【ワンピース】チョッパーとヒルルクの関係を考察!過去や出会いを紹介
『ワンピース』に登場する「麦わら海賊団」船医のチョッパーには、ヒルルクという自分の人生を大きく変えた人物がいました。2人の間には一体、どのような事があったのでしょうか?本記事ではチョッパーとヒルルクの関係について考察すると共に、2人の過去や出会いを紹介します。
目次
チョッパーとヒルルクとは?
『ワンピース』に登場するチョッパーとヒルルクのシーンが描かれているのはコミックス16巻~17巻です。アニメ版『ワンピース』では第84話~第90話で観る事ができ、劇場版『ONE PIECE THE MOVIE エピソードオブチョッパー+冬に咲く、奇跡の桜』も公開されており、ファンにとってもチョッパーとヒルルクのシーンは胸に深く刻まれています。まずは、そんな2人のプロフィールから紹介しましょう。
チョッパーのプロフィール
- 本名:トニートニー・チョッパー
- 異名:わたあめ大好きチョッパー
- 誕生日:12月24日
- 年齢:15歳→17歳(人間の年齢に換算)
- 身長:90㎝
- 血液型:X型
- 種族:トナカイ
- 懸賞金:50ベリー→100ベリー
チョッパーは×の模様が付いたピンクの帽子を被り、青い鼻が特徴的な二足歩行するトナカイです。青い鼻が原因で親から見捨てられたチョッパーは群れの最後尾にされていました。更に、悪魔の実『ヒトヒトの実』(動物系)を食べ、人間トナカイになってしまった為に、仲間の群れから追い出されてしまいます。泣き虫で気が弱い性格ですが、根はとても優しいチョッパー。そんなチョッパーは人見知りで物陰に隠れる癖がありました。
ヒルルクのプロフィール
- 名前:ヒルルク
- 誕生日:1月12日
- 身長:213㎝
- 血液型:F型
ヒルルクは十字架のような髪型が特徴的な、黒く長いシルクハットを被った元大泥棒で医師免許を持たないヤブ医者です。どんな病気でも無償で診察する医者としてドラム王国中を渡り歩いていますが、押し売りの様に現れてはカエルのエキスなどを注射して病人の容態を更に悪化させたり、それを止めようとした母親に麻酔銃を撃ち気絶させるなど、素行があまりにも酷い為に評判はとても悪い人物です。
ワンピースの概要
1997年から「週刊少年ジャンプ」で連載が始まった少年漫画『ワンピース』は、25年も続いている人気作品です。原作・尾田栄一郎先生が描く本作品は、感動シーンから激しいバトルやギャグシーンなど、多彩に盛り込まれている事から多くの読者を魅了しています。作中には様々な謎や伏線が張られている事から、熱狂的なファンの間では色々な考察がされ、物語の展開に注目が集まっています。
ワンピースのあらすじ
17歳を迎えた『ワンピース』の主人公であるモンキー・D・ルフィは、海賊王になる為、1人大海原へ出航しました。悪魔の実「ゴムゴムの実」の能力者のルフィは、旅先で出会った大切な仲間達と一緒に「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を目指す事になります。行く先々で立ちはだかる強敵と戦いながら成長していく麦わらの一味。ルフィ達は夢を叶える為、サニー号に乗って偉大なる航路の最終地点「ラフテル」を探します。
チョッパーとヒルルクの関係や過去
『ワンピース』に登場するチョッパーとヒルルクの関係や過去について解説します。2人は一体どのようにして出会ったのでしょうか?
ネタバレ①チョッパーとヒルルクの出会い
チョッパーとヒルルクの出会いは『ワンピース』16巻第141話「ヤブ医者」に描かれています。強引な診察でトラブルを起こし守備隊から追われ、雪山まで逃げたヒルルクは倒れている大男を発見しました。その大男が人間化したチョッパーだったのです。これがチョッパーとヒルルクの出会いとなります。
ヒルルクは猟銃で大怪我を負ったチョッパーを助けようとします。人間不信となり警戒心を強めていたチョッパーはヒルルクの持つ銃を見て、恐怖で襲い掛かろうとしました。しかし、そんなチョッパーを見たヒルルクは丸裸になり「俺は決してお前を撃たねえ」と両腕を広げます。それを見たチョッパーは気を失い、ヒルルクの家で治療を受けると温かい食事をもらい、初めて他者から受けた優しさに大粒の涙を零しました。
ネタバレ②チョッパーとヒルルクの幸せな暮らし
その後、治療を受けたチョッパーとヒルルクの幸せな暮らしが始まりました。名前の無かったチョッパーに「トニートニー・チョッパー」と名付けたヒルルクは、トレードマークとなる×のマークが付いた帽子をチョッパーにプレゼントします。チョッパーは自分の過去を話すと「この国は病気だ、人間も心を病んでいるから恨むな」と諭しました。
そして、ヒルルクは自身の過去を話しながら海賊旗のドクロマークに込められた「不可能はない」という信念を教わったチョッパーは、自身も医者になりたいと思うようになります。それから、ヒルルクを「ドクター」と呼び行動を共にするようになったチョッパー。守備隊に追われたり、研究中爆発に見舞われたりと散々な目に遭いながらもヒルルクとの暮らしに幸せを感じていました。
