【ひょうけんの魔術師】アニメがひどいという評価の真相は？理由を徹底調査

『ひょうけんの魔術師』とは、ライトノベルから漫画、アニメへと展開した作品です。主人公は一般家庭の出身で、周囲に冷たい態度で対応されますが、実は「ひょうけんの魔術師」だったのです。友情、バトル、ギャグなどの要素が盛り込まれているファンタジー作品ですが、アニメは「ひどい」、「面白い」と評価が分かれました。

『ひょうけんの魔術師』の作者は、御子柴奈々（みこしばなな）です。ライトノベルを書いており、読書とノベルゲームが好きだそうです。また好きな本のジャンルは科学全般と言語系の本で、英文解釈が好きで英語の学習参考書を集めているそうです。御子柴奈々の作品は『ひょうけんの魔術師』の他には、『追放された落ちこぼれ、辺境で生き抜いてSランク対魔師に成り上がる』、『 史上最高の天才錬金術師はそろそろ引退したい』、『七聖剣と魔剣の姫』があります。

『ひょうけんの魔術師』は、ライトノベル作品です。2019年からwebサイトの『小説家になろう』で連載が開始されました。文庫本のイラストは 梱枝りこ（こりえりこ）が担当しています。コミカライズは『マガジンポケット』にて2020年から連載が開始され、こちらは佐々木宣人（ささきのりひと）が担当しています。2023年1月から3月まで、テレビアニメも放送されました。

『ひょうけんの魔術師』の主人公のレイは、世界最強と言われる「冰剣の魔術師」の称号を受け継ぎました。しかし強大すぎる力に悩み、戦争が終わると戦場から姿を消しました。それから3年後、偉大な魔術師が集まるアーノルド魔術学院に、レイは入学します。この学院には貴族出身や魔術師家系が集まっていますが、レイは一般家庭の出身です。そんなレイに周囲の目は冷たいです。しかしレイにも仲間ができました。レイは仲間と共に数々の陰謀に立ち向かっていきます。

『ひょうけんの魔術師』は2023年1月6日からアニメが放送されましたが、「ひどい」という評価を受けてしまいました。なぜそんな評価をされてしまったのでしょうか。主な理由を3つ挙げてみました。一つ一つ解説していきます。

『ひょうけんの魔術師』のアニメがひどいと言われる理由の一つ目は、キャラクターデザインが異なることです。『ひょうけんの魔術師』は、ライトノベル、漫画、アニメと展開されていますが、3つともキャラクターデザインがかなり違っています。また内容も変更されていて、漫画は途中からオリジナルストーリーになっています。アニメはライトノベルが基準になっているため、漫画ファンの方はがっかりしてしまったのではないでしょうか。

『ひょうけんの魔術師』のアニメがひどいと言われる理由の二つ目は、謎の筋肉推しです。アニメはライトノベルが基準となっていますが、オリジナル要素も盛り込まれています。筋肉の描写シーンはライトノベルにはありません。アニメでは主人公が筋肉について語り出したり、筋肉まみれの人達しかいない部活に入ったりします。戦闘シーンには時間をかけてもいいはずですが、サクッと終わり、筋肉シーンはたっぷり描かれていることにひどいと感じているようです。

『ひょうけんの魔術師』のアニメがひどいと言われる理由の三つ目は、作画が崩壊していることです。「かなりひどい」、「低クオリティ」などの声がありました。『ひょうけんの魔術師』はギャグシーンも多いので、コメディアニメとして捉えるのならば、あまり気にならないかもしれません。

『ひょうけんの魔術師』の評価について解説しましたが、アニメ制作会社はどこなのでしょうか。制作会社の他の作品も紹介します。またアニメは何クールまで放送され、原作では何巻までアニメ化されたのでしょうか。さらにアニメ2期の放送はあるのか、放送日も予想します。

『ひょうけんの魔術師』のアニメ制作会社は、「クラウドハーツ」です。この制作会社は2021年6月に設立され、初めて制作した作品が『ひょうけんの魔術師』です。他にはファンタジー系の『聖者無双～サラリーマン、異世界で生き残るために歩む道～』、恋愛系の『ささやくように恋を唄う』 、ファンタジー系の『THE NEW GATE』があります。『ひょうけんの魔術師』の制作会社は設立されたばかりなので、今後の活躍が期待されます。

『ひょうけんの魔術師』のアニメは、1クール12話で終了しました。2期の放送があるのか気になるところですが、2期の放送の発表はされていません。2期の放送がされるのかは分かりませんが、されるとしたらいつになるのでしょうか。最短で考えると1年後の2024年ですが、『ひょうけんの魔術師』のアニメは「ひどい」という評価もあり、少し様子を見るかもしれません。そうなると2025年の4月以降になるのではないかと考えられます。

『ひょうけんの魔術師』のアニメは、原作では3巻まで描かれました。アニメの最終話では登場人物を総出演させたり、原作にはないアニメオリジナル要素が盛り込まれました。レイはハワード（軍人でレイの兄貴分）の墓に「友達ができた」と報告します。そしてキャスト紹介が流れ、レイはアリアから「一緒にマギクス・ウォーに出て欲しい」と言われます。そして最後にレイの妹も登場し、2期の放送を期待させる終わり方でした。

『ひょうけんの魔術師』の評価や制作会社、アニメ放送について解説してきましたが、次はアニメの声優について紹介していきます。『ひょうけんの魔術師』は、登場する女の子がとても多いです。個性的な女の子に囲まれている主役のレイを演じるのは、多くの話題作に出演している人気声優です。

