【キングダム】合従軍編を徹底考察!各軍の武将や死亡キャラも解説
キングダムは中華統一を目指す嬴政と信の活躍を描いた物語であり、合従軍編では秦国が滅亡の危機に瀕するほどの大決戦が繰り広げられました。本記事ではキングダムに描かれた合従軍編のあらすじや戦いの中で死亡した武将、結末などについてまとめていきます。
目次
【キングダム】合従軍編とは?
キングダムは古代中国の春秋戦国時代に起きた戦国七雄の争乱を描いたオリジナル戦記作品で、合従軍編が展開されると作中で最も大規模な戦いが繰り広げられ読者が結末を予想できないほどストーリーは混迷を極めました。ここでは合従軍編の概要についてまとめ、キングダムの作品概要とあらすじについて解説していきます。
合従軍編とは?
合従軍編は秦国以外の6国、楚・趙・魏・韓・燕・斉が集結し総勢50万の多国籍連合軍『合従軍』として秦を襲撃するストーリーが描かれています。中華全土が敵に回るという緊迫感と強大な敵軍に主人公たちが抗うストーリー構成が読者の間でも人気があります。
キングダムの概要
キングダムは原泰久によって週刊ヤングジャンプに連載されている漫画作品です。古代中国に起きた戦国七雄の争乱を背景に中華統一を目指す始皇帝とそれを支えた武将・信の活躍を描いたオリジナル戦記物として、壮大な世界観と白熱した戦闘描写が注目を集めました。2023年1月時点で累計発行部数9500万部を突破しており、アニメ化や実写映画化といったメディアミックスも展開されています。
キングダムのあらすじ
戦災孤児で下僕として生活していた少年・信は同じ境遇の漂と共に『天下の大将軍』となり下僕から抜け出すことを夢見ていました。修行に明け暮れる日々を過ごしていると、秦の大臣に漂の才能が認められ彼のみ仕官を果たします。しかし、1ヶ月後に漂が信の元に戻ってくると、深手を負っていた漂は信に地図と大将軍の夢を託して命を落としました。思いを受け取った信は地図に記された場所へ向かうと、始皇帝・嬴政との出会いから天下を目指す物語が始まるのでした。
【キングダム】合従軍編の戦いのあらすじや結末
キングダムの合従軍編は24巻~34巻にかけて連載され、作中最大規模の戦いが描かれました。ここではキングダムにおける合従軍編の戦いのあらすじや結末について、巻数ごとに描かれた内容をまとめていきます。
合従軍編のあらすじ①24巻
キングダム17巻にて秦国に趙の宰相・李牧が訪れると、彼は秦と趙の間に同盟を結ぶことを提案し秦はそれを認めました。この同盟の元、秦は魏を襲撃し趙は燕を襲撃しましたが、その裏で李牧は楚の宰相・春信君と密会して怪しい動きを見せていました。この時点で李牧は合従軍を構成して秦を攻める計画を進めていました。
合従軍編のあらすじ②25巻
楚軍が秦に侵攻すると5万の兵を率いて国境の南虎塁(なんこるい)を破ります。同時に魏も10万の兵で剛陵城を陥落させ、趙も馬陽を包囲しました。また、燕軍が12万、韓が5万の兵を率いて秦に侵攻しており、斉も秦に進軍しているという知らせが入ります。これこそ李牧が楚の春信君と担ぎ上げて作っていた合従軍であり秦国は絶望的な状況に追いやられました。
そんな中、秦の外交官にして斉に滞在していた蔡沢(さいたく)は斉王と接触し言葉巧みに斉王を説得し斉を合従軍から離脱させることに成功します。一方秦国は首都・咸陽を死守するために国門・函谷関(かんこくかん)を防衛する計画を立て、それぞれの武将に守りの陣を敷かせて5国の軍と真っ向勝負する準備を進めていきます。
合従軍編のあらすじ③26巻
秦の将軍・麃公(ひょうこう)は趙の将軍・慶舎(けいしゃ)の軍と対面することになり、背後から万極(まんごく)に襲撃された麃公はピンチに陥りますがそこに飛信隊の信が援軍に駆けつけます。函谷関では魏の将軍・呉鳳明(ごほうめい)が井闌車(せいらんしゃ)を利用して国門に登ろうとしましたが、それを蒙驁(もうごう)将軍の配下である桓騎の策によって井闌車を焼き払いました。
