【ぼっちざろっく】けいおんとの違いを徹底比較！2作品の評価と感想も紹介

『ぼっちざろっく』は昨年の秋にテレビアニメ化され、高い知名度を獲得しました。そこで以下の項目では、『ぼっちざろっく』の概要や作中ストーリーの大まかなあらすじだけでなく、『ぼっちざろっく』の原作者に関する情報についても詳しく紹介します。

『ぼっちざろっく』の原作者は、「はまじあき」先生です。はまじあき先生は芳文社が出版している「まんがタイムきららMAX」で連載活動を継続している女性作家であり、作者自身もロックバンドに関する知識に造詣が深いと言及しています。現在はまじあき先生はXなどのSNSを運営しており、様々な事柄を呟いています。

マンガ作品『ぼっちざろっく』は、2018年から芳文社出版の「まんがタイムきららMAX」で連載中の4コママンガ作品です。内気な女子高生・後藤ひとりが仲間とのバンド活動を通じて成長していく姿や個性豊かな登場キャラが可愛い理由から、幅広い読者層を虜にしました。昨年秋にテレビアニメ化され、2024の春・夏に劇場アニメ作品の公開が決定しており、現在大きな人気の波が到来しています。

主人公・後藤ひとり（通称・ぼっちちゃん）は、昔から何故か友達ができないことに悩んでいました。そんなある日、父親から貰ったギターを猛練習して、人前で演奏できるレベルの技術を身に付けました。その後インターネット上で「ギターヒーロー」として活躍していますが、未だにバンド仲間を見つけられずにいました。本作では女子高生バンドグループ「結束バンド」と出会った後藤ひとりが、演奏を通じて人間として大きく成長する一連の様子が描かれています。

『ぼっちざろっく』と『けいおん』は同じきらら作品であり、かつ楽器演奏がメインに描かれている作品として有名です。そこで以下の項目では、『けいおん』のストーリーや概要を説明し、その後『ぼっちざろっく』と『けいおん』との違いについて、4つの観点からそれぞれ比較していきます。

『けいおん』とは2007年～2012年にかけて「まんがタイムきらら」の各雑誌にて連載された超人気作品です。原作者は「かきふらい」先生であり、桜が丘高校軽音部に所属している5人の女子高生達が織りなす軽音楽を通じた何気ない日常が面白いと、当時多くの人々から注目されました。2009年4月にテレビアニメ作品が放送され、社会現象にまで発展しました。

『ぼっちざろっく』と『けいおん』はコンセプト的にかなり似ている作品ですが、何点か異なる部分が存在します。以下の項目では、キャラ設定やアニメ制作会社といった点から『ぼっちざろっく』と『けいおん』の相違点について詳しく解説します。

第一の違いは、「主人公のキャラ設定」です。『ぼっちざろっく』の主人公・後藤ひとりは、性格が内気であり、ギター演奏に関しては長年の努力で習得しています。それに対して『けいおん』の主人公・平沢唯は、誰に対しても笑顔を振りまく社交的な性格であり、元々持っていた天性の音感によって短期間でギター演奏を身に付けました。各作品の主人公キャラ設定は異なりますが、それぞれで特徴的な個性を持っています。

第二の違いは、「アニメ制作会社」です。『ぼっちざろっく』を担当したアニメ制作会社は「アニプレックス」の子会社として設立された「CloverWorks」であり、同会社が手掛けた他作品として『SPY×FAMILY』、『その着せ替え人形は恋をする』が存在します。そして『けいおん』を担当したアニメ制作会社は様々なヒット作品を手掛けた「京都アニメーション」であり、『涼宮ハルヒの憂鬱』や『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を制作しました。

第三の違いは、「楽曲を制作している音楽会社」です。『ぼっちざろっく』の楽曲を制作している音楽会社はアニプレックスです。アニプレックスはソニーミュージックの子会社であるため、ソニーミュージック所属のアーティストの力を借りることが可能です。また『けいおん』の楽曲を制作した音楽会社はポニーキャニオンです。ポニーキャニオンはフジテレビの会社であり、一般受けしやすい曲を作っています。

第四の違いは、「軽音楽の描かれ方」です。『ぼっちざろっく』に関しては、演奏の舞台が主にライブハウスであるため、ライブチケットの販売・バンド演奏の難しさといった軽音楽に対するかなり現実的な描写が挿入されています。一方『けいおん』に関しては普段練習を全くしない軽音楽部メンバーですが、いざ本番になると別人並みの演奏技術を発揮するという非現実的なイメージが挿入されています。そのため『ぼっちざろっく』の方がよりリアルに軽音楽を描いていると言えます。

