【るろうに剣心】天草翔伍はどんな剣士？強さや必殺技についても紹介

アニメ版『るろうに剣心』では剣士として登場するオリジナルのキャラクター「天草翔伍」ですが、どれくらいの強さを持つ剣士なのでしょうか。天草翔伍の出身や家族についても解説していきます。

天草翔伍と言う名前は本名ではありません。長崎の島原に住んでおり、「天草四郎」の生まれ変わりとして人々に崇拝されていました。天草翔伍はキリスト教信者のキリシタンで、武士の家庭に生まれますが、江戸幕府はキリスト教を禁止していたため、両親が殺されてしまいます。その結果、天草翔伍は日本へ復讐することを決め、自ら神となって自身の選んだ民のみを残し、島原を神の国にするため動き始めます。教祖的な行動を取っていますが、根は善良で多くの民から慕われる存在でした。

『るろうに剣心』とは、和月伸宏による漫画作品です。「週刊少年ジャンプ」で1994年から1999年まで連載されていました。アニメ化・実写映画化もされ、日本だけでなく世界中で人気の作品です。2017年9月からは、続編の「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚・北海道編-」が「ジャンプスクエア」にて連載されています。

時代は幕末、主人公・緋村剣心は「人斬り抜刀斎」として恐れられた伝説の剣士です。明治維新後は誰も殺さない「不殺」を誓い、全国を旅する流浪人でした。旅の途中で殺人鬼に1人立ち向かう女剣士・神谷薫を助けるところから物語がスタートします。その後剣心は薫のもとに身を寄せることになり、ライバルや敵と戦いながら新しい時代の生き方を模索していきます。

『るろうに剣心』に登場するアニメのオリジナルキャラクター「天草翔伍」。彼の剣士としての強さはどの程度で、誰から剣術を習ったのでしょうか。流派や必殺技についても詳しく解説していきます。

天草翔伍は叔父の仁志田兵衛から飛天御剣流を教えられています。天草翔伍の実力は緋村剣心を超えるほどで、その凄まじいスピードは「超神速」と言われるほどでした。お互いに同じ流派を扱う天草翔伍と緋村剣心ですが、決闘の際は天草翔伍が緋村剣心を打ち負かす結果となります。人切り抜刀斎と恐れられた緋村剣心に勝剣士であることから、相当の実力を持った人物です。

アニメ版『るろうに剣心』のオリジナルキャラクター・天草翔伍が使う必殺技は「雷龍閃(らいりゅうせん)」と呼ばれています。剣に気を集めて稲妻が放たれるこの技を食らうと、一時的に視界が奪われるという強力な必殺技です。この必殺技は天草翔伍がオリジナルで生み出した技なので飛天御剣流ではありません。

『るろうに剣心』の作中で天草翔伍や緋村剣心が使うのは、「飛天御剣流」という剣術です。飛天御剣流は、剣・身体・先読みの3つの速さを極め、最小限の動きで周囲の敵を倒す剣術です。一瞬で敵を倒せることから「殺人剣」と言われ、並大抵の剣士では扱えない流派です。「神速」と呼ばれる速さで、龍を模した技が多く、「龍」の文字が入る技がほとんどです。

天草翔伍の編み出した必殺技「雷龍閃」に「龍」の文字が入っているのは、飛天御剣流を基にして作られたことがわかります。

『るろうに剣心』の作中で天草翔伍や緋村剣心の扱う剣術「飛天御剣流」にはモデルとなる人物が存在します。幕末の剣士「河上彦斎(かわかみ げんさい)」という人物です。人を斬る剣士として名をはせた人物で、使う流派は「玄斎流」です。河上彦斎の剣術は我流と言われ、幼少期から自己流で剣術を学び、自ら作り完成させたのが玄斎流だそうです。飛天御剣流と同じく「神速」を使った剣術で、抜刀術では達人の域でした。

河上彦斎は、飛天御剣流の奥義である「天翔龍閃」と同じような抜刀術を実際に使っていました。河上彦斎は小柄で150cm程度の身長であり、その体格を生かした速い動きで剣術を繰り出していたと言われています。

アニメ版『るろうに剣心』ではアニメオリジナルストーリーが多く放送されています。天草翔伍の登場する「島原編」もそのひとつで、実は天草翔伍には妹がいました。今回はその妹について解説していきます。