中央では楚軍第一軍を率いる臨武君(りんぶくん)と第二軍の禍燐(かりん)、第三軍の汗明(かんめい)が侵攻を始め、それを蒙武(もうぶ)と騰(とう)の軍が引き受けることになります。蒙武の配下として入った蒙恬(もうてん)は敵の千人将・項翼(こうよく)と白麗(はくれい)に苦戦を強いられますが、そこに王賁(おうほん)の援護が入り戦況が変わります。
合従軍編のあらすじ④27巻
麃公の援軍として現れた信は万極軍と戦うことになり、信は将軍・万極と一騎打ちをすることになりました。そこで万極は19年前に当時の秦国六大将軍の白起が起こした大量虐殺の過去を語り、信の動揺を誘いました。しかし信は政の信念、戦争を失くすために天下統一を目指していることを思い出し万極を討ち取ってみせました。二人の一騎打ちの結末を以て一日目が終了します。
二日目は楚軍の禍燐が登場し10日後に函谷関を落とすという作戦を李牧に伝えます。左翼では王翦(おうせん)が砦を築いて燕のオルド将軍と対峙しており、互いに保守的な小競り合いを続けていました。函谷関では七日目に韓の将軍・成恢(せいかい)が登場し毒矢と毒煙を撃ち込んで去っていきました。この仕掛けは十五日目に機能することになります。
合従軍編のあらすじ⑤28巻
騰の前に禍燐が姿を現すと彼女は象の群れを引き連れて大胆に侵攻を開始します。象の群れはあくまで気を惹くための囮で象が去った後に騰軍は禍燐軍に囲まれてしまいましたが、王賁と蒙恬の活躍により騰軍は窮地を脱します。函谷関では成恢の撃ち込んだ毒によって秦軍の戦力が減ってしまい、そのタイミングを見計らって魏軍は床弩車隊によって函谷関に梯子をかけ兵を登らせようとしました。それを受けて桓騎が動き出すと彼は井闌車を利用して地上に降り奇策を用いて成恢を討ち取りました。
合従軍編のあらすじ⑥29巻
左翼のオルド将軍は山岳戦を仕掛けますが王翦の策に嵌められます。中央では禍燐が策を講じて騰の首を狙い録鳴未、干央、王賁らの目を自分に惹かせて前線から移動させました。汗明と対峙していた蒙武は軍師・昌平君が講じた策を用いて戦っていましたが、背後から蒙武を襲おうとしたのを蒙恬が身を挺して守り、息子が殺されたと思った蒙武は汗明を一撃で倒しました。
合従軍編のあらすじ⑦30巻
禍燐は函谷関の裏に5千の兵を忍ばせていると、秦軍の誰もが予想できなかったところから襲撃を仕掛けました。絶体絶命のピンチに陥った秦軍でしたが、そこに王翦が現れると別動隊の禍燐軍を撃退し窮地を救います。また、蒙武が汗明を討ち取ったという報告が出回ると、合従軍の兵士たちは士気が下がり全軍が開戦前の位置まで退却するようになりました。
ただし、首都・咸陽に不穏な知らせが入ると李牧自らが兵を率いて咸陽に進軍していることが判明します。それに気付いた麃公は信と共に進軍を止めようとしますが、その二人の前に立ちはだかったのは趙三大天の武神・龐煖(ほうけん)でした。麃公は龐煖と一騎打ちを持ち掛け彼の左腕を折ることに成功しますが、最後に勝利したのは龐煖で麃公は愛用していた盾を信に託し咸陽へ前進することを命令しました。
合従軍編のあらすじ⑧31巻
大王・嬴政(えいせい)は自らが蕞(さい)に赴き李牧軍と対峙することを決意します。その間咸陽の玉座は空席となりそこに丞相・呂不韋が座ろうとしましたが、そこに王弟・成蟜が現れると嬴政の代わりに玉座に座りました。一方信たちが蕞にたどり着くとそこで嬴政と再会を果たし、彼の言葉によって疲れ果てた兵士や蕞の市民たちは奮い立ち全員で戦うことを決心しました。
合従軍編のあらすじ⑨32巻
蕞に李牧軍が到着すると李牧は夜中に兵たちに騒音を鳴らすよう指示し蕞の人々から眠りを奪いました。嬴政は全員の寝所を回って激励していき、昼の戦でも自ら戦場に立つことで兵たちの士気を維持します。しかし、戦いの中で負傷してしまい七日目にしてついに李牧軍が守りを破ってしまいます。その時、新勢力として姿を見せたのが楊端和率いる山の民の軍勢でした。満身創痍の状態だった蕞と秦軍は楊端和たちの快進撃によって九死に一生を得るのでした。
合従軍編のあらすじ⑩33巻
楊端和軍によって救われた蕞でしたが、そこに龐煖が再び姿を現します。武神として誰もが恐れる最強の武将に立ち向かったのは信でした。序盤は龐煖の超人的な力に圧倒されてしまう信でしたが、麃公が与えた左腕のダメージと底力を発揮した信の覚醒によって龐煖を退却させることに成功します。李牧軍の武将・晋成常も楊端和によって討ち取られ、蕞を守り切ったことで合従軍の戦いは幕を閉じます。
