【ワンピース】オーナーゼフは元ロジャー海賊団？強さやサンジとの関係を紹介

オーナーゼフとは『ワンピース』の初期に登場する、海上レストランバラティエのオーナー兼料理長です。麦わらの一味のコックでもある、黒足のサンジの育ての親でもあり、料理の師匠でもあります。過去に海賊の船長として偉大なる航路（グランドライン）を航海した経験もあります。

ゼフは元クック海賊団の船長で、その後海上レストランバラティエのオーナー兼料理長の役職に就いています。オーナーゼフと呼ばれる理由は、レストランのオーナーであることからです。身長は189cm、初登場時は65歳でルフィ達と出会っています。出身地は東の海（イーストブルー）で誕生日は4月2日です。オーナーゼフともうひとつ、海賊時代の過去の異名として赫足（あかあし）のゼフと呼ばれていました。

ゼフは過去、赫足のゼフと呼ばれた海賊時代から船のコックを務めていて、海での食料調達がどれだけ大変かを知っています。それ故、海賊として活動をしていた時も、民間の船を襲っても金品だけを奪い食料だけは絶対に略奪しないことを信念として活動をしていました。海賊団の船長でもあったゼフはそれを部下にも徹底させ、それを破った部下を叱るシーンも描かれています。

『ワンピース』とは、週刊少年ジャンプで1997年から連載を続けている長寿漫画で、1999年からアニメ化を果たしている超人気作品のひとつです。作者は尾田栄一郎先生で、単行本の発行部数は全世界で4億部越え、ギネスにも載るほどの大記録を達成しています。テレビアニメの制作会社の東映アニメーションでは、『ワンピース』が制作アニメの中で一番長い作品になっています。

主人公は、平凡な人間でありながら、不思議な果実（ゴムゴムの実）を食べてしまった、モンキー・D・ルフィという17歳の少年です。かつて、村に滞在をしていた、赤髪のシャンクスに憧れて海賊を志します。海賊であるのにもかかわらず、初めは一人で船出をし仲間を集めながら、数々の立ちはだかる強敵を打ち倒していく冒険アクションストーリーです。

ここからは、オーナーゼフの噂についてご紹介をしていきます。ゼフは、元々偉大なる大秘宝（ワンピース）を見つけた過去の偉大な海賊、ゴールドロジャーの海賊団に所属していたのではないかと噂がされています。また、その噂と一緒に、ゼフの強さが一体どれほどのものなのかについてご紹介をしていきます。

ゼフがロジャー海賊団の一員だと考えられている理由は、アニメ版のオリジナルストーリーで蝋人形館に若き頃のロジャーや白ひげが展示されていて、その同列に並んでいたのがゼフだったのです。ワンピースは伏線が多く、必ずと言っても良いほど回収するのが尾田栄一郎先生。ロジャーや白ひげと同列に飾られていたゼフはロジャー海賊団の一員だったのではないかと噂をされているのです。

ロジャー海賊団の一員であるかは明言されていませんが、ゼフは過去にクック海賊団の船長ということが分かっていて、偉大なる航路（グランドライン）に1年間入り、航海をした経験があります。作中では、水の都ウォーターセブンまで行ったということが分かっています。

ロジャーや白ひげと同列に考えられ、クック海賊団の船長としてグランドラインを航海したゼフは一体どれほどの強さを持っているのでしょうか？ゼフの強さは何と言っても足。鋼鉄に足形を残せるほどの足の強さを持っていて、武装色の覇気を使えるのではないかと考察されています。また、バラティエの近くまで来た鷹の目のミホークの性格も知っていることから、過去の強さですが海賊時代の強さはかなりのものだったと考えられます。

鋼鉄に足形を残し、また1年間グランドラインを航海してきたゼフの懸賞金額は、なんと未だ不明なのです。公式のファンブックにも懸賞金は乗っておらず、ゼフの懸賞金は明らかになっていません。ですが、ゼフの足技やグランドラインを航海した経験があることから、ファンの間では最低でも6000万ベリーほどの懸賞金がつけられてもおかしくはないと言われています。

ここからは、麦わらの一味のコック。黒足のサンジことヴィンスモーク・サンジとゼフの関係や過去にどんなことがあったのかについてご紹介をしていきます。登場初期、育ての親でありながら料理人の師匠でもあるということが分かっていたゼフとサンジですが、一体どんな関係を持ち過去があったのでしょうか？

サンジとゼフの出会いは最悪で、サンジが働いていた船を襲った海賊団の船長がゼフでした。二人は運悪く嵐に飲まれて、断崖絶壁の岩場に漂流することになります。二人は85日間もの間の漂流生活を得て、サンジとの絆を得ることになり後に海上レストランバラティエを立ち上げた創設者になります。

ゼフとサンジは嵐に飲まれて断崖絶壁の岩場に漂流することになるのですが、食料が少なく、ゼフはその残り少ない食料を全てサンジに渡し自身は片足を切断して、その足を食料にして漂流生活を生き延びます。お互いの干渉を必要としていなかった為、サンジがゼフの足がないことに気づくのは食料が尽きてからでした。サンジはゼフの足を切断することになったという負い目を感じて、バラティエを手伝ったということもあるのかもしれません。

原作の単行本では、食料とする為に片足を切断したという描写になっていますが、アニメ版では子どもに配慮してか、嵐に飲まれたサンジを助ける為、海に飛び込んだ際に船に足を挟まれてしまい、それを外すために錨を使って足を切断したことになっています。どちらにせよ、感動的なシーンになっているので原作もアニメもチェックが必須です。

サンジがルフィから海賊にならないかと誘われ、長年苦楽を共にしてきた海上レストランバラティエと育ての親でもあるゼフから旅立ちます。このシーンは『ワンピース』の作中でも感動する名シーンです。ゼフは誰よりもサンジを心配しているからこそ、体を大事にして欲しいということもあり、”カゼひくなよ”とサンジに旅立ちのエールを送ったのでしょう。

上記の画像は、サンジがドレスローザ編直後に懸賞金が上がった際のバラティエの様子です。ゼフはサンジの身を案じ、心配しているのと共に元気で海賊をやっていることが手配書から分かり喜んでいます。ゼフは作中でも随一の息子バカで、サンジの事を誰よりも思っていることがこの手配書を見ている姿から見て取れます。

ここからは、『ワンピース』のアニメ、ゼフの声を当てた声優についてご紹介をしていきます。ゼフは厳しい口調とその乱暴な態度とは裏腹に優しい一面もあります。メリハリのある声質をしているオーナーゼフの声を当てた声優は一体誰なのでしょうか？

ゼフの初代声優は、「矢田耕司（やだこうじ）」さんです。歴史のある青二プロダクション設立時からのベテラン声優で、数多くの作品で高齢の人物を担当することが多い方でした。矢田耕司さんは、2014年の5月1日に81歳、腎不全が原因で亡くなっています。

矢田耕司さんは、1933年4月15日生まれの東京都出身の声優です。身長165cm、血液型A型。劇団青い実の会からテアトル・エコーを経て、青二プロダクションに所属をしています。青二プロダクション創立メンバーのひとりでもあり、現在の青二プロダクションを形作った第一人者ともいえる人物です。

暖かみがあり、渋いバリトンの声質をしていて、高齢の人物や仙人系の人物を担当し、主人公を導くような立場のキャラクターの声を当てることが多かったようです。

矢田耕司さんが腎不全で亡くなられてから、ゼフの二代目声優は「樋浦勉（ひうらべん）」さんが担当してゼフの声を当てています。樋浦勉さんは、声優での活躍だけではなく、俳優としてドラマや映画の出演もこなしているマルチなタレントです。

樋浦勉さんは、1943年1月25日生まれで東京都出身の俳優、声優です。身長164cm、血液型はB型です。演劇を中学時代から経験をしていて玉川中学から高校へ進学し、大学まで進むと俳優座の養成所を受け、見事合格し俳優としてのキャリアを形成します。声優としても活躍をしていて、洋画の吹き替えも数多く担当しています。

上記でご紹介したのは、声優としての代表的な出演作品を挙げました。洋画の吹き替えの担当俳優は、ブルー・ ウィリスやリチャード・ドレイファス、ジョン・マルコビッチなどの海外俳優の吹き替えを担当しています。 

ここからは、ゼフの名言についてご紹介をしていきます。ゼフは『ワンピース』の作中で死にかけたこともある描写があるキャラクターです。そんな一度は死を覚悟したキャラクターが放つ名言は、何か力があるように感じます。そんなゼフの力がこもった名言をここでは3つご紹介します。

ゼフは、海賊として数多くの船を襲い金品を奪って生活をしてきました。しかしそれが、断崖絶壁の小さな岩場となれば、金があっても食べることが出来ないという事実に絶望をしているシーンです。生きていく為に、お金は何の価値もないということを小さな岩場で気付くのです。

ルフィが首領・クリークにとどめの一撃を刺したときに、この名言は生まれています。自分の拳ひとつで戦うルフィと何百の武器を体に仕込んでいる首領・クリーク。その対極にある二人の戦いを客観的に見ていたゼフがルフィを評価しているシーンです。ルフィの死を恐れぬ”信念”を前にゼフは感嘆のセリフを放っています。

この名言は、ゼフがサンジに対して信念を教えているシーンで発言をした名言です。サンジは『ワンピース』の作中で何度も女性と対峙し、敗北を喫していますが、その理由が男が女を蹴っちゃいけないと口酸っぱくゼフから教わってきたからです。女を蹴って勝つくらいなら、女を蹴らずに死んだ方が良いと言ってしまう程の覚悟を持ったサンジはゼフの教えを忠実に守っています。

この方は、『ワンピース』のアニメを見返して、一番好きなキャラクターがゼフとの声を上げています。『ワンピース』は伏線が多い作品で、何度見返しても感動したり新しい発見をしたりと見返しても飽きがない作品です。一度目に見た時とは違った見方で『ワンピース』を見ることが出来る為、好きなキャラクターが増えたり変わったりします。

この方は、ゼフがルフィに対して偉大なる航路（グランドライン）の後半、海新世界の別称を教えた際に、ゼフが新世界に行ったことがあるのではないかと考察をしている方もいます。ゼフはクック海賊団の船長として偉大なる航路で後悔した経験がありますが、新世界に入ったかどうかの明確な描写はありません。ゼフが新世界に入ってもいなくても、ゼフの作中でのセリフは曖昧で読者が深読みしてしまうのも、無理はないです。

この方も、『ワンピース』を見返してサンジとゼフのシーンが泣けるとの声を上げています。サンジとゼフは普通の親子以上の絆が生まれていて、生死の瞬間を同時に彷徨った仲として、関係を築いています。バラティエ編では、二人の感動シーンが多く、泣いてしまった読者や視聴者も多いのではないでしょうか？特に、サンジとゼフの別れのシーンは『ワンピース』でも屈指の名シーンです。

本記事では、『ワンピース』のキャラクターである、オーナーゼフについてご紹介をしました。サンジの育ての親でもあり、足技の師匠でもあるゼフはクック海賊団の船長でかなりの強さを持っているキャラクターであったことが分かりました。ロジャーや白ひげと同列に考えられていることから、過去はかなり強い人物だったということです。