【ワンピース】ビブルカードの役割や特徴は？カード一覧と作り方も紹介

ビブルカードは『ワンピース』に出てくるアイテムで、別名「命の紙」と呼ばれています。特殊な紙で作られており、燃やしても水に浸しても破損しないという特徴があります。『ワンピース』には今まで7枚のビブルカードが登場しており、そのどれもが物語において重要な役割を果たしていました。

ビブルカードが初めて登場したのは、『ワンピース』第159話のことです。この回でエースは、ルフィに自分のビブルカードを渡します。このときはただの紙として登場したビブルカードですが、第489回で名前や役割が説明されることになります。このビブルカードのおかげで、ルフィは後々エースの危機に気づくことができました。

『ワンピース』は漫画に興味がない人でも名前だけは知っている、日本を代表する少年漫画です。週刊少年ジャンプに掲載されており、連載開始から25年経った今でもジャンプの看板漫画として連載が続いています。2022年の8月にはコミックス最新刊の103巻が発売され、全世界の累計発行部数が5億部を超したと発表されました。

『ワンピース』は漫画だけでなくアニメも20年以上放送が続いており、劇場版のアニメは2022年に15作目が公開されます。その他にもゲームや舞台など幅広いメディアに展開されており、そのどれもが人気を集めています。

『ワンピース』は、悪魔の実を食べてゴム人間になったルフィが、海賊王を目指して冒険を続ける物語です。ルフィは幼い頃海で溺れて巨大魚に食べられそうになったところを、海賊のシャンクスに助けられます。シャンクスから麦わら帽子を預かったルフィは、シャンクスと再会するため、海賊王になるために1人で海へと旅立ちます。信頼できる仲間とともに麦わら海賊団を結成したルフィは、「ひとつなぎの大秘宝（ワンピース）を求めて冒険を続けるのでした。

『ワンピース』のビブルカードのひとつ目の役割は、相手がいる位置を教えてくれるということです。ビブルカードは平らな場所に置くと、少しずつ動き出すという特徴があります。このときにビブルカードが動いた方向が、ビブルカードの元の持ち主がいる場所ということになります。例えどれだけ遠く離れていても、ビブルカードさえ持っていれば相手の居場所がわかるのです。ふたつ目の役割は、相手の無事や危機を知らせてくれるということです。

ビブルカードは元の持ち主が無事であれば大きさなどに変化は現れませんが、怪我や病気などで命の危機にさらされると、徐々に小さくなります。そして、体が回復して危機を脱すると、また大きく回復します。また、元の持ち主が死亡すると、燃えてなくなるという特徴があります。ビブルカードが燃えているようであれば、ビブルカードの持ち主が瀕死状態にあるということになります。

ビブルカードは紙であるため、破ると役に立たなくなるイメージがあります。しかし、ビブルカードはいくつかに破っても、その効果は変わりません。小さな破片になってもそれぞれが役割を果たすため、複数の人間に自分のビブルカードを持たせることもできます。作中でも、ビブルカードを破いて複数人で持つ描写が何回か出てきています。

『ワンピース』のビブルカードには、本人の魂も込められるようです。ホールケーキアイランド編で、ホーミーズはビッグ・マムのビブルカードを持っているナミに手出しできませんでした。それは、ホーミーズがビブルカードから、ビッグ・マム本人の魂を感じたせいです。人の魂で動いているホーミーズは、人間よりもはるかにビブルカードに込められた魂を感じることができたのでしょう。

エースはアラバスタでルフィと再会した際、自分のビブルカードを渡します。このときは「ビブルカード」という名前も、この紙の意味も明かされていませんでした。エースはルフィに「この紙が俺とお前を引き合わせる」と言い残しますが、ルフィはまだこの言葉の意味がよくわかっていませんでした。

この紙の意味をルフィが知るのは、スリラーバークでのことです。ローラにビブルカードのことを教わったルフィは、エースからもらった紙の存在を思い出します。しかし、エースからもらった紙は小さくなり、端が少し焦げた状態でした。それを見たローラは、エースが命の危険にさらされていることをルフィに教えたのでした。

ルフィのビブルカードは、ルフィ本人が作ったものではありません。ルフィのもう1人の兄であるサボが、ルフィのために作ってくれたものです。ルフィのビブルカードが登場したのは、ドレスローザ編でのことです。ルフィのビブルカードはサボだけでなく、ルフィと子分の盃を交わした「麦わら大船団」の船長たちももらっていきました。