合従軍編のあらすじ⑪34巻
34巻の序盤では信軍から離れていた羌瘣と幽連の戦いが描かれ、その後合従軍の戦後処理エピソードが語られ咸陽で論功行賞が執り行われました。第一功は蒙武、特別大功に蒙驁、張唐、桓騎、王翦、騰、麃公が選ばれ、特別準功に蕞の住民、楊端和、飛信隊・信が選ばれ、この日から信は三千人将に昇格しました。
【キングダム】合従軍編の各軍の武将
合従軍編は作中で最大規模の戦いとして知られており、登場している武将の数も他のエピソードに比べて最も多いです。ここではキングダムにおける合従軍編の各軍の武将についてまとめ、一人ずつ戦場で残した功績や活躍、結末などについて紹介していきます。
武将①嬴政
秦国第31代国王である嬴政は王宮内の誰もが絶望して思考を停止してしまう中、昌平君と昌文君と共に合従軍に対抗する術を模索し続けました。そして李牧軍が咸陽を落としに進軍していると知った時は、自ら一人の将として立ち上がり蕞に赴きました。そこで自らの正体を明かして蕞の民たちを奮い立たせ、七日間に及ぶ防衛戦を制して山の民の援軍到着という奇跡を引き起こしました。
武将②信
信は飛信隊隊長として戦いの一日目から終盤の蕞防衛戦まで参戦していました。初日は慶舎の策に直感で気付いて趙の将軍・万極を討ち取るという武功を上げ、李牧の進軍を麃公が嗅ぎ取った時はそれに従軍し龐煖に敗れた麃公の盾を受けとります。蕞では最激戦区だった南壁を守り切り、山の民到着後は龐煖との一騎打ちで深手を負わせることに成功しています。
武将③麃公
秦の将軍・麃公は右翼の守りを担当し主に趙軍と対峙しました。同じ本能型の武将である慶舎と相対し、本能型にしては知略に長けた彼の策略によってピンチに陥ったものの信の活躍によって救われます。その後、李牧が進軍していることを嗅ぎ取った麃公は南道ルートを見破り、李牧の必殺の策『流動』も見破って李牧の前まで接近しましたが、突如現れた龐煖に敗北してしまいます。
武将④騰
騰は蒙武と共に中央で楚軍と対峙していました。とぼけた性格でつかみどころがない騰ですが、合従軍編にて最初に存在感を発揮したのが彼であり、一度戦場に出ると圧倒的な武勇で敵軍を蹴散らし楚軍の臨武君を討ち取ってみせました。その強さに敵軍も王騎の傍にいただけの雑兵という甘い考えが払拭され、敵軍にとって予想外の戦力として番狂わせを起こしました。
武将⑤王賁
王賁は騰の部隊に配属され楚の第一陣を相手に奮闘しました。乱戦の中で楚の千人将・項翼と対決した時は互角以上の実力を見せつけ、討ち取ることはできませんでしたが蒙恬が敵陣に入り込むための隙を生み出しました。その後、騰軍が媧燐軍に囲まれた時は蒙恬と共に5千人の兵を指揮し、騰軍を媧燐軍の中から抜け出るための道を切り開きました。王賁個人としての功績はあまりなかったものの彼の活躍は騰軍を大きく支えたことでしょう。
武将⑥張唐
張唐は国門・函谷関の守りを任されました。戦いの中で張唐は韓の将軍・成恢の毒によって瀕死の状態になり、その仕返しとして桓騎と共に井闌車を使って地上に降り成恢の首を狙いました。毒によるダメージで矛を振るうことすらままならなかった張唐でしたが、彼は死力を尽くして逃げていく成恢を追いかけついに討ち取ることに成功します。
武将⑦蒙驁
蒙驁は函谷関の守りを託されており、他の武将に比べて華やかさがない分堅実で定石通りの防衛戦を繰り広げました。函谷関の守りにおいて目立った活躍を残したのは桓騎でしたが、彼の奇策が炸裂するために堅実かつ無難に戦ってみせたのが蒙驁の功績と言えるでしょう。
武将⑧王翦
王翦は左翼の守りを託され燕軍と対峙しました。素性が明かされていない謎多き武将ですが、戦いの中では知略と敵の心理を読む能力を活かして8千いたオルド軍を翻弄してみせました。その後、函谷関の裏に回っていた媧燐の別動隊に気付いて援護に向かい、秦軍の絶対的なピンチを救いました。
武将⑨桓騎