アニメ版『るろうに剣心』に登場する「マグダリア小夜」は、天草翔伍の実の妹です。小夜も天草翔伍と同じくキリスト教を信仰するキリシタンで、同志たちと神の国を作るため天草翔伍を陰ながら支えていました。心優しく人々から慕われていて、従者のロレンゾ庄三(ろれんぞ しょうぞう)は小夜を女神と崇拝するほどでした。小夜は当時、不治の病と言われていた「結核」を患っており、最期は相楽左之助(さがら さのすけ)に兄への遺書を託して亡くなりました。

マグダリアというのは本名ではなく洗礼名で、両親・天草翔伍・相楽左之助のみが「小夜」という名前を知っています。

アニメ版『るろうに剣心』に出てくるオリジナルキャラクター・天草翔伍。相楽左之助はマグダリア小夜と出会い、惹かれあいます。結核を患っていた小夜の最期に立ち会ったのが左之助で、兄・天草翔伍への遺書を手渡されました。天草翔伍と左之助は、小夜を通じて関わりを持ちますが、行動を共にするような描写はありませんでした。

アニメ版『るろうに剣心』の天草翔伍は、緋村剣心との戦いに敗れました。その後は明治政府から国外への追放を命じられ、民を連れてオランダへと旅立ったため、死亡はしていません。しかし、戦いに敗れたことで「天草」と名乗るのをやめ、本名の「武藤翔伍」として生きています。

アニメ版『るろうに剣心』で緋村剣心と同じ「飛天御剣流」使うを剣士・天草翔伍の声を務めたのは声優ではなく俳優でした。担当声優のプロフィールについてや過去のアニメ出演作品をまとめました。

アニメ版『るろうに剣心』で天草翔伍の声優を務めるのは、元ジャニーズの井上純一さんです。緋村剣心と互角に戦えるほどの強さを持つ天草翔伍を演じた井上純一さんとは、どのような人物なのでしょうか。

井上純一さんは、早稲田大学高等学院に在学中の1974年にジャニーズ事務所に入所しています。1975年にコロムビアレコードからソロデビューし、「ポストひろみ」「クリーン・エイジの白い恋人」といったキャッチフレーズが付けられました。その後多くの映画やドラマに出演し、俳優として活動しています。プライベートでは1990年に女優の戸田恵子さんと結婚しましたが、2006年に離婚しました。

井上純一さんが声優として出演した代表作に、1980年4月26日に東映よりアニメ映画化された「地球へ…」があります。前年に大ヒットした「銀河鉄道999」に続く人気作品の映画化として期待されていました。アニメとしては異色の作品のため内容に賛否が分かれたと言われています。井上純一さんは、この作品の主要人物である「ジョミー・マーキス・シン」を演じています。

2023年に放送予定の新『るろうに剣心』で、再び天草翔伍の登場を期待するファンも多いのではないでしょうか。元々天草翔伍の登場する島原編はアニメオリジナルのストーリーだったので、新アニメで天草翔伍が登場するのかは不明です。

アニメオリジナルストーリーの中で「島原編」の天草翔伍とその妹であるマグダリア小夜は、見た目も美しさや強さからとても人気の高いキャラでした。原作にはないストーリーで、読者からも好評です。

アニメ版『るろうに剣心』で放送されたオリジナルストーリーの中でも、天草翔伍と緋村剣心の戦いが好きだという読者は多いです。BGMで使用されたクラシックも作品とマッチして好評のようです。

子供の頃、天草翔伍に憧れていた人もいるようです。天草翔伍が繰り出す雷龍閃を真似しようとして、家族に叱られたと言うエピソードを語って懐かしんでいる声もありました。

アニメ『るろうに剣心』に登場する人気キャラクター天草翔伍は、アニメオリジナルの登場人物でした。緋村剣心と同じく飛天御剣流を使う凄腕の剣士です。その強さは緋村剣心と変わらず、自ら作り出した必殺技「雷龍閃」を繰り出します。緋村剣心との戦いで1度は勝利したものの、2度目の戦いで敗れた天草翔伍は国外追放され、オランダへと旅立ちました。

アニメオリジナルキャラクターにもかかわらず、圧倒的な強さを持つ天草翔伍はとても人気の高いキャラクターとなりました。原作で登場することはありませんでしたが、2023年に放送予定の新アニメ『るろうに剣心』で再び登場することが期待されています。