【鬼滅の刃】錆兎(さびと)の担当声優は梶裕貴!代表作やキャラを紹介
錆兎は、『鬼滅の刃』に出てくる少し謎めいたキャラクターです。アニメで錆兎の声を担当したのは、様々なキャラクターを演じたり、テレビ出演やナレーションなどと幅広くご活躍中の梶裕貴さん。錆兎というキャラクターや梶裕貴さんについて、詳しくお伝えしていきます。
【鬼滅の刃】錆兎とは
『鬼滅の刃』に出てくる謎めいたキャラクターである錆兎は、物語の序盤で炭治郎が修行中に出会う人物です。炭治郎が最終選別を受けるために鱗滝(うろこだき)から与えられた最終試練は、大岩を斬ること。なかなか斬れないでいた炭治郎の前に、錆兎は現れました。ファンの中でも人気のある錆兎がどのような人物なのか、詳しく見ていきましょう。
錆兎のプロフィール
- 名前:錆兎(さびと)
- 年齢:13歳
- 呼吸:水の呼吸
- 髪色:宍色(肌色のような浅い黄みがかった赤色)
- 声優:梶裕貴
錆兎は、鱗滝の弟子だった少年で、剣術がとても優れている水の呼吸の使い手です。水柱となっている冨岡義勇とは、一緒に鱗滝の元で修業し、共に最終選別に参加しました。その最終選別では、錆兎が手鬼以外の鬼をすべて討伐し、錆兎だけが手鬼に殺されてしまいました。炭治郎の前に現れた錆兎は、すでにこの世にはいない人物だったのです。錆兎の髪色は、アニメではくすんだサーモンピンクのような色です。
錆兎の容姿や性格
錆兎は宍色の髪の毛で、口の右側から頬にかけて傷がある少年で、炭治郎の前では常に厄除の面をつけていました。厄除の面にも、錆兎の顔と同じ場所に傷がついています。また、水柱・冨岡義勇が着ている羽織の左側の柄(亀甲柄)と同じ柄の着物を、錆兎は着ています。
錆兎は「男なら―」「男に生まれたなら―」とよく男を口にします。言動はとても厳しくもありますが、相手のことを想ってのことであり、とても優しい心の持ち主です。厳しい言動と同じように、錆兎の修行もとても厳しいものでした。でもそれは、炭治郎に最終選別で手鬼を倒してほしい、死なないでほしいと願う錆兎の想いがあったからです。
漫画『鬼滅の刃』をおさらい
『鬼滅の刃』について、わかりやすく簡単におさらいしていきます。
『鬼滅の刃』の概要
テレビアニメ化されると共に、人気が爆発した『鬼滅の刃』は、吾峠呼世晴先生の作品で『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて2016年から2020年まで連載されました。単行本は2021年時点では、発行部数が1億5000万部を突破するほどの人気を誇っています。物語の時代背景は大正時代。人間と鬼との戦いを描いた、和風剣戟奇譚です。
『鬼滅の刃』のあらすじ
妹を鬼にされてしまった竈門炭治郎(かまど・たんじろう)は、鬼を討伐する剣士・鬼殺隊(きさつたい)の剣士を育てる育手・鱗滝のもとで修業を行い、最終選別に合格して鬼殺隊に入隊しました。こうして妹の禰豆子(ねずこ)を人間に戻すため、同期である我妻善逸(あがつま・ぜんいつ)や嘴平伊之助(はしびら・いのすけ)と共に鬼と戦っていきます。
鬼の妹を連れていた炭治郎は、最初は鬼殺隊の最上位である柱達に認められませんでしたが、鬼との戦いやその人となりから柱達にも認められていきました。こうして、最終決戦では鬼殺隊の皆の声や想いが炭治郎の力となり、鬼の元凶である鬼舞辻無惨(きぶつじ・むざん)を倒し、禰豆子も人間に戻すことができました。
錆兎(さびと)の担当声優は梶裕貴
『鬼滅の刃』の中でも人気のあるキャラクター錆兎。アニメ『鬼滅の刃』で錆兎の声を担当したのは、声優の梶裕貴さんです。梶裕貴さんが、『鬼滅の刃』で錆兎をどのように演じたのか、梶裕貴さんがどのような人物なのかを、詳しくお伝えします。