レイ＝ホワイトは一般家庭出身ですが、正体は「ひょうけんの魔術師」です。正体を隠してアーノルド魔術学院に通っています。声優は榎木淳弥さんです。榎木さんは『呪術廻戦』の虎杖悠仁や、『め組の大吾 救国のオレンジ』の十朱大吾などの人気作品の主役を演じることが多いです。レイは淡泊な印象だったので淡々と演じたのですが、下手だと思われる怖さがあったそうです。最初は感情が表に出ないレイですが、次第に成長していく姿に注目です。

アメリア＝ローズはレイの同級生で、三大貴族の1つであるローズ家の人間です。一般家庭出身のレイに周囲の目は冷たいですが、アメリアはレイにも差別することなく接します。声優は佐伯伊織さんです。佐伯さんは声優デビュー前から、歌手活動も行っています。高校時代に歌手デビューをしましたが、元々は声優志望だったため、歌手デビューしてから養成所に通い、声優デビューを果たしました。アニメは『ウマ娘 プリティダービー』の キングヘイローや『八月のシンデレラナイン』の倉敷舞子を演じています。

エリサ＝グリフィスはレイのクラスメイトで、ハーフエルフです。自分に自信が持てないエリサですが、レイと出会ってだんだんと自信を持てるようになっていきます。声優は春村奈々さんです。春村さんは声優ユニットの「Ciel（シエル）」のメンバーでもあります。アニメは『Z/X Code reunion』のアムリタ を演じています。佐伯さんは春村さんのエリサの声が、「ピッタリ」と発言しています。

レベッカ＝ブラッドリィは、三大貴族の1つであるブラッドリィ家の人間です。生徒会長、園芸部の部長でもあり生徒の憧れですが、掴み所がない性格です。声優は和氣あず未さんです。和氣さんは声優と歌手活動もしています。また第15回声優アワードでは、新人女優賞を受賞しています。和氣さんはレベッカ役について、上品さと優しさ、少しの寂しさを乗せた演技をしたそうです。アニメは『ウマ娘 プリティーダービー』のスペシャルウィークや『東京リベンジャーズ』の橘日向を演じています。

クラリス＝クリーヴランドは、アメリアに憧れる女の子です。ツインテールと昆虫全般が大好きです。声優は本渡楓さんです。アニメはあまり詳しくはなかったが、『NARUTO』が好きで声真似をしていたそうです。またキャラクターで歌うことが好きとのことです。第13回声優アワードでは、新人女優賞を受賞しています。本渡さんはクラリスについて、第一印象はツンデレでしたが、ピュアで不器用だと語っています。アニメは『パリピ孔明』の月見英子や『僕らの雨いろプロトコル』の佐藤星詩流を演じています。

アリアーヌ＝オルグレンは三大貴族の1つであるオルグレン家の人間です。ディオム魔術学院のトップになるほどの実力者で、アメリアとは幼なじみですが、疎遠状態となっています。声優は関根明良さんです。関根さんは明良（あきら）という名前なので、名前だけ見ると男性に間違えられるそうです。関根さんはアリアーヌについて、色々なギャップがあるところが魅力と語っています。アニメは『プリンセス・プリンシバル』のプリンセスや『ひろがるスカイ！プリキュア』のソラ・ハレワタール / キュアスカイを演じています。

リディア＝エインズワースは、先代の「ひょうけんの魔術師」であり、レイの師匠です。戦いにより下半身が麻痺してしまい、現在は車椅子生活をしています。声優は種﨑敦美さんです。種﨑さんは演技の幅が広く、『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』では少年のダイ、『SPY×FAMILY』ではエスパーの少女アーニャ、『葬送のフリーレン』ではクールな魔法使いフリーレンを演じています。第17回声優アワードでは主演声優賞、助演声優賞を受賞しています。リディアについて優しくかわいい人と語っています。

『ひょうけんの魔術師』は、「アニメや作画がひどい」という評価を受けてしまいました。ここからは『ひょうけんの魔術師』のアニメについての意見をまとめたので紹介していきます。「ひどい」という意見もありましたが、逆に「面白い」という意見も多かったのです。「つまらない」と「面白い」という、評価が真っ二つに分かれた作品だと言えるでしょう。

『ひょうけんの魔術師』のアニメはひどかったけど、漫画やライトノベルは面白いという意見はとても多かったです。アニメはオリジナル要素が盛り込まれ、筋肉を全面に押し出すシーンも多かったです。シリアスな場面もありますが、筋肉などのギャグシーンも多く、それが受け入れられないと難しいのかもしれません。

『ひょうけんの魔術師』のアニメの作画がひどいう意見もとても多かったです。最近のアニメは作画がとても綺麗です。ギャグアニメならば作画が乱れても、面白いと感じるかもしれません。しかし『ひょうけんの魔術師』は作画が乱れていることによって、いい方向に転がり面白くなっているのでしょう。

『ひょうけんの魔術師』のアニメは、「つまらない」と「面白い」と評価が分かれる作品でした。「面白い」と思っている方は、この作品を高く評価しています。作画も受け入れているようです。ここまで両極端な意見が出る作品も珍しいのではないでしょうか。

『ひょうけんの魔術師』は筋肉のシーンばかり、作画が崩壊しているなどの理由から「アニメがひどい」という評価を受けてしまいました。しかし「面白い」という意見も多かったです。見る人によって評価が極端に分かれる作品は、逆にどんな作品か気になるのではないでしょうか。まだ見ていない方は、チェックして確かめてみてください。