります。入間らのアブノーマルクラスは禁断の「ヘルダンス」を実施、見事全員がランク4への昇級(入間は5へ)を勝ち取りました。
【入間くん】13冠のメンバー
『魔入りました!入間くん』のランクについて考察していますが、本作で昇級行事と共に大きくランクに関連しているのが、「13冠(魔界を代表する13名の悪魔たち)」と呼ばれる存在です。ここからは、その個々のメンバーを紹介していきましょう。
13冠のメンバー①デルキラ
『入間くん』の13冠のメンバー、最初に紹介するのは「デルキラ」です。先代の魔王だった悪魔ですが、その行方は数百年の間知れないままで、そのため魔王の席は現在までずっと空いています。「消失の悪魔」と呼ばれており、歴代魔王の中でも特に高い魔力とカリスマを誇る存在となっています。
13冠のメンバー②サリバン
『入間くん』の13冠メンバー、続いては悪魔学校バビルスの理事長サリバンです。魔界三傑の一柱に相当する高位の悪魔ですが、人間の入間を孫として迎え入れ、彼を全力で可愛がっている孫馬鹿でもあります。周囲から「次期魔王」と期待されていますが、本人は理事長として孫の成長を見守るのが第一で、その気はありません。
13冠のメンバー③ベリアール
続く『入間くん』の13冠メンバーは、ベリアールです。サリバン同様魔界三傑の一角を占める悪魔で、地帝学院ジャカポの学長も務めています。やせ型で小柄な体格と、褐色の肌が特徴となっています。こちらも次期魔王の期待が寄せられていますが、やはり関心はないもようです。
13冠のメンバー④パイモン
4人目の13冠メンバーは、パイモンです。美少女の姿をした精霊王ですが、しゃべるときつい東北弁訛りになるのが特徴となっています。アマイモンとは気が合う一方で、バチコとはお互い嫌いあっています。
13冠のメンバー⑤アマイモン
13冠メンバーの紹介、5人目に移りましょう。アマイモンは四方筆頭の人狼で、パイモンとは上記のように気の合う間柄です。「13冠の集い」の低出席率やバールの態度の悪さについて苦言を呈したりするものの、根は友達想いの優しい悪魔となっています。
13冠のメンバー⑥レディ・レヴィ
6人目は、魔界三傑のレディ・レヴィです。魔海学園レビアロンの学長であり、入間とアメリのデート場所となった「アクアケース」の運営も手掛けています。孫を溺愛している点と次期魔王の座に興味を示していない点は他の三傑同様で、年功序列による決定を主張しています。見た目は妙齢ですが、実年齢は他の三傑の2歳下でしかありません。
13冠のメンバー⑦バール
バールは雷皇で、サブロの叔父にあたります。13冠メンバーの中では若輩の部類に入りますが、目上に遠慮しない不遜な態度が特徴です。現在の平和な魔界を不満に感じており、かつての混沌状態を取り戻すべく、裏で魔界秩序崩壊を画策して動いています。
13冠のメンバー⑧グラシア
13冠メンバー紹介、8人目に来ました。しかし、暗帝のグラシアは、『入間くん』作中では唯一まだ姿を見せていません。その上13冠から除名されてしまい、今後登場するかも不明となっています。
13冠のメンバー⑨ベヘモルト
ベヘモルトは非常に太った悪魔で、食王と呼ばれます。バビルスの師団披露の前の「13冠の集い」では、食物の乱獲を憂う様子も見せました。月越し直後の時点で行方不明になり、その後グラシアとともに13冠を除名されています。
13冠のメンバー⑩アスタロウ
こちらは、天眼と呼ばれる13冠メンバーです。サングラスをかけ、髪をドレッドヘアにしている点が特徴です。作中ではレヴィを次期魔王に推し、行方の知れないベヘモルトを探す様子を見せました。
13冠のメンバー⑪ベルゼビュート
続いて英傑次席のベルゼビュートを紹介しましょう。代々13冠のまとめ役をこなす家柄の悪魔で、サリバンらは彼を「ベル坊」のあだ名で呼んでいます。ちなみに「ベルゼビュート」とは、ハエの悪魔として知られる「ベルゼブブ」のフランス語読みになります。
13冠のメンバー⑫アスモデウス・アムリリス
アスモデウス・アムリリスは、13冠の色頭です。現在のアスモデウス家の当主で、アリスにとっては実の母にあたります。非常に妖艶な美女で、アリスのことを溺愛していますが、娘の方は彼女を大分苦手に感じているもようです。作中では、自分の正体をアリスらに告げるか迷う入間にアドバイスを贈るなどしています。
13冠のメンバー⑬アザゼル・アンリ
アザゼル・アンリは、13冠の魔関署警備長でアメリの父です。入間については、彼が人間ではないかという疑いを抱いています。入間との接触当初は彼を好ましく感じていましたが、娘の入間に対する気持ちを知ると、一転して彼を敵視するようになりました。