梶裕貴とは
- 名前:梶裕貴(かじ・ゆうき)
- 生年月日:1985年9月3日
- 血液型:O型
- 身長:170cm
- 体重:56㎏
- 出身地:埼玉県坂戸市(生まれは東京都)
- 趣味:写真、旅行、映画・音楽鑑賞、サッカー、歌うこと
- 特技:ものまね
梶裕貴さんは、様々なアニメのキャラクターを演じている声優です。そんな梶裕貴さんが尊敬している声優は、山寺宏一(やまでら・こういち)さんと林原(はやしばら)めぐみさん。お二人とも、長く声優としてご活躍されている方達です。声優で梶裕貴さんと仲良しなのが、代永翼(よなが・つばさ)さんと下野紘(しもの・ひろ)さん。特に下野さんとは、ゆうたん・ひろたんと呼び合う程の大の仲良しで、声優としても共演されることが多いです。
また梶裕貴さんは、声優としての活動だけではなく、テレビ番組に出演したり、ドラマに出演したり、歌手として活動したりと、とても活動の幅が広い方です。CMにも出演していたので、声だけではなく梶裕貴さんの姿を見る機会もたくさんある声優です。
錆兎はどんな声なのか
アニメ『鬼滅の刃』で梶裕貴さんが演じた錆兎の声は、太くて低い、男らしい声でありながら、静かで優しさを含む声でした。声優として、ふだんは少し高めの声を演じることの多い梶裕貴さんなので、錆兎の声では梶裕貴さんだと気がつかなかったファンも多かったです。どんな声でもカッコ良く演じられる梶裕貴さんは、本当に素晴らしい声優です。
梶裕貴の演技
先ほどの話でもあったのですが、まずはしっかり準備していくことですね。自分の中で演技プランはしっかり準備しつつも、良い作品をつくる上で、現場で求められていることにすぐに対応できるようにしておくこと。臨機応変に、柔軟に対応する必要があるので、自分の中での芝居イメージをあまり具体化させすぎないようにしています。
出典: www.froma.com
梶裕貴さんは、自分で考えたプランは、現場で他の声優の演技から刺激を受けつつ少しずつズレていくものだから、最高のプランを考えた上で、その場で出たものに対して答えていくのが声優の仕事だと語っています。また、自分が担当するアニメのキャラクターには、愛情や熱意を誰よりも深く持って向き合っていきたい、とも語っていました。ちなみに、梶裕貴さんはアニメのキャラクターを演じる際は、原作を事前に読むタイプだそうです。
カレー作りに例える
梶裕貴さんの、演技プランはしっかり準備しつつ、臨機応変に柔軟に対応していくという、声優としての演技への取り組み方について、カレー作りに置き換えて表現している方がいました。カレー粉でもカレーを作ったことがある人と、そうでない人では、現場での対応の柔軟性が違ってくる・・・とても分かりやすい例えだと思います。
自分はルーのつもりで調理場に入ったけど、実はカレー粉での調理法が必要だった
出典: kimetsu-i.com
梶裕貴が声優になったきっかけ
中学生の頃に、声優という仕事が「何を学んでも、どんなことを頑張っても、全てが自分の力になる」という言葉を聞いて、声優になることを決意しました。そして漫画の音読を始めて、高校入学直前に友人に誘われた「アーツビジョン無料新人育成オーディション」 に合格し、声優への道を歩み始めました。
梶裕貴の経歴
- 日本ナレーション演技研究所 17期特待生
- アーツビジョンに所属
- 2004年11月 PlayStation2『帝国千戦記』で声優デビュー
- 2006年 アニメ『ふしぎ星の☆ふたご姫』でテレビアニメデビュー
- 2007年 アニメ『Over drive』篠崎ミコト役で初主演
