【ワールドトリガー】陽太郎の正体は王子様？登場キャラとの関係性も考察

ワールドトリガーの林藤陽太郎（りんどう ようたろう）は、お気に入りのヘルメットをいつもかぶっている小さな少年で、ボーダー玉狛支部に住んでいます。その可愛い見た目に反してとてもしっかりした性格をしています。またワールドトリガーではサイドエフェクトという能力が重要です。林藤陽太郎は特殊なサイドエフェクトを持っており、ペットであるカピバラの竜神丸（らいじんまる）といつも一緒に行動をしています。

ワールドトリガーの陽太郎の性格は、生意気で初めて会った人に対しても一切物怖じせず、思ったことをすぐ言ってしまいます。言いたいことを我慢したりすることが少し苦手です。初対面の千佳に結婚を要求したこともあります。また他人のおやつを食べようとする悪い癖の持ち主で、それが原因で他の隊員からチョップをされてしまうこともあります。とはいえ、隊員想いの一面もあるのが陽太郎の魅力のひとつになっています。

ワールドトリガーとは、近界民（ネイバー）と呼ばれる異世界からの侵略者と、ボーダーという名の防衛組織との戦いを描いたSFアクション作品です。ワールドトリガーの作者である葦原大介にとって2作目となる連載作品で、「週刊少年ジャンプ」2011年44号より連載を開始しました。2019年1月号から「ジャンプスクエア」に掲載誌を移し、現在も連載中です。2014年10月5日からアニメ放送も開始され、現在3rdシーズンまで放送されています。

三門市で、門（ゲート）と呼ばれる入り口より異次元から突如として謎の侵略者「近界民（ネイバー）」が現れます。彼ら近界民には地球上の武器が効かず、未知なる力を使って襲い掛かってきます。しかし怯える人々の前に、「ボーダー」と呼ばれる組織が現れます。近界民のテクノロジーを独自に研究し、この世界を守るため戦う組織です。それから数年経って、空閑遊真（くが ゆうま）という不思議な能力をもった謎の少年が現れ、ここから物語が動きだします。

ワールドトリガーで、玉狛支部を自由に行動できる陽太郎ですが、その出生は謎に包まれています。ワールドトリガー公式プロフィールの家族欄は不明となっており、名字は玉狛支部長と同じ「林藤」であるものの、血の繋がりがあるわけではありません。またワールドトリガーのBBFの公式データブックおいて、小南やレイジ同様に陽太郎は旧ボーダー時代からの隊員となっているため、陽太郎は生まれてすぐにボーダー隊員になっていると推測できます。

ワールドトリガー201話にて、謎に包まれていた陽太郎の正体が明らかにされました。陽太郎は、旧ボーダーのかつての同盟国「アリステラ」の王子だったのです。アリステラは、今から5年前に滅亡しており、その際に生まれたばかりの王子と幼い王女を亡命させました。陽太郎は王女である姉と共に、亡命を手助けしていた旧ボーダーの庇護下に入っています。陽太郎がいつも、我が物顔で何人もの女性に求婚をしているのは、王族の血を引き継いでいるためではないかと言われています。

陽太郎の姉である忍田瑠花 （しのだるか） は、ワールドトリガーの原作200話にて初登場しています。姉の瑠花は大人しそうな見た目に反して、ボーダー幹部の人たちを呼び捨てにするくらい、男っぽい尊大な一面もある人物です。瑠花はアリステラから密かに継承されていたマザートリガーを動かすことで、ボーダーの発展に大きく貢献しています。

姉弟なのに名字が違っている陽太郎と姉の瑠花ですが、実は営業部長である唐沢克己によって2人は戸籍を変更させられています。瑠花は忍田本部長の親族として、また陽太郎は林藤支部長の親族として記名されているので2人は名字が違っています。しかし2人の戸籍が違う理由に関しては、ワールドトリガー作中では未だ明らかにされていません。

陽太郎と林藤支部長の関係性については、名字が同じということもあり、ファンの間では「2人は親子ではないか」という説も浮上していました。しかし、前述の通り、戸籍上は親族ということになっているものの、2人に血縁関係はありません。

陽太郎には、雷神丸（らいじんまる）というカピバラを相棒にしています。ボーダー玉狛支部でペットとして飼われていた雷神丸ですが、ワールドトリガー202話で、アリステラから陽太郎を守るべく持ち込まれた「冠（クラウン）トリガー」であることが判明しました。基本的に陽太郎を背中に乗せている雷神丸ですが、彼に対して横柄な態度なので、あまり言うことを聞くことはありません。それでも陽太郎の身に何か起こりそうな時は、陽太郎のために行動する頼もしい相棒です。