【入間くん】声優一覧
『魔入りました!入間くん』のランクや13冠と呼ばれるメンバーらについての紹介が済んだところで、アニメ版の方にも着目してみましょう。アニメ版『入間くん』に出演してる主な声優陣は、以下の面々となっています。
声優①鈴木入間役/村瀬歩
主人公の鈴木入間を演じているのは、村瀬歩です。村瀬氏の出身はアメリカ(小学生時代)で、その後高校時代までを愛知県で過ごしました。大学時代に声優を志し、2011年にデビューしています。その他の出演作品には、『ハイキュー‼』(日向翔陽)などがあります。
声優②アスモデウス・アリス役/木村良平
『入間くん』でアスモデウス・アリスを演じているのは、木村良平です。木村氏は東京都出身の現在39歳で、子役を経て声優の道に進みました。2012年には、第6回声優アワードの助演男優賞を受賞しています。主な代表作には、『東のエデン』(滝沢朗)などがあります。
声優③ウァラク・クララ役/朝井彩加
『入間くん』でウァラク・クララを演じている声優は、朝井彩加です。彼女は静岡県出身の現在31歳で、幼い頃から声優を意識しており、アミューズメントメディア総合学院を経て2013年から声優活動を開始しました。その他の代表作には、『響け!ユーフォニアム』(加藤葉月)などがあります。
声優④アザゼル・アメリ役/早見沙織
『入間くん』でアザゼル・アメリ役を務めているのは、早見沙織です。東京都出身、現在32歳の女性声優で、歌手活動も行っています。その他の主な代表作には、『魔法科高校の劣等生』(司波深雪)、『鬼滅の刃』(胡蝶しのぶ)などがあります。
声優⑤ナベリウス・カルエゴ役/小野大輔
続いての声優紹介は、ナベリウス・カルエゴ役の小野大輔です。高知県出身の男性声優で、「小野D」などの愛称で知られます。代表作は『涼宮ハルヒの憂鬱』(古泉一樹)、『進撃の巨人』(エルヴィン・スミス)、『黒執事』(セバスチャン・ミカエリス)、『ジョジョの奇妙な冒険』(空条承太郎)など枚挙にいとまがありません。
声優⑥サブノック・サブロ役/佐藤拓也
サブノック・サブロを演じている人物は、佐藤拓也です。宮城県出身で現在39歳になる声優で、東京メディアアカデミー声優ボーカル科などを経た後、2007年に声優としてデビューしました。代表作には、『ジョジョの奇妙な冒険』(シーザー・アントニオ・ツェペリ)などがあります。
声優⑦サリバン役/黒田崇矢
サリバン役を担当しているのは、俳優・声優の黒田崇矢です。黒田氏は現在58歳で、出身は東京都になります。当初役者として活動していましたが、病気を経験して声の仕事にシフトしました。代表作には、『デュラララ‼』(サイモン・ブレジネフ)などがあります。
【入間くん】悪魔ランクに対する世間での評判や人気
『入間くん』における悪魔ランクについてさまざまな角度から考察していますが、続いては「世の中の評判」に焦点を移してみましょう。果たして悪魔ランクのシステムは世間からどういう風に見られているのか、その点について検証してみました。
こちらは、入間が最低の悪魔ランクからスタートするところが面白いという意見です。最低ランクというとみじめなようですが、どんどん上がっていくカタルシスが予感される点では、これほどワクワクする出だしもないでしょう。
こちらは悪魔ランクの名称について、「ヘブル(ヘブライ)語アルファベットの数値から来ているのか」と疑問に感じている意見です。悪魔ランクの各名称は、「ゲマトリア」というヘブライ語の数秘術に由来しています。ヘブライ文字は数字としての役割も持っており、それをカタカナで表したのが、悪魔ランクの名称です。
最後は悪魔ランクの順位付けについての意見です。『入間くん』のランクは前述のように降順で、10(ヨド)が最高ですが、他作品におけるそれは昇順(1が最高)のもようです。こうした違いもまた興味深いところでしょう。
【入間くん】悪魔ランクは魔界での強さを示す階級だった
『入間くん』の悪魔ランクについて紹介してきました。このように、『入間くん』における悪魔ランクは魔界の秩序を構築する基本システムであり、全員がその影響から逃れられません。入間は最底辺からスタートして少しずつ昇級していきますが、そこが本作の面白さの肝となっています。そんな入間の活躍をもっと知りたいという方は、ぜひ原作やアニメをチェックしてみてください。
この記事のライター
だいじろう
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