【ワンピース】エネルがルフィに負けた理由とは？能力の相性や覇気について考察

大人気漫画『ONE PIECE（ワンピース）』の空島編で猛威をふるった「エネル」をみなさんご存知ですか？雷を生み出す能力を持つエネルの「ゴロゴロの実」は劇中最強と目される一方で天敵として「ゴムゴムの実」のルフィが存在しているといいます！今回はエネルとルフィの『ONE PIECE（ワンピース）』空島編における戦闘から、エネルの真の強さやルフィが天敵である理由を解説しましょう。

「エネル」は『ONE PIECE（ワンピース）』空島編に登場した長い耳たぶと色白長身が特徴のキャラクターで「偉大なる航路」の上空に浮かぶ空島スカイピアを自身の悪魔の実の能力で支配するヴィランでもあります。自然系の「ゴロゴロの実」の能力者で圧倒的な破壊力とレンジからエネルとゴロゴロの実は「最強の悪魔の実」という話題になると高確率で名が挙がります。

一方で『ONE PIECE（ワンピース）』主人公の「モンキー・D・ルフィ」は東の海に浮かぶフーシャ村出身の青年で偶然寄港していた「赤髪のシャンクス」のもとでひょんなことから悪魔の実を食べ、シャンクスとの約束と自身の夢のために冒険に繰り出すことになります。食べた悪魔の実は「ゴムゴムの実」で仲間たちとの冒険と激戦を経ながら覇気などの新要素もどんどんと吸収している努力し葛藤し成長するキャラクターです。

そんなルフィとエネルが相対するのは『ONE PIECE（ワンピース）』漫画単行本24巻から32巻までにおよぶ範囲で尾田栄一郎先生によって2022年7月現在も『週刊少年ジャンプ』（集英社）で連載が続いています。アニメや映画、はてにはゲームや舞台など国内外問わず多くの人々に感動と勇気を与えているJUMP作品です。

東の海から偉大なる航路へと駒を進め数々の冒険を繰り広げていたルフィと麦わらの一味は偉大なる航路の進路を決める「記録指針（ログポース ）」の指す向きが真上であることに驚きます。そしてその通りに進路をとるというおとぎ話のような航路を描いた先で厚い雲に覆われた「空島（スカイピア）」へと至るのでした。一方でスカイピアの住民たちは雷雲を恐れ、そしてその雷雲をつくりだしている張本人「エネル」の圧政に怯え外から来たルフィたちとの交流の末にある決断をすることになります…！

空島編でダイナミックな戦闘を繰り広げたゴムゴムの実のルフィとゴロゴロの実のエネル。この章では『ONE PIECE（ワンピース）』空島編のルフィとエネルの決戦を振り返りながらなぜエネルにとってルフィが天敵であったのかについての理由を深掘りしていきましょう！

雷を広域に展開し接近を遠ざけながら相手を消耗させたり近接に持ち込んでもゾロやサンジに引けを取らない白兵能力を披露していたゴロゴロの実のエネル。しかしながらルフィに対して雷が効果的に効いていないことに気付きファンたちが愛した「エネル顔」を晒すことになりました。

これはゴムが自由電子をほとんど含まず絶縁性が高いことと超人系の悪魔の実であるゴムゴムの実の特性が「能力者をゴム人間にする」という効果であったことが噛み合った結果であるとされています。厳密には絶縁破壊というものがあるのでノーダメージとはいきませんでしたがつまりルフィに雷を発生させるゴロゴロの実で攻撃を加えても有効打が出ないということになります。これがルフィがエネルの天敵である理由の大部分です。

「覇気」という要素は今の『ONE PIECE（ワンピース）』においてはかなり普及してきた要素ですが空島編でもエネルが後述の通り「見聞色の覇気」を使用していた可能性が示唆されていました。しかし「武装色の覇気」は少なくとも使用できていたとは断言できず有効打の出せないエネルはルフィに劣勢を強いられることになりました。これもまたルフィが天敵になりえた理由でもあります。

またこれは多くの『ONE PIECE（ワンピース）』の敵キャラが口々につぶやいていることですが、ルフィの戦術的思考や論理的なそれとはかけ離れたある種本能や直感と仲間たちへの優しさに頼った突飛な行動はエネルの想定を遥かに超えており、エネルが狡猾であるがゆえに直接決戦を先送りにしてしまうなど小癪で小心者であるかのような印象すらも与えました。エネルの傲慢さの裏にはもしかするとエネル顔をした時のような驚きや怯えもあったのかもしれません。

ルフィによって打ち破られつつも多くの『ONE PIECE（ワンピース）』ファンの間で最強の悪魔の実として挙げられる「ゴロゴロの実」。その能力者であるエネルの強さの理由を確認してみましょう。