ワールドトリガ―の陽太郎とヒュースの関係性ですが、2人は師弟関係で性格は正反対ながらとても仲が良く描かれています。ヒュースは玉狛第2に入隊しているので立場上は味方ですが、実際はアフトクラトルの実力者として捕まっていた者です。ワールドトリガーの近界の国々の一つで最大級の軍事大国でもあるアフトクラトル出身のヒュースは、ワールドトリガーに出てくるB級隊員の中では1、2を争うほどの実力の持ち主であり、陽太郎から厚い信頼を寄せられています。

陽太郎のサイドエフェクトは、動物との意思疎通ができることです。常時一緒に行動しているカピバラの雷神丸とは、良き相棒であり、ワールドトリガーの世界で唯一お互いに考えていることが分かる心のつながりがあります。ただ、雷神丸は、陽太郎の命令を無視してしまうこともあります。

ワールドトリガーの陽太郎のトリオン量は、かなりの量があります。まだ謎を含む部分もありますが、ワールドトリガ―の公式オフィシャルデータブックに表記されているトリオン能力のレベルは7です。このレベル量は、嘘を見抜くサイドエフェクトを持つ空閑や、Ｓランクのサイドエフェクトを持つ迅と同じ値となっています。そして陽太郎はまだ5歳なので、成長期に増えるトリオン量を考慮すると、ワールドトリガーの今後の物語で、これからどんどんトリオン量が増加していくと推測できます。

陽太郎の強さですが、旧ボーダー時代から所属しているということを考えても、戦闘知識が一般の隊員よりもとても豊富です。師弟関係であるヒュースに対してボーダートリガーや各隊の戦術を教えている場面もありました。それは陽太郎の戦闘知識の豊富さを表しています。これらのことから、まだ謎を含んでいますが、成長過程のトリオン能力のレベルの高さ、そして戦術の知識量の豊富さから分かるように、戦闘員としてかなりの強さを持っています。

ワールドトリガーの陽太郎は四塚市に行った小南達を追いかけるために、雷神丸と一緒に出動します。そしてたどり着いた街で、少女の心愛と出会ったことで、次第にその仲を深めていきます。しかしその場所ではトリオン兵とボーダー隊による激しい戦いが繰り広げられ、ワールドトリガーのアニメ60話では、陽太郎が大活躍する姿が見られます。

ワールドトリガーの陽太郎を演じた声優は、浦和めぐみ（うらわ めぐみ）さんです。青二塾東京校6期生で、「ビックリマン」のニャンニャンチアガール役で声優デビューをしています。男の子や女の子の子役を担当することが多く、明るく元気ではつらつとした声が印象的です。声優として、ワールドトリガー以外の多数のアニメだけではなく、ゲームにも出演しています。

ワールドトリガーの陽太郎の声を担当した声優の浦和めぐみさんは、1965年生まれの千葉県柏市出身で、声優養成学校の青二塾東京校を6期生として卒業しました。現在は、青二プロダクションに所属しています。また同じ学校の出身で6期生に声優の草尾毅（くさお たけし）さんや、川津泰彦（かわづ やすひこ）さん、 掛川裕彦（かけがわ ひろひこ）さんがいます。 

ワールドトリガーの陽太郎を担当する声優の浦和めぐみさんは、有名なアニメ作品に多数出演しています。代表作品でアニメは『ちびまる子ちゃん』の前田さん、『ドラゴンボールGT』のシーラ、『 金色のガッシュベル!!』のハイド、まじかる☆タルるートくん 』の両口屋是清役、また、ゲームでは『卒業 Vacation』のシンディ桜井役、『テイルズ オブ エクシリア』のレティシャ役などが挙げられます。

陽太郎に対する評判で目立っていたのが「可愛い」という意見です。ワールドトリガーで1番の推しキャラとして陽太郎の名前を挙げるファンも多くいました。外見の可愛さや、少し大人びた言動がファンの心を掴んでいるようです。

ワールドトリガーは個性的で魅力のあるキャラクターが多いと評判です。その中でも陽太郎とヒュースとのコンビは、可愛らしいと人気を集めています。SNSではこれからの2人の活躍を期待する声も上がっていました。

ワールドトリガー201話でその正体が明らかにされるまでは、多くファンにとって陽太郎は謎めいた存在として認識されていました。作中で描かれた陽太郎の行動から、彼の境遇に思いを馳せていたファンも少なくありません。

ワールドトリガーの201話で、これまで謎に包まれていた陽太郎の正体が明らかになりました。陽太郎の正体は、かつての同盟国アリステラの王子で、実の姉である忍田瑠花と共にボーダーに保護されていたのです。動物との意思疎通ができるサイドエフェクトを持ち、アリステラの王子である陽太郎が、今後相棒の雷神丸と共にどのような活躍を見せるのか注目しましょう。