桓騎は函谷関の守りを担当しており戦上手な一面を披露しました。魏軍に井闌車をかけられた時は火矢を用いてそれを焼き払ってみせ、成恢に毒攻めされた時は400騎のみを連れて地上に降り敵軍の旗を掲げて合従軍の中を堂々と進んで成恢の首を狙いました。結果的に成恢を討ち取ったのは張唐でしたが、桓騎の大胆不敵な策がなければ張唐の勝利はなかったことでしょう。
武将⑩蒙恬
蒙恬は蒙武の配下として楚軍と戦いました。楚国の中で中華十弓の一人である白麗の脅威にいち早く気付くと彼を執拗に追いかけて深手を負わせました。その後は王賁と共に5千人の兵を指揮して媧燐軍から騰本陣を守り抜き、秦軍の立て直しに貢献しました。また、蒙武と汗明の一騎打ちに邪魔が入ろうとしたのを身を挺して防いでおり、蒙恬本人は戦線離脱してしまったもののその後の蒙武の勝利に貢献しました。
武将⑪蒙武
蒙武は騰と共に中央で楚軍と対峙しました。過去に六将ですら勝てなかった楚の巨人・汗明と一騎打ちを繰り広げ、序盤は敗北寸前まで追い詰められたものの助けに入った蒙恬が瀕死になると、その怒りを汗明にぶつけて一撃で勝利しました。その後も傷を負ったまま楚軍に攻撃を続け秦軍の勝利に大きく貢献しました。
武将⑫楊端和
楊端和は山の民を率いて蕞の援軍に駆けつけました。秦国と山の民の関係性は情報封鎖によって秘密にされており、李牧であっても山の民の援軍を予知することはできませんでした。楊端和たちは北の勢力であるハンコ族との戦いの真っ最中でしたが、その戦いを放棄してまで政たちの援軍に駆けつけました。彼女らの活躍によって蕞は絶体絶命のピンチを救われ秦国に勝利をもたらしました。
武将⑬呉鳳明
呉鳳明は魏軍総大将として函谷関を攻略しようとしました。函谷関は人間の手足では絶対に登れないよう設計されている難攻不落の城壁でしたが、それを攻略するために呉鳳明は独自に開発した井闌車を用いて橋をかけることに成功します。それに加えて巨大床弩によって城壁に梯子をかけて兵士が登れるようにしたりと、巨大兵器を利用して秦軍を追い詰めました。最終的には騰軍と飛信隊、玉鳳隊に敗北し撤退します。
武将⑭成恢
成恢は韓軍総大将として魏軍と共に函谷関を攻めました。成恢は毒兵器を用いることで秦軍を内側から崩すことを画策し、実際に張唐が毒に侵され大きな痛手を負わせました。しかし、桓騎による奇策によって成恢の懐に張唐が潜り込み、毒矢を撃ち込んで撤退しようとしたところを背中から切られ敗北しました。
武将⑮オルド
オルドは燕軍総大将として左翼の王翦と対峙しました。山読みの達人であるオルドは王翦が守る山間の地形を読み取り心臓部をピンポイントで襲撃し一度は王翦軍を撤退させました。しかしその後、撤退したはずの王翦に奇襲され主力8万の兵がやられてしまいます。実は撤退させた時点でオルドは王翦の策に嵌められており、その後王翦の姿を見失ったオルドは砦の中から身動きが取れない状態になり実質的な敗北となりました。
武将⑯汗明
汗明は楚軍総大将として蒙武軍と衝突しました。かつて秦国の六大将軍を打ち倒した実績を持っており合従軍編でも楚の巨人として味方からも厚く信頼されていました。しかし、蒙武と一騎打ちを繰り広げると最終的に敗北してしまい頭を砕かれました。楚の巨人の敗北は合従軍全体の士気に影響を及ぼしたとされています。
武将⑰臨武君
臨武君は楚軍第一軍の将として中央の騰と蒙武と対面しました。臨武君は自身の武勇に絶対の自信を持っており、合従軍の戦いで武功を上げるためにわざと自陣を前方に敷いて敵が自分の前に辿り着きやすくしていました。そんな彼の前に真っ先に辿り着いたのは録嗚未(ろくおみ)で、彼との一騎打ちでは臨武君が優位に立っていました。しかしその後、騰が襲来したことにより臨武君は敗北してしまいます。
武将⑱媧燐
禍燐は楚軍第二軍の将として主に騰軍をかき乱しました。戦の天才と称されている禍燐は臨武君が討ち取られた後に騰軍と対峙することを決め、煙幕や象の群れを使って騰軍を追い詰めました。しかし彼女の本命は騰軍の撃破ではなく函谷関の突破で、大胆な戦術は函谷関の裏に忍ばせた別動隊を隠すための囮でした。結果的にその奇策は王翦によって阻止されましたが、この戦いを通じて媧燐の存在感は他の武将に知られていきました。
