【ワンピース】ジョイボーイの正体を徹底考察！Dの一族やニカとの関係とは？

そもそもワンピースに登場しているジョイボーイとはどんな存在なのか。まずはその疑問を明らかにすべくジョイボーイに関する概要をまとめていきます。また、ジョイボーイの正体について描かれている作品『ワンピース』についても、概要とあらすじを確認し内容をおさらいしていきます。

ジョイボーイとはワンピース世界にて語られる歴史『空白の100年』に実在したと言われている人物です。初めてこの存在が描かれたのは魚人島に伝えられていた碑文の文章からで、古代文明に知識があるロビンが読んだ限りではそこにはジョイボーイの謝罪文が書かれているだけであり、具体的な詳細は明かされていません。

ワンピースは尾田栄一郎によって週刊少年ジャンプに連載されている漫画作品です。海賊と冒険、そしてファンタジーとバトルの要素を組み合わせた独自の物語が評判を呼び、初掲載から既に20年、単行本が102巻も刊行されているほど人気を博しています。累計発行部数では日本記録では最高である4億部を突破しており、最も多く発行された単一作家のコミックシリーズとしてギネス記録にも認定されています。

かつてこの世のすべてを手に入れ海賊王になった男『ゴールド・ロジャー』。彼が遺した言葉にひとつなぎの大秘宝『ワンピース』の存在が明かされると、世の海賊たちは船に乗り込みロマンを追い求め始めました。そんな大海賊時代に生きる少年モンキー・D・ルフィもワンピースを求める海賊の1人でした。彼は恩師から受け継いだ麦わら帽子をかぶり、麦わら海賊団を率いる船長として新たな海賊王を目指します。

ここからはジョイボーイの正体について考察していきます。出ている情報があまりに少なく、未だ謎だらけの存在であるジョイボーイ。ですが伏線と思われる部分から読み解いていくと、ジョイボーイはDの一族と関係性が強いことが判明しました。ここではジョイボーイの正体についてネットやファンの間で出ている考察案を紹介していき、内容を詳しく解説していきます。

ジョイボーイは空白の100年に実在した人物だとされています。実際、800年前に魚人島に遺されたポーネグリフには人魚姫に対する謝罪と共に、巨船ノアに関する文章も書き残されていました。巨船ノアを使って何をする予定だったのかは不明ですが、魚人島では800年経った現在でも巨船ノアを大事に保管し続けています。

ジョイボーイが実在していた当時、天竜人はDの一族と戦争が起こしていたことが知られています。もしもその戦争にジョイボーイが参戦していたと仮定したら、ジョイボーイは世界をひっくり返すと言われている古代兵器ポセイドン、つまり当時の人魚姫を利用していたかもしれません。結果的にDの一族は戦争に敗れており、ジョイボーイはその人魚姫を死なせてしまったとすれば、魚人島に謝罪しているのも筋が通ります。

ジョイボーイを英語で表記すると『JOY BOY』となりますが、この単語がカイドウを漢字表記にした『快童』と意味が重なります。既にラフテルもダジャレを意味する『Laugh Tale』だったことからこの説は有力なのではと騒がれました。しかし、ワンピース作中にてルナーリア族キングとカイドウが会話しているシーンが描かれると、カイドウは自分がジョイボーイであることを否定していました。

世界政府の一組織である五老星の会議にて、実はイムの命令によってゴムゴムの実の捜索を最重要項目としていたことが明らかになりました。そして、800年前にジョイボーイと出会っていたズニーシャが覚醒したルフィの姿にジョイボーイを重ねているような描写もされていたことから、ジョイボーイがゴムゴムの実の能力者だった可能性が高いと思われます。もしもゴムゴムの実の能力者説が真実だとしたら、ルフィこそがジョイボーイの跡を継いでいる可能性すらあります。

ゴムゴムの実を覚醒させたルフィには、ギア5の技の中で『ゴムゴムの巨人（ギガント）』という必殺技があります。肉体を大幅に巨大化させ龍化したカイドウよりも大きくなれる技でしたが、この技に対してネット上では『かつてのジョイボーイの姿』を具現化した技なのではという考察が囁かれています。根拠としてもマリージョアにてイムが見つけた巨大な麦わら帽子が存在していたことが裏付けられており、その帽子はかつてジョイボーイがかぶっていたのではと考えられています。

ここからはジョイボーイの謎を人物との関係から考察していきます。正体について実体が見えてこないジョイボーイですが、彼と関係性が高いであろう人物が何人か登場しています。ここではジョイボーイとニカやルフィ、ズニーシャ、イムたちとの関係性をそれぞれ説明していく他、ジョイボーイの残した謝罪文に遺されている謎やモデルになった人物についてもまとめていきます。