先述の通りエネルは「自然系（ロギア）」のなかでもかなり強力と言われている「ゴロゴロの実」の能力者です。ゴロゴロの実は他の自然系同様に自身の身体をそのまま雷や雷雲に変換出来る能力を持つため並大抵の技は通すことができず、またエネルは高域までその効果を及ぼすことが可能な高練度の能力者です。

しかしなぜエネルとゴロゴロの実が「最強」というランクづけを『ONE PIECE（ワンピース）』ファンから受けているのでしょうか？理由をいくつかの観点から探ってみましょう。

エネルの強みは出生地であるスカイピアの地の利を完全に把握した上での雷に自身を変換してどこへでも現れどこへでも逃げられるそのフットワークの軽さにあります。またその速さは同じ自然系の「ピカピカの実」の黄猿級のものでありエネル を捉えることは容易ではありません。

またエネルは「心網（マントラ）」と呼ばれる感知網をスカイピア全域に張り巡らせることで島にいるすべての民の動向を把握し反乱の兆しがあれば遠距離から雷を降らせるという一方的な戦略を得意としました。この「心網」はおそらく「見聞色の覇気」だったのではないかと考えられています。

全2条件の状態でもかなり強いことが伺えますが極め付けにはエネルのゴロゴロの実の特性で雷への変換と行使を自身へと向けることで心停止から自力で起き上がってくることが可能となっていることが空島編で明らかになりました。

それでも火力がなければ避け続けたり弾き続ければ問題ないということも武装色の覇気使いであれば可能でしょう。しかしながらエネルがそこまで体力を消費せずに遠距離から放てる技のなかには「神の裁き」というものもあり相手はエネル を見つけながらこういった強力な技を防ぎ続けなければなりません。

また軍隊のような規模で攻め入り人海戦術をとったとしてもエネルには多方面を一気に制圧する「万雷」という技も存在しています。このことからエネルが最強といわれる理由は「地の利を得ていること」「探索能力に優れていること」そして「遠近さまざまな攻撃を放ち続けられる胆力」にあると言えるでしょう。

そんなエネルの懸賞金はどれぐらいになるかというと作者の尾田栄一郎先生のQ&Aコーナーによれば５億ベリーは硬いという評価になっています。5億ベリーというとドレスローザ編のドフラミンゴや麦わらの一味に加わったジンベエと同格かそれ以上ということでありエネルとゴロゴロの実のポテンシャルの強さが窺えます。ただし、スカイピアのような地の利を得た場でなく乱戦だと強さは変わるかもしれません。

地上に降りその先も制圧することを野望としていたエネルはルフィに敗れその先でなんともユニークな顛末をたどっています。この章ではエネルのその後について足取りを追ってみましょう。

『ONE PIECE（ワンピース）』のキャラクターによくあることですがルフィと闘った多くの悪役はその悪役自体が行なった非道さに対しても更生の余地を与えるように殺しはしないことが多くあります。そうやって生き残った悪役キャラクターは改心をしてのちに共闘する流れも多くあるのです。エネルも例外ではなく殺されることはありませんでした。

そして野望を打ち砕かれたエネルは愛船「マクシム」を駆ってなんと青海ではなくもっと空高い月へと夢を掲げることになったのです。スカイピアの住民からすれば恐怖と圧政の対象が立ち去ったことになりますし、エネル自身も向けるべき熱意を壮大なものへと変えたことで健全な終わりを迎えたともいえます。

そんなエネルは度々『ONE PIECE（ワンピース）』の扉絵でその後が描かれておりまた再登場してほしいと願うファンは少なくありません。月から返ってきたエネルにはロマンが詰まっているのです。

この章ではルフィとエネルの激戦についてTwitterではどう思われているか最後に確認しましょう！

こちらの方は空島編のルフィとエネルの最終決戦で鐘を鳴らして勝利と平和をもたらすというシーンの構成がとてもドラマチックだったとおっしゃっています。

こちらの方はルフィがエネルの天敵となった空島編の戦いは『ONE PIECE（ワンピース）』屈指の名シーンだと語っています。ルフィの生来の勘の良さやゴムゴムの実の特性が如何なく発揮された空島編はアツかったとおっしゃる方は少なくありません。

こちらの方はルフィとエネルの戦いも込みで空島編は『ONE PIECE（ワンピース）』に欠かせないエピソードだと語っていらっしゃいます。

『ONE PIECE（ワンピース）』空島編のルフィとエネルの激戦と天敵の理由についての解説はいかがでしたか？まだまだ続く『ONE PIECE（ワンピース）』にエネルが再登場するのかを楽しみに待ってみましょう！