武将⑲李牧
李牧は趙国の大将軍及び合従軍の第一人者として秦国の前に立ちはだかりました。合従軍の狙いとして函谷関を落とすことを武将たちに伝え、函谷関を抜くことが困難だと知ると自ら兵を率いて南道ルートを進軍し咸陽へ攻め入ろうとしました。しかし、蕞の攻防戦にて秦王・嬴政自らが剣を取って立ち上がったこと、楊端和軍が援軍として駆けつけるという予想外の連続によって李牧軍は撤退を余儀なくされました。その後、李牧は合従軍発起人の責任を負わされ趙国の宰相を辞職させられました。
武将⑳龐煖
龐煖は趙国三大天の一人として李牧に導かれるように戦場に姿を現しました。龐煖は戦争や国の勝利に一切興味を持っておらず、王騎の強さの理由を知るためだけに戦場に立ちました。蕞に向かう途中では麃公との一騎打ちを制して彼を討ち取る活躍を見せましたが、そこで左腕を負傷するとその後の信との戦いで敗北を喫します。
武将㉑慶舎
慶舎は李牧の一番弟子として登場し趙の将軍として戦略を練りました。相手が飛び込んで来るのを待つスタイルから『沈黙の狩人』と呼ばれており、合従軍の戦いでは麃公を出し抜き背後から万極を急襲させることに成功します。ただし、信の活躍によって麃公が生き残ると敵を追い詰めることに失敗し、万極も失ってしまうという最悪の結末に至りました。
【キングダム】合従軍で死亡した将軍
キングダムはキャラクターの死亡描写が描かれる作品として知られており、合従軍編では敵、味方含めて多くの武将の死亡描写が描かれました。ここからはキングダムにおける合従軍編にて死亡した将軍について、死因やその経緯を含めて紹介していき劇的な結末を明かしていきます。
死亡した将軍①麃公
秦国の将軍・麃公は李牧を追っていたところで三大天の龐煖と鉢合い、彼との一騎打ちに敗北して死亡しました。死亡する間際に麃公は同行していた信に自身が愛用していた盾を託し、「火を絶やすでないぞ」と遺言を残していきました。一時は逆上し龐煖に敵討ちに向かおうとした信でしたが、壁に説得されたことにより麃公の盾を受け継いで李牧の後を追いかけました。
死亡した将軍②張唐
秦国の将軍・張唐は函谷関に攻めてきた成恢の毒によって死亡しました。成恢は戦いの七日目に函谷関に毒矢と毒煙をまき散らしていき、十五日目にしてその毒が悪化しました。ただし張唐は、自分の死を悟ると一矢報いるためにそれまで仲が悪かった桓騎と共に地上に降り、成恢の首を討ち取ってみせました。彼の最期に立ち会った桓騎はその時だけは張唐の功績を称えてあげ彼の結末を見届けました。
死亡した将軍③成恢
韓国総大将の成恢は秦軍の将軍・張唐によって討ち取られました。かつては端麗な容姿で色男として有名だった成恢は、毒物の扱いに興味を持ったことから作中の姿に変化しました。函谷関を攻め落とすために自らの研究で生み出した毒兵器を利用し張唐を追い詰めることに成功しますが、桓騎の奇策によって成恢は張唐に切り伏せられるという結末を迎えました。
死亡した将軍④万極
趙国の将軍・万極は秦国の武将・信に討ち取られて死亡しました。万極は秦軍が趙軍を大量虐殺した長平の戦いの生き残りであり、秦国に強い憎悪を抱いていました。当時の出来事を信に話すことで彼の動揺を誘いましたが、結果的に信は政の求めている未来を思い出すことで彼の呪言を振り払いその首を討ち取りました。
死亡した将軍⑤臨武君
楚軍の第一陣として出陣した臨武君は騰によって討ち取られました。臨武君は自身の武功を上げるために敵将が目の前まで辿り着きやすく陣を敷くことを基本としており、合従軍編でも同じように陣を敷いて敵を誘い出しました。最初に立ち会った録嗚未とは善戦したものの、後に現れた騰とは圧倒的な実力差があり呆気ない結末を迎えました。
死亡した将軍⑥汗明
楚軍総大将の汗明は秦国の将軍・蒙武との一騎打ちに敗北して死亡しました。過去に秦国六大将軍の一人を討ち取った実績を持つ豪傑として登場し、蒙武と一騎打ちを始めた時も序盤は彼を圧倒する強さを披露しました。しかし、壮絶な戦いの末蒙武の一撃が汗明の頭を粉砕し、彼の戦死がその後の合従軍に大きな影響を及ぼしました。
【キングダム】合従軍編は何巻から?アニメでは?