五老星がゴムゴムの実を捜索していた理由は、ゴムゴムの実が本当は『ヒトヒトの実幻獣種モデル“ニカ”』だったからです。世界政府は歴史からその実の名前を消すためにわざわざあの実にもう1つの名を与えたそうですが、結局ルフィがゴムゴムの実を覚醒させて政府が恐れていたニカの姿となったのでした。ニカがジョイボーイ本人なのかはまだ断言できませんが、ルフィが覚醒したことによってジョイボーイの謎が一気に紐解かれていくかもしれません。

ワンピース原作漫画1043話以降からルフィはギア5と称し、ゴムゴムの実の能力を覚醒させました。覚醒して手にした能力は上記でも説明した通りヒトヒトの実幻獣種モデル“ニカ”。そもそもルフィが食べた悪魔の実はパラミシア系のゴムゴムの実ではなく、モデルの動物に変身できるゾオン系だったのがそこで判明しました。覚醒したルフィを見てズニーシャとカイドウはジョイボーイを思わせるセリフを残しており、モデル“ニカ”の姿になったルフィこそがジョイボーイである可能性は充分高いです。

ズニーシャはワンピースに登場するキャラの中で唯一ジョイボーイの仲間であることがモモの助のセリフから知られています。ズニーシャは800年前に犯した罪により海の上を歩き続けるという罰を与えられているそうですが、この行動の発端は空白の100年で敗北したことが関係していそうです。もしもその命令を出したのがジョイボーイであれば勝利できなかった罰として与えた可能性が考えられ、そうでなければズニーシャ自身が懺悔として自分に罰を課し、亡くなったジョイボーイの代わりとなる器を探し続けていたということも考えられます。

ルフィがニカとして覚醒し、ニカこそがジョイボーイであった場合、Dの一族であるロジャーもジョイボーイの器であった可能性があります。当時同じ船に乗っていたレイリー曰く、ロジャーは死に際に「おれは死なねぇぜ」と言い残しています。

ラフテルに到達したロジャーですが、そこでヒトヒトの実幻獣種モデル“ニカ”を見つけていたとしたらその実を世に放つことで自分が生き続ける、つまりロジャーの意志が受け継がれていくということに繋がります。ただ、この場合なぜロジャーがヒトヒトの実幻獣種モデル“ニカ”を食べなかったのかという謎が新たに浮上するため、やや不明瞭な考察でもあります。

五老星の上に立ち実質世界の王として君臨しているイム。イムも謎多き登場人物ではありますが、空白の100年を知っているような素振りを見せておりイムとジョイボーイと関係性が高いと推察できます。もしもイムが不老長寿であれば800年前にジョイボーイと直接対面している可能性があり、Dの一族のジョイボーイ対天竜人のイムという構図も考えられます。互いに争い合った敵という関係であれば、イムの部屋でルフィやしらほし姫の写真にナイフが刺されているのも説明がつきます。

ワンピース原作漫画628話にて、ロビンが魚人島にあるポーネグリフを読み上げたことで初めてジョイボーイの名前が明かされました。そのポーネグリフに書かれていたのは人魚姫と会う予定だったジョイボーイの謝罪文で、約束を破ってしまったことをジョイボーイは謝っていました。それと関係して、魚人島の王族にはいずれジョイボーイの代わりに約束を果たす者が現れると言い伝えられており、彼らはその言葉を信じて巨船ノアを守り続けています。

ジョイボーイとはワンピースに出てくる造語かと思われていましたが、実は『エンサイクロペディア・ファンタジア　想像と幻想の不思議な世界』という本にジョイボーイという人物が登場しています。ワンピースに登場するジョイボーイのモデルは恐らくそれを元にしたと考えられ、その本には踊り、歌い、歓呼の声をあげたいという人間の欲求を具現化した西インド諸島の人物だと説明されていました。

もしもルフィがジョイボーイのモデルだった場合、踊りや歌、歓呼の声をあげる宴が大好きなのが伏線であったと繋げることができます。更に、ワンピースを手掛けている尾田栄一郎は中学生の頃から漫画を描き始めていますが、当時世界を空想するためにその本を読んでいたとしたならば、既にその頃からジョイボーイをモデルに据えた物語を考えワンピースのラストを思い描いていたという推察もできます。

ここからはジョイボーイと麦わら帽子の関係についてまとめていきます。ジョイボーイに関する情報や、正体を匂わせる描写が作中で何度か描かれていますが、そこに麦わら帽子が関与していることが多々ありました。その描写は明らかに意図的なものでありジョイボーイと麦わら帽子には何らかの関係性があると考えられるでしょう。ここでは麦わら帽子に秘められた謎について考察していきます。