ネタバレ③ヒルルクの夢
ヒルルクには夢がありました。それは冬島のドラム王国に桜を咲かせる事です。ヒルルクは不治の病に侵されていました。昔、大泥棒だったヒルルクは盗んだ大金で病を治してもらおうと多くの名医に診てもらいますが、良くなるどころか余命宣告をされてしまいます。
絶望や苛立ちで荒んでいたヒルルクは山いっぱいに咲き誇る美しい桜を目にしました。桜によって病が緩和された事に驚きつつ奇跡を感じたヒルルクは、国王ワポルの悪政によって心を病んでしまった人達を救う為、桜を咲かせる事を決心したのです。
ネタバレ④チョッパーとヒルルクの別れ
幸せな日々を送っていたチョッパーとヒルルクに1年後別れが訪れます。怪我が完治したチョッパーに祝いと別れの言葉を告げると無理やり追い出してしまいました。余りの突然の別れに戸惑ったチョッパーは泣きながら家に入れて欲しいとドアを叩きます。しかし、その言葉を聞きながら辛い表情を浮かべ無視し続けるヒルルク。実は、自身の命が残り少ない事を知っていました。
チョッパーにとってヒルルクは、初めてできた信頼する仲間であり家族です。自分が目の前で死んでしまったら、今まで経験した過去より辛い思いをチョッパーにさせてしまうと気遣った、ヒルルクの不器用過ぎる愛情によるものだったのです。
ネタバレ⑤ヒルルクの研究
Dr.くれはに延命治療をしてもらい、3週間程生きる事ができるようになったヒルルクは、残された時間をドラム王国に桜を咲かせる為の研究に捧げました。何度も何度も失敗してしまうヒルルクですが、「ドクロを掲げた男に不可能はない」と決して諦める事はありません。そしてとうとう、桜を咲かせるチリを作る事に成功したのです。
ネタバレ⑥ヒルルクのクレハへの頼み
Dr.くれはにヒルルクは完成させた桜のチリを見せ、不足している量の作成とドラム王国に桜を咲かせてくれと頼みます。そして、大切な家族であるチョッパーを立派な医者にしてやって欲しいと土下座をしました。そんなヒルルクの頼みを断ったDr.くれはは、突っぱねるように家から追い出します。しかし、付き合いの長いDr.くれはの性格を知っているヒルルクは、「後は頼む」と言い残すのでした。
ネタバレ⑦ヒルルクの最期
ヒルルクの最期は目前に迫っていました。医者狩りを目論む、国王ワポルの罠によっておびき出されたヒルルク。しかし、騙されたヒルルクは病人が出たのは嘘だった事に心から安堵しました。そんなヒルルクに死刑執行しようとするワポルに対し「お前等には俺は殺せない」と言います。
自分が居なくなっても夢は必ず叶う事、ドラム王国の人々の心の病気もきっと治せる事を告げると爆薬が入った酒を杯に注ぎ、いい人生だったと満面の笑顔で飲み干すとそのまま自爆し、ヒルルクの生涯は幕を閉じました。
ネタバレ⑧チョッパーが仲間になった経緯
大切な家族だったヒルルクを失った過去を持つチョッパー。チョッパーはルフィと共にドラム王国国王ワポルを倒し、長く続いた悪政からようやく平和を取り戻す事ができました。そんな中、ルフィはチョッパーを仲間に誘い続けますが、トナカイである事や人間達とは違うバケモノという理由からチョッパーは断ります。しかし、チョッパーの言い分を遮り、強引とも言えるルフィの情熱に心動かされたチョッパーは仲間になる事を決意しました。
ヒルルク亡き後、Dr.くれはの元で医術を学んでいたチョッパーはくれはに海賊になる事を話しますが、猛反対を受けナイフを投げ付けられ慌てて逃げ出してしまいます。しかし、これは湿っぽい別れを嫌うくれはの演技だったのです。逃げるようにルフィ達をソリに乗せ走るチョッパーに、くれははドルトンと共に大砲を打ち上げます。すると、城の真上には美しい奇跡の桜が咲き誇ったのです。それを見て泣き叫ぶチョッパー。ヒルルクの夢が叶った瞬間でもありました。
チョッパーとヒルルクの名言や名シーン
『ワンピース』には感動する名言や名シーンが沢山ありますが、チョッパーとヒルルクの2人にも、涙なしでは見る事ができない名言や名シーンがあります。ここからは、チョッパーとヒルルクの心に残る名言と名シーン6選を紹介しましょう。
名言①「みてドクター…」
みてドクター!!!ケガした
ヒルルクに追い出されてしまった時のチョッパーの名言です。どうにか家に入れてもらおうと自分で額に出血する程の怪我を負って、ヒルルクの元に行くチョッパーの一生懸命さが窺えます。
名言②「許せチョッパー…」
「許せチョッパー・・・!」
出典: bibi-star.jp
自分で額に怪我を負ってまで戻って来たチョッパーを、銃で脅した時のヒルルクの名言です。ヒルルクの撃った銃弾はチョッパーの頬をかすめていきます。ヒルルクの行動にショックを受け泣きながら逃げ出したチョッパー。ヒルルクは心を痛め涙を流し謝るのでした。
名言③「力がみなぎってくるぜ…」
力がみなぎってくるぜ・・・!!ありがとうよチョッパー!!!