合従軍編は読者の間でも人気が高いエピソードでありアニメ化も公開され評判になりました。ここではキングダムにおける合従軍編が原作漫画の何巻から始まるのかをまとめ、アニメ化や史実の情報についても解説していきます。
合従軍編は原作漫画の何巻から何巻まで?
- 函谷関攻防戦・25巻~30巻
- 蕞防衛戦・30巻~34巻
合従軍編はアニメ化された?
合従軍編はアニメ版キングダムの第3シリーズにて放送されました。第2シリーズから7年振りの新作として2021年4月より放送が開始され、26話にかけて蕞防衛戦の結末まで公開されました。合従軍編の前後には羌瘣が幽連を討つために放浪していた話も盛り込まれており、彼女が飛信隊に戻ってくるところまでが映像化されました。
合従軍編の史実
キングダムは古代中国史に記された史実を基に作られています。ただし、史実の中で合従軍に関する記述は多く残されておらず、函谷関で攻防が起きたこと、蕞の戦いで龐煖が大将となり趙・楚・魏・燕の精兵を率いて攻めた結果、抜けなかったという結末のみ記されています。李牧が合従軍の発起人となったことや、武将の活躍のほとんどはオリジナルストーリーとして描かれています。
【キングダム】合従軍編に対する世間での評判や人気
これまで合従軍編のあらすじや結末、武将たちの活躍などについてまとめてきましたが、作中の中で最も大規模な戦いが描かれた合従軍編について読者やアニメファンはどのような印象を抱いているのでしょうか?ここでは合従軍編に対するキングダムファンの評判や人気を、実際に寄せられているSNSを参照してまとめていきます。
合従軍編の評判はとても好評でキングダムの中でも一番好きという人や、他の漫画よりも群を抜いて面白いという感想が多く寄せられていました。自国以外の国がすべて敵になるという絶望的なシチュエーションや、信たちが死力を尽くして戦う白熱した戦闘描写が主な人気の理由でした。
合従軍編ではキングダムの主人公以外のキャラクターの活躍が多く描かれており、そこが好きだという意見も多く散見されました。桓騎や王翦といった、それまで詳細に描かれてこなかったキャラクターの戦上手な一面が描かれると読者の興奮を呼び、強さを見せつける武将たちの活躍に読者は魅了されていました。
合従軍編のクライマックスである蕞の攻防戦の中でも、政の演説シーンは特にカッコイイと評判でした。政が秦王としてのカリスマ性を遺憾なく発揮した名シーンであり、ファンの間では実写映画版でも再現してほしいという声が寄せられていました。
【キングダム】合従軍編は人気のエピソードだった
合従軍編はキングダム史上最大級の戦が描かれた迫力満点のエピソードであり、その規模感や数々の武将の活躍、最終的に迎えた結末に多くの読者が魅了されていました。キングダムを語る上で合従軍編のエピソードは欠かせないものでしょう。もしも合従軍編を確認できていないという人は、ぜひ原作漫画やアニメなどで武将たちの白熱した戦いをチェックしてみてください。
この記事のライター
zeile
この記事へコメントしてみる
コメントは運営が確認後、承認されると掲載されます。