バージェスは、黒ひげ海賊団の「10人の巨漢船長」の1人です。バージェスはドレスローザでサボに敗北しますが、瀕死の状態で革命軍の船に乗り込み、偶然革命軍の本拠地まで到達します。そこでバージェスは電伝虫を使い、自分のビブルカードを利用してここまで来るように黒ひげ海賊団に指示します。黒ひげ海賊団の10人の船長たちは、こういうときにすぐに追跡ができるように、あらかじめ自分のビブルカードを作っていたのです。

ビッグ・マムのビブルカードは、スリルバークでローラがナミに渡しました。このときはこのビブルカードがローラの母親のものだということと、ローラの母親が大海賊だということしかわかっていませんでした。しかし、後にこれが、ビッグ・マムのビブルカードだということが判明します。

ホールケーキアイランド編では、このビブルカードが大きな役割を果たすことになりました。誘惑の森でホーミーズに追われて逃げ場を失ったナミたちでしたが、ナミが持っていたビッグ・マムのビブルカードのおかげで、ホーミーズを従わせて脱出することができたのでした。

レイリーはゴールドロジャーの右腕的存在であり、ルフィにとっては師匠でもあります。このレイリーのビブルカードは、麦わらの一味が再会するためにメンバー全員に渡されたものでした。当初は3日後に再会の予定でしたが、2年後の再会に変更されます。2年という長い期間が過ぎても麦わらの一味全員が再会できたのは、このレイリーのビブルカードのおかげです。

ベポはトラファルガー・ローが率いるハート海賊団の航海士で、ミンク族のホッキョクグマです。ベポのビブルカードは、ルフィとローがゾウで落ち合うために使われました。ルフィとローは海賊同盟を結び、ドフラミンゴとカイドウを倒すことを決めます。ゾウを拠点にしましたが、ゾウは常に動き続けるため、たどり着くためにはビブルカードが必要となります。そのときにルフィとローが使ったのが、ベポのビブルカードでした。

錦えもんはワノ国の侍で、ルフィたちとはパンクハザードで出会いました。錦えもんはゾウでルフィやミンク族たちと同盟を組みますが、仲間を集めるために一度別行動を取ります。そこで、全員が再会するために作られたのが、錦えもんのビブルカードです。準備が終わったらすぐに集まることができるように、全員が錦えもんのビブルカードを持って別れました。

『ワンピース』のビブルカードは、本人の爪があれば作れることがわかっています。ビブルカードは作中で、作りたい者の爪の切れ端を混ぜて作る特殊な紙だと紹介されています。「爪の切れ端」というくらいですから、爪はほんの少量で大丈夫だと思われます。また、爪だけでなく、髪の毛でも作れることがわかっています。爪と同じく少量でも作れることができるため、髪の毛は1本でもあれば十分です。

サボは、ルフィがいないところでルフィのビブルカードを作っていました。そのため、本人がその場にいなくても、爪さえあればビブルカードは作れると推測できます。今のところ本人が存在を知らないビブルカードは登場していませんが、勝手に作られたビブルカードが出てくる可能性もあります。

ビブルカードは知識さえあれば、比較的簡単に作れます。新世界でしか作れないアイテムですが、作り方はそれほど難しいものではないようです。作り方がわからなくても、街にいる職人に頼めば作成可能です。

『ワンピース』のファンの間では、単なる紙の切れ端がビブルカードに見えてしまうことが多いようです。中には、トイレットペーパーがいつもビブルカードに見えてしまうという人もいました。現実世界でも何かと話題になってしまうということは、それだけビブルカードが『ワンピース』にとって重要なアイテムである証拠だといえるでしょう。

ビブルカードに関しては、「とにかく便利」という声が圧倒的多数を占めていました。現実の世界でいえばGPSを持っているようなもので、どこにいても相手の居場所がわかるというのは確かに便利です。相手の無事まで確認できるため、GPSよりもはるかに高機能だという声もあります。ただ、相手の寿命が目に見えてわかってしまうのは、少し怖いという感想もありました。

ビブルカードはストーリー上の伏線になっていることが多く、長い期間をかけて伏線が回収されることもあります。ローラのビブルカードの伏線は、なんと10年かけて回収されました。この長い伏線に驚く声や、他のビブルカードの伏線の考察に熱が入るファンも多かったです。

ビブルカードは相手の居場所や無事がわかるだけでなく、ログポースやエターナルポースの代わりとして使えるという特徴もあります。『ワンピース』においては重要なストーリー展開に関わってくるアイテムであり、いまだにビブルカードに関する謎も多いです。今のところは7枚しか登場していないビブルカードですが、今後さらに増えてくる可能性もあります。新たなビブルカードの登場を期待しつつ、これから先の物語を楽しみましょう。