ルフィのトレードマークにもなっている麦わら帽子は元々シャンクスがかぶっていたものでした。シャンクスは海賊王になりたいと豪語するルフィに麦わら帽子を託しましたが、その時シャンクスはルフィがロジャーの魂を受け継ぐ者だと確信があったのかもしれません。実際、506話にてレイリーと会話するシーンでは「ロジャー船長と同じことを言うガキがいたんだ」とセリフを残しています。麦わら帽子自体が何を意味するのかは把握しきれませんが、何か特別な秘密が隠されている可能性はあるでしょう。

魚人島に登場したマダム・シャーリーはある予言を残しています。その内容は「麦わらの帽子をかぶった人間によって魚人島が滅ぼされる」というものです。この予言は当初ルフィが魚人島を滅ぼす危険性があると考えられていましたが、わざわざ麦わら帽子をかぶった人間と話しているのには違和感が感じられます。もしかしたら、過去に魚人島を訪れたジョイボーイも麦わら帽子をかぶっていたのかもしれず、その彼こそが魚人島を滅ぼすのかもしれません。

マリージョアの国宝に『冷凍された麦わら帽子』の存在がほのめかされています。ドレスローザ編ドフラミンゴのセリフにてマリージョアの国宝は不老手術に関係があると明かされましたが、その内容と麦わら帽子とどんな繋がりがあるのかは不明です。ですが、天竜人の先祖である王たちが空白の100年が明けてからマリージョアに移り住んだという事実から考えれば、その麦わら帽子をジョイボーイがかぶっていたと推測することもできそうです。

ワンピース原作漫画973話にて、光月おでんが「世界をひっくり返す人物」について話をしていましたが、「ならば20年先へ飛べ、お前の望む、ム」とまで話したところでトキに直接手で口を覆われ先のセリフを遮られていました。遮られた先のセリフは恐らく「麦わら帽子をかぶった人物」と言おうとしていたのかもしれません。

上記でまとめた光月おでんの話には更に「いつか現れるジョイボーイ」というセリフも残されています。877話ペドロのセリフにて、光月家が世界を夜明けへ導く存在を待ち続けていたのを示す内容が描かれていましたが、その夜明けを導く存在、つまり太陽となって夜を明かす存在こそ麦わら帽子をかぶった人物の可能性が高いです。いつか現れるジョイボーイというセリフが夜明けを導く存在と同じ人物であれば、実在していた過去のジョイボーイはルフィ同様麦わら帽子をかぶっていたと考えられます。

これまでジョイボーイの謎に関する情報をまとめ、その正体を明かすための考察をまとめてきました。結局のところ残されている謎が多すぎるために正体を突き止めることが中々難しい状態でしたが、そんな謎多きジョイボーイに対してファンたちはどのように思っているのでしょうか？ここではジョイボーイに対する世間での評判や人気、独自の考察などについてまとめていきます。

ジョイボーイに関しては多くのファンが独自の考察を語っていました。上記でまとめたルフィのゴムゴムの実やニカ、イムとの関係性について指摘する人は比較的多く、中にはルナーリア族や古代兵器と関連付けて考えている意見も見られました。考察内容は人それぞれですが、今多くのファンはジョイボーイの話題で盛り上がっているようです。

ジョイボーイが登場したことで話が複雑化して内容を整理しきれないファンも一部いるようです。元々は海賊王を目指すためにワンピースを探すというシンプルな内容でしたが、ルフィたちがどんどん成長していくと共に世界に隠されていた謎も判明していくため、理解が追い付かない人も出てきてしまっているそうです。それだけ物語が佳境に迫っているとも言えるでしょう。

ジョイボーイがワンピースを残した張本人だと考察する人の意見にて、ラフテルにあるワンピースが当時の人魚姫へのラブレターだという内容がありました。なんともロマンチックで興味深い考察ですが、マリージョアの国宝の麦わら帽子が巨人サイズで人魚姫に送るためだったという根拠付けもされておりその説を強く推していました。

ジョイボーイの正体については多くのファンが考察や議論を重ねていましたが、正体を隠している謎はとても多く考察も難航しているのが現状でした。1つの作品に幅広い観点から謎や伏線が貼られているのは、尾田栄一郎先生の腕がさすがだと言うほかないでしょう。これからいよいよ最終章に突入すると発表があったワンピースですが、ジョイボーイの正体、謎について明かされる時も近いのかもしれません。