昨年の覇権秋アニメとして輝いた『ぼっちざろっく』は、『けいおん』の作風と似ている点があると評価されています。そこで以下の項目では、きらら系漫画である点や軽音アニメといった分野から2つの作品が似ている理由について詳しく解説します。

『ぼっちざろっく』と『けいおん』が似ている理由①は、「きらら系漫画」であることです。きらら系漫画作品は美少女キャラが登場することで有名です。例えば『ぼっちざろっく』では結束バントの美少女メンバー、『けいおん』では放課後ティータイムの美少女メンバーが登場し、多くの萌えアニメファン達を魅了しています。

『ぼっちざろっく』と『けいおん』が似ている理由②は、「同じ軽音アニメ」であることです。先述した通り軽音楽の描かれ方については『ぼっちざろっく』の方がよりリアルに描かれていますが、どちらの作品も軽音楽を主軸としたストーリー展開を行っています。

『ぼっちざろっく』と『けいおん』が似ている理由③は、「キャラの名前の元ネタが実在するバンド」であることです。『ぼっちざろっく』の場合、「ASIAN KUNG-FU GENERATION」の4人のバンドメンバーがモチーフになっており、『けいおん』の場合、「P-MODEL」の5人のバンドメンバーがモチーフとして使用されています。

『ぼっちざろっく』と『けいおん』は大人気作品として、多くのファンの間で親しまれています。そこで以下の項目では、各作品の作画・ストーリー・楽曲・登場キャラに対するファンの評価や感想から、どちらの方が面白いのかについて比較します。

『ぼっちざろっく』と『けいおん』の作画を比較した場合、日常シーンに関して言えば大きな差は存在しません。しかし演奏シーンの作画については、リアルさを意識し過ぎた結果『ぼっちざろっく』の方が若干カクついているため、『けいおん』の方が作画が良いという感想が飛び交っています。

『ぼっちざろっく』と『けいおん』のストーリーを比較した場合、観る人の好みによって分かれると考えられています。過度な演出の多い現代アニメと日常要素を楽しみたい方は『ぼっちざろっく』、2000年代のゆるい日常系アニメの作風が好きな方は『けいおん』に軍配が上がるのではないかという感想が存在します。

『ぼっちざろっく』と『けいおん』の劇中楽曲を比較した場合、楽曲数や曲のイメージが異なるため、一概にどちらが勝っているとは言い難いです。しかし、個性の強さで言えば『けいおん』が圧倒的な存在感を放っており、「ふわふわ時間」、「Don’t say “lazy”」は神曲として崇められています。また『ぼっちざろっく』も「青春コンプレックス」、「忘れてやらない」といった『けいおん』に迫る勢いの素晴らしい曲を発表しています。

『ぼっちざろっく』と『けいおん』の登場キャラを比較した場合、主要キャラにイメージカラーや強い個性があるという点で『ぼっちざろっく』が高く評価されています。きらら系作品は登場キャラの髪色がピンク、イエロー、ブルーといった派手な見た目を持っているのに対して、『けいおん』にはこれらの要素が少ないです。しかしこの日常的な雰囲気が逆に好きだという感想を持つ『けいおん』ファンも一定数存在します。

『ぼっちざろっく』と『けいおん』は軽音楽という同じコンセプトの作品ですが、各々異なる個性を持っています。そこで以下の項目では、『ぼっちざろっく』と『けいおん』に対する世間での評価だけでなく、どういった感想を持っているのかについてインターネット上の意見を参考にしながら紹介します。

『ぼっちざろっく』と『けいおん』に対する世間での評価は、「それぞれ違ったベクトルの面白さを有している」ことです。『ぼっちざろっく』の場合は軽音楽のリアルな一面を追求しており、『けいおん』の場合は軽音楽の楽しい一面を朗らかに描いています。それ故に各作品で色々な楽しみ方があると考えるファンが多いです。

『ぼっちざろっく』と『けいおん』の感想は、「各作品で甲乙つけがたい」です。『ぼっちざろっく』はかっこいい軽音楽のイメージがありますが、『けいおん』はフワフワとした可愛らしい軽音楽の一面があります。それ故にどちらが優れているとは一概に言えないと考えるファンが多いです。

本記事では同じ軽音楽をコンセプトにした作品である『ぼっちざろっく』と『けいおん』について紹介しました。2つの作品のイメージは似ていますが、各々個性を持っていてオリジナルの魅力を出していました。好みによって推し作品は異なってくると思いますが、各作品の良さを尊重しつつ、アニメ作品鑑賞を楽しんでいきましょう。