- 2009年 第3回声優アワード新人男優賞受賞
- 2012年 2011年度ファミ通アワード男性キャラクターボイス賞受賞、ノン子とのび太のアニメスクランブル第22回最優秀男性声優賞
- 2013年 第7回声優アワード主演男優賞受賞、第12回東京アニメアワード個人部門声優賞受賞、アニメージュ第35回アニメグランプリ声優部門グランプリ受賞
- 2014年 第8回声優アワード主演男優賞受賞、アニメージュ第36回アニメグランプリ声優部門グランプリ受賞、『Newtype×マチ★アソビ アニメアワード2014』男性声優賞を受賞
- 2015年 2014年度ファミ通アワード男性キャラクターボイス賞受賞、ノン子とのび太のアニメスクランブル第25回最優秀男性声優賞
- 2018年 『いつかすべてが君の力になる』(河出書房新社)を出版、Sho-Comiにて連載
- 2020年 コロナ対策の自宅待機支援のため、悠木碧が呼びかけた青空文庫朗読企画「#せいゆうろうどくかい」に賛同、YouTubeチャンネルを開設
梶裕貴さんは、声優として数々の賞を受賞していて、とても輝かしい経歴をお持ちの方です。新型コロナウイルスの感染拡大により、自宅待機が推奨されるようになってからは、声優だからできる取り組みがあることを意識し、精力的に朗読劇や音声コンテンツの配信などの活動を行いました。声優としての仕事の幅がさらに広がったのではないでしょうか。
歌手としてもデビュー
梶裕貴さんは、声優としての活動だけではなく、2012年2月には、シングル『sense of wonder』でご本人名義で歌手デビューをしています。そして、同年9月に2枚目のシングル『Hello!』も発売しました。もちろん、声優として数々のキャラクターソングも歌われています。
結婚はしているのか
2019年6月23日、梶裕貴さんは、同じ声優の竹達彩奈さんとご結婚されました。Twitterで結婚を発表すると、声優仲間やファンの方々からの温かいコメントがたくさん届きました。また、梶裕貴さんのファンの中には、嬉しいと同時に号泣しているといったツイートをする方も多かったです。同じ声優同士、支え合いながらより一層声優としての表現に、お互いに磨きがかかっていきそうです。
梶裕貴の出演作や演じたアニメキャラ
梶裕貴さんは、『決めtの刃』の錆兎以外にも、たくさんの作品に出演され、たくさんのキャラクターの声を演じてきた声優です。その中でも、梶裕貴さんが声優として演じた、代表的な出演作品のキャラクターをご紹介します。
進撃の巨人(エレン・イェーガー)
梶裕貴さんと言えば『進撃の巨人』のエレン・イェーガーと答えるファンが多いほど、声優として最も印象に残るキャラクターです。常に叫んだり怒鳴ったり、死ぬ気で巨人と戦う役どころだったので、梶裕貴さんは、のどのケアにとても気を使ったようです。声優としてエレンを演じていた頃は、プロとしての意識を試された時期だったと、梶裕貴さんはインタビューで語っています。
僕のヒーローアカデミア(轟焦凍)
とても強い個性と実力を持っていて、どこかミステリアスなキャラクターである轟焦凍(とどろき・しょうと)を演じた梶裕貴さん。原作を読んでいた梶裕貴さんは、轟の言動を理解しつつ、足りないところは想像で埋めながら演じていたそうです。轟に少しずつ感情が出てきて、人となりが明らかになってくると、声優として自分の考えていたプランを出せるようになってきたと話していました。
七つの大罪(メリオダス)
<七つの大罪>の団長であり、移動酒場の店主でもあったメリオダス。実は、女性の声優が起用される可能性もあったキャラクターだったようです。コロコロと感情を切り替えるメリオダスというキャラクターは、梶裕貴さんがそれまで声優として演じたことのないキャラクターだったため、梶裕貴さんにとって新しい挑戦だったと語っています。
からかい上手の高木さん(西片)
とてもピュアで、真っすぐで、優しい西片を意識して演じていたという梶裕貴さん。「隣の席の女子と男子中学生の日常」を描いたほのぼの作品で、純粋に高木さんをからかおうと奮闘する西片は、声優として演じるのが難しかったと梶裕貴さんは語っています。表面的・内面的な表現の切り替えや、テンションの流れや喜怒哀楽を意識しつつ、コミカルとシリアスの変化をつけての演技・・・確かに、声優として演じるには、かなり難しそうな役どころです。
ワンパンマン(音速のソニック)
自称最強の忍者・音速のソニックを演じた梶裕貴さん。常にサイタマをライバル視して執拗に追い続けるソニックを、梶裕貴さんは「カッコいいはずなのに、どこか残念」と説明しています。原作を読んでいるときに、面白くてページを捲る手が止まらなかったとコメントした梶裕貴さんは、収録前には、魅力的に演じられるよう、楽しみながらお芝居したいと語っていました。
マギ(アリババ・サルージャ)
『マギ』に登場するアリババ・サルージャは、好青年でとても賢い超イケメンです。そんなアリババを演じた梶裕貴さんは、ラジオ番組で「毎回収録ではマギのように窮地に立たされていた」と話していました。また収録を通して、カシムを演じた声優・福山潤さんに導いてもらったとも話しています。毎回窮地に立たされていたという収録現場ですが、そこでは声優として学ぶこともたくさんあったようです。
ハイキュー(孤爪研磨)
主人公が所属烏野高校の因縁のライバル校である、音駒高校バレー部のセッター・狐爪研磨(こづめ・けんま)は、ずば抜けた頭脳と実力を持っていますが、内気な性格のキャラクターです。コロコロと表情の変わる狐爪を演じた梶裕貴さんには、絶賛する声が多く上がっていました。声優として、梶裕貴さんの表現力の豊かさがファンに伝わったようです。
錆兎の声優に対する世間での評判や人気
錆兎の声がカッコイイという意見はダントツで多かったです。台詞のひと言ひと言がカッコよすぎてたまらない、「進めっ!男ならっ!」という錆兎の台詞に、あれだけの説得力を持たせるのは梶裕貴さんしかいない、などという意見もありました。
梶裕貴さんを、出番の少ない登場人物の錆兎にあてたのはもったいない、という意見もありました。『鬼滅の刃』では、すぐに死んでしまう鬼も有名な声優が担当したりと、かなり贅沢な声優の使い方をしているという意見が多かったです。錆兎もその中の一人です。
錆兎を演じる際に、低くて太い声で演じていた梶裕貴さん。ふだんは少し高めの声を演じるキャラクターが多いので、錆兎の声を聞いた時には気がつかなかったファンもたくさんいます。「カッコいいな、誰だろこの声」と声優を調べて、梶裕貴さんだと知って驚く方が多かった印象です。
錆兎の登場回数は少ないものの、梶裕貴さんの演技力を評価する声も多かったです。錆兎の言葉には、ひと言ひと言重みがあって、演じられた梶裕貴さんの声優としての演技力の凄さがうかがえます。
錆兎の声優梶裕貴は様々な人気キャラを演じていた
テレビアニメ『鬼滅の刃』で錆兎の声を演じた、声優の梶裕貴さんは、たくさんのアニメ作品で、多くの人気のキャラクターの声を担当してきました。それぞれのキャラクターに合わせた、声のトーンや声の質感、感情の表現など、本当にすばらしい演技力で表現しています。プロとして声優という仕事に取り組む姿勢も、とても素晴らしい方でした。
この記事のライター
*haru
この記事へコメントしてみる
コメントは運営が確認後、承認されると掲載されます。