ヒルルクの病気を治す為に、チョッパーが採って来たアミウダケというキノコのスープを飲んだ時のヒルルクの名言です。毒キノコだと知らず、ただヒルルクの病気を治したいという一心で必死に探したであろうチョッパーの気持ちを踏みにじらないように気遣ったヒルルクの優しさが窺えます。
名言④「やれるさチョッパー…」
やれるさチョッパー お前はこんなに優しいじゃねェか・・・!
傷だらけでキノコを持ってきたチョッパーを抱き締めながら言ったヒルルクの名言です。医者のやり方を教えて欲しいとヒルルクに頼んだチョッパー。トナカイでもやれるかなと目を潤ませながら尋ねるチョッパーの優しさに感動したシーンです。
名言⑤「このキノコの絵の…」
このキノコの絵の横にちゃんとドクロが描いてあったんだ!!!!
Dr.くれはから、アミウダケは猛毒のキノコだと教えられた時のチョッパーの名言です。字がまだ読めなかったチョッパーはヒルルクが掲げる海賊旗と同じドクロマークが記されていたアミウダケを見て、ヒルルクの病気に効くと勘違いしてしまったのです。
名言⑥「おれが万能薬に…」
おれが万能薬になるんだ!! 何でも治せる医者になるんだ!! ・・・・・・・・・・だって・・・・・・ この世に・・・ 治せない病気はないんだから!!
ヒルルク亡き後、Dr.くれはに医術を教えてもらう為にヒルルクが掲げていた海賊旗を必死に振っている時のチョッパーの名言です。弟子にしてもらおうと自分の信念を訴えるチョッパー。そんなチョッパーの言葉を聞いたくれはは、助手として面倒を見る事を決めたのです。
チョッパーとヒルルクの声優
チョッパーとヒルルクの感動が沢山詰まったシーンをアニメ版『ワンピース』で演じた声優を紹介します。
チョッパーの声優は「大谷育江」
アニメ版『ワンピース』に登場するチョッパーを演じているのは「大谷育江」さんです。可愛らしい声から逞しい声までチョッパーの特徴を見事に演じています。
大谷育江のプロフィール
大谷育江さんは、1965年8月18日生まれで東京都出身の声優・女優です。元気な少年役を演じる事が多い大谷さんですが、可憐な少女役から元気な少女役まで演じる事ができ、多くのアニメ声優や吹き替え、ゲーム作品に出演しています。
大谷育江の主な出演作品
大谷育江さんの主な出演作品は、『ポケットモンスター』ピカチュウ、『名探偵コナン』円谷光彦、『金色のガッシュベル!!』ガッシュ・ベル、『おジャ魔女どれみ』ハナちゃん、『NARUTO-ナルト-』猿飛木ノ葉丸など多くの人気作品に出演している他、『ワンピース』では幼少期のサンジも演じて話題になりました。
ヒルルクの声優は「牛山茂」
アニメ版『ワンピース』に登場するヒルルクを演じているのは「牛山茂」さんです。チョッパーへの優しさや残り少ない命を燃やしたヒルルクを見事に演じていました。
牛山茂のプロフィール
牛山茂さんは、1952年1月25日生まれで長野県出身の声優・俳優です。1977年に劇団昴に入団後、舞台や吹き替えを中心に活躍しています。
牛山茂の主な出演作品
牛山茂さんの主な出演作品は、『NARUTO-ナルト-疾風伝』タズナ、『ULTRAMAN』エド、『鉄人28号』(2004年版)敷島博士、『昭和元禄落語心中』松田、『この世界の片隅に』北條円太郎など多くの人気作品に出演しています。
チョッパーとヒルルクに対する世間での評判や人気
チョッパーとヒルルクの関係は世間でも感動すると人気のエピソードになっています。チョッパーの頑なになった心を溶かしたヒルルク。2人の絆に涙する読者やアニメ視聴者が多くいます。
チョッパーがドラム王国を去る時にDr.くれはが咲かせたヒルルクの桜に感動の嵐が沸き起こりました。このシーンで涙が止まらなくなったと言う声が沢山あります。
チョッパーとヒルルクのエピソードは何度見ても辛過ぎて泣けてしまうと言った声もありました。本当であればヒルルクには生きて欲しかったと思ったファンも多くいるようです。
チョッパーとヒルルクの関係は感動ものだった
『ワンピース』に登場するチョッパーとヒルルクの関係は感動ものだという事が改めてお分かりいただけたのではないでしょうか。チョッパーが麦わら海賊団の頼れる船医として立派に成長できたのは、ヒルルクの存在があってこそです。そんなチョッパーの今後の活躍に注目しましょう。
この記事のライター
